GENJI NEWS

ロックバンド 東京ローカル・ホンクのヴォーカル、ギター、ソングライティングを担当する木下弦二の雑記帳。

むしゃくしゃするのでここに吐き出します。

① 「歌手は政治なんか語らずに歌を歌ってろ」という人に訊きたい。
歌手は歌を、というなら八百屋は野菜だけ売ってろ、料理人は料理だけしてろ、事務員は事務だけしてろ、サッカー選手はサッカーだけしてろってことだろうか。じゃあ、政治を語っていいのは政治家と政治評論家と政治部の記者だけってことかな。
呆れて物も言えない。
それで選挙のときだけ広報車から「今日は投票日です、選挙に行きましょう」とよびかけ、投票率が低いと問題視するなんて、ほんとバカじゃなかろうか。

② で、歌の中に政治的な主張を混ぜると「音楽に政治を持ち込むな」とか、笑っちゃうよ。
ウディ・ガスリーだってボブ・ディランだってジョン・レノンだってボブ・マーリーだってみんな政治的な内容の歌を歌ってるし、そんなアーティスト数え上げたらきりがない。
そもそも音楽の源流にあるものは、農作業や猟に関する知恵の伝達、綿摘み歌や漁のときに歌う歌などのワーク・ソング、神降ろしや神寄せなどのシャーマニズム、遊び歌やわらべ歌や子守唄、戦う前に団結を促すための部族の歌、教会音楽など本当にいろいろで、それらは楽しむための歌といつも一緒に発展してきたはずだと思う。
その長くて幅広い音楽の歴史を想像して見た時「音楽に政治を持ち込むな」という主張の何と浅はかなことか。
何を歌ってもいいし、何を歌わなくてもいいのだ。
こんなこと当たり前過ぎて文章にしたこともなかった。
 
③ とにかくね、自分の立ち位置を際立たせるためにもっともらしいこと言って、結果言論封殺に加担してる人たちって救いようがないと思う。

娘に教わったシリーズ、「獣の奏者」上橋菜穂子。

ご存知の方も多いと思いますが、感動したのでここに書きます。
上橋菜穂子といえば「精霊の守り人」の外伝だけ読んで、うーんスゲエ!って唸ったきり何時かちゃんと読もうと思っていました。
そして年末、娘に「獣の奏者」全5巻を借りて読みました。
物語りを読むことの喜びが詰まった素晴らしい本でした。
作者の上橋菜穂子さんは文化人類学の研究者で、大学で教授もしているそうです。
「知識」は「想い」と一つになって「知恵」になるということ、物語りでしか伝えられないものがあるということを腹の底から納得させてもらいました。
この作者がこの世界にいてくれて良かった、と心から思いました。

そして、エッセイも素晴らしい。
私にとって日本語のお手本は宮沢賢治が筆頭なのですが、これからは上橋さんもお手本にしたいと思いました。
そのくらい素敵な日本語です。


上橋菜穂子
 


NKHアニメ「映像研には手を出すな」第一回目の放送見たらサイコーだった。

本当にサイコーだった、何故か泣けてしまった。
娘が原作コミックのファンでテレビ放送を録画していた。
妻といっしょに見ていたのだが、「なんか感動して泣けてきたぞ」と思っていたら、妻がこっちを見て泣きながら
「何で泣けるんだろう?」と言って、二人で笑い合った。
劇中音楽はオオルタイチくん。
夜中じゃなくてゴールデンタイムでやるべき。

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