2016年08月14日
再生可能エネルギー論題用資料集・議論構成例
2016年の秋季JDA大会の論題は、国民投票に決定しましたが、その他候補として、死刑、ベーシックインカム、再生可能エネルギーが挙げられていました。
このうち、再生可能エネルギー論題については、これまでメジャーな大会での採用実績がなかったので、大会担当者である程度リサーチして、論題として採用可能かどうかを検証していました。
論題としては採用されなかったものの、他の大会等で利用可能かも知れないので、こちらにリサーチした資料集を上げておきます。また、この論題の下での議論構成例も残しておきます(もちろん、これらの例以外の議論も作成可能と思います)。
議論の質については各自で判断の上ご利用ください(肯定・否定など区別せずに、入力順に資料が並んでいるので、使いづらいかとは思いますが、ご了承ください)。また、構成例通りの議論を作ろうとしても、資料集に無いエビデンスが必要になる場合がありますので、その際は適宜追加リサーチを行ってください。
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ケース構成例1(エネルギー自給率)
プラン:
・FIT制度を改正前の状態に戻す
・固定買取価格を上げる
・など
内因性:
・長期エネルギー計画では原発をあてにしているものの、原発の増強は非現実的
・→再エネを今以上に増強する必要がある
・にも関わらず、FIT制度が改悪されている
重要性
・エネルギー自給率低下→化石燃料輸入の増加
・→日本経済への悪影響
解決性
・FIT制度を戻すことで、再エネの増加率がキープされる
・ドイツ等でも順調に再エネが伸びている
・など
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ケース構成例2(経済効果)
プラン:
・ケース例1と同様
内因性:
・欧米に比べて、日本の再エネ普及率は低い
重要性:
・再エネは重要な投資先
・再エネ産業を発展させることは重要
解決性
・プランにより再エネへの投資が増加する
・再エネの経済効果は大きい
・など
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デメリット構成例1(経済への悪影響)
固有性:
・現状の電源構成であれば、再エネが極端に大きくなることはない
リンク:
・プランにより、再エネの割合が大幅に上昇する
・賦課金額が大きく上昇する(ドイツなどでも同様のことが起こっている)
・消費などへ影響する
深刻性:
・経済ダメージは深刻
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デメリット構成例2(停電)
固有性:
・現状は、きちんと接続可能容量を守って再エネを実施している
リンク:
・プランにより、変動電源の割合が上昇する
・電源変動による停電のリスクが増加する
深刻性:
・停電により、社会に深刻な影響
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デメリット構成例3(環境)
固有性:
・現状は風力等の割合は大きくないため、環境問題が顕在化していない
リンク:
・風力発電は、バードストライクや騒音、景観阻害などの弊害がある
・地熱発電所は国立公園などに設置する必要があるため、自然破壊となる
・など
深刻性:
・環境は重要