マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-169f.html
<転載開始>

Paul Craig Roberts
2017年4月17日

数人の読者から、私のコラム“低能連中の政府”で、航空会社のオーバーブッキングの結果、ユナイテッド便の座席からおろされたダオ医師に対する暴力のこともなぜ書かなかったのかとご質問を頂いた。69歳の客が暴漢に殴打されて気を失ったのだ。数日後、ユナイテッド航空は、部分的にだけ満席だった便から結婚式に向かう新郎新婦をおろした。何の説明もなかったが、打擲されるのを恐れた新郎新婦は命令に従った。

明らかにユナイテッドは遠く離れていたい航空会社だ。明らかに客室乗務員連中には分別も判断力もない。明らかに“警備”は逆のことを意味している。

読者のご質問へのお答えは、私は小研究論文や本や長い随筆ではなく、コラムを書いているからだ。言いたいことを言うため延々と例を挙げる必要はない。確かに、ダオ医師に対する扱いは、アメリカの唯一の解決策は暴力だという好例だが、二人の警官が公園で遊んでいた12歳の子供を銃撃したのもそうだ。

ユナイテッド航空によるダオ医師に対する残忍な仕打ちを考え、航空会社の規制撤廃の結果だと私は結論する。飛行機での旅を規制撤廃の時代でしか経験されていない方々には、規制下の経験がどれほど優れていたかお分かり頂けまい。規制撤廃の結果、ありとあらゆるものを収益に集中させた。収益以上重要なものはないのだ。

規制されていた時代には、便がオーバーブッキングされることはなかった。現在、便がオーバーブッキングされるのは、航空会社が満席にしたがっていて、来ない客がいると想定しているためだ。客が全員現れると問題が起きるのだ。

規制されていた時代には、サービスは素晴らしかった。エコノミー・クラスの客でさえ、便が食事の時間にあたれば、温かい食事が出された。

予備部品があり、整備士がいて、予備機まであった。予定の航空会社の飛行機で、目的地に行けない場合には、その切符を任意の航空会社で使用できた。

便に乗れなかった場合は、切符は全額払い戻しできた。

追加費用なしで、飛行機を、より遅い、あるいは早い時刻に変えて予約変更することが可能だった。今では、変更費用が切符購入価格に近くなる。

国際便の場合、追加費用無しで、三カ所で途中下車ができた。

いくらでも例をあげることができる。

航空会社が規制されていればこそ、こうした素晴らしいサービスが可能だったのだ。結果として、航空会社はサービスで競争をしていた。

利益は規制の一部として保証されていたので、経費は現在のような要素ではなかった。整備士や予備部品や予備の飛行機を空港に待機させておいても、ウオール街が乗っ取り用資金を出したり、様々なサービス要素を廃止して、利益を押し上げたりすることを意味してはいなかった。規制されていた時代の航空運賃は、サービス経費に利益を上乗せしたものと考えることができる。民間航空委員会は、55パーセントの座席稼働率の便で、12パーセントの利益を航空会社に保証していた。55パーセントという座席稼働率を実現するため、民間航空委員会が路線を規制して、航空会社の路線を統制していたのだ。

1978年に、この全てが変わった。自由市場主義・規制撤廃論者や有力なリベラル政治家連中が、規制撤廃は、競争を増し、運賃を引き下げ、より多くの人々が目的地に行くのを可能にして、制度を“民主化”すると主張した。ところが、規制撤廃の結果は、集中化だった。現在では、航空会社四社が、市場の85%を支配している。航空会社一社が主要空港を支配することができ、そのハブ空港からの出発便の価格を支配できるのだ。今や野放しの独占価格になっている。今の平均価格は、かつての規制されていた制度の下であったであろう価格より高い。http://www.huffingtonpost.com/david-morris/airline-deregulation-ideology-over-evidence_b_4399150.html

実際、規制緩和でより良い結果になった例を全く知らない。規制されていたAT&Tのもとでは、非常に安価で、電話サービスは素晴らしかった。地域独占が規制撤廃された後の、今の酷いサービスと高価格を比較願いたい。

現在、家庭の電話は、人のプライバシーを侵害する電話セールス業者に主に利用されている。携帯電話では、通話が切れたり、音声が不明瞭になったりするが、私はラジオやインターネット番組向けに電話インタビューすることが多いため電話が必要なのだ。私が受ける電話の85%は電話セールスや政治運動で、自動的にかけ、録音メッセージを流すものが増えているように思う。友人たちによれば、携帯電話も今では電話セールス業者に狙われているそうだ。

“電話セールス拒否”の登録はあるが効果は薄く、今では電話セールス業者は、商品xyzについて、もっと知りたいというご希望にお応えしてお電話しておりますと、強引な売り込みの前置きをする。アメリカ政府が白々しいうそをつけるなら、自分もついてよかろうと電話セールス業者も考えるのだ。

もし電話セールス業者が戸口にやってきて、家に入り込めば、不法侵入で犯罪になる。だが電話経由でなら、我が家に入り込めるのだ。

このような侵入が許されるというのは、私にとって驚くべきことだ。オックスフォード大学のアメリカ人学生として、私は正しいマナーのオリエンテーションを受けた。電話もその一部だった。たとえ割り当てられたアドバイザーにであれ、紹介されたことがない人に電話をかけるのは失礼と見なされると教えられた。まず、その人に手紙を書くのだ。返事を貰えたら、電話をかけることができる。

わずか数十年で、航空会社のサービスとともに、大変な変化だ。

私の世代にとって、今のアメリカでの生活は残酷だ。

Paul Craig  Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Order.が購入可能。

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2017/04/17/dr-dao-brutalized-deregulation/
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キノコも採れない共謀罪。

副大統領がお出ましになり、経済対話なる亡国売国交渉、実態押しつけ、がTPPの代わりに実現する。趣旨は、宗主国大企業利益第一。大本営広報部大政翼賛会、めでたいことのように報じる。北朝鮮ニュースと変わらない。

新書新刊、宇沢弘文著『人間の経済』を読み終わったところなのに。「富を求めるのは、道を開くため。」という姿勢を終生つらぬいた。郵政破壊、新自由主義、市場原理主義の政治家・エコノミトスのコンビの悪辣さも当然批判しておられる。

この文章の航空業界ともつながる『「成田」とは何か―戦後日本の悲劇 』も拝読したが、『自動車の社会的費用』『社会的共通資本』が印象に残っている。

「セールス」電話よくかかってくる。「お名前をお聞きしていいうます」と音声を出すボタンを押して、ほぼ100%撃退している。そうした電話に変える前は毎回不快な思いをしたものだ。更なる新型、ボタンをおさずとも、登録していない電話番号からの電話には自動的にそうしたメッセージが送られるようだ。買い換えたいものだ。