認知症介護記録(母)

2017年07月27日

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7月26日が母親の命日であるため、
(実際は7月25日に亡くなっているのですが、医者の死亡確認が出来た日付の為)
(1年前の記事です。)
皆が集まれる23日の日曜日に前倒しして
母親の一周忌を執り行い、
おかげさまで無事に終える事が出来ました。

私は、先週の金曜日あたりから
どうも喉の調子が良くなく
扁桃腺がイガイガしていたので
よくうがいをして
注意していたのですが・・・

一周忌が済んだ翌日の月曜日から
身体中の関節が痛み出し
寝返りもママならぬ状態に。
よって、昨日・一昨日と二日間寝込んでいました。

7月27日は、●度目の私の誕生日。
気持ちは「まだまだ」だと思っているのですが
身体のほうがどうしようもなく疲れ果てて来るのでしょう、
1~2年に一度位の頻度で、身体中が鬼の霍乱状態に陥ります。

でも、もう大丈夫です。
まだまだやりたい事がいっぱい。

横になるには、まだ早すぎます。

孫に、ジイジと呼ばれはしても
気持ちまでジジイには、なりませんから。^^

ありがとうございます。

 

2016年08月15日

母が入所していた特養での看取り介護とは
「医学的な処置を施しても、治療の見込みがない方に対し、
延命治療中心ではなく、
本人の人格を尊重して包括的な介護を行い、
命の終を豊かに生き抜くための支援」であり

「無理な延命措置は行わず、自然に任せ、
最後まで人間らしく暮らしたい。という入所者に対し、
医療に頼ることなく施設でできる精一杯のケアを提供する」こと。

「死に逝く人へのケアではなく、
命の終わりを豊かに生き抜くための支援」をする施設です。

将来、私の母と同じように、
特養での看取り介護を希望される方や迷われている方の為に、
少しでも参考になればと考え、
母が入所していた特養での看取り介護の流れを以下に記しておきます。

●入所時のオリエンテーション
・本看取り介護に関する指針に基づき、
施設の医療体制と看取り介護に考え方を説明し、
「看取り介護に関する指針の同意書」に署名。

・本人または家族に、急変時の対応や病院受診、
終末期を迎える場所、加齢に伴い食事が摂れなくなった場合の
希望を確認し、「事前指定書」に記入をする。
また「事前指定書」の内容はいつでも変更することが出来、
定期的に家族に確認をする。

●医師からの説明
・医師が一般的に認められている医学的見地に基づき、
回復の見込みがないと診断し、
且つ医療機関での対応の必要性が低いと判断した場合、
医師から本人または家族へ状況等の説明を行う。
その際、「医師の説明書」に記入された用紙を医師から頂く。

・説明時には看護職員・介護職員・介護支援専門員・生活相談員も同席し、
施設内で可能な看取り介護の体制・内容(施設で出来る事)について
本人または家族に説明。
また、苦痛を伴う場合や治療を希望した時点で、
医療機関への入院も可能であることを伝えられる。

・上記の説明を受けた上で、
本人または家族がその施設で医療処置を施さずに
看取り介護を受けるのか、
または医療機関に入院し治療を受けるのかを選択する。
・医療機関入院を希望する場合は、入院に向けた支援を行う。

●看取り介護の同意及び開始
・本人、または家族が施設内での看取り介護を希望した場合は
「看取り介護同意書」に署名。署名後、見取り介護の開始となる。

●看取り介護のサービス計画書の作成
・介護支援専門員は、本人または家族の意向を尊重し、
看取り介護に必要な視点から、その時の状況に合わせて、
可能な範囲の医療行為を選択して施行する。
基本的に点滴は行わない。

●介護職員の勤務
・24時間介護職員と連絡が取れる体制をとること。
・夜間は電話待機看護職員により、
必要時はいつでも施設に駆けつけ緊急対応する。

●最後の看取り
・施設で最期を迎えた場合、医師に死亡確認をしていただく。
・昼間の場合は、看護職員が直ちに医師に連絡をする。
・夜間の場合は、死亡確認が翌朝になる場合がある。

●看取り介護の具体的支援内容
・施設での看取り介護マニュアルに準ずる。

特養入所時にも看取り介護について聞かれると思いますが、
途中で容態が悪化し入院したり、
家族の考え方が変わる場合もあるかもしれません。

そんな時には、遠慮せず生活相談員等に相談して下さい。

そして、施設内でいよいよその時が近づいてきた場合には、
上記のような流れを踏むことになります。


「人間として自然な最期」を看取る事は、
看取る側にとっては辛いかもしれません。

しかし、最後の最期まで人として生き抜く場面に立ち会えば、
不思議と自然に畏敬の念が湧いて来るのも実感しています。

「人として生き抜く事は素晴らしい」と、母を看取ってそう思いました。


以上、
特養での看取り介護について、少しでも参考になれば幸せです。


特養と病院、そして自宅での看取りの違いについて
時間が許すときに、私の感じたことをまた書きます。


最期までお付き合いくださり感謝します。

 

2016年07月26日

母は24日から個室に移り
25日の夜、永遠の眠りにつきました。

そして今朝、特養に入所して以来、
2年数ヶ月ぶりに父親のいない自宅に戻ってきました。

夫唱婦随だった両親。
父が2月に亡くなり
父の初盆の前に母を連れに来たような気がします。

延命措置をせず
最期まで自力呼吸を貫いた
常に頑張り屋だった母を尊敬しています。

自宅では無いものの
家族だけの個室で看取りが出来たことは
私(看取る側)にとっても、
そして母(看取られる側)にとっても幸せな事だと痛感しています。

今まで本当にお疲れ様でした。
もう何も心配しなくて良いから
心置きなく休んでください。

きっと、あの世でまた、
父と仲良く過ごすことを祈念しています。

私を産み育ててくれた母の御恩に
感謝あるのみです。

母さん、ありがとう。

 

2016年07月24日

本日、母親にチアノーゼ反応が現れてきたと
特養から連絡が入り、個室に移動しました。

体温が高く、呼吸もあらくなってきています。
残された時間はあと1、2日でしょうか。

最後まで穏やかにいてほしいと願うばかりです。

今まで本当に良く頑張りました。

家族でキッチリ看取ります。

行き着くところは
「ありがとう!」という感謝の言葉しかありません。

 

2016年07月03日

特養にいる母親は3~4日前から38度台の発熱があり
食事(ソフト色)もあまり食べることが出来ず、
嚥下(えんげ)障害で飲み込む事がしずらい状況にあります。

7月1日に病院でCT及び血液検査をしましたが、
内蔵には今のところ異常は見当たらないとの診断でした。

しかし、飲み込むことが出来ない状況では
口から栄養を摂取する事が困難であり、
栄養を補給するために胃瘻をするかどうかの判断を委ねられましたが、
両親ともに元気だった頃から「延命治療はしてくれるな」という
話を何度も聞かされていたので、
医師にはその場で「延命措置はしない」旨を伝えました。

実際に医師の前で「延命措置はしない」と伝えた時の私は、
「このまま死なせるのか」という考えが一瞬よぎり
内心とても複雑な気持ちになったのも事実です。

現在は医療が進歩し、各種延命措置も可能です。
人それぞれにいろいろな考え方があるので、
延命措置をなさる方もいると思います。
それを否定するつもりはありません。

一昔前であれば、高齢者を在宅で介護しながら
かかりつけの医者がいれば往診していただき
その場で必要な薬を頂いて、
それを飲ませるくらい。
そして、食事や水分についても
本人が食べられる量だけを与え、
やがては衰弱して老衰で人生の幕を閉じるのが
一般的だったのではないでしょうか。

私はそれが、本人に与えられた寿命に逆らわない
一番自然な方法だと考えます。

「母親自身に与えられた天寿」をまっとう出来るようにお手伝いをする。
それが、子である私に与えられた役目だとも思っています。

延命措置をしない母の寿命は
このままで行けば、あと1~2ヶ月、
或いはもっと早いかもしれません。
逆にもっと長いのかもしれません。

いずれにせよ
母の最期を特養で看取るまで、
私を産み育ててくれた母への最後の恩返しとして
私が出来る精一杯のことをするだけです。

万が一の時は、
向こう(天国)の入口まで迷わないように、
2月に亡くなったオヤジが必ず迎えに来てくれる。

そう信じています。


いくつになっても親は親。
その親が近い将来いなくなると思うと正直、淋しい。

でも今は感謝しかありません。

おふくろ、ありがとう。

 

2016年04月04日

特養の3階にいた母親は
4月1日から2階の二人部屋へ移動する事になりました。

部屋を移動して初めてとなる昨日の日曜日に、
偶然孫が遊びに来たので午後から
移動した部屋の確認と母親の容態を見に、
孫たちと一緒に特養へ行ってきました。

施設側の事情もあるでしょうから、なぜ移動したのか等、
詳しいことは聞いていません。

母親が特養に入所して以来、部屋を変わるのはこれで2回目。
今回、母親が移動したのは2階の角部屋で窓側。

娘と孫たちは1階のロビーで待機させ、母親を1階まで連れてこようと、
私と妻の二人で今回移動した部屋に行きました。

母親はベッドで布団をかぶり横になっていたので、
介護士さんに車椅子に乗せていただこうと布団をめくると
靴下を履いていません。

何足もあったはずなのに・・・。
棚の中を見ても、色違いの靴下が片方ずつあるだけ。
やむを得ず、素足のまま室内用の靴を履かせ、
いつも使っているひざ掛けをかけようとしましたが、それもありません。

また、母親の物でない肌着や座布団が間違って置いてあります。
一度に何名かのものを一緒に洗濯するので、
入れ間違いがあることも承知していますが、
入所者の衣服等、持ち物にはすべて姓名が書いてあるにも関わらず、
なぜそれを確認出来ないのか、疑問です。

担当の介護士さんや生活指導員にその旨を伝え、
直ぐに近所にあるスーパーで靴下とひざ掛けを買い、
マジックで名前を書いて渡しました。

多分、移動の際に入れ替わったのだとは思いますが、ちょっとひどい。

介護士一人で何人もの介護を担当するわけですから、
全ての事に目が行き届かないのも理解できます。

しかし、こういう状態が続くと、
家族が面会に来ない(来られない)入所者は、
そのままにして置かれるかもしれないという不安もよぎります。

決してクレーマーになるつもりはありませんが、
最低限の事はしていただきたい。

私だけではなく、
入所者の家族は誰でもそう思っているのではないでしょうか。

将来、各施設へお世話になる可能性のある方は、
前述のような対応もしっかり出来ているのかどうかも含めて
考慮されたほうが良いです。


現在の母親の状況については、
1階の喫茶ルームへ連れて行き、私(息子)とその嫁、孫・ひ孫達と逢っても
誰が誰なのか分からないような状態です。

こちらから話しかけても、ただ首を縦に振るか横に振るくらいしかせず、
一言も言葉を発しません。

でも、父親が亡くなった事を私が告げると下を向いたままでした。
涙こそ流しませんが、母親にはその言葉がきっと通じているのだと思います。

また来ることを伝え、
別れ際に「バイバイは?」と言うと、ひ孫たちに手を振ってくれました。


今の事を直ぐに忘れたり、言葉は喋れなくても、
その瞬間、瞬間にこちらが言っていることは、
(波はあるけど)ある程度理解できている。
昨日の母親を見ていて、そう感じました。

だから私は今、父親の七々日(49日)の法要には、
特養に入所して以来、一度も戻って来た事のない母親を
たとえ短い時間だけでも家へ連れてこようと考えています。

なぜなら、日頃なかなか面会に行けない私は、
母親に対して私自身が不義理をしていると感じているからでもあります。

それをしたからといって、特に何か変わるわけでもありません。
ただ、自分自身の気持ちがそうしたいと思っている。
その気持ちを素直に表すだけのことです。


今日も最後までお付き合いくださり、感謝します。

 

2016年03月14日

数日前に特養の生活指導員から連絡があり、
歯科検診で4本連結ブリッジがしてある両サイドの歯が
グラグラなので抜いたほうが良いとの検診結果。

母親が元気な時に通っていた歯科医に連絡を取ってもらい、
昨日の日曜日にわざわざ特養まで出向き抜歯・治療してくださいました。

その日の午後、私と妻で母親の様子を見に行きましたが
いつの場所で車椅子に腰掛け、うつらうつら。

歯は痛くないか?
と聞いても、うつらうつらしているだけ。

親父は亡くなったから、もう逢いに来れないよ。
淋しいね。
と言っても、うつらうつら。

結局、帰るまで一言も言葉を発しませんでした。

母親の状態も、分かってはいるけど・・・
はぁ~、なんだかなぁ。

 

2015年12月26日

認知症の母親がいる特養で
インフルエンザが発生したと連絡がありました。

今日は父親も特養に併設されているデイサービスに行く日でした。
デイサービスに行けば毎回、母親と一緒にコーヒーを飲むのですが
今回は会えずじまいだったようです。

インフルエンザを羅患された方は
母親のいるフロアではないようですが、
入所者が一人でもインフルエンザにかかれば
感染を防ぐために、その後の面会を遠慮していただくように
連絡が入ります。

私のように年末年始に面会に行こうと思っている方も
多いと思います。

しかし、インフルエンザが治まるまでは
施設の関係者以外は面会出来ません。

寒くなるこの時期、施設内で一番恐れるのは
やはり、インフルエンザのような流行性感冒だと思います。

暖かくなる春先までは、
多い時では、何回か面会拒否が発令されますが、
これも致し方のないことだと思っています。

特養のみならず、民間の老人介護施設でも同じです。

施設内でインフルエンザが蔓延するかどうかは
羅患した患者を、如何に早く隔離出来るかどうかの
時間との勝負がカギです。

病院に併設されているような老人介護施設であれば
直ぐに対処出来るでしょうが、
しかし、小さな施設ではどうなのでしょう?
医療機関との連携がスムーズに行っているのかどうか
その辺りが気になるところです。

老人介護施設を考えておられる方は、
医療機関との連携がどうなっているのかも
調べておくべきです。


今回、特養でのインフルエンザも早く終息に向かい、
元旦には、年始の面会が出来る事を願っています。

最後までお付き合いくださり感謝します。

 

2015年12月19日

特養にいる母親は今日、満88歳の誕生日を迎えました。

88歳といえば米寿。
本来ならば家族でどこかのお店に行き
米寿のお祝いをしてあげたいところですが・・・。

今日の午前中に妻と二人で母親に面会に行き
誕生ケーキでもと思いましたが、
普段からとろみのついた食べ物しか摂取していない母親が
水分の少ないスポンジケーキをそのまま食べて
誤嚥するといけないので止めておき、代わりに
生クリームのいちごパフェを食べさせてあげて
本当にささやかなお祝いをしてきました。

2013年の1月に、父親の米寿をお祝いしましたが
その時は母親もまだ自力で歩く事が出来ていましたし
笑顔もありました。

しかし、認知症が進んだ今は、見る影もありません。


きょうの特養での会話。
(私)こんにちは。
(母親)・・・

(私)今日はおふくろの88歳の誕生日だよ、おめでとう。
(母親)・・・

(私)いちごパフェを買ってきたから食べようか。
(母親)・・・

食べさせて、味を聞いてみると
(私)美味しい?
(母親)甘い

(私)そう、よかったねぇ。
(母親)・・・

ゆっくり食べさせたあと
(私)もう無いよ。
(母親)・・・(まだ欲しそうな顔)

(私)また今度買ってくるね。
(母親)・・・(うなずく)

(私)ありがとうは?
(母親)・・・(しばらくしてから)ありがとう。

(私)また来るからね。
(母親)・・・(うなずく)


私や妻が「誰なのか」は理解できなくても
寒さ、天気、甘いなどの味覚については分かり、
寒いとか、晴れているとか、あまいなどの言葉は発しますが、
それ以外は、こちらが一方的に話しかけてはみるものの
ただ、顔を横に振ったり、うなずく程度で
なかなか話そうとしません。
(というか、話せないのかもしれません)

食欲はそれなりにあるようで、
以前より少しふっくらしてきたような気がしますし、
顔色も良さそうです。

認知症になった母親を見ていると
(父親もそのうち母親のようになるかも)
ふっと、
「生きる」とか「生きている」って何なのかなぁ?
と思ったりもします。
生きているからこそ、会う事も出来るのですけどね。

来年1月になれば父親も90歳の卒寿を迎えます。

両親ともに長生きで、有り難い(?)事です。^^


今日も最後までお付き合いくださり、感謝します。

 

2015年09月17日

平成25年8月までは、母親(当時、要介護3)も、
まだ自分でなんとか歩けましたが、2階にはトイレがない為、
リハビリパンツを履いてはいるものの、トイレに行きたいという自覚があり、
その都度1階まで下りてくるのにも偽痛風のため足が痛くて、
とても難儀をしていました。

そこでケアマネージャーと相談して、
2階に腰掛け便座(ポータブルトイレ)を置く事になり、
ケアマネが紹介してくれた業者から平成25年5月に、
介護保険を利用して家具調の簡易トイレを購入。

一旦は業者に購入金額を全額支払わねばなりませんが、
福祉用具購入費分として介護保険給付費請求も業者が代行して
くれましたので、当方で煩わしい請求をする事もなく、
結局は介護保険での還付があり1割負担で済みました。

【注意】介護保険の利用について
平成18年4月の介護保険の改正により、
特定福祉用具販売の指定事業者でなければ介護保険の還付が受けられません。
詳しくはお住まいの役所にお尋ねください。

購入したポータブルトイレの【特長】は、
ひじかけはねあげタイプの、移乗しやすい持ち手のアシストグリップで、
布団からはって座る方や、母親のように身長が低い人にも座りやすい
低い便座面(30・33・36・39・42cmに調節可能)であり、
便座面を水平前傾と前傾(3度)にカンタンに調節できるので、
前傾便座で立ち上がりがラクな事と、
お尻のやせた方や、長時間着座時にも痛くならないようにソフト便座にして、
便座の手入れも取り外して丸洗いができるものにしました。

また、跡が残りにくい大きな脚ゴムがついているので
少し古い凸凹のある畳でもしっかり設置でき、
且つ移動に便利なキャスター付き。

中折れ座面をかぶせれば椅子としても使えます。
【仕様】外装サイズ:高さ840mm×幅540mm×奥行580mm、重量:17.8kgDSCF2398

バケツの中の汚物処理はそのままトイレに流すか、
バケツの内部にゴミ袋をかぶせ凝固剤+消臭剤を入れて捨てる等、
色々な方法がありますが、
両親宅では経済面や取り扱いやすさも考えて
バケツの内部にゴミ袋をかぶせ、
その中にペット用のL版おしっこシートを2枚敷き、DSCF2396
DSCF2397
可燃ごみとして捨てています。

母親が特養に入所した現在は、父親が使用しています。

参考までに、両親が使っている簡易トイレは様々なタイプがあります。
↓「家具調トイレセレクト はねあげ」で検索してみてください。

 

2015年09月05日

母親が認知症と診断されたのが平成21年。
以後、平成26年の年明けまで在宅介護を続けてきました。

母親は平成22年に民間のデイサービスを1日無料体験したのですが、
その1日のみで、次回からは行くのを嫌がったのを、
側で見ていた父親が「本人が嫌だと言っているのに行かせるのか」
の一言で、平成25年12月までデイサービスは使いませんでした。

その間も私と妻で、母親の認知症が進行した先々の事を考慮し、
様々な介護付有料老人ホームの資料を取り寄せて検討していました。

しかし、両親の自宅から遠かったり、経済的に難しかったりして、
なかなかこちらが考えているような施設が見つからずに
在宅介護をしていました。

そして母親がほぼ寝たきりに近い状態になった平成25年12月、
自宅からそんなに離れていない特養
(分かりづらいので仮にH特養とします)に併設された
デイサービスに空きがある事を知り、父親の承諾を得て、
週1回ではありますが、ようやく母親をデイサービスに。

その頃には既に父親も認知症を発症し要介護1になっており、
翌年の平成26年1月から週1回、
母親が通所していたH特養に併設されている
デイサービスを使うことになりましたが、
父親がデイサービスに通所する数日前に、
母親は別の場所にある特養(仮にG特養とします)
において「ショートステイ」をすることになります。

結局、母親がH特養のデイサービスを使ったのは
1ヶ月程だけでG特養に行き、
その年の3月に母親は再びH特養に戻り、
今度は「入所」です。

※「入所」では母親の現住所も移転させなければならず、

H特養が新住所になります。
(母親の住所を変える時は少し寂しい気持ちになりました)

では、
何故母親がH特養とG特養を行ったり来たりしたのか?と言うと、
特養には「空くのを待っている方」が多勢います。

要介護度の重い方や家庭の状況等を鑑みて
優先順位が決められるので、
空きが出た場合に、優先的に他の方に入られたら、
次の空きが出るまで待たなければなりません。

ですから、ケアマネとも相談して少し遠くなっても良いから、
とにかく空きが出たら直ぐに入れるように教えてくださいと
施設には伝えてありました。
だから、H特養とG特養を行ったり来たり。

契約書もその都度書かねばならないので面倒ですが、
仕方がありません。

出来ればデイサービス、ショートステイ、入所が
1箇所の施設で併設されていたほうが、
要介護者の状態も共有しやすいのではないかと思います。

母親が入所するにあたり、
父親が母親に面会に行くのに便利なようにしたい。

但し、私も仕事をしているので、
毎回父親を車に乗せて母親の元へ連れて行くことは困難であり、
その為には母親が入所しているH特養へ
父親がデイサービスを使って通所するのが一番良いと考えていました。

父親が特養のデイサービスを使う事によって
同じ特養に入所している母親とも面会が出来る。


私が特養に決めた最大の理由がこれです。

現時点では本当に運良く、私が思っていたようになっており、
父親は火曜日と土曜日の週2回、
母親が入所しているH特養に併設されたデイサービスを使っており、
父親が行く度に、午後の決まった時間だけ
職員の方が車椅子で母親を連れてきて下さり、
二人して喫茶ルームでコーヒーを飲んでいるそうです。

両親の場合は特養でしたが、
有料老人ホームでもデイサービスやショートステイを
併設しているところも有るようですので将来を考えて、
それぞれの家庭事情に見合った施設を
早め早めに検討したほうが良いと思います。

長くなりましたが、今日も最後まで読んで下さり、感謝します。


 

2015年09月04日

母親は認知症の中核症状が進行し、介護の度合いが多くなった事は
「要介護4 介護食 認知症の母に起きた日常生活の変化(8)」に書きましたが、
ベッドで寝たきり状態になっている母親を起こして、
おむつ交換と汚れている下半身の清拭、
3度の食事の介助に衣服の着替え等、
私と妻が母親の介護をしているのを、
父親は「病院かどこかに入れる所はないのか」と言って
何もせずにただ横で眺めているだけでした。

その前からケアマネと相談しながら
入所出来る施設を探していましたが、
母親がデイサービスで通所していた特養
(実際には特養に併設されているデイサービス)とは別の、
自宅からは少し離れた特養に
ショーステイ(短期入所)が出来る空きが出たとの
知らせがあったので直ぐに申込み、
平成26年1月から、
とりあえずショートステイ(短期入所)をする事に。

ただし、ショートステイ(短期入所)は
連続して30日を超えて利用してはいけないことに
なっており、どうしても30日以上利用し続けたい場合は、
31日目を介護保険の給付対象とはしない “自費”にすることで、
結果として連続して利用できるのですが、
母親は30日を超える前の2月に4日間の一時帰宅をして、
また以前と同じように私達が介護をし、再度ショートステイへ。

そして3月になり、
幸運にもデイサービスで通っていた特養に
入所出来る空きが出来たとの連絡が入ったので
直ちに、入所契約書および説明書兼同意書にサインをして、
母親は入所することになりました。

母親が入所したその日の午後の事です。

父親が私に向かって
「あそこ(特養)に入れて、お前は(母親を)見殺しにするつもりか!」
「お前とは親子の縁を切る!」
と言われました。

私や妻が母親の介護をしているその横で何も手伝おうともしないで、
何処かに入れる所はないのか?と言っていたはずなのに・・・。

何もわからない様々な控除や申請の書類を書いて提出し、
私達夫婦だけで母親の介護をしてきたのを見てきたはずなのに・・・。

父親は事あるごとに
「長年連れ添った女房だから」「長年連れ添った女房だから」
と言います。
確かにその通りです。

だからこそ私も言いたい。
一人で何も出来無くなった母親に対して
「オヤジは長年連れ添った、その女房の為に、
スプーン1杯のお茶でも口に入れてやったことがあるのか?
服のボタン一つでも掛けてやったことがあるのか?」と。

とっても報われない気持ちになり、
あまりにも情けなくて、どうしようもありません。

翌日になり、父親が「昨日は言いすぎた」と私に謝りましたが、
私は一生忘れることはないでしょう。

でも、今日も私(と妻)はオヤジの面倒を見ています。

明日も明後日も・・・、可能な限りずっと。
何故なら、切っても切れない私の親だから。

そんな私の両親を一緒に介護してくれる、
妻には本当に感謝しています。


最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。。

 

2015年09月02日

現在、介護をしている人でもなかなか分かりづらいのに

介護未経験なら尚更、チンプンカンプン???で

不安だけが先に来てしまいます。


そうならない為にも、

ある程度介護サービスの全体像が分かっていれば

いざという時に慌てないで済みます。


大まかには次の、A.B.C.の3つ。

A.居宅サービス
 自宅で介護をするときに使えるサービスで、
 送迎車により、介護のプロに預ける事が出来ます。

A-1.通所サービス/通所介護(デイサービス)と
           通所リハビリテーション(デイケア)

A-2.訪問サービス/訪問介護(ホームヘルプ)
           訪問入浴介護
           訪問リハビリテーション
           訪問看護etc.

A-3.短期入所/短期入所生活介護(ショートステイ)
         短期入所療養介護(医療型ショートステイ)

A-4.その他/福祉用具のレンタルや購入費の補助など


以下、各々の説明は省き、サービス名だけ書いておきます。


B.施設サービス
 施設に入って受けるサービス。

B-1.小規模多機能型居宅介護

B-2.夜間対応型訪問介護

B-3.定期巡回・随時対応型訪問介護看護

B-4.複合型


C.地域密着型サービス

C-1.介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

C-2.介護老人保健施設(かつての老人保健施設・老健)

C-3.介護療養型医療施設

C-4.地域密着型介護老人福祉施設



家庭環境や経済的な状況を考えると介護も千差万別で

一概には言えませんが、介護が始まれば、

デイサービス⇔ショートステイ→入所(入居)
(入所の場合は看取りをどうするのかも考えねばなりません)

の順になるのかなと思います。


それぞれに、様々なサービスや施設があり、

各施設の職員や雰囲気も皆違いますし、

お互いの相性もあるでしょう。

また、すぐに利用したくても、空きが無ければ、

その間は在宅介護をしなければなりません。


特に、特養では数ヶ月待ちなんて、よく聞く話です。


転ばぬ先の杖。もし、介護付き有料老人ホームに入ったらいくらかかるのか?

時間や余裕のある時に、介護付有料老人ホーム費用や施設の資料請求と

無料体験をしておく事
も必要です。


何事も、焦ってからでは上手く行きませんから。


c1.

最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

 

2015年08月28日

認知症の母親を在宅介護していた時に、
母親が服用していた薬の種類です。

●レミニール(8mg)2錠/(1日2回朝・夕食後)
成分(一般名):ガランタミン臭化水素酸塩
アルツハイマー病に有効な抗認知症薬。
おもな作用は、アセチルコリンを分解する
アセチルコリンエステラーゼという酵素の働きを妨害し、
脳内のアセチルコリンを増やすことです。
さらに、アセチルコリン受容体のアロステリック部位に結合して
神経の働きを高めます。
これらの2つの作用により、
アルツハイマー型認知症の諸症状を改善します。
対症療法薬ですので、
病気そのものの進行を遅らせることはできません。
薬を飲むのをやめれば、
飲まなかったときと同じレベルまで急速に悪化するおそれがあります。
副作用で一番多いのは消化器症状です。
吐き気や嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛などを起こしやすいです。
重い副作用は少ないですが、
まれに脈拍が異常に遅くなるなど
心臓に異常があらわれることがあります。
もともと心臓病のある人はとくに注意が必要です。

●バレリン(100mg)2錠/(1日2回朝・夕食後)
主成分(一般名):バルプロ酸ナトリウム
中枢神経に作用して脳内のGABA濃度を上昇させ、
てんかんの発作をおさえます。
また、GABA神経伝達促進作用により、
てんかんに伴う気分の不安定を改善し、
抑えることのできない興奮状態や行動を抑え
片頭痛発作の発症を抑えます。
通常、各種てんかん、
てんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性など)、
そう病・そううつ病のそう状態の治療
片頭痛発作の発症抑制に用いられます。
主な副作用として、傾眠、吐き気、嘔吐、発疹などが
報告されています。

●ロヒプノール(1mg)1/2錠(夜寝る前)
ロヒプノールはベンゾジアゼピン系というタイプの睡眠薬で、
0.5mgから2mgの間の量で使います(高齢者は1mgまで)。
脳の神経をしずめる作用があります。
そして、不安や緊張感をほぐし気分をリラックスさせて、
自然に近い眠りに誘います。
同類薬のなかでは持続時間が中間型です。
寝つきの悪いときや、
夜中に何度も目が覚めてしまう人に向きます
睡眠薬はほとんどが依存形成を起こす可能性がありますが、
ロヒプノールは、とりわけ作用が強いために
高用量の内服には注意を払わなければいけません。

●クレチアピン(25mg)2錠(夜寝る前)
成分(一般名):クエチアピン フマル酸塩
気持ちの高ぶりや不安感をしずめる薬です。
おもな作用は、ドーパミンとセロトニンという
2つの神経伝達物質をおさえ、
統合失調症の陽性症状(幻覚、妄想、興奮)と
陰性症状(無感情、意欲低下、自閉)の両方に
よい効果を発揮します。
「統合失調症」は、脳の情報伝達系に不調を生じる病気で、
現実を正しく認識できなくなったり、
思考や感情のコントロールが上手にできなくなります。
幻聴など幻覚、妄想を生じることも多いです。
統合失調症にかぎらず、
強い不安感や緊張感、抑うつ、そう状態など
いろいろな精神症状に応用
することがあります。
糖尿病のある人は使用できません。

以上、在宅介護で母親が服用していた薬です。

昼夜を間違えたり、幻覚(幻視)症状もあり、
怒りっぽくなっていたので、
認知症薬に加え精神を安定させ、
なおかつ夜中に起きないように眠剤を処方してもらい、
特養に入所するまで飲んでいました。


今日も最後までお付き合いくださり、感謝します。

 

2015年08月22日

母親は平成21年の要介護認定・要支援認定申請
要介護1と認定され、
平成22年5月には要介護3になりました。
以降、毎年更新しております。

平成25年の2月にも要介護認定の申請をして、
同年(平成25年)5月に要介護3のままで認定を受けましたが、
母親の認知症状が徐々に進行しており、
同年(平成25年)3月には昼夜を間違え、
夜中に起き出して布団をたたみ、
朝食の用意をすると言い出したので
「今は夜中の12時だよ!」と言っても、
「今は朝だがね!」と言い張り、
なかなか私の言うことを聞いてもらえないことがあったり、
ガスレンジの魚焼き用グリルの火が点けっぱなしで
危うく火事になりかけたりと、
全く何をしでかすか分からない状態になりました。

実際のところ私には両親の家とは別の、
スープの冷めない距離に私の住んでいる家があるのですが、
それ以降、
やむなく私だけが実家1階のリビングに布団を敷いて
寝る事になりました。

要介護認定・要支援認定の申請は、通常12ヶ月毎の更新ですが、
私の母親のように目に余る変化があれば、
例え更新の途中であっても要介護状態区分変更は可能です。

私と妻はケアマネと相談して、
介護保険 要介護状態区分変更の申請をし、
同年(平成25年)8月に要介護3から要介護4となり、
9月には障害者手帳もいただきました。

認知症状がひどくなれば徘徊や弄便も含め、
認知症になった本人を一人だけにしておく事は出来無くなります。
必ず目の届く範囲に誰かがいなければなりません。

それが可能な人が周りにいれば良いのですが、
そうでなければ、
ケアマネや地域包括支援センターなどに相談して、
特養や有料老人ホーム等、
様々な老人福祉施設等の事も早めに考えておく必要があります。

そして、介護保険 要介護状態区分変更は
途中でも出来ることを心の片隅にでも覚えておいてください。

今日も最後までお付き合いくださり感謝します。

 

2015年08月19日

認知症地域連携パス「オレンジ手帳」って何?
オレンジ手帳修正

認知症介護をされている方ならご存知かと思いますが、
「オレンジ手帳」は、公益社団法人日本精神科病院協会が編集し、
一般社団法人JAPHネットワークが発行しています。

認知症患者の検査や症状の経過および
服薬状況や受診予定等の必要な情報を「オレンジ手帳」に記入し、
本人または家族が、この手帳を常に携帯し提示することで、
本人や家族と共にかかりつけ医や専門医療機関、
介護専門相談員(ケアマネージャー)、地域包括支援センター、
介護保険サービス機関等で情報を共有し、連携をとりながら、
円滑な治療や介護が行えるようにするための手帳であり、
各施設間における情報の共有や医療機関の診療連携、
及び介護と医療の連携を可能にする為のものです。

この「オレンジ手帳」は、治療やケアを提供する機関において、
認知症本人の情報として有意義な活用をして、
なるべく早い段階から本人が確実なサポートを得られ、
住み慣れた地域での生活を安心して維持できる事を目標としています。

[使用開始までの流れ]
1.手帳発行元はオレンジ手帳の説明を本人並びに家族に行います。
2.説明によって使用の承諾を得た後、書面での使用同意書に署名します。
3.同意書が記載された後、オレンジ手帳の使用開始となります。
4.同意書の原本は発行元で保管をし、コピーは本人並びに家族が保管します。

オレンジ手帳は以下のような内容になっています。

[基本]地域連携同意書(本人・家族・各関係機関用)
同意書、かかりつけ医療機関、専門医療機関、介護・福祉機関等
利用している機関名、担当者を記載することで連携に役立てます。

[わたしのプロフィール(1)(2)](本人・家族用)
本人の生年月日、生活状況、年金受給状況、家族構成、
主介護者、連絡先、身体機能や習慣、職業歴、最終学歴、性格、
既往歴を知ることで、本人の基本的情報を把握することができ、
また本人・家族の希望を記載する欄を設けているので、
今後どのような生活をしたいのか(自宅、施設等)等の希望の他に
現在困っていることや、プロフィールの項目以外に追加したい事がある時等、
自由に記載し、本人や家族の思いを書くことができます。

[問診表 (初診時)](本人・家族用)
症状に関しての質問、本人・家族が困っている事や
現在服用中の薬を記載します。
手帳開始時に記載することで、初期の状態を把握し、
その後、時間が経過しても変化をみることができます。

[認知症進行度チェック表解説]
認知症進行度チェック表(項目5)記載時の参考にします。

[認知症進行度チェック表](家族・介護機関用)
認知症の症状や本人の状態をチェックします。
定期的に状態のチェックをすることで認知症の症状や
本人の状態変化をみることができます。
(評価は認知症進行度チェック表解説を参考にします。)

[現在治療中の合併症と治療薬](かかりつけ医用)
かかりつけ医との連携を図ることを目的としており、
現在治療中の疾患名の有無、処方や医療機関を知ることが出来ます。
いくつもの医療機関に受診している場合、
処方内容を知ることで重複処方を避けられるなどの利点があります。

[検査の経過と治療薬](専門医療機関・かかりつけ医用)
専門医療機関とかかりつけ医の連携に役立てます。
定期的に記載することで経過の変化を見ることが出来ます。

[要介護状態区分等](ケアマネージャー用)
介護認定に関する情報および、サービス利用状況の把握が出来ます。

[メモ欄]
各項目以外にも必要な情報がある場合や、
追加したい情報がある時等、自由に記載します。


母親も平成25年4月にS病院のケースワーカーより説明を受け
「オレンジ手帳」を使用していました。

オレンジ手帳は認知症になった方すべてが
所持しなければならないといった義務等はありませんし、
本人・家族の同意がなければ使用する事も出来ませんが、
このオレンジ手帳を各機関で提示し、
手帳に記載されている内容を見ていただけば
今までの経過も分かるので、
その都度、最初から説明をする手間も省けて便利ですので、
今後の為に覚えておかれると良いと思います。

長くなりましたが、最後までお付き合いくださり感謝します。

 

2015年07月13日

母は、平成21年12月に初めての要介護認定で「要介護1」になってから
初回更新にあたる6ヶ月後の平成22年5月には、
「要介護2」を飛び越して「要介護3」になりました。

何故、「要介護2」では無く「要介護3」になったのかは、
私が想像するに、
最初の要介護認定・要支援認定での判定結果が
「要介護2」になってもおかしくない「要介護1」
だったのではないかという事です。

この頃の母は煮炊きでも自分でやろうとする意欲がまだあり、
ある程度のことは任せていましたが、
たとえば、私が運転して両親と何処かへ一緒に出かける時には
必ず「玄関の鍵は、かったか?(鍵はかけたか?)」と聞いてきます。
「ちゃんと、かったで心配せんでもええよ」
(きちんとかけたからしんぱいしなくてもいいよ)
と言っても、本人は心配だから聞くのでしょうが、
自分が今聞いた事自体を忘れてしまうので、また直ぐに聞いてきます。

最初は「また始まった」と思いながらも、私も冷静に返事を返すのですが、
何十回となく同じ事を聞いてくると流石に冷静さもなくなり
「さっきから何回同じ事を聞くの!え~加減、ちょっと黙っとりゃ~」
とつい口に出してしまいます。

でも、本当はこんな場合でも間違いを指摘したり、非難することをせず、
その時々の認識にあわせることが大切なのですが、
実際には感情がどうしても先に出てしまい、
なかなか出来ません。

そんな時、妻はどうしているかというと、
私の両親と一緒に長距離を車で移動する場合には、
定位置の助手席に座り、両親の話が聞こえないようにiPhone等を使い
自分の好きな音楽をイヤホンで聞いています。

まぁ、これも一つの回避策ではありますが・・・。
(お~い、わたしゃ、どうすりゃいいんだ ^^;)

要介護3になった当時は、
意識がはっきりしている時とそうでない時が交互に来る、
まだらボケになっていましたが、面倒だからと全てを取り上げるのではなく、
まだまだ母が出来そうな事については、母自身になるべく任せるのが、
認知を進ませない為にも必要だと思っていました。

しかし、母の「鍵かったか?」は、いつまでも続くのであります。^^



今日も最後まで読んで下さり、感謝します。

 

2015年07月09日

ウンチ事件が起きる前から、
母はベッドから起き上がるにも介助が必要になり、
1階で食事をすることが困難になった為、
ダイニングこたつテーブルを購入してベッドの横に配置し、
1日3回の食事はこたつテーブルに配膳して食べさせるようにしました。

母がまだ元気だった時は、
歯も丈夫で硬いものでもガリガリ噛んで食べていたのに、
介助が必要になった頃には箸を持つのにも手に力が入らず、
おかずが掴みにくくなり、口元まで運ぶのも困難になって来ました。
仕方が無いので私や妻が食べさせようとしますが、
口の中に入れたままで、噛もうとしません。

母に「カミカミするんだよ」と言うと、ようやく噛むのですが、
今度は飲み込もうとしません。

これでは喉につかえてしまうかもしれないと思い、
その後はドラッグストアで売っている柔らかい介護食に切り替える事に。

偽痛風以外、身体は特に異常は無いのに、
肝心な頭の中の司令塔が機能しないために殆どの事が出来無くなった母。

母に食べさせながらたまに私が「この人誰?」って私の顔を指さして聞いても、
母はもう私が誰なのか分かりません。

でも、今までは、人の言う事は聞かず
「ああ言えば上祐」だった母に食事を与えていると、
ふと、愛おしく思えてくる時があるのです。

食事も食べ終わり、
しばらくしてからまたベッドに寝かせると「ありがとう」と一言。

母には多分、自分の息子が寝かせてくれているのだとは
分かっていないでしょうけどね。^^;

朝、昼、夜、三度の食事の前後に紙おむつも交換しますが、
毎日の事なので、この頃になるともう私や妻も手馴れてきており、
分担して片付けが出来るようになりました。

この後、ショートステイからロングステイへと移行して行きますが、
入所にあたり、今まで私達夫婦が母のためにしてきた事に対して、
信じられないような言葉が父から出てきました。

この話は、またの機会に。

振り返ってみると、
母の場合、認知症の症状が中度から重度になる手前までが、
私達も心身共に一番大変な時期でした。

以上、認知症の母に起きた日常生活の変化(1)~(8)を
ダイジェストで書きましたが、
今後は、現在進行中である父の介護も含め、
もう少し具体的に書いていこうと思っています。

今日も最後まで読んで下さり、感謝します。
 

2015年07月08日

お食事は済んでいますか?
まだでしたら、お食事を済ませてからお読みください。^^

常時、紙おむつをするようになって1年くらいが経過したある日のこと。

偽痛風の痛みのせいなのか、
それとも認知が進んだせいなのかは分かりませんが、
一人でベッドから起き上がるのにも一苦労するようになり、
昼間は寝ている事が多くなりました。

実際問題、起き上がってウロウロされるよりは
寝ていてくれた方が私達夫婦も安心なので、そのままそっと寝かせていました。

お昼頃、今までは失禁だけで済んでいた母の紙おむつを替えに様子を見に行くと、
とっても臭いので、痛い痛いと言う母を抱っこしてベッドの淵に立たせ、
お尻の方を覗いてみると「うわぁ~、マジか!」
と思わず声が出てしまうほど大量のウンチが・・・。

あいにく、妻は出かけていたため、私が取り替えることになったのですが、
立っているのさえおぼつかなくなった母を支えながら、床に新聞紙を敷き、
その上に立たせてパジャマを脱がせるまではなんとか出来ても、
紙おむつが両サイドをマジックテープで止めるものではなく、
履かせるタイプのものだったので、
なるべくウンチを周りにつけないで、どう脱がしたら良いのか?

こちらがパニック状態に。

それでも何とか脱がせて、ウンチがついている所を
お尻拭きで、きれいに拭き取り、また紙おむつとパジャマを履かせました。

赤ちゃんのそれとは違い、マスクもしていなかったので、
臭くて臭くて「ゲ~ッ」が出そうです。

でも、本人は何も言わない。

こんなふうになってしまった母が、もう本当に情けなくて、
やり切れないほど悲しい思いがこみ上げてきたのを覚えています。

多分、母も辛かっただろうと思いますが、真意のほどは分かりません。
こんな事があってから数ヵ月後、母は寝たきりの状態になりました。


今日も最後まで読んで下さり、感謝します。

次回は、1日3回の食事と紙おむつ交換。
もうここまで来ると、介護もある程度慣れてきます。


 

2015年07月07日

認知症が進む前の、家電製品の使い方がまだ分かっていた頃、
両親の肌着は、たまに母が洗濯機で洗っていましたので、
いつ頃から失禁しだしたのかは定かではありませんが、
そそくさとトイレに行き、用を足して母が出てきた後に
偶然私が入った時、便座の前の床に幾重にも重ねてある、
濡れたトイレットペーパーが落ちていた事が有り、
その時初めて母が失禁しているのだと知りました。

多分その頃からもう、日中でも自分で尿意を我慢する事が出来なくて、
股間にトイレットペーパーを挟んでいたのです。

また、お風呂に入ってパジャマ姿で出てくる母の後姿を
何となく見ていると、どうも下着を履いていないような感じが有り、
且つお尻の部分がやけに黄色い。

季節は、まだ寒い時期だった事もあり、
母は布団を敷いて寝る時に電気敷毛布を使っていたのですが、
その頃は夜間失禁(おねしょ)をしても、
電気敷毛布で乾く位の量だったのかなと思います。(あくまでも推測ですが)

パジャマを着替えさせても、またすぐに黄色くなる事がしばらく続いたので、
注意深く様子を見ていましたが、
ある朝、異様に母の部屋がオシッコ臭いので布団をめくってみたところ、
敷布団がベタベタに濡れている始末。

それは、夜間多量失禁(量の多いおねしょ)で、
布団を丸洗いしなければならない状態。

今までに何回おねしょをしたのか分からない布団を丸洗いする気もなくなり、
やむを得ず新しく購入しましたが、
また同じような状態になることは避けたいので、
防水敷きパッドを敷くつもりでお店の人に尋ねてみたところ、
防水敷きパッドを敷いて電気敷毛布を使うと、
失禁した時に感電する恐れがあるかも知れないので、
一緒に使うのはやめたほうが良いと言われてしまい、
それ以降は紙おむつを履いて、寝てもらう事に。

当時を振り返ってみると、
私や妻には母の気持ちを察するだけの心の余裕などまったく無く、
「こんな状態がいつまで続くんだ」という不安や焦燥感でいっぱいで、
この頃はまだ口が達者な母に対しても、
(母には悪いですが、)売り言葉に買い言葉。
きつく当たる事のほうが多かったように思います。

母も自分がおねしょをしたくてしているわけではないのに・・・。


お食事中の方ゴメンナサイ。
次回は、とうとうやってしまったウンチ(大便)。


今日も最後まで読んで下さり、感謝します。

 
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