地震・原発・災害情報のまとめブログさんのサイトより
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-155.html
<転載開始>
福島第一原発などで働いていた元原発作業員が原発作業の実態を暴露しました。この原発作業員の証言によると、作業中に線量計で警報が鳴ったのにも関わらず、現場の上司は「工期が遅れる」として続行を指示し、被ばく隠しのため線量計を外すなどの行為をしていたとのことです。
暴露した作業員が持っている放射線管理手帳には、累積被ばく線量が「95・15ミリシーベルト」と書かれているようですが、相次ぐ線量計外しなどにより、実際の被爆総量はこれを遥かに超えていると推測されます。


☆<原発元作業員>警報の中、線量計外し汚泥除去 実名で証言
URL http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130505-00000008-mai-soci

引用:
福島県双葉町出身の47歳

 東京電力福島第1原発などで18年間、原発作業員として働いた青森県弘前市の無職、石澤治彦さん(47)が毎日新聞の取材に応じ、放射線量の高い場所では線量計を持たずに働くなど、危険な被ばく労働の実態を証言した。元原発作業員による実名での証言は異例。石澤さんは健康の悪化から失職して妻子とも別れたといい、「自分と同じ後悔は誰にもさせたくない」と口を開いた。【袴田貴行】

 ◇「工期優先、被ばく隠し」離職・闘病の実態も

 石澤さんは福島県双葉町出身。20歳から9年前まで、福島第1原発を中心に各地の原発で働いた。個人事業主の立場で元請け企業と請負契約をし、主に現場の線量をチェックする放射線管理員を務めた。

 石澤さんによると、同原発1号機のプラント改良工事に従事した93年ごろ、圧力抑制室にたまった汚泥の除去作業で線量を測定しかけたところ、累積線量を測る個人線量計の警報が鳴り出した。しかし、元請けの現場監督から工期が遅れるとして続行を指示され、被ばく隠しのため線量計は外した。毎時30シーベルトまで測れる放射線測定器の針が振り切れ、防護服を着ても作業できないレベルだったが、同僚約50人とバケツリレーで汚泥を除去した。

 今も所持する放射線管理手帳に記された累積被ばく線量は95・15ミリシーベルト。法令上の被ばく線量限度内だが、しばしば線量計を外して作業していたため「実際はその5倍か10倍か分からない」。

また同年ごろ、1号機で炉内の冷却水を循環させるジェットポンプの清掃に携わった時には、同僚と誤って高濃度汚染水のプールに転落。同僚は右腕骨折の重傷だったが、元請けの現場監督は「けががばれないように放射線管理区域から出るように」と指示。事故は公表されなかった。

 35歳ごろからは難聴や倦怠(けんたい)感に苦しんだ。妻と2男1女を抱え、失職を恐れて病院の健康診断書をパソコンで偽造し、元請け企業に出すようになった。だが38歳の時に元請け指定の病院で健診を受けさせられ、白血球の異常増加が判明。「もう働かせられない」と言われ、診断書偽造の弱みもあって争わずに職場を去った。体調悪化で別の現場で働くこともできず、自ら切り出して妻と離婚した。

 今は月6万3000円の生活保護費をもらい、弘前市内のアパートで暮らす。狭心症の発作や重度の糖尿病で寝込む日も多い。こうした疾患と被ばくの関連性を指摘する専門家もいるが、相談した医師からは「因果関係は分からない」と言われた。
:引用終了


この作業員の方は体調を崩し、今は生活保護を受けて細々と暮らしているようです。原発作業員の話は福島原発事故後に何度も聞いたことがありますが、未だに多くの問題は改善されていません。給料の中抜き、線量計の誤魔化し、規定以上の危険作業などなど、ハイテク原発のイメージとは程遠いブラックな状況です。

元々、原発作業員というのは一部の上層部以外は派遣社員のような感じでしたので、ホームレスなどから適当に人を集めてきています。そのため、下っ端の作業員は普通の会社では考えられないような酷いことをさせられているのです。

↓以下の動画を見れば原発作業員の実態がわかります。
☆福島原発の作業員の実態・ドイツのドキュメンタリー・10月4日放送


☆原発事故 揺れる下請け作業員


☆東海村JCOバケツ臨界ウラン放射線・放射能被爆事故(原発関連)



原発というのは彼らの犠牲で成り立っています。自民党は原発を維持、増設する方向で話を進めていますが、原発を増設するということはこのような作業員を増やすのと同じ意味を持っています。原発推進派の連中はいい加減に、このことを真剣に考えなければいけません。

<転載終了>