本山よろず屋本舗さんのサイトより
http://homepage2.nifty.com/motoyama/index.htm
<転載開始>
 日本でも時々、テレビの「やらせ」が問題となったりします。
 昔と違い、今は個人情報がうるさく言われる時代になりました。ニュース報道で使われる映像などのように特殊な場合を除いて、テレビに映った一般人の顔などはモザイクで隠すようになっています。
 ニュースで使われた映像でも他の目的で顔を映す場合は、本人の許可が必要なんだそうです。
 だとすると、ニュースの現場に最初から人を仕込んでおいてしまえ、というテレビを制作する側の動機もわからなくもありません(それが良いと言っているわけではありませんが)。
 仕込まれた人間を「サクラ」というのは知っていましたが、そのサクラを専門に派遣する会社があり、テレビ業界ではそれを「仕出し屋」というそうで、笑ってしまいました。本当に弁当みたいです。
 以前ネットで、芸能ニュースで現場でマイクを差し出されてコメントしていた一般人が、全く別の事件でもコメントしていたという記事を読んだことがありました。
 これは「仕出し屋」が派遣した「サクラ」だったのでしょうが、ネットでばれるというのはサクラをやった本人には困ったことでしょう。顔がばれてしまった以上、もう二度と依頼は来ないと思うからです。役者を目指している人たちが生活費を稼ぐためにバイトでやったりしていると思われるので、収入の道が減ってしまいます。「サクラ」もけっこう大変です。

 そのサクラですが、特に危機を伝えるニュース報道でサクラを演じる人のことをクライシス・アクターというらしいです。
 私はクライシス・アクターという言葉を、『崩壊するアメリカ 巻き込まれる日本』(ベンジャミン・フルフォード著、KKベストセラーズ)で初めて知りました。
 まずクライシス・アクターについて『崩壊するアメリカ 巻き込まれる日本』から抜粋して紹介したいと思います。

 ・・・<『崩壊するアメリカ 巻き込まれる日本』、p114~p122から抜粋開始>・・・

 ISISを検索していくと、あるアメリカ企業のホームページがヒットする。ISISは、もともと古代エジプトの神「イシス」を意味する。トヨタの車種にもなっているように、企業名にすること自体、おかしな話ではない。
 おかしな話となるのは、その「ISIS」を名乗る企業の業種だ。
 ---クライシス・アクターを運営する組織、なのである。
 一般の日本人はクライシス・アクターについて、あまり知らないのではないか。2015年現在、ウィキペディアにも項目は存在していない。
 ISISに殺害されたか湯川遙菜さんは、ISISに捕らえられて尋問を受けた際、職業を問われて「クライシス・アクター」と自称したという情報もある。その湯川さんは、日本でPMC(プライベート・ミリタリー・カンパニー/民間軍事会社)を経営していた。シリアへ渡ったのは、その「営業活動」だったといわれている。
 この湯川さんのプロフィールは、見事にクライシス・アクターとリンクしていく。
 クライシス・アクターの運営企業とは「犯罪、もしくは犯罪行為を演じる」組織のことなのだ。わかりやすく説明すれば、日本でも、よく街頭インタビューで「やらせ」が騒ぎになることがあるだろう。昨今は、撮影映像の使用がプライバシーの保護などでうるさくなっている。目的のはっきりしたニュース映像の場合は大丈夫だが、その映像を別の目的で使い回した場合、映った本人に使用許可を受けなくてはならない。そこであらかじめ用意しておいた業界用語でいう「サクラ」(英語ではプラント、植え込みという)にインタビューするわけだ。そのヤラセ専門のエキストラ会社も存在し、テレビ業界では「仕出し屋」というらしい。お弁当を注文するように、どこそこの現場に、年齢や性別、服装などを指定して、エキストラを派遺してもらうわけだ。
 クライシス・アクターの運営企業も日本の「仕出し屋」とシステム自体は同じだ。
 違いは、ヤラセを演じる場所。クライシス・アクターの場合、その名の通り、「犯罪現場」専門なのである。
 彼らクライシス・アクターたちは、大きな事件が起こった現場に行き、まるで事件に遭遇したかのように「ああだ、こうだ」と発言する。それだけではない。ときには「被害者」にまで「なりすます」。俳優のようにメイクさんから血糊(ちのり)やアザなどを付けてもらって、苦痛に顔を歪めて、突き出されたマイクに向かって被害者を演じる。「被害者遺族」という役柄もある。あとから現場に駆けつけ、被害者の遺族となって泣き叫ぶ。
 クライシス・アクターの運営企業とは、事件現場を演出する「劇団」なのである。
 まさか……。そう思う人は多いだろう。テレビで大々的に報じられている重大事件が、役者が演じている「ショー」だなんて簡単には信じられないのも当然だ。
 しかし、これは紛れもない「事実」なのである。
 たとえば2013年のボストンマラソン爆破事件、2012年のサンディフック小学校乱射事件で、事件の被害者としてメディアに証言した女性が同一人物ということが判明している。

 ◇エボラ出血熱騒動の茶番劇

 この「クライシス・アクター」の存在に注目が集まったのは、2014年のエボラ出血熱騒動がきっかけだった。
 2014年、西アフリカにおいてエボラ出血熱が大流行した。いわゆるパンデミックフルー(感染爆発)寸前になったと大騒ぎになった。日本でも同年12月、航空自衛隊の大型輸送機を現地に派遺するなど対策を行っている。
 ともあれ、ギニアをはじめとする西アフリカ諸国では、2014年6月頃より感染が急拡大し、2015年までに世界保健機関(WHO)によれば、感染疑い例も含め2万4018名が感染、9778名が死亡したとされる。実に死亡率は40%を超える。
 これが「事実」とすれば、大変な事態だ。事実ならば、だが。
 つまり、事実ではなかったのだ。
 その「嘘」が発覚するきっかけとなったのが、アメリカが世界に誇る二大メディアというのは皮肉であろう。
 エボラ出血熱「大流行」を積極的に報じてきた欧米・メディアは、現地で精力的に取材活動を行い、エボラ出血熱の「恐ろしさ」を世界へ伝えてきた。その中心となっていたのがニューヨークタイムズやCNNで、現場のニュース映像を配信した。
 ところが、である。
 ニューヨークタイムズが「エボラ出血熱で死亡した」、そうテロップをつけて映し出した映像は、昼寝でもしているかのように寝っ転がっている血色のいい黒人青年(笑い)。いや、冗談抜きでそうなのだ。興味のある人は「Ebola Hoax: 100% REVEALED! CNN + NYT caught using CRISIS ACTORS! MUST SEE」で検索して、自分の目で確かめてほしい。断言してもいいが、大爆笑するはずだ。
 エボラを発症すると全身の血管が次々と破裂していき、肉体が「血袋(ちぶくろ)」のような状態となって死亡する。これはエボラだけでなく鳥インフルエンザもそうで、全身が内出血した状態となり、全身から血を吹き出してくる。その血に触れると血液感染するところに、これらの病気の恐ろしさがある。そんなこと、疫病学の基礎だ。
 にもかかわらず、倒れているだけで「エボラで死亡した」と報じたのだ。世の中をなめきっているとしか思えない。
 お粗末さは、これで終わらず、ニューヨークタイムズは先の「エボラ死亡(笑い)青年」の父親にインタビュー。立ち去る父親のジーンズのポケットには詰め込まれたドル紙幣、「割のいい仕事だったな、一杯、やるか」と、今にもスキップしそうな背中に深刻なナレーションをかぶせていくのだ。ちなみに「エボラ死亡(笑い)青年」は、別のカットで「暇だなあ」という顔で起き上がっている映像が映り込んでいる。元気で何よりだ。
 CNNもお笑いではニューヨークタイムズに負けてはいない。CNN製作の「リベリアでのエボラの惨劇」では、男性が救急車に運ばれているシーンがある。おそらくアクターの質が悪かったのだろう(現地採用のエキストラ)、勝手に救急車からずり落ちて救急車の下で横になる。たぶん救急車にエアコンがなくて暑かったのだろう。
 次は「小さな子どもも被害者に」というテロップで映し出されるのは、元気よく歩いてベッドにお寝むする子ども……。
 下手なお笑い番組より笑えるのである。いや、笑えないのは、このレベルのお粗末さでありながらエボラ出血熱大流行というねつ造を信じている人が少なからずいることだろう。
 つまり、映像などどうでもいいのだ。CNNが大々的に報じた、ニューヨークタイムズが取り上げた、その「事実」をもって、ショーというフィクションをリアル(現実)であると、ごり押しする。「一流メディアが事実認定した」---これを大義名分にして謀略工作を堂々と進めていく。ここが「怖い」ところなのだ。
 実際、日本を含めた「世界」は、エボラ出血熱が流行しているという前提を受け入れていた。茶番劇とわかっていた関係者も多いだろうが、付き合わざるをえないのは、「狂人」に対する恐怖に近いものがあろう。
 まともな神経や思考を持った人間(あるいは勢力)は、まず、こんなバカげたことをしない。しない、ではなく、恥ずかしくてできない。
 だからこそ恐ろしいのだ。
 たとえば、お店で紙に1億万円と書いたおもちゃのお金を取り出し、商品を買おうとする人がいたとしよう。子どもなら叱るなり、優しく諭(さと)せばいい。
 では高級スーツを着た屈強な男が、にこやかな笑みを浮かべながら「1億万円」のおもちゃのお札を出す。これは、本当に恐ろしい。むしろ、ナイフを出して「金を出せ」といわれるほうが、ましであろう。
 まともではない、何をしでかすかわからない、おとなしく言うことをきいたほうがいいんじゃないか。100円程度の商品なら、その場では見逃すほうが安全だろう。
 エボラ出血熱におけるねつ造のデキの悪さは、「狂人の笑み」なのだ。しかも、なんとかに刃物、世界一の軍事力を誇っている相手となれば……。
 これまでのアメリカは屈強なギャングだった。ナイフ片手に脅し、金を巻き上げてきた。それはそれで許されることではないが、まだ、わかりやすい面もあった。
 だが、今のアメリカは違う。
 こう、どこか狂ってしまった感がある。もはや「まとも」ではない雰囲気を醸(かも)している。
 ある意味、現在が最も危険という見方もできるのである。
 実際、エボラ出血熱騒動では「ホルムアルデヒド」(formaldehyde)というエボラ出血熱のような症状を引き起こす薬剤をアフリカ各所の井戸や水源にばらまいていたとリベリアのメディアが報じている。逮捕された犯人は「いくつかの水道会社も飲料水への毒の混入に関与している」と証言、WHOが発表した死亡者数は、エボラではなく、この毒物が原因といっていい。

 ・・・<抜粋終了>・・・


 エボラ出血熱騒動は去年日本でも大々的に報道されたので、記憶に新しい方も多いと思います。
 ベンジャミン氏が紹介していた YouTube の映像「Ebola Hoax: 100% REVEALED! CNN + NYT caught using CRISIS ACTORS! MUST SEE」が以下です。15分ほどの映像で、日本語訳はありません。

https://www.youtube.com/watch?v=pNfXqqJE3jY

 エボラ出血熱ですから、本来であれば深刻な報道のはずです。ところがアフリカというお国柄でしょうか、出演したクライシス・アクターはのんびりしたもので、あまり熱心に病人や死体の演技をしているとは思えませんでした(やらせだと知って見ていたという面もありますが)。ベンジャミン氏と同様に、病人役の男性が別のカットで、やれやれという感じで起き上がった姿を見たときは、私も思わず笑ってしまいました。

 日本人は一般的に、人の前で激しい感情を現すことはあまりしないので、芸能ニュースでも極端に激しい演技は要求されないと思います。
 しかし世界のニュース報道では、感情がほとばしり出るような力の入った演技が求められるのかもしれません。その力の入った演技が求められているわりには、迫力が足りない感じがします。これは現地で集めたエキストラという点もあっただろうと思います。
 また映像としてセッティングした場所やメイクの仕方も問題があったと思います。エボラ出血熱に感染した人がすべて出血するわけではないようですが、エボラ出血熱というと出血して死ぬということは、ほとんどの人はイメージとして持っています。ですから映像を撮る際には、せめて出血のメイクをした人を出演させた方がよかったと思うのです。
 ベンジャミン氏によると、相当な手抜きがまかり通っているようです。

 以下はネットでみつけた、エジプト騒乱のときのやらせ映像です。
 手抜き映像というわけではないのですが、カメラにポーズを取っている役者さんの様子が映像に残っており、けっこう笑えます。3分ちょっとの映像で、これは日本語訳があります。

「エジプト騒乱 やらせ捏造?クライシス・アクターの撮影現場?」
https://www.youtube.com/watch?v=BEQRb94HZ3M


 ベンジャミン氏のメルマガに載っていた、やらせ映像がありました。
 今年の1月7日に起こったフランス・パリの週刊紙、「シャルリー・エブド」銃撃に端を発する一連の「テロ事件」です。
 ベンジャミン氏は、

 「武装犯が警官を射殺したとされる場面の映像をよくよく見てみると、軍用銃で撃たれたはずの警官の頭部からは出血すらしていない。あれだけの至近距離から本当に
軍用銃で撃たれていたならば、弾丸が命中した際の衝撃により頭部が破裂、脳の半分が吹き飛んでいてもおかしくない」

 と言っています。
 ところがなんと、

 「射殺されたはずの警官が射殺後に起き上がり、自分で自分の写真を自撮りしている動画が掲載されている」

 とのことで、私もその様子を動画で確認しました。
 倒れていた警官は、よほど退屈だったのか、それとも貴重な撮影の現場で記念写真を撮りたかったのか、もぞもぞと上半身を起こして、ポケットから携帯を出して自分撮りをしたのです。そして満足したのか、携帯をポケットに仕舞うと、また死んだ演技に戻りました。
 この警官役を雇った側からすると、「金払ったんだから、ちゃんと仕事しろ!」と怒鳴りたくなる気分だろうと思います。
 この動画は、今は残念ながら見れなくなったようです。
 以下のサイトなのですが、「この動画は存在しません」と出てきます。

http://www.veteranstoday.com/2015/01/10/the-undead-dead-french-cop-in-selfie-revival/

 自分撮りの警官は見れなくなってしまいましたが、残念がる必要はないと思います。
 クライシス・アクターは、今後も日本でも世界でも、大活躍するはずです。これからも、たくさん見れるでしょう。
 テロ、デモ、騒乱、パンデミック等々、ネタはてんこ盛りで、舞台は世界中です。そうした報道があるたびに、クライシス・アクターがどういう演技をするか注目すると、けっこう楽しめるかもしれません。


(2015年5月10日)

<転載終了>