社会科学者の随想さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1064745218.html
<転載開始>
 【安倍晋三政権の限界はみえみえであり,この首相の品性・品格の本性(悪さ)をさらに丸見えにさせた森友学園の小学校新設問題に関していえば,その初めに予定されていた学校名が『安倍晋三記念小学校』であった】
 

 
【安倍晋三の政治生命を終えるべきこの事件を,ぬるく放置しているマスコミ界側の腰抜けぶりが意味するものは,「社会の木鐸」であるどころか「安倍独裁的専制政権の協力者」でしかない立場である】

 【松井一郎大阪府知事は森友学園理事長篭池泰典とはツー・カーの仲】



 ① まえおき

 2月(先月)の下旬から連日,日本の社会をたいそうお騒がせしている問題が,学校法人森友学園「安倍晋三記念小学校」(これは当初の名称で事後は「瑞穂の國記念小学院」)の新設予定地として,安倍晋三政権が激安で払い下げた国有地取得に関して発生していた。
瑞穂の國記念小学院画像
出所)http://blog.mizuhonokuni.ed.jp/

 時代錯誤そのものである,極右反動国粋保守の教育機関に対する「政権側からの不当な利益供与」に相当する事件が発覚していたのだから,とくに大手紙の系列下にあるテレビ局は,通常であればそれはもう大騒ぎして,一斉にワイドショー番組でとりあげるべき「価値のある話題」であった。

 ところが,にもかかわらず,今回の事件が話題にされはじめる時期はたっぷり遅れており,とりあげてみてもごく控えめであるどころか,安倍晋三を擁護する言論人を登場させるなど,長期化しつつある現政権の腐敗・堕落ぶりを,真っ向からきちんと指摘し批判する方向で報道する姿勢が不徹底である。

 そこで,そのあたりの日本のマスコミ(メディア)が奇妙に萎縮している現状を,ネット言論機関紙である『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』に語らせ,これに聞いてみたい。情けない実情であるのだがこのごろは,日本のマスコミ(メディア)の腰抜けぶりばかりがめだっている。

 NHKのニュースを注意して視聴していると,みなさまのためというよりは「安倍晋三様のためのNHK」という印象しかもてないゆえ,受信料不払い問題や放送の内容などをウンヌン(デンデン)する以前に,この国営放送局の存在意義そのものに疑問を抱く。常識的な感覚をもっているつもりの人であれば,そのように感じておかしくない。

 ②「 安倍応援団が “森友学園” 疑惑封じ!  NHKは予算委員会を中継せず,田崎史郎は『ひるおび!』で露骨な安倍擁護」(『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』2017年2月27日)

 本日〔2月27日〕も国会で学校法人森友学園との関係を追及された安倍首相。疑惑を晴らしたいのであれば本格的な調査の指示をはっきりすればいいのに,その答弁は「印象操作だ!」「レッテル貼りだ!」の一辺倒。逆に怪しさは増していくばかりだ。

 しかし,その怪しさを覆い隠そうとするのがメディアだ。今日はなぜか国会の模様がテレビで中継されなかった。しかも,今日の衆院予算委員会は,予算の締めくくり質疑の日。2015年も2016年も衆院予算委の締めくくり質疑の模様をNHKは中継しているが,過去最大となる約97兆円の新年度予算が採決される今日,NHKは中継をおこなわなかったのである。
 補注)NHKはいまや実質ではほぼ完全に国営放送である。これまでは準国営放送くらいかと評価されていたが,もはや完全に国営放送である。それも「みなさまのNHK」を騙りながら,本当は誰かのためを「偽称するNHK」であって,さらにいえば,より露骨に「安岩田章子記者画像倍晋三さまのNHK」である。岩田明子という安倍晋三専用の腰巾着記者もいるから,安倍にとってみれば,この国営放送も力強い味方である。
 出所)画像は岩田明子,http://p.twipple.jp/OPOX4

 もちろん,NHKが中継しなかったのには理由がある。事実,本日質疑に立った共産党の高橋千鶴子議員は Twitter で「TV中継を与党が拒否した」述べているのだ。先週〔2月〕17日の答弁で安倍首相は「まるで私が関与しているかのごとく,ずーっとそういうイメージ操作を予算委員会のテレビ付き質問を使って延々繰り返している!」とがなり立てたが,今度はテレビ中継をシャットアウトしてしまったのだ。
 補注)その後,森友学園(元「安倍晋三記念小学校」関連)問題についてはその真相が徐々に明らかになっている。その過程なかで,国会委員会におけるこの首相の発言は,常軌を逸しているというか,まるで幼児性まる出しの言動をつぎつぎと記録してきた。いうなれば安倍は,自身の「傲慢と幼稚」である「政治家としての素地」を,みずから剥き出しにする質疑応答(?)の場面を披瀝してきた。

 いわゆる “切れる” と形容される彼の発言(むろん首相としての発言)そのものが,数多くと記録されている。だからこそ,国会委員会における安倍晋三のそうした姿は,TV中継することが憚られるほかない。今回の森友学園に対する「国有地激安払い下げ問題」を契機にして,「安倍晋三という政治家自身」が,いったいどのような人物であるか,より明白になった。日本の政治において「大恥・汚点」になってしまうような事件が,政治家としての彼の本性(根幹)によって表面化した。
  安倍晋三しどろもどろ画像
               安倍晋三しどろもどろじゃないですよ画像
  左上画像出所)https://twitter.com/takejun1/with_replies
  右下画像出所)http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201702271613381


 だが,問題はNHKの忖度体質のほうだろう。実際,NHKはこの森友学園問題をニュースでとりあげても,「『総理も昭恵夫人も学校設置認可や国有地売却にいっさい関与していない』と述べた」だの「麻生財務相は『適正な手続きで処分をおこなったと承知している』と述べた」だのと,国会での一方的な答弁を紹介して問題を小さく扱ってきたからだ。
 補注)しかも,NHKのニュース報道における番組構成(その内容の制作方法)は,あとになって安倍晋三に文句(因縁)を付けられることがないように,細心の配慮をおこなっている。すなわち,安倍という政治家に打撃を与えることがないように,この人への心証が悪くならないように,ニュースを放送することを心がけている。したがって,本ブログ筆者の場合では最近,NHKのニュースはまともに観ていないし,観る必要があるときはいつも「疑心を抱きながら」「批判精神を旺盛にして」視聴するほかなくなっている。

 しかし,その一方で,民放の風向きは変わりつつある。とくに全国ネットでは,『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)と『白熱ライブ ビビット』(TBS)を除いて,ほぼ沈黙してきたワイドショーも,今日〔2月27日〕になって森友学園問題の追及を開始した。『とくダネ!』『直撃 LIVE グッディ!』(フジテレビ),『ひるおび!』(TBS),『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)がそれぞれ問題をとりあげた。

 だが,番組によっても温度差があった。たとえば『グッディ!』では国有地の不当取引とともに塚本幼稚園の教育内容にも踏みこみ,運動会の選手宣誓で園児が「安倍首相ガンバレ! 安保法制国会通過よかったです!」といわされ,保護者に対して憲法改正賛同の署名をおこなっていたことも伝えたが,『ひるおび!』ではこういった塚本幼稚園における異常な教育方針や虐待問題,差別体質へのアプローチはまったくなかった。
 補注)『グッディ!』はフジテレビ,正式番組名は「直撃 LIVE グッディ」,毎週月から金に,13時45分〜15時50分に放送。『ひるおび!』はTBS,毎週月から金に,午前10:25から3時間30分の時間帯に放送。

 そして,とくに醜かったのは,同番組にコメンテーターとして出演した田崎史郎・時事通信社特別解説委員だ。
    ここで途中になるが,つぎのブログの文章を引用しておく。「安倍首相の『寿司友』メディア編」(『日刊ゲンダイ』2014年5月15日」)からの引用文である。

 2014年5月14日「午後8時6分に西新橋のすし店『しまだ鮨』に到着した。安倍を出迎えたのは,朝日新聞の曽我 豪編集委員,読売新聞東京本社の小田 尚論説委員長,NHK島田敏男解説委員,日テレ粕谷賢之報道局長,毎日新聞の山田孝男特別編集委員,時事通信社の田崎史郎解説委員。それぞれ,自社のコラムなどを担当する編集幹部の面々だ」。
 註記)http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-1742.html?sp
 
 ここに出ていた面々の画像も紹介しておく。文章に出ている順番にしたがい,上段には曽我 豪・小田尚・島田敏男,下段には粕谷賢之,山田孝男,そして田崎史郎である。
 曽賀豪画像 小田尚画像 島田敏男画像
 粕谷賢之画像 山田孝男画像 田崎史郎安倍晋三の寿司友
 〔『リテラ』記事に戻る→〕 他のコメンテーターたちから森友学園に対する国有地売却は「異例すぎる」と声があがるなかで,田崎は「理事長の個性の問題もある」などといい,「総理と昭恵夫人がどれくらい悪いかって問題と,あの,理事長さんってどういう方なのかな(?)って疑問と両方あるんですよ。どっちかっていうと理事長はどういう方だろうなって関心もちますよね」と,籠池泰典理事長に問題を転嫁しようと必死になった。

 こうした田崎に対し,政治評論家の伊藤惇夫は「安倍総理と夫人が関与しているようにまわりからみえたのは事実」「(取引に夫妻が)影響を与えたのなら倫理的な責任がある」と追及すると,すかさず田崎はこういった。「総理大臣となりますと利用してやろうという人はいっぱい集まってくるわけですね。総理やご夫人がしらないあいだにおこなわれている場合もあるんで」。
 補注)ジャーナリスト(通信社の幹部であるが)として田崎史郎は,自分の基本的な「使命のイロハ」をのっけから忘れているようである。まさか,安倍晋三といっしょに寿司を食うときは「割り勘」ではあるまい。そうだとすればずいぶん高い寿司代である(タダより高いものはないということ)。

 また,ここに指摘されている田崎の理屈は,今回の問題を「具体的には問題にするほどでもないごく〈特殊・個別な事例〉」だという観方:詭弁を,それも器用に駆使しようと試みている。逆にいえば,「一般的に問題にされるべき事件であるはずの『今回の事件』」の本質を,なんとか国民たちの目線・関心からそらさせるための屁理屈としてひねり出そうとしていた。つまり田崎は,森友学園問題の深刻さ,いいかえれば,安倍晋三に対する衝撃をできるかぎり,なんとか緩和あるいは解消させてあげるための弁護発言をしている。


 なにを馬鹿な。「しらないあいだに」利用されたのではなく,実際に昭恵夫人は何度も塚本幼稚園を訪れて感銘を受け,その結果,名誉校長に就任したし,安倍首相も一度は講演会を引き受け,国会でも「私の考え方に非常に共鳴している方」「妻から森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいという話を聞いている」と話していたではないか。だが,田崎は「夫人はホームページに利用された」「名誉校長というのはまだ決まっていないわけで」「すべて結びつけるのはね,はたして正しいのかなと思いますね」などと,最後まで安倍首相を露骨にかばいつづけたのだった。
 補注)田崎史郎が安倍晋三をこのように擁護しきれたときには,その見返りも充実したかたちで返ってくるものと推察しておく。だが,それにしても「社会の木鐸」たるべき報道機関の一言論人としては,まったく矜持などないお粗末な「安倍晋三の代理人」役を果たしている。

 実際,他の報道番組では森友学園をとりあげてきたTBSにあって,『ひるおび!』が今日の今日まで森友学園問題を報じなかったのも,田崎の意見に引きずられてきた結果だと番組関係者はいう。「ずっと田崎さんが『こんな話はとりあげる必要はないですよ』と主張してきて,制作サイドもそういう空気になっていたんですが, “森友学園をやると〔視聴率の〕数字がいいらしい” ということがわかってやることになった。そのかわりに,田崎さんに露骨に擁護させたということでしょう」。
 註記)http://lite-ra.com/2017/02/post-2950.html
    http://lite-ra.com/2017/02/post-2950_2.html

 ③「ふざけるな!  森友学園問題の最中に安倍首相が官邸担当記者を集め,赤坂飯店で馴れ合い会食!  疑惑追及封じか」(『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』2017年2月27日)

 あまりにも露骨すぎて開いた口が塞がらない。既報のとおり,安倍首相は今日の衆院予算委員会のNHK中継を「拒否」したが,今夜,今度は内閣記者クラブのキャップたちと赤坂の高級中華料理店・赤坂飯店でオフレコ懇談会を開いた。この赤坂飯店での「オフ懇」は,第2次安倍政権発足以来,恒例というべきものとなっているが,その目的が “報道への恫喝” であることは疑いようもない

 これまで安倍首相は,記者クラブのキャップたちとの会食のみならず,メディアの幹部クラスの人間たちとも頻繁に会食を重ねてきたが,それとともに完全にメディアは手懐けられ,政権に厳しい報道をおこなえなくなってしまった。その結果,マスコミが権力の監視という使命を放り出したことで,特定秘密保護法や安保法制といった危険法案はつぎつぎと通過し,審議も不十分なまま強行採決されていったのだ。

 そして今回の会食の目的がなんであるかは,全国民がはっきりと分かるはずだ。いまや森友学園の国有地売却問題は国民の関心事となり,ANNの世論調査でも83%の人が「国会で事実をはっきりさせる必要がある」と回答。とくにテレビでは,今日になってほとんどすべてのワイドショーが重い腰を上げ,疑惑をとりあげた。安倍首相が森友学園問題の報道についてクギを刺したのは疑いようもない。

 「オフレコといえども,記者たちは今晩,安倍首相がなにを発言したかを上層部に報告をします。報告を受けた上層部が首相の意向を汲みとり, “自主規制” をはじめるんです」(大手新聞社記者)。
 補注)ここでは「汲みとり」という言葉に接して,昔の自然方式になる「汲みとり便所」を思い起こした。いまの安倍晋三政権による為政に対しては,こういう譬えをしてみたい。その旧式の「糞尿の臭い豊かなポッチャン式トイレ」に同然の行為ばかりでありながらも,大ポッチャントイレ画像手報道機関の幹部たちは,寿司友である安倍晋三のいいぶんをそのまま呑みこんでいるかのようにして,この旧式・伝統のトイレ像を「これがウオッシュレット方式のトイレット・ルームなのだ」と,国民たちに向かっていうごとき,ごまかしの放送する役目を請け負っている。
 出所)旧式トイレ(便所)の一見本,https://re-model.jp/webapp/case/view/10911

 はたして,新聞やテレビといったメディアは安倍首相の意向によって,国民の関心が高まるなかで森友学園の疑惑追及の手を緩めるのか。何度も繰り返してきた愚行を,メディアはまた繰り返すのだろうか。(編集部)
 補注)以上本文は,http://lite-ra.com/2017/02/post-2951.html

 ここで『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』が指摘する「何度も繰り返してきた愚行」とは,いままでにおける安倍晋三政権とマスコミ・言論界との関係を意味するものと思われるが,歴史を回顧するまでもなく,戦争中における出来事も指しているとも解釈できる。

 とりわけ,戦時体制期〔1937年7月から1945年8月〕における日本の報道機関の戦争礼賛・協力・翼賛の基本姿勢には,目を覆いたくなるものがあった。けれども,21世紀の現段階で観るマスコミ・言論界と自民党プラス公明党癒着政権のもとでも,当時に酷似した日本の政治事情になっている。いまやその症状は膏肓病に到達していると観てよいほどに酷い。

 ④ 松井一郎大阪府知事は1年あとを狙い,森友学園「瑞穂の國記念小學院」の設置申請を認可するつもりと観察する

  まず 「森友学園」問題,大阪府知事「金銭疑惑切り離し判断」(『TBS Newsi』2017年3月2日18:44 更新)というニュースを引用しておく。
    森友学園が〔2017年〕来〔4〕月からの開校をめざしている豊中市の小学校について,大阪府はまだ設置の認可を出していません。2日朝,松井知事は「金銭の受け渡し疑惑とは切り離し,子どもの環境を第1に考えて判断すべきだ」と話しました。

 「金銭のやりとりの話と審議会の認可の判断は別だと思う。いま,敷地内のごみを撤去する事業者もいないわけでしょ。そのままになっている状況では,子どもたちの健康を考えた時に環境は守れない」(大阪府松井一郎知事)。

 松井知事はあらためて,小学校のグラウンドにごみを含んだ土砂が積み上がっている現状を問題視していて,撤去が完了しないかぎり認可は厳しいとの考えを示しています。また,認可について最終的な判断を下す府の教育長が,認可の延期を示唆しました。

 「あらゆる選択肢を想定しているので,(認可の)先送りもひとつの選択肢として検討している」(大阪府 向井正博 教育長)。先〔2〕月開かれた臨時の審議会でも委員から経営面などを懸念する声が相次いでいて,来月に開校を迎えられるのかどうか不透明な状況です。(02日17:59)
 註記)http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2995987.html
 この松井一郎府知事は,かなり不思議な発言をする政治家である。どうしたら「金銭のやりとりの話と審議会の認可の判断は別だ」と,自信をもっていえるのか? いまからすでに府は「あらゆる選択肢を想定している」し,「認可について最終的な判断を下す」ことができるといって,森友学園問題には逃げ道を準備してあげている。

 審議会の認可を森友学園側なりに裏工作的な働きかけをしていたからこそ,今回この学校法人が新設を予定している「元:安倍晋三記念小学校」,いまは「瑞穂の國記念小院」の話題が社会問題化していた。それとこれとは別だという理屈の立て方じたいが,妙にあからさまに〈特定の予断〉を前提しているかのように聞こえる。松井は,1年先になれば「認可は通るよ」と,森友学園理事長の篭池泰典にサインを送っているような発言をしている。

 ここでは,つぎの事実を確認しておけばいい。

  ★-1 森友学園理事長篭池泰典は「日本会議大阪」(これは支部組織である)の代表者・役員である。
 
  ★-2 大阪府知事松井一郎は,日本最大の極右団体である日本会議に所属する地方議員の会「日本会議地方議員連盟」の正会員である。

 
  --森友学園「瑞穂の國記念小学院」の申請状況については,今後も注視(よく監視)していく必要がある。1年先になったらすでに認可が下りていて,来月〔ここでは2018年4月のこと〕に開校しますという段取りになっているかもしれないからである。

 篭池泰典と松井一郎は,われわれ側からはよく透視できない裏舞台(日本会議大阪など)においては,完全に「ツー・カーの仲」にあると推察する。つまり,この2人の仲をとりもっている材料は,日本会議の成員同士である点から探れるはずである。くわえて,この2人の仲には「アウンの呼吸」が介在すると観察しておく。

 ⑤ 日本会議大阪のホームページ

 日本会議大阪のホームページには「活動基本方針」について,こう記述されている。森友学園が当初,「安倍晋三記念小学校」として申請しようとしていた理由も,これをみれば納得が十分にいく。

  一,日本会議の綱領および運動方針に則り,大阪府においての運動を展開する

   〈日本会議要綱〉
  日本会議綱領
   〈日本会議基本運動方針〉

 ◯   美しい伝統の国柄を明日の日本へ
 ◯   新しい時代にふさわしい新憲法を
 ◯   国の名誉と国民の命を守る政治を
 ◯   日本の感性をはぐくむ教育の創造を
 ◯   国の安全を高め世界への平和貢献を
 ◯   共生共栄の心でむすぶ世界との友好を

  二,時局問題に対応した運動を展開する

    〈当面する時局問題〉

 ◯   皇室の伝統を守る国民運動,建国をお祝いする行事を開催しています
 ◯   誇りある国づくりへ,新憲法の制定を目指します
 ◯   領土・領海を防衛する法整備,体制を目指します
 ◯   新教育基本法に基づき,愛国心教育の実施など教育改革を推進します
 ◯   英霊に感謝し,靖國神社を守る運動を推進します
 ◯   子供と家族を守るため,男女共同参画条例の是正につとめます
 今回の事件を契機に,森友学園が経営する塚本幼稚園がこの日本会議の政治理念に依った教育内容を披露していることが,あらためて世間に伝わった。その内容は,改悪されていた「新教育基本法」にすらもそぐわない,すなわち逸脱していると批判されるような園児教育をほどこしていた。前段最後の文句「子供と家族を守るため,男女共同参画条例の是正につとめます」というのは,例の「家族の絆」を強調したい条項であると思われるが,いまどき「男女共同参画」社会がいけないなど叫ぶのは,時代遅れと非難される以前の「社会認識として不適」でしかない価値観である。まるで「男女平等がいけない」といっているようにも聞こえる。

 動画( YouTube など)でも「鑑賞できる」が,森友学園の幼稚園におけるその様子は,まるで北朝鮮の似非社会主義:国家全体主義における姿のようだとまで,酷評されている。安倍晋三にせよ,篭池泰典にせよ,松井一郎にせよ,もしかしたらあの教育勅語に関して,その基本的な理解(知識水準)をきちんとはもちあわせていないのではないかとまで疑われる。そうもいいたくなるほど,彼らのやること・なすことが雑駁であり粗野なのである。あえていうまでもなく,そうだと断言されてもしかたのない「日本国総理大臣」や「大阪府知事」「幼稚園を経営する理事長」たちである。
横山ノック像
出所)http://moogry.com/index.php?req=横山ノック

 そういえば,大阪府知事になったある政治家のことを思い出した。大阪府知事の1人には,かつてお笑い芸人の横山ノック(本名:山田 勇)が当選し,その地位に就いていた。この府知事は,自分の晩節をみずから汚すかっこうで人生の幕を閉じていた。

 最近の都道府県(国政のほうの安倍晋三君は,しばし置いておく話題とするが)の首長にあっても,ろくでもない人物がよく当選する。この事実はたとえば,東京都・千葉県・埼玉県の知事陣を見渡してみれば,ただちに得心がいくはずである。

 これらの都県における知事たちの人材論でいえば,よくよくその人材に恵まれていなかった。とくに東京都の場合は最悪であって,その代表者が長く都政を牛耳ったあの石原慎太郎である。この人が知事に就いていたとき,都政は財政面でどのくらい散財させられたか?

<転載終了>