ひかたま(光の魂たち)さんのサイトより
http://shindenforest.blog.jp/archives/60628613.html
<転載開始>
最近ほぼ毎日
クジラやイルカの座礁が世界中で起きています。

この多くは、
軍事演習が影響しているといわれています。
800px-Mother_and_baby_sperm_whaleWikipedia



米国海軍では、
国民を守るために「合法的に」
クジラやイルカを殺傷してもよいことになっています。


動物環境保護団体「天然資源保護評議会」(NRDC)が

米軍が大量のクジラ&イルカ類を殺傷していることは
「米国環境政策法」
「海棲哺乳類保護法」
「絶滅危惧種保護法」
に違反しているとして

米国海軍を訴えています。

米連邦最高裁は、
米軍の訓練は、
クジラ保護に勝るとして、
海軍側の主張を全面的に認め、
支持する判決となりました。



そして、毎年演習規模は拡大しています。

米軍が使用する低周波ソナーは、
音波源から480km離れた遠隔地でも、
140デシベルもの大音量が維持されると推定されています。


米軍が利用する大音響の低周波ソナー音や兵器による爆発音などが、
海洋哺乳動物の耳や脳が破壊されてしまうことが
科学的に確認されています。
 


音を頼りに生活している
海洋動物にとって
耳や脳の損傷は死活問題なのです。

アラスカ湾での軍事演習で
死傷が確認された海洋哺乳動物は次のようなものがあります。(赤字は絶滅危惧種

セミクジラ
ザトウクジラ
シロナガスクジラ
ナガスクジラ
イワシクジラ
コククジラ
マッコウクジラ
トド
ラッコ

ミンククジラ
オルカ
カマイルカ
ネズミイルカ
イシイルカ
カリフォルニアアシカ
キタオットセイ
キタゾウアザラシ
ゼニガタアザラシ





海軍の演習活動によって
犠牲になったクジラなどの海洋哺乳類は、
この5年間の北太平洋だけでも
1200万頭
と見積もられています。

米海軍も、
海洋哺乳類を殺傷している事実関係を認め
2014 ~2019年の間に行う演習によって
海洋哺乳動物に及ぼす影響を試算した報告書を発表しています。
それによると、
死傷が発生する数は、
2000万頭。

この数字に関しても
「天然資源保護評議会」(NRDC)の専門家は、
表面的な数字であるとして、
実際の被害は、
はるかに多いと推定しています。


さらに
すべての試算には
大型の海洋哺乳動物以外の被害は除外されています。



戦争では、
人だけが殺されるのではありません。

無数の動物たちも犠牲になります。



なんのための戦争でしょうか?
地球上のほとんどの人は
戦争を望んでいません。


それにも関わらず
世界は戦争だらけであり、
さらに
戦争に備えて
膨大なお金と頭脳を費やし、
無数の動物たちの命を犠牲にしています。



以下は、
「ひかたま:世界の軍事費と平和利用」からの抜粋です。


ストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research Institute、SIPRI)は、
2014年度の世界の軍事費をまとめたレポート
「Trends in World military expenditure 2014」を公表しています。

その報告書によると、
2014年の世界全体における軍事費総額は1兆7760億米ドル

約220兆円!



これだけのお金に加えて、
優秀な頭脳と並外れた体力を持つ人々が、
世界中の戦争や紛争に費やされています。



ネパールでは、ビタミン不足により年1万2000以上の子どもの命が失われると推定されています。 子どもに1年分のビタミンAを届けるには約4円が必要です。
世界中の子供たちのビタミン不足を補うには、2000万円が必要です。

ニジェールの栄養治療センターには重度の栄養不良に苦しむ子どもたちがたくさんいます。
栄養失調を改善するための栄養食品のパックは、1袋45円です。

世界中にいまだ埋まっている1億個を超えるすべての地雷を撤するには、約4兆円かかります。
 
たった2日分の世界の軍事費で、
世界中の子供たちが学校に行けるようになります。

たった4日分の世界の軍事費で、
世界中の女性たちが清潔で安全な出産環境を整えることが出来ます。


軍事活動のごく一部を密猟対策に当てるだけで、ゾウやサイなどを絶滅から救うことが出来ます。

軍事演習を少し止めるだけで、驚くほどたくさんのクジラの命を救うことが出来るのです。




江戸時代初期、
徳川家康は、戦陣で
「厭離穢土欣求浄土」
と掲げました。

「この世がこれ以上戦で穢れてしまうことを嫌い、この地に極楽浄土のような恒久的な平和を願う」という気持ちが現れています。

そして、
応仁の乱以来、

300年の間、
戦の無い時代作りに奔走したのです。


ほんのちょっとでも、
軍事費を人道援助・環境保護にまわせれば・・。





世界の膨大な軍事費用と、優秀な頭脳と体力を、
平和利用に使うにはどうしたらいいのでしょうか?






でも、
その前に
私たちも同じことをしていないでしょうか?

必要なものを買うお金で、お酒を飲んでしまったり・・。
部屋の掃除をしないままで、遊びに出かけまくったり・・。
誰でも大切なことを後回しにして、無駄遣いしてしまうことはあります。

家計の定期的な見直しで、発覚することも。

一国のことでさえ、
例えば、福祉よりもオリンピックに大金を費やしてしまう。




「修身斉家治国平天下」

自分の身を正し、

家庭を整え、
それが出来てはじめて
国を治めることが出来る。


軍事費の平和利用も、
世界平和も、
結局は
私たち一人一人の行いと思いの集積です。


<転載終了>