2017年03月21日

インド地方選で与党圧勝

インドで今月11日に開票された国内5州の州議会選の結果を受け、モディ首相の国政与党、
インド人民党(BJP)が2州で圧勝しただけでなく、第2党となった別の2州でも連立政権を発足させた。
2014年5月に国政でモディ政権が発足して以降、議会選が行われた14州とデリー首都圏など
2連邦政府直轄地の計16地域のうち、BJPは9地域で政権の座を占め、地方での影響力を強めている。

 BJPは今回、人口最大州の北部ウッタルプラデシュ州と、北部ウッタラカンド州で8割前後の議席を獲得して
圧勝した。加えて、第1党から第2党に転落した南部ゴア州、前回ゼロ議席から第2党に躍進した北東部
マニプール州でも、最多議席を獲得した国政野党の国民会議派が過半数に届かなかったため、小政党や
独立系議員を取り込んで連立政権を組んだ。

 BJPは国政のモディ政権発足後、デリー首都圏と大規模州の東部ビハール州で惨敗し、一時は退潮傾向に
陥ったが、今回の5州議会選で完全に勢いを取り戻した形だ。

 昨年11月のブラックマネー(非合法資金)一掃を狙った高額紙幣廃止による社会混乱が逆風になるとの
見方もあったが、反汚職や経済政策でのモディ氏への期待が続いていることを示している。

現在、BJPは上院で過半数に満たない。上院議員は、主に州議会議員の間接投票で選ばれるため、
州議会選での着実な勝利は、BJPを国政でのねじれ解消に引き寄せ、2年後の下院選に向けて弾みが
ついたといえる。

 一方、ネール・ガンジー家主導の国民会議派は、ゴア州とマニプール州で勝利しながらBJPに政権を取られ、
「BJPは、少数政党の支持を得るため、値段の駆け引きを行った」と反発。識者やメディアからも、BJPの
連立手続きの強引さに批判が出ている。

 ただ、国民会議派は、惨敗に終わった14年の下院選後、BJPや地域政党に10カ所で州政権を
奪われており、復活の糸口がつかめていない。





長期安定政権は株価上昇には不可欠です。
与党にはこの勢いは維持し、経済改革をすすめてもらいたいですね。

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