2016年08月14日

再生可能エネルギー論題用資料集・議論構成例

2016年の秋季JDA大会の論題は、国民投票に決定しましたが、その他候補として、死刑、ベーシックインカム、再生可能エネルギーが挙げられていました。

このうち、再生可能エネルギー論題については、これまでメジャーな大会での採用実績がなかったので、大会担当者である程度リサーチして、論題として採用可能かどうかを検証していました。

論題としては採用されなかったものの、他の大会等で利用可能かも知れないので、こちらにリサーチした資料集を上げておきます。また、この論題の下での議論構成例も残しておきます(もちろん、これらの例以外の議論も作成可能と思います)。

議論の質については各自で判断の上ご利用ください(肯定・否定など区別せずに、入力順に資料が並んでいるので、使いづらいかとは思いますが、ご了承ください)。また、構成例通りの議論を作ろうとしても、資料集に無いエビデンスが必要になる場合がありますので、その際は適宜追加リサーチを行ってください。

  • -------------------------------------------------

ケース構成例1(エネルギー自給率)

プラン:

・FIT制度を改正前の状態に戻す

・固定買取価格を上げる

・など

内因性:

・長期エネルギー計画では原発をあてにしているものの、原発の増強は非現実的

・→再エネを今以上に増強する必要がある

・にも関わらず、FIT制度が改悪されている

重要性

・エネルギー自給率低下→化石燃料輸入の増加

・→日本経済への悪影響

解決性

・FIT制度を戻すことで、再エネの増加率がキープされる

・ドイツ等でも順調に再エネが伸びている

・など

  • -------------------------------------------------

ケース構成例2(経済効果)

プラン:

・ケース例1と同様

内因性:

・欧米に比べて、日本の再エネ普及率は低い

重要性:

・再エネは重要な投資先

・再エネ産業を発展させることは重要

解決性

・プランにより再エネへの投資が増加する

・再エネの経済効果は大きい

・など

  • -------------------------------------------------

デメリット構成例1(経済への悪影響)

固有性:

・現状の電源構成であれば、再エネが極端に大きくなることはない

リンク:

・プランにより、再エネの割合が大幅に上昇する

・賦課金額が大きく上昇する(ドイツなどでも同様のことが起こっている)

・消費などへ影響する

深刻性:

・経済ダメージは深刻

  • -------------------------------------------------

デメリット構成例2(停電)

固有性:

・現状は、きちんと接続可能容量を守って再エネを実施している

リンク:

・プランにより、変動電源の割合が上昇する

・電源変動による停電のリスクが増加する

深刻性:

・停電により、社会に深刻な影響

  • -------------------------------------------------

デメリット構成例3(環境)

固有性:

・現状は風力等の割合は大きくないため、環境問題が顕在化していない

リンク:

・風力発電は、バードストライクや騒音、景観阻害などの弊害がある

・地熱発電所は国立公園などに設置する必要があるため、自然破壊となる

・など

深刻性:

・環境は重要



geniocrat at 11:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)JDA | 資料集

2013年04月26日

全国高校生英語ディベート2012観戦記(予選第五試合その1)

2016.08.14追記:

この試合のレビューが長らく放置されたままになってしまいましたが、すでに試合から4年近くが経過し、記憶も定かでなく、フローも紛失してしまいました。需要も無いと思われるので、この観戦記はここまでとさせていただきたく思います。

  • -------------------------------------------------------

今回から、予選最後の第五試合に移ります。チームIDで言うと、111番と91番の試合でした。

またしても上位の、おそらくは決勝トーナメント進出がかかっている試合っぽく、どちらのチームもなんだかピリピリしていて、見ている方までお腹が痛くなって来ました(ウソです。でもこの日の腹具合がいまいちだったのは本当)。

まずはAffirmative constructiveから。

Affirmative constructive

Advantage 1: more globalized people

Present situation

necessary skill for globalization,

1. language skill

2. communication skill

3. independence

4. cross cultural...

more Japanese students have to compete in globalized society,

need for globalize people...

twice necessary...

80% of company say more globalized people necessary...

Effect

Plan -> students go abroad

68% give up to study abroad now because of season of enrollment...

Importance

useful...

94% feel merit of studying abroad

69%; cross cultural experience

68%: communication

63%: language...

... serious damage to Japanese economy...

Advantage 2: more volunteer working

Present situation

73% teenagers want to join volunteer but time doesn't allow

[---2009: 43% teenagers... no time for volunteer...]

many volunteer groups need people...

56% of volunteer group need new member...

Effect

5 million volunteer worker...

620000 freshmen/year...

43% -> 267000...

Importance

valuable skill... benefit...

70000 people -> 40 billion yen of economic effect

260000 -> 152 billion yen...

free labor people...

Elder, disabled people will be helped...

Affirmative constructiveの内容は、

AD1:グローバル人材の育成

Present situation

グローバル人材に必要なスキルとして、

1 言語能力

2 コミュニケーション能力

3 独立心

4 異文化理解

といったものが挙げられる。

今後、より多くの日本人がグローバル社会で競争して行かなければならなくなる。そうした人材のニーズは二倍(?)に…。

80%の会社はより多くのグローバル人材が必要、と回答。

Effect

プランにより、学生が海外に行くようになる。

68%は、入学シーズン要因で海外に行くことを諦めている。

Importance

94%は、海外で学ぶことのメリットを感じている。

69%は、異文化経験が、

68%は、コミュニケーション、

63%は、言語…

といった点でメリットを感じている

もしグローバル人材の育成に失敗すれば、日本経済が重大なダメージを受ける。

AD2:ボランティア労働

Present situation

10代の73%は、ボランティアに参加したいと思っているが、時間がないために諦めている。

(2009年の調査)

多くのボランティアグループは、人材を必要としている。56%のボランティアグループは、新しい人材を必要としている。

Effect

プランにより、500万人のボランティアが供給される。

大学新入生は約620000人/年、その43%は約267000人…

(計算が合わないが…現状500万人いるところに267000人が供給される、という話か?)

Importance

ボランティアによって、価値のあるスキルも身につく。

70000人の労働で、400億円相当の経済効果がある。267000人なら1520億円…。

老人や、身障者なども助けられるだろう。

といった内容でした。このチームはチャートの使い方がすごく上手くて、お陰で、数字もかなりきっちりフローに残っていました。なんというか、チャートの書き方とか、入れるデータの分量や、もちろん説明の仕方も絶妙で、コンストの分かりやすさでは、今大会一番だったのではないかと思います(たしか、このスピーチには満点(5点)をつけた記憶があります)。

私は、もし自分がどこかの高校の英語ディベートをコーチするとしたら、まず「チャートを作るのをやめよう」という指導から始めるつもりにしています。手間がかかるくせに、大して役に立っていないし、コンストの内容やデータが差し替えられるたびにチャートなんか作ってられないし、そもそもチャートに頼ってスピーチの方が疎かになったら本末転倒だと思っているので。

でも、このチームくらい上手くチャートが使えるなら、認めてもいいかな、と思いました。とはいえ、ここまで到達するには自分たちだけでなく、相当色々な人の「指導」が入っているのだと思いますが…。

あと、このチームに限ったことではないのですが、どうもエビデンスの内容がSummarizeされているっぽい感じがして、「ディストーションじゃないの?」と、ちょっと気になりました。あとからルールを確認すると、どうやら、エビデンスは要約でも構わない、といった趣旨の記述があり、ルール違反では無かったようですが、このルールそのものがそもそもどうなんだろう、という気もします。

続いてのQAは以下の通りです。

CX NEG->AFF

On AD1

Q: this AD is that Japanese students study abroad?

A:

Q: did you prove skills necessary for globalization are acquired only by studying abroad?

A: evicence says companies need globalize people

Q: 80% companies need... how many ?

Q: they'll actually employ such people?

A:

Q: does studying abroad mean students have to spend extra year for universities? means they have to go to universities for 5 years?

A: No

On AD2

Q: No time now? How many students researched for the questionary?

A: about 160 students

Q: are they highschool students?

A: teenagers

Q: 7 hours...(?)

質疑もかなりよく聞けていたと思います。特にAD2に関して、エビデンスの前提条件や、具体的な調査の詳細など、かなり細かい内容をきちんと英語で聞けているのは感心しました。

次回はNegative constructiveです。



geniocrat at 05:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)高校生英語 | 観戦記

2013年04月25日

全国高校生英語ディベート2012観戦記(予選第四試合その6)

予選第四試合の6回目は、AFF/NEGのSummary speechです。

まずはAffirmative summaryから。

Affirmative summary

On AD1

In the long run...

International competitiveness...

defended...

KEIDANREN etc. will support...

On DA1

Not all universities...

On DA2

not all...

Affirmative summaryは、

AD1に対して

長期的に見ればADは重要。

国際競争力は重要。

経団連etc.も、意欲ある学生はサポートしてくれる

DA1に対して

全ての大学に当てはまるわけではない。

DA2に対して

全て、ではない。

といった内容と理解しました。

「長期的に見て」という持って行き方には工夫が見られるのですが、「長期的観点」というのは、実はNEGにも当てはまるのではないか、という気もします。学力低下や、そもそも大学にいけない学生の発生が、長期的に日本に及ぼす影響は大きい、といったスピーチをNEGにされてしまうとかえって逆効果になってしまうのでは、と思いました。

続いてNegative summaryです。

Negative summary

On AD2

class is done in English is key for foreign students...

On DA1

GDP...

On DA2

50% worry about living cost...

comp. not able to...

all universities not done in English... foreign students will not come...

Negative summaryは、あまりフローは取らなかったのですが、フローに残っている分だけ書くと、

AD2に対して

留学生が来るかどうかは、結局授業が英語で行われているかどうかに依存する。

DA1に対して

不明

DA2に対して

50%の学生は、生活費について、悩んでいる。プラン後は、現状よりも、進学を諦める学生が増えることは必至。

といった内容でした。フローからはあまりうかがい知れませんが、内容としてはそれなりに自分たちのストーリーを説明しつつ、相手の議論の不備もきちんと指摘する、といった、比較的良いスピーチができていた、という印象を持ちました。

この試合は、私はNEGに投票しました。理由は、当時の説明のままではないと思いますが、今書くとすれば、

■AD1:

ボランティアや、インターンの口はそれほど多くないこと、また、学生も必ずしもボランティアやインターンに興味を持つとは限らない、という部分についてはある程度認められていると考える。

その上で、それ以外の活動(バイトなど)で、AFFが言うような能力が得られるか、というと、(Defenseではじめて出てきた(ように見える)議論であること、エビデンスも無さそうであることなどから)かなり疑問を感じる。

従って、現状に対してプランがそれほどの優位性を持つとは考えづらい。

■AD2:

留学生が日本にくるか、という点において、かなりの疑問が残る。

NEGの出したエビデンスにもあるような、日本へ留学するに際しての多くの障害よりも、入学時期の問題が圧倒的に大きい、といった分析はないように思える。

また、現時点で留学生招致に成功している学校は、授業を英語でやっている、という要因が大きい、という分析についても、有効な反論に乏しい感がある。

このことから、このADについても、現状との差異が乏しいと考えた。

■DA1:

AFFからの反論が不十分と感じた。

学生が建設的な活動を望んでいるということ、全ての学生が全く勉強しないわけではない、といった議論は、ギャップタームによって学力を低下させる学生が存在する、ということを否定しないように見える。

従って、ある程度のリンクは残すべき、と考えた。

■DA2:

こちらについても、AFFの反論が不十分に見える。

いずれのレスポンスも、ギャップタームの間の生活費はかかる、ということは否定していない。

そのことによる負担増(680000円程度?)がどの程度のインパクトを持つのか、については若干の疑問の余地はあるものの、AFFからの分析もないので、ある程度はこのDAを取らざるをえないと考える。

■結論:

ADが、二つとも現状との差異に乏しいように見えるのに対して、DAの方がしっかり残っている感があるので、DAの方が大きいと判断し、NEG。

といったデシジョンになると思います。

表面的な、スピーチのうまさなどは、AFFもそれほど遜色なかったとは思うのですが、議論の完成度や、試合展開の読みなどは、NEGのに一日の長があったかな、という試合でした。

次回から予選第五試合に移ります。



geniocrat at 05:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)高校生英語 | 観戦記

2013年04月24日

全国高校生英語ディベート2012観戦記(予選第四試合その5)

予選第四試合のDefense speechを見ていきます。

まずは、Affirmative defenseから。

Affirmative defense

On AD1

work and get money -> skill

PTJ -> skill

evidence... government and KEIDANREN will support...

Interested in...

wituout PTJ=bad

helps AD1

On AD2

Chinese students go US in SQ.

China... 6 times as large number of students

文科省

[internationalization... exchange...]

Affirmative defenseは、

AD1に対して

働いてお金をもらいながらスキルを得ることもできる。

バイトであっても、何らかのスキルは着くはず。

AFFのエビデンスでは、政府や経団連が学生をサポートする、と言っている。

ボランティア、インターンに興味がないと言っても、バイトはするだろうから、ADはある。

AD2に対して

現状では、中国人学生はアメリカに言ってしまっている。

中国には日本の6倍も学生がいる。

といった内容と理解しました。

「バイトでも経験が積める」という議論は、すんなりは受け入れにくい議論だと思いました。そういうことが言いたいなら、コンストの段階で、インターンシップやボランティアだけでなく、そういった活動からも得られるものがある、という構成になっているべきです。ディフェンスでいきなり持ち出すのであれば、ある程度の証明が必要になるでしょう。そのような証明がほとんどないまま、口だけの説明になってしまっているので、このままだとちょっと厳しいかな、という感じです。

AD2のレスポンスで、「中国人学生は現状アメリカに行ってしまっている」という議論は、むしろNEGに逆用されてしまうかもしれません。日本とアメリカを全く同じ土俵で比べたら、残念ながら、アメリカの方が留学先として魅力的に見えてしまいます。そこに、入学時期まで同じにしてしまったら、日本のUniqueな部分がますますなくなってしまうのでは?などと思いました。

続いて、Negative defenseです。

Negative defense

On DA1

no evidence...

no process...

can't recover... unviersity days...

68% want volunteed 'if chance'...

though UTYO students highly motivated, they are exception in Japan. not all students...

On DA2

even now, 50%= ...

serious situation...

Gap term... one more year...

  • > problem

living cost...

Negative defenseは、

DA1に対して

エビデンスがない

プロセスの説明がない

大学生の日々を取り戻すことは出来ない。

68%の学生は、「もしチャンスがあれば」ボランティアなどもやってみたいと思っている。

東大の学生のモチベーションが高い、というのは例外。ほとんどの学生はそれほど意欲ない。

DA2に対して

現状でも半分の学生は進学できていない。

ギャップタームによって、卒業が一年遅れてしまうことは、大きな問題

ギャップタームの分の生活費が余計にかかる。

といった内容と理解しました(一部あやふやな部分もあります)

正直あまり良いディフェンスとは言い難い感はあります。とはいうものの、そもそものAFFのレスポンスもあまり良くないので、この程度のレスポンスでも、DAを残さざるをえないかなあ、というところです。

次回はSummary speechです。



geniocrat at 04:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)高校生英語 | 観戦記

2013年04月23日

全国高校生英語ディベート2012観戦記(予選第四試合その4)

予選第四試合のAffirmative attackの内容は、以下のようになりました。

Affirmative attack

On DA1

1. ability... schools start... lost?

2.

[Kagawa Univ.: 58% want... activity... chance to do it... extra activity]

3. hard to think that students don't study AT ALL

4. no impact

[UTYO: 8h/day... 4h/day... (?)]

UTYO students study harder than other students...

On DA2

1. no education expense during gap term...

2. burden is small. short time... start studying -> rather bigger burden...

3. no need educational expense... to go universities continue for 4 years... just 5 months gap term can't be a trigger to give up.

CX NEG->AFF

On DA1

Q: What was the first response?

A:

Q: As for second response, students' motivation high?

A:

Q: how about other universities than UTYO?

A: Kagawa University, etc.

Affirmative attackは、

DA1に対して

1. 入学時期が変わるだけで学力が失われるのか不明。

2. 58%の学生は、「建設的」な活動を望んでいる(香川大学の調査?)。

3. 学生が「全く」勉強しないとは考え難い。

4. インパクトがない(東大の学生は他の大学のが癖いよりも勉強している?)。

DA2に対して

1. ギャップタームの間は、学費はかからない。

2. ギャップタームの負担は、期間もそれほど長くないので、たいしたことない。むしろ大学が始まってからのほうが大変。

3. 大学の学費自体は結局4年分かかることに変わりは無い。5カ月のギャップタームだけで、進学を諦めるトリガーになるとは考え難い。

といった内容だと理解しました。

形式的にはひと通り返ってはいるものの、若干理由付けが足りない感はあります。特にDA2については、できれば具体的に、ギャップタームの間にかかる生活費もろもろはこれくらいで、親の収入、バイトで稼げる金額…などを考えれば問題ない、などといった分析が欲しいところです。

DA1についても、若干的はずれな議論が多い感じがします。3.は別にNEGも「全く勉強しない」などとは言っていないわけで、ギャップタームによる勉強の量や意欲の低下を問題にしているわけですし、4.の東大生と他の学生の比較も、このままだと意味がよくわかりません(現状でもプラン後でもやる人はやる、やらない人はやらない、という話でしょうか?)。

続いてのQAに関しては、どうも、議論の内容そのものがAFF/NEGの間で上手く共有できていないような印象です。DA1の香川大学の調査(?)の話が、DA2の東大の学生の勉強量の話とごっちゃになっていて、少し混乱が見られます。

次回は、Defense speechを見ていきます。



geniocrat at 05:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)高校生英語 | 観戦記

2013年04月22日

全国高校生英語ディベート2012観戦記(予選第四試合その3)

今回は予選第四試合のNegative attackからです。

Negative attack

On AD1

1. doesn't prove that they can get social skill

2. no proof of existense of enough capacity for volunteer and internship

[Uchida, Waseda: not enough volunteer... intern...]

3. no proof. ignoring students' will...

[part time job... volunteer... interested in...]

On AD2

4. no possibility to increase foreign students.

[13 reason foreign students don't come to japan... difficult... no English speaking country... cost... etc.]

5. not reliable... APU -> 80% of class is done in English... ICU -> only 158 students... Akita Kokusai -> all class in English...

(結局、留学生呼び込みに成功しているところは、授業を英語でやるかどうかがキー、という話)

6. no proof... international competitiveness...

引き続き、その後のQAです。

CX AFF->NEG

Q: how many reasons foreign students will not come? 13? 30?

A: 13.

Q: they don't include enrollment season?

A:

Q: did yow complete last attack?

A:

Q: explain 6th(last) attack

A: foreign students can produce international competitiveness?

Negative attackは、

AD1に対して

1. 現状で社会的スキルが得られていない、ということを証明していない。

2. ボランティアやインターンの受け入れ先が十分ある、という証明がない。実際、受け入れ先はそれほど多くない。

3. 学生が、ボランティアやインターンにそれほど興味を持つのか、という証明がない。実際バイトなどに忙しく、ボランティアやインターンまで気が回らない。

AD2に対して

4. 外国人留学生の数は増えない。コストの問題や、英語の国ではない、といった、13の理由がある。

5. APUで留学生が増えたのは、80%の授業が英語で行われているから。ICUでは158任しか留学生が来ていない。また、成功しているといわれる秋田国際大学は、全ての授業が英語で行われている。

6. 国際競争力がプランによって着く、という証明がない。

といった内容と理解しました。アタックとしてはなかなか良かったと思います。ただ、クレームの付け方が少し改善要と思いました。

ほとんどの議論で「No proof...」という議論と、続くカウンターの議論(学生はボランティアに興味が無い、など)が一緒のクレームに入ってしまっていて、かなり違和感を感じました。相手の議論の証明が不足している、ということの指摘は、それで独立した議論になるので、切り離して、

1. They didn't prove students will have interest in volunteer and internship.

2. Actually, they are not interested in such constructive activities because they are too busy doing part time jobs...

といった具合に、二つの議論に分けた方が良いと思います。

AD1とAD2の議論の番号の付け方が通しになっているのも若干気持ち悪いです。私はAD1とAD2のフローを分けて、別の紙でとっているので、個別の議論ごとに番号をつけてくれたほうが、見やすいです。同様に、以前にも書きましたが、アタックやディフェンスのスピーカーがたまにやっている"I have xx attack points."というのも、時間の無駄だと思います。

続くQAはは、文章ではあまり伝わらないと思いますが、妙に高圧的なQでした(というメモがフローに残っています)。最後のレスポンスをcompleteしたか?と聞くくらいなら、きちんと内容を聞いた方が良いのではないかと思いました。

次回はAffirmative attackです。



geniocrat at 05:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)高校生英語 | 観戦記

2013年04月19日

全国高校生英語ディベート2012観戦記(予選第四試合その2)

予選第四試合の第二回はNegative constructiveです。

Negative constructive

Disadvantage 1: Academic ability

Present situation

[5.3%... universities... maintain... basic ability...]

Effect

Gap year...

[recomment... long... exam...](おそらく、推薦入試などで入った学生は、合格から入学までの期間、遊んでしまう、というような話)

1 year gap year...

[Kyoto U... highschool students... pass exam... before entering... x safety... half a year...](推薦入試が、ギャップタームを取った時にどうなるかを示唆している、といった話と思われる)

Study time will decrease -> basic ability get worse

[ベネッセ: 10 point down...]

6 months gap term...

[1 month for year... 3 times as summer vacation...]

Importance

Japanese economy... not stop...

[economy of Japan... international competition... rapid... international... Stanford, ... relation... ability... GDP...]

Disadvantage 2: Financial burden

University students / parents...

[50%... not able to enter universities...]

financial support... parents concern...

parents... 680,000 yen...

50% worry about living cost...

Gap term...

Importance

because of future... change by university...

[リクナビ: academic background... graduate... medical... welfare... qualification...]

Minister labor...

75 million yen... lifetime income... difference

Negative constructiveの内容は、

Disadvantage 1:学力低下

Present situation

現状であれば、基礎学力は維持できている、といった話

Effect

推薦入学した学生が勉強しなくなってしまう、とか、夏休みをはさむと学力が低下してしまう、といった話を引き合いに出して、ギャップタームが導入された場合は、現状よりも学生が遊んでしまうようになる、といった話。

さらに、ギャップタームは夏休みの3倍の長さがあるため、学力低下が著しいだろう、といった話がついています。

Importance

日本経済にとって、国際競争力を維持するためには、人材が重要、といった話。

Disadvantage 2:経済的負担

Present situation

大学に入学できるかどうかは、親の財力に負うところが大きい(50%の学生は大学に入ることができない?)

親からの経済的サポートが年間68万円ほどあり、50%の学生が、生活費について悩んでいる、といった話。

Effect

プランを取ることにより、ギャップタームを必ず取らなければならなくなり、その分の経済的負担が増す。

Importance

大学に入学・卒業できるかどうかは、その人の人生に大きな影響を与える。

(生涯賃金が7500万円ほど異なる、といった話)

といった内容でした。

DA1については、どのDAもそうではあるものの、今にしてみると、Effectでされている話(学力低下)とImportanceでされている話(人材の質)を直接結びつける話が無いように見えてしまいます。DA2も同様に、ギャップタームでかかる費用によって進学を断念する人がどれくらいいるのか推測しづらい内容になっています。

とはいえ、変に奇をてらわず、きちんと正統的なDAで攻めよう、という姿勢は好感を持ちました。

続いてのQAは以下のようになりました。

CX AFF->NEG

On DA1

Q: Repeat label

A:

Q: When does academic ability decline? Only during Gap term?

A:

Q: How long gap term will decrease academic ability?

A:

Q: How much decrease? What's the standard to measure academic ability?

On DA2

Q: DA is only about living expense?

A: Yes.

Q: How long burden continue?

A:

Q: How much burden on students? How much they need?

A:

Q: Why not they do part time job etc.?

A: Part time job can't cover the money they need. If they do PTJ, they can't study during gap term.

To what extent...?系のQは、自分もESS時代によくやったなあ、と懐かしく思いながら聞いていました。Qの内容自体は悪くないと思いました。あとはそれをきちんと次のスピーチに活かせるか、といったところでしょう。

例えば、DA1で、Academic abilityの定義を聞いていますが、これも、ギャップタームによって、NEGが言うような測定方法とは別の能力が発達する、といったカウンターのアーギュメントが出せれば、効果的なのではないか、と思いました。

次回はNegative attackからです。



geniocrat at 05:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)高校生英語 | 観戦記

2013年04月18日

全国高校生英語ディベート2012観戦記(予選第四試合その1)

今回から、高校生英語ディベート全国大会予選第四試合に移ります。

この試合は、チームIDで言うと、232番と092番の対戦です。どうやら運良く(悪く?)、勝率の高いチーム同志の対戦を見させてもらっているようで、ディベーターのレベルもかなり高いと感じました。

さっそくAffirmative constructiveから見ていきます。

Affirmative constructive

Advantage 1: increase social communication skills

Present situation

only cramming knowledge...

social communication skill not acquired in schools...

universities don't provide experience. university students... start job immediately after graduating universities...

[Tokyo University(?)... learn social communication...]

hardly have social experience before starting job

[DAIAMOND: human resource... new graduate... 80% company answer they want social skills...]

Effect

1.

2.

3. social working... organization support social experience...

Importance

extra curricula activity...

[transferrable skill... responsibility... critical thinking... ]

Advantage 2: Universities have more international competition power

A) Present situation

116 countries = Sep enroll, esp. EU countries...

Only 7 countries = April enroll...

different enrollment season restrict...

[students... professors...]

B) Effect

1. Academic year begin in September

2. Meet international standard

3. more internationalized. ex. ICU...

[exchange students... after Sep. ...]

after more experience... get Gap term... adjust oversieas universities...

C) Importance

x Japanese universities... compete... more interanational competition...

Affirmative constructiveの内容は、

AD1:社会的コミュニケーションスキルの向上

Present situation

詰め込み教育の弊害…学校では社会的コミュニケーションスキルを学べない。

大学も、そうした社会経験の機会を提供しない。そのため、大学卒業まで、社会経験の無いまま働き始めてしまう。

仕事を始める前に、社会的経験を積んでおくべき。

Effect

プランによって、社会経験を積むことができる(ギャップタームによる経験などと思われます)。

Importance

カリキュラム外の活動は重要。責任感や批判的思考などのスキルが身につく。

AD2:日本の大学の国際競争力の向上

Present situation

EU諸国を中心に、116の国で9月入学が採用されている。

4月入学は7か国しかない。

入学シーズンが異なるために、様々な制約がある(学生にとっても、教員にとっても)。

Effect

9月入学になることによって、国際的スタンダードに乗ることができ、日本の大学の国際化が進む(ICUの例など?)

ギャプタームなどにより、海外の大学にも適応可能(?)

Importance

国際競争力をつけることは重要。

といったものと理解しました。

AD1については、「社会的コミュニケーション能力」とは具体的にどのような能力を指すのかが、若干見えづらいように感じました。

また、ギャップターム程度の短期間で、社会に出てから役立つ社会的コミュニケーションスキルが身につくのか?在学中もバイトなどするはず。それは社会経験にはならないのか?といった疑問が出てくるので、そうした疑問に答える準備が必要そうです。

AD2については、途中ギャップタームの話が混ざっているように見えるのが若干不可解です。また、学生の観点と教師の観点が入っているのは、Multiple linkと取られてしまう可能性もありそうな気がしました。

続くCross examinationは以下のようになりました。

CX NEG->AFF

On AD1

Q: what is 'social experience'?

A: extra curricula activity such as volunteer, studying abroad, part time job, internship, etc.

Q: did you prove that students will do such socially valuable activity during gap term?

A: survey by NTT docomo indicates that 77% want social experience during GT.

Q: Do students can get more ability?

A:

Q: Any evidence depending on specific research?

A:

Q: Isn't affirmative evidence just opinion? or any objective data?

On AD2

Q: is there any other example than ICU?

A: Yes

Q: Which univerwsity?

A: APU, etc.

Q: Foreign students come to Japan?

A:

Q: What's process to be competitive?

A: Foreign students come to Japan and Japanese students will be exposed to different idea, culture, etc.

今回のCross examinationは、フローに残ったボリュームも多く、結構聴き応えのあるものだったように思います。NEGも適切な質問を出し、AFFもまともに答えていた、という印象で、今までのCross examの中では最も質が高かったのではないでしょうか。

次回はNegative constructiveを見ていきます。



geniocrat at 05:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)高校生英語 | 観戦記

2013年04月17日

高校生英語ディベーターからの手紙(2)

しばらくして、私の返信に対する返事が来ました。

返信が遅くなりましたこと、失礼いたしました。

始めに、元々質問させて頂きたかった内容を確認させて頂きます。1つがディフェンスでの新しい立証を許していいのかという問いで、もう1つが、許していいとするとき、私ら高校生には何が求められるでしょうかという問いでした。

[中略]

2点、ご質問させて頂きたく思います。

1つ目。先生は、良質なエビデンスを後出しすることが時間の浪費だと仰いましたが、それは何故でしょうか?反駁される機会が少なくなるだけ最終的に取られやすくなるのでは、と思うことは割と自然な気が致します。

2つ目。問題の原因が高校生の能力の低さにあることには同意致しますが、正直今の状況で彼ら・私らにディフェンスでの立証を許し、サマリーでその処理を求めるのは酷なことではないでしょうか?

「ディフェンスが、相手への対応でなければ何なのかは不明ですが」ということでしたが、私はディフェンスの役割が、相手のアタックに対するアタックと、立論とアタックの間の比較(サマリーに求められるであろう肯否それぞれのシステムの比較ではなく、ミクロな事実認定の次元の比較)だけであってもいいのでは、と思います。また反駁パートを1・2反とせず3つの役割に分けたフォーマットは、始めのメッセージで書かせて頂いたように、英語ディベート特有の考えを映し出しているようにも思えます。

それらを考えると、ディフェンス・サマリーの役割は、ケースバイケースな必要を考慮して、××高校のような戦略を許しておくとしても、運営側の先生方はそれらを抑制的に取扱い、もし同意してくださるようでしたら、上にあるような、フォーマットが期待した各パートの役割を最大限に発揮していけるよう指導していくべきなのでは、と思いました。つまり、新たなエビデンスをディフェンスでは推奨しておかないということです。

それともルールにある、AD/DAが「発生するということを証明しなおすこと(再構築)」とは元々、高校生にディフェンスでの資料つき強化をも想定した文章なのでしょうか?

高校生の能力をどう判断するかは先生にお伺いするより大会側の問題な気もしますが、ご見解をお聞かせください。

全体の2つ目が私たち高校生の在り方についてです。

既に半分は答えを出してくださって、私らは瞬時の処理能力を、これから練習を通して伸ばしていくべきということは分かりました。が、もしその他に、具体的な練習法まで踏み込んでご指導頂けるとこの上ありませんが、これから意識していくべき能力、互いに注意を喚起していくべき問題点などありましたら、ご教示お願いしたく思います。

これに対する私の返事です。

ご連絡ありがとうございます。

いただいた質問について、お答えさせていただきます。なお、当然ですが、以下は私個人の意見であって、大会やジャッジ全体の総意では無いことをご了承ください。

■1点目:良質なエビデンスを後出しすることが時間の浪費である理由

「良質」なエビデンスであるならば、当然その後の反駁にも耐えるはずで、むしろ、相手に反駁された時に、そのエビデンスを伸ばし、相手の反駁が見当外れであることを説明するだけでディフェンスができるので、その分、ディフェンススピーチの時間が有効活用できるはずです。

敢えて後出しして、反駁を避けたい、と感じさせるようなエビデンスなのであれば、それはそもそも「良質」ではありません。

さらに、ディフェンススピーチは2分しか無いところに、最初から「○○のエビデンスは読む」と決めていた場合、大抵のエビデンスには15〜30秒ほどの時間を要することから、それ以外のスピーチが大幅な制約を受けることになります。相手のアタックが優秀で、エビデンスを使わなければ反論できないような議論を3〜4つもされたら、それだけでディフェンスは破綻してしまうでしょう。

つまり、後出し作戦は、相手が弱い場合のみに成立するものであって、相手が強くなればなるほど、有効性は減少し、逆効果になる(ディフェンスし切れなくなる)可能性の高い作戦です。

例えば、12月の大会で優勝した△△高校の決勝のNegative attackは、比較的機能していたと思いますが、あのアタックに対して全て反論した上で、ADをサポートするエビデンスをもう一枚読む、などということが2分間のディフェンスで可能かどうか考えてみれば、後出しが非常にリスキーな作戦である、というのは自明だと思います。

もっとも、「良質」であっても、長すぎて、コンストの時間にどうしても収まらない場合に、泣く泣く他の短いバージョンのエビデンスに差し替える、ということは(コンストの時間も有限である以上)あり得ます。ただし、その場合もディフェンスで読まなければいけないエビデンスが極力少なくて済むように、差し替える場所や内容などを考慮して、あまり証明の必要が無い所から替えていくのが原則です。

■2点目:ディフェンスでの立証について

これについては、「アタックへのアタック」と「ミクロな事実認定レベルの比較」というのは、「相手への対応」と同じことだと思います。要するに、相手がアタックでしてきたことに応じて、きちんと噛み合った議論をすることが重要です。

「ディフェンスでの立証」が、本来コンストですべきだった立証なのであれば、それはNew argumentであって、私もディフェンスにそのような行為を認めるべきではないと思いますし、1点目でも書いたように、非常にリスキーな戦略ですので、やめたほうが良いと思います。

なので、この点に関しては、私たちの間でそれほど意見の相違は無いのではないでしょうか?

■3点目:

便宜上3点目、としましたが、「高校生の在り方」の話について。

「処理能力」もそうですが、英語ディベートの試合を見ていると、「相手の言っていることが理解できてるのかなあ?」と思わされることが多々あります。まずは、相手の議論をきちんと理解すること、なのですが、これについては、英語力はともかくとして、やはり事前準備でどれだけ多くの可能性を考え、議論したか、に左右されるのではないかと思います。

できるだけ多様な相手と、できるだけ多様なジャッジの下、できるだけ多くの練習試合をすることが一番の解決法なのですが、地域や状況によって、難しいこともあると思います。ただ、それでも今の時代であれば、いろいろなツールがあるので、それらをうまく使うならば、ほとんどの高校生に平等にチャンスはあるのではないかと思います。

あとは、今回の一連のやり取りのきっかけとなった、エビデンスの扱い、も、正直ぞんざい過ぎると思います。citationの方法、引用の仕方、相手から資料開示を要求された時の対応など、大いに改善の余地があります。このあたりはルール上の問題もあるので、一概に高校生側に全ての責任があるわけではないのですが…。

一応、お互い共通の認識には到達したのではないかと思う一方、若干釈然としないのは、そもそもの話の発端となった、「エビデンス温存作戦」が、ディベート界の中でかなり広く「勝てる」戦略として認識されてしまっているのではないか、という事です。

上でも書いたように、このような作戦は、知らない人や、弱い相手に対しては有効かもしれませんが、そういう作戦で来る、ということがわかっていたり、相手が強かったりすれば、無効または逆効果になってしまう作戦です。たまたまある試合でそのような作戦がハマったからといって、無批判に一般化してしまうのは、それこそいわゆるHasty generalizationの典型でしょう。

おそらく、全国大会で優勝するような学校の特徴として、見習うべき部分がもっとあるはずです。練習試合の量や、試合やジャッジから学び取る能力、ディベートに対する真摯な態度、議論について考え続ける知的持久力など…。

小手先でない、しっかり考えぬかれた議論を見せてくれれば、自ずとVoteも来ると思うのですが…。



geniocrat at 05:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)高校生英語 | 質問への回答

2013年04月16日

高校生英語ディベーターからの手紙(1)

高校生英語ディベートの記事がまだ途中ではありますが、最近あった、高校生英語ディベーターとのやり取りを紹介したいと思います。

私のところに、以下のようなメッセージが届きました(内容は、プライバシーを考慮して、適宜変更を加えています)。

先日○○という大会に、OBとして参加してきました。

その大会の中で主催者と思われる方が全体に対して言っていたのが次のようなことでした。

つまり、二年前の全国大会で優勝した××高校は立論では海外のデータを使い、ディフェンスで初めて日本のデータを使って議論を強めて勝ったと。ズルいんじゃないかとも思ったが、これが他の学校もできるようになって、英語ディベート全体のレベルを高めることになった、ということでした。

愕然とする思いでした。

高校生の技量でサマリーでの反駁処理ができるかが疑問だったとのことですが、高校生たちは××高校の戦法を取らねば負けるという強迫観念の中で真似をするようになっただけで、この技法が広まったのは高校生の技術が上がったことを示す証左ではありません。

何より立論・アタックの役割が骨抜きにされる上、サマリーがサマリー本来の醍醐味と言える説得のスピーチに集中できません。

アタックがあった後にはディフェンスがあり、さらにサマリーがそれらをより高次な視点で決着して初めて議論とする、というのがHEnDAのフォーマットに込められた理念だと思っていましたが、これを許せば、肯定側は新たに読んだ議論の反駁を聞かずに最終スピーチをせざるを得なくなり、また肯定側はサマリー段階で打った新たな反駁の返しも聞けず、それを総合したスピーチもできなくなるため、今までのHEnDAの理念と一貫性がありませんし、ゲームとして破綻しています。

もはや勝負の世界から身を引いたOBだから言えることなのかも知れませんが、勝つためだけにディベートはしたくありませんし、そんなディベートを全国の後輩たちにさせたくはありません。

反駁を重ね、より納得のいく最善解を見つけ出していく活動がディベートであると私は信じたいです。

先生の経験や立場から、私たちがこの現状をどう受け止めるべきか、また何をしていくべきか、ご教示頂ければ幸いに思います。

それに対する、私の返事です。

メッセージありがとうございました。拝見しました。

ええと…、ごめんなさい、よく趣旨が分かりません。

何かに憤っていらっしゃるということは分かるのですが、何に対してでしょう?ディフェンスでコンストの議論を強めたり、ディフェンスではじめて日本のデータを出したりすることに対してでしょうか?

××高校の戦法云々、ということに関して言うと、彼らが二年前優勝した理由の本質はそんなところには無いと思います(その意味で、その大会の主催者の方がおっしゃっていることも見当外れだと思います)。

そもそも、その日本のエビデンスとやらが、コンストで出したものよりはるかに良質なものなのであれば、「最初から出せよ」と思うのがまともなジャッジでしょうし、そのような小手先の戦法で勝てるほどディベートは甘くありません。また、そのような戦法は、私から見れば、時間の浪費でしかなく、戦略的に優れたものでもありません。

コンストの議論にアタックされ、それをディフェンスで強化する、という行為自体は、それだけ聞けば、ごくごくまっとうな仕事です。というか、そのためのディフェンスではないでしょうか(相手の出方に応じて、足りない議論を補うのは当然です)。

その、ディフェンスでの対応に対して、サマリーが為す術がない、ということもないでしょう。ディフェンススピーカーにできて、サマリースピーカーにできない理由も分かりません。

そもそもの問題は、現状の高校生が、相手から何か言われた時の対応能力が低すぎることに起因していると思われます。その対応力を高める、という意味では、ディフェンススピーカーはディフェンス(ここで言うディフェンスが、相手への対応でなければ何なのかは不明ですが)だけ、サマリースピーカーはサマリーだけ、という役割固定の先入観は払拭した方が好ましいのではないかと思います。


もう少しだけ補足しておきます。

コンストで、そもそも成立していないADに対して、ディフェンスでエビデンスなり議論なりを付け足すことによって、ADとして成立させよう、という行為は当然New argumentとなり、ジャッジはそのADを取るべきではないでしょう。

ただし、コンスト段階でPrima facieに成立しているADに対して、何らかのアタックがあり、それに対するレスポンスの一環としてデータの補強などを行う行為は(具体例が無いと若干判断しづらいですが)、それほど悪質な行為には見えません。

無論、相手のディフェンスまで予測してコンストが組み立てられていて、そのようなデータ補強すら必要ない、というのであれば申し分ないですが、相手の反論に応じて変化すべきレスポンス全てをコンストに盛り込むのは不可能なので、そこはディフェンスの仕事でしょう。

「相手が○○ときたら××と返そう」と決めておくこと自体は、特に悪いこととは思いません。しかし、その××が、本来ADに必要な議論で、それを省略してしまっているのを、ディフェンスにかこつけて補強しようとするのはリスキーです。相手が思惑通りに動いてくれるとは限りませんし、ジャッジがその議論をNewと取ってしまう可能性もあるわけですから。

ちなみに、「二年前の全国大会」は死刑廃止論題で、ここで出てくる「日本のデータ」とか「外国のデータ」といった話は、おそらく統計的に海外で死刑の犯罪抑止効果があったとか、日本ではどうか、といった内容のエビデンスだと推測します。

実は、この時のファイナルは私もジャッジしていたのですが、なぜか当時のフローも残っていなくて、どのような試合だったかはほとんど覚えていません(確かに私も否定側の「××高校」に投票はしたものの、今回話題になっているような「作戦」に感心した覚えもなく、そのような行為がそんなに悪質なのか、また、そのような作戦に出られた時に相手側がそんなに不利になるのか、正直な所よくわかりませんでした。

まだ続きがあるので、次回へ続きます。



geniocrat at 05:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)高校生英語 | 質問への回答