社会科学者の随想さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1065570245.html
<転載開始>
 【支持率だけをみて政治をやるのか?】

 【支持率
47%ならば,他党のいうことを聞くというでもいうのか?】

 【
『改憲論ペテンを暴く』  小林 節,安倍政治は「反知性主義」どころではなく法治を否定した「人治」である。安倍政権の姿勢は「私のいうことが法である」という「人治主義」そのもの,つまり中世の暴君による独裁と同じである】
 
註記)https://twitter.com/Trapelus/status/853869985806000128/photo/1

 【山本幸三地方創生相,文化財の観光振興をめぐって「一番のがんは学芸員,普通の観光マインドがまったくない,この連中を一掃しないと」と発言】

 【ベンチがアホやから,…… ,…… 】

 
   ①「 “北朝鮮からサリン” と煽りながら…安倍首相が芸能人集め『桜を見る会』!  しかも昭恵夫人同伴の厚顔」(『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』は2017年4月15日)

 この『リテラ』がとりあげた話題は,本ブログでは昨日〔2017年4月17日〕に議論していた。桜の木に咲いた花はこれから散っていくだけであるが,北朝鮮に関する現実の話題は,とうてい捨て置けない国際政治の具体的な危機問題である。ただし,世界政治全体の次元・立場で観たとき,安倍晋三という日本国の首相がいかほどまで,トランプや習 近平やプーチンの水準まで近づけているかといえば,しょせんは「三下・子分・舎弟」の下属関係にあって,とくにトランプの顔色をうかがいながらの行動が,できることでいえば最大限である。
各国首脳集合図画像
出所)このうちの女性はいまは首脳ではない(2016年11月の画像),
http://blog.livedoor.jp/sukettogaikokujin/archives/49967202.html

 それでも当人の言動は,いかにも自分が国際政治の重要な一部をにない,動かしているかのように錯覚している。国内の行政に関しては,専制的に独裁志向の指導体制を疑似できていても,海外におよび外交の次元になると,この日本国総理大臣は,どこまでも2流(亜流)の役者(端役)である基本の性格を露呈せざるをえない。

 ともかく,つぎに『リテラ』の記事を引用する。安倍晋三政権が現在対面させられている難点を的確に指摘・批判している。

 いったい,どの面下げて--。安倍首相は今日〔2017年4月15日〕午前,東京・新宿御苑で恒例の「桜を見る会」を予定通り開催した。ももいろクローバーZのメンバーなど芸能人やスポーツ選手,政界関係者ら約1万7000人の出席者を招いたという。まさに「おいおい」といわざるをえない。

 安倍首相は,トランプ大統領の尻馬に乗り,北朝鮮の核・ミサイル開発について「深刻さを増している」「現実から私たちは目を背けることはできない」などとさんざん脅威を煽り,13日の参院外交防衛委員会では「北朝鮮はサリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」とまで明言。さらには「さまざまな事態が起こったさいには,拉致被害者の救出について米国の協力を要請している」と話し, “今日明日にでも北朝鮮の弾道ミサイルが打ちこまれてもおかしくない!” とばかりに騒ぎ立ててきたではないか。
 補注)北朝鮮による拉致問題は,安倍晋三によってもやはり解決できないままにある。その解決に見通しについてはそう断言できるほど,小泉純一郎政権内で安倍が官房副長官を務めていたときからの難題でありつづけている。安倍は,自分の政権維持のための〈単なる具材〉として拉致被害者家族を利用してきたに過ぎない。

 それにしても,北朝鮮有事を想定したつもりなのか,日本が「拉致被害者の救出について米国の協力を要請している」などといっている。だが,アメリカ側から
現実的にみた北朝鮮問題においていえば,日本人拉致問題はそれほど緊要性のある対象ではない。それでも,安倍晋三は自分なりに「北朝鮮問題」をおおげさに表現するところをみせつけようとしている。
ブルーリボン・バッチ着用の安倍晋三
出所)https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e220191186

 最近も安倍晋三は,ブルーリボン・バッチを上着(左襟)に着けたかっこう(ポーズ)をすること以外,北朝鮮問題に関してはとくになにも努力などしたことのない。それが安倍晋三のいままでにおける「対北朝鮮政策」方面における実績である。この首相は「国際政治に関する情勢判断」がまともにはできない政治家である。といって気の毒だとしたら,もともとその程度にしか動けない日本国総理大臣としての立場・状況に置かれているといっておけばいい。


 万が一にでも,北朝鮮情勢に関して有事が発生したさい,拉致被害者自身を救出できる可能性があるとでも,安倍晋三が考えているとしたら,オメデタイにもほどがある。実際にそのような救出作戦を想定しなければならない事態(局面)が生じたとき,拉致被害者たちをどのように探しだすかからして,皆目,検討すらついていないではないか。

 安倍晋三は「北朝鮮はサリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」などと,「可能性の可能性」にかけて好き勝手に想像力を働かせている。けれども,可能性「的」に言及するにしても,もっと確実な見通しにもとづき話をすべきであって,自身の期待をこめた主観一辺倒のいいぶんばかりである。だから『リテラ』はつぎのように,安倍晋三を叩いている。


 〔記事本文に戻る→〕 にもかかわらず,アイドルに囲まれてにこやかに桜の木の下でハイ! ポーズ,とは……。国民にはサリン搭載ミサイルが打ちこまれる可能性を声高に叫んで不安に落としいれながら,自分は安穏と花見をしているのである。いっていることとやっていることが滅茶苦茶だ。
2017年4月17日桜を見る会で乾杯
出所)「桜を見る会」で乾杯する自公政権の幹部たち,
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-10907.html

 しかも,安倍首相はこの会で,「風雪に 耐えて5年の 八重桜」と一句詠んだという。森友問題の説明責任も果たさず逆ギレ発言ばかりしている人間が「風雪に耐えて」とは被害者ヅラもはなはだしいが,さらに驚くべきは,今日の花見にあの人物を同伴したことだろう。そう,なんと安倍首相は,昭恵夫人をこの花見に出席させたのだ。

 連日お伝えしているように,昭恵夫人をめぐっては,総理夫人付の職員だった谷査恵子氏に財務省への口利き工作をやらせただけでなく,国家公務員法違反にあたる選挙応援への随行,主宰する学校の事務局作業から自身の農場での田植え,スキーイベントへの同伴など,私的な活動でも召使いのごとくこき使っていたことが判明。森友学園問題はまさしく「アッキード事件」という名称通りの展開となっており,昭恵夫人の証人喚問なくして進展が望めない状態にある。

 そんな大疑獄の渦中にある人物が,平然と花見。これは昭恵夫人と公式な場で連れ添う姿をみせることで,「疑惑の人物」というイメージを払拭させる官邸と安倍首相の思惑があるのだろう。まったく厚顔にも程があるが,しかし,逆にいえば,すでに安倍首相のなかでは,昭恵夫人をこの会に同伴させても,もうマスコミは追及しないという公算があるということだ。

 有事を煽って森友問題から目を背けさせ,昭恵夫人の傍若無人な振るまいを反故にする--。国民をとことんバカにしているとしか思えないこんな総理大臣を,この国の有権者はいつまで支持しつづけるつもりなのか。
 註記)http://lite-ra.com/2017/04/post-3079.html
    http://lite-ra.com/2017/04/post-3079_2.html

 ②「〈1強〉第2部・パノプティコンの住人:1 首相から電話,質問を封印」(『朝日新聞』2017年4月18日朝刊1面)

 この記事は朝刊1面の冒頭に配置された解説記事である。安倍晋三という総理大臣がいかほどに,独裁志向の国内政治を当然のように実行しているかを,あらためて教える記事である。『朝日新聞』側の意向がどこにあるか歴然としているが,ともかくこの記事の一部をつぎに引用する。先に指摘しておくが,要は,国会での質問を八百長的に「しっかりテイネイに」してくれと,安倍が質問に立つ予定の自民党議員に要請していたというのである。
   3月2日。電話口の安倍晋三首相は少し,いら立っているようだった。「西田さんは大阪問題でやりたいだろうけど,それを頼んだのが安倍だといわれたら,なんにもならないからさ」。電話を受けたのは,自民党の西田昌司参院議員。

 4日後の参院予算委員会で学校法人「森友学園」(大阪市)の国有地売却問題について質問に立つことが決まった矢先。首相から質問内容に注文がついたのは初めてで,「総理が直接電話してくるのは異常やねん」と西田氏は明かす。趣旨は,土地が約8億円値引きされたことの「正当性」を,質疑を通してうまく説明してほしいというものだった。

 西田氏は京都府選出。日本維新の会に一貫して批判的な立場で,「森友問題は大阪府の小学校設置認可をめぐる規制緩和に端を発した大阪問題」として質問するつもりだった。首相は電話で維新に触れなかったが,西田氏は直感した。「憲法改正を含め,政権に協力的な維新をかばう気持が首相にはあるんやな」と。質問当日。西田氏は首相のいうとおり,値引きの正当性を主張する官僚答弁を引き出し,「疑惑だ,という森友事件の報道は,フェイクニュースだ」と訴えた。
 補注)フェイク(fake)な発言を得意として,その常用者である安倍晋三自身をかばうための質疑応答が仕立てられ,実行されていた。さぞやシンゾウ君は満足であったものと推察する。

 与党議員が政権に都合のよい質問をするのは珍しくない。だが,西田氏は「国会の爆弾男」の異名をとり,身内といえども歯にきぬ着せぬ批判を浴びせる言動でならしてきた。そんな西田氏でさえも,この日は大阪府に関する質問を封印せざるをえなかった。

 10日後の3月16日。学園の籠池泰典氏の 100万円寄付発言が飛び出すと,竹下 亘自民党国会対策委員長は「首相への侮辱」といって証人喚問に踏み切った。問題が首相を直撃しても,与党はひたすら「1強」に付きしたがっている。
   要は「自民党安倍晋三政権が1強であり,他党勢力が多弱でしかない現況」においては,もともとも「幼稚で傲慢」の資質を基本に揺するこの首相であっても,以上のごとき言動を容易に許すことになっており,いうなれば,日本における民主主義の状態はますます腐朽・劣化していくほかない政治情勢に追いこまれつつある。

 ここに『日刊ゲンダイ』2017年4月17日の関連記事を画像資料で挿入しておく。要は「法治が崩壊し,人治になっている」日本。( ↓  画面 クリックで 拡大・可)
『日刊ゲンダイ』2017年4月7日小林節稿
補論-安倍首相がつくりだす『戦争突入やむなし』という世論 -」
(『リテラ』2017年4月16日から)

 日本にとっての国益は  “国民に血を流させないこと”  以外にありえない。安倍首相が日本国民のことを第1に考えるのであれば,本来,なんとしてでも戦争を回避するよう,トランプ大統領に必死でかけあわなければならないはずだ。にもかかわらず,安倍首相のやっていることといえば,アメリカの先制攻撃を後押しするような言動を繰り返し,米軍空母との共同練習で挑発,さらにはメディアで国民の恐怖心をかきたてて戦意を高揚する……。

 どう考えても,国民の生命と生活よりも,米朝戦争を起こして安保法制の実体化や改憲につなげようとしているとしか思えないのだ。実際,安倍首相はこの間,戦争回避や平和的解決へ向けた声明を一度でも出しただろうか。いや,皆無だ。つまり,この宰相はみずからの野心のために,戦争と国民の命すら利用しようというのである。

 いずれにしても,私たちが警戒すべき相手は北朝鮮だけではない。トランプと安倍が手を携えて進む戦争をいまここで絶対に食い止めるために,「戦争突入やむなし」という世論をつくりだす安倍政権の動きを徹底的に批判していかなければならない。(編集部)
 註記)「安倍政権が自衛隊を対北朝鮮戦争に! 直前にカールビンソンとの訓練計画,武器使用の指針まで策定していた」『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』2017年4月16日,http://lite-ra.com/2017/04/post-3081_4.html
 ③「〈1強〉第2部・パノプティコンの住人:1 政権の『敵』,容赦なく攻撃」(『朝日新聞』2017年4月18日朝刊2面)

 「そもそも寄付はしておりませんが,寄付していたとしても,感謝されこそすれ,犯罪ではありません」。〔4月〕17日の衆院決算行政監視委員会で,安倍晋三首相は森友学園に対する妻・昭恵氏の寄付の有無に関して,こう答えた。最近の首相には余裕がうかがえる。12日の衆院厚生労働委では,民進の柚木道義氏は森友問題でNHKの世論調査をとりあげた。「政府の説明に納得できないが8割。昭恵夫人に公の場で説明いただけるよう話していただけけないか」。

 首相は笑みを浮かべながら,答弁した。「その調査では内閣支持率は53%。自民,民進の支持率はご承知のとおりでございます」。自民支持率は38%,民進は7%。首相は「何回も説明してきたとおり」と,昭恵氏の国会招致を拒否した。政権の座に返り咲いてからの4年余。民進を攻めることでみずからへの批判をかわす。それが得意のパターンであり,現実に森友問題が首相を直撃しても内閣支持率や自民支持率への影響は限定的だ。首相の答弁は,なにがあろうと「安倍1強」は揺るぎないと宣言するかのようだった。
 補注)内閣支持率に関して大手新聞社が実施している世論調査の数字を直接,国会の場で口に出して,それも答弁のなかで自慢するかのような応答は異様である。内閣支持率の世論調査は,もちろん政治家・政党にとっては重大な意味をもつ数値をもたらしているが,この数値を前面に出して国会においてもちだし,ウンヌン(より正確にはデンデン)するのは,まともな国家指導者が使う弁説ではない。

 それならば,支持率が30%を切ったら安倍君は国会のなかでは「まともにモノがいえなくなり」そうである。参考にまで挙げておくが,地方紙などでの世論調査(内閣支持率)では,10%台はざらであった。

 一般的な話ですると,内閣支持率が30%を切ると危険水域に入り,20%を切ると退陣水域にまで進んだと判断される。これは法律的な話題ではなくて,あくまでも政権運営において実際的に困難が生じるといった次元の関心事である。極端にいえば,たとえ支持率がゼロになっていても,現実的に政権維持はありうる。よりによってこの支持率の話題を前面に出して,国会の質疑応答で得意げに語るほうが,もとよりどうかしているのであって,安倍晋三という首相の「幼稚と傲慢」さを,はしなくも端的に表現するひとつの実例になっている。

 〔記事本文に戻る→〕 政権の危機管理を担ってきた菅 義偉官房長官は,毎日2回の定例会見で「その指摘はまったく当たらない」などと,全面否定の言葉を繰り返すことで,批判をはねつけてきた。その菅氏が森友問題で動いた。学園の籠池泰典氏に対する3月の証人喚問当日。国有地借り受けに関する相談で昭恵氏に留守電を残し,夫人付の政府職員からファクスがきたとする籠池氏の証言に対し,菅氏は会見冒頭でファクスのコピーを記者団に配布した。のちに行政文書ではないと閣議決定された「私文書」を公の会見で出し,やがて籠池氏告発にも言及。敵と見定めた相手は,容赦なく攻めて追いつめる。そんな姿勢がみてとれる。(引用終わり)

 「1強(狂・凶)多弱」である現在の日本政治状況のなかで,この安倍晋三政権はそれこそやりたい放題の,民主主義の基本理念すら平然と軽視・無視する路線を行進中である。そのなかでもっとも明白になっている事実は,この安倍晋三と政権が品位・品格とはまったく無縁の政治集団であるだけに,よりいっそうその特性をきわだたせている。

 ④「〈耕論〉相手の話,聞こうよ 佐々木憲昭さん,熊平美香さん,三遊亭白鳥さん」(『朝日新聞』2017年4月18日朝刊「オピニオン」)

佐々木憲昭画像 この記事に登場している人物のうち佐々木憲昭の発言を引用する。この佐々木の発言の内容は,安倍晋三に完全に欠落している〈なにもの〉かを適切に指示している。

 ※ 人物紹介 ※ 「ささき・けんしょう」は1945年生まれ,1996~2014年まで共産党の衆院議員6期。国会で追及した「ムネオハウス」は流行語大賞に入賞。

 --国会をみても身のまわりにも,海の向こうの米国でも,人の意見を聞かずに自分のいいたいことだけいう人,増えていませんか? 深呼吸して,相手の話を聞き,対話する。そんなことから始めませんか。(これは朝日新聞編集部の発言)
 補注)佐々木憲昭はここでまず,「人の意見を聞かずに自分のいいたいことだけいう人,増えていませんか?」と問うている。いまここで,まさしくそれに属した代表的な人物だと目されてよい2名は,ただちに指名できる。間違いなく,トランプと安倍晋三のことである。このようにしか解釈のしようがない「話題の切り出し方」がなされている。

  ◆ 質問する側の努力も重要 ◆(佐々木憲昭さん,前衆院議員)
 
 1996年から18年間の議員生活で,橋本龍太郎さんから2回目の安倍晋三さんまで10人の首相に質問しました。国会の予算委員会で,首相と向きあうときには武者震いするような緊張感を覚えます。橋本さんから福田康夫さんまで,多くの首相とは意見が違っても議論を重ねるうちに噛みあってくる感じがあった。厳しく議論するほど気心がしれ,おたがいに尊敬の念が芽生えたように思います。
 補注)この初めの発言からしてどうやら,安倍晋三のダメさ加減を予定しているような話題になってもいる(安倍晋三の氏名も出してはいるが……)。その点は,以下の記述において,よりはっきりしていくところである。

 小泉純一郎さんには2002年2月の予算委で鈴木宗男氏の疑惑を追及したとき,「よく調べているなと感心した」と答弁いただきました(笑)。敵ながらあっぱれと。違う立場でも対話はなりたちます。ところが安倍さんは,質問にまともに答えないことが多い。

 最近も,今〔2017〕年2月の予算委で,民進党の山尾志桜里氏に「待機児童をいつまでにゼロにするのか」と聞かれ,「ゼロに向けて政策を推進している。民主党政権時代よりも2.5倍のペースで保育の受け皿を整備している」と答弁。時期を3度聞かれてようやく,首相は「2017年度」と答えました。

 指摘された事実を無視し,ひたすら思いこんでいることを繰り返す面もあります。たとえば格差拡大を指摘されても,安倍さんは都合のいい数字で雇用情勢の改善を強調するばかり。非正規が格差を広げている,といった肝心の部分には触れません。
 補注1)この段落の話題は,本ブログでは昨日〔4月17日〕で触れた論点とそっくりに似ている。すなわち,安倍晋三政権になってからは実質賃金の上昇が実現できておらず,むしろマイナス傾向が統計的にも確認されている。にもかかわらず,形式的な名目賃金の上昇のみを一方的に,つまり有効・妥当ではない発言を,相手に対して強引に押しつけるだけの応答をしていた。しかも,その姿勢で押しとおすことしかしらない彼のやり方である。
 補注2)ちなみに本日〔2017年4月18日〕『日本経済新聞』朝刊1面左側には,「〈景気 試される波及力〉(1) 企業,過去最高の利益水準 増える投資,賃上げ後手」との見出しをつけた解説的な記事が掲載されている。そこにかかげられたつぎの図表をみればいいたいことは一目瞭然。

『日本経済新聞』2017年4月18日朝刊1面賃金図表
 
〔記事本文に戻る→〕 いきなり結論だけをいい,理由を丁寧に説明しないことも多い。これでは対話がなりたちません。第2次政権で安倍1強と呼ばれる状況になってからは,人の話を聞かない姿勢がより強まっています。その空気は社会に広がっています。狭量になり,人の話を聞かず,自分の言いたいことだけをいう。ヘイトスピーチはその最たるものです。
 補注)安倍晋三政権下の政治状況は,日本の社会全体のなかへも悪い影響を与えてきている。安倍のような論法・口調でいいのだ,かまわないのだという雰囲気が増長させられ,かつ広く浸透している世相になりつつある。いいかえれば,人びと全般がひどく「狭量になり,人の話を聞かず,自分のいいたいことだけをいう」といった〈幼児っぽい態度〉が,まさしくアベ君に特有であるそれに限定されずに,日本社会にいきわたっている。

 〔記事本文に戻る→〕 野党にもしっかりしろといいたい。なにが質問なのか分からない長話はだめです。調査と客観的な資料にもとづいて論理で追いつめ簡潔に聞く。そして最後に決め球を使い,相手が自ら落とし穴にはまるように仕向けるのです(笑)。1998年の金融国会で,私は小渕恵三首相に銀行救済の税金投入はおかしい,と問いました。なぜ銀行業界に負担を求めないのかと。首相から明確な答えはありませんでした。

 つぎに私が聞いたのは,銀行からの自民党の借金額でした。私が「実質無担保で100億円以上」という実態を暴露すると,首相は「(党の)経理局で詳細にやっております」と逃げました。国民の目には癒着の構造が明らかになったと思います。金融国会後,銀行は自民への献金を長期間自粛しました。野党議員には十分な準備をするよう訴えたい。質問する側の努力も重要です。

 ⑤「安倍1強政治の弊害,民主主義の機能不全・停止」

『朝日新聞』2017年4月18日朝刊がんは学芸員記事
 本日の『朝日新聞』朝刊社会面の冒頭記事,その見出しは「政権,相次ぐ問題発言『がんは学芸員』撤回・謝罪 『事実軽視』指摘も」である。第2次安倍晋三政権のもとでは,以前であれば辞任で責任をとるほかない問題発言がつぎつぎ飛び出している。この記事は「最近における自民党議員たちのその問題発言」をまとめている(右側画像資料)(画面 クリックで 拡大・可)。

 「一番のがんは学芸員」。文化財観光の振興をめぐってこう発言した山本幸三・地方創生相が〔4月〕17日,発言を撤回して謝罪した。各地の学芸員らからは反発の声が上がる。安倍政権で相次ぐ「問題発言」に,事実確認を軽んじる風潮があるのではとの指摘も出ている。

 山本氏は16日に大津市内で開かれた会合で,文化財の観光振興をめぐって「一番のがんは学芸員。普通の観光マインドがまったくない。この連中を一掃しないと」と発言。17日,記者団に「(発言は)適切でなかったと思う。撤回し,おわびしたい」と語った。辞任は否定した。
 補注)この山本幸三の発言は,はたして,「学芸員」という公的な資格を理解できているのか,そもそも疑問がある。文部科学省は,つぎのように解説している。

 「学芸員は,博物館資料の収集,保管,展示及び調査研究その他これと関連する事業をおこなう『博物館法』に定められた,博物館におかれる専門的職員です。学芸員補は学芸員の職務を補助する役割を担います」。「学芸員になるための資格は,1. 大学・短大で単位を履修することや,2. 文部科学省でおこなう資格認定試験に合格すればうることができます。なお,学芸員や学芸員補として活躍するには,博物館(登録博物館)で任用される必要があります。
 註記)http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/main14_a1.htm


 そもそも実際に学芸員になるためには難関が待ちかまえている。「大学・短大で単位を履修」し,「文部科学省でおこなう資格認定試験に合格すれば」,ただちに「学芸員や学芸員補として活躍する」場を,「博物館(登録博物館)で任用され」て与えられ,それもいっぱしに俸給も受けられるようになれるわけではない。

 この問題については早速,本日の『日本経済新聞』朝刊が2つの記事(かこみ記事)でとりあげている。安倍晋三政権の地方創生相山本幸三は,学芸員に関するまともな基本認識を欠いたまま,ろくでもなく無理解な発言をしていた。「学芸員に関する地方創生相の不当発言」は,つぎのように批判的に報道されている。
                          
 a)「〈記者手帳〉発言撤回のデジャブ」(『日本経済新聞』2017年4月18日朝刊4面「政治」) ……外国人観光客らへの文化財の説明や案内が不十分だとして「一番のがんは文化学芸員。一掃しないとダメだ」と〔4月〕16日に発言した山本幸三地方創生相。一夜明けた17日は釈明に追われた。都内で記者団に「適切ではなかった。反省しており,撤回しておわびしたい」と陳謝した。

 4日には今村雅弘復興相が記者会見で記者の質問に腹を立て「出ていきなさい」と怒鳴って問題になったばかり。相次ぐ「敵失」に野党は攻勢を強め,共産党の小池晃書記局長は「究極のモラルハザード政権だ」と批判。民進党の小川敏夫参院議員会長は党会合で,山本氏の「一掃」発言を引用し「問題閣僚の一掃をめざす」と訴えた。

 菅 義偉官房長官は記者会見で「つねに閣僚として責任をもって発言してほしい」とクギを刺した。与党幹部も不満顔だ。閣僚が問題発言を撤回し,政権側が緩みを戒める。こんな光景をなんど繰り返すのだろう。
 補注)自民党議員たち,それも大臣の座に就いている者たちが,実に絞まりのない無理解発言を連発してきた。こうした光景を許してきた〈おおもとの最高責任者〉がいるはずである。いわずとしれた安倍晋三君である。とはいっても,いままですでに,この大将自身の行為・言説を目の当たりにしてきている国民・大衆の立場からみれば,以上のようなろくでもない大臣を,つぎからつぎへと任命してきた安倍晋三君の責任がかくべつに大きい。しかし,この総理大臣のもとでは,そう簡単に直せるような病状(政治現象)ではなくなっている。その病原菌を退治したくとも,本体全部を焼却処分にでもしないかぎり,いまのところまず無理である。

 b)「山本地方創生相『観光のがん』 学芸員,大臣発言に憤り 『仕事に理解ない』批判」(『日本経済新聞』2017年4月18日朝刊34面「社会1」) ……文化学芸員に対し「一番のがん」などと発言した山本幸三地方創生相。〔4月〕17日に発言を撤回して謝罪したものの,各地の学芸員からは批判の声が相次いだ。文部科学省によると,学芸員は博物館法に規定された資格。歴史や芸術,民俗などの資料の収集や展示,調査研究に当たり,2015年10月時点で約7800人。

 被爆の惨状を描いた「原爆の図」の大半を常設展示している原爆の図丸木美術館(埼玉県東松山市)で長年学芸員を務める岡村幸宣さん(42歳)は,「いまの時代だけでは判断できない普遍的な価値をみいだすのが学芸員の仕事だが,経済活動への結びつきしか考えていない」と憤った。原爆の図は虫食いや紫外線の影響で傷みが激しい。保存と展示の両立に日々頭を悩ませており「学芸員の仕事にまったく理解がない」と憤慨する。兵庫県立考古博物館(同県播磨町)の石野博信名誉館長も「大臣という立場の人の発言とは思えない」と首をかしげる。

 要は,この山本幸三地方創生大臣は学芸員という仕事についていえば,おそらく初歩的な知識すらもっていないと思われる。ということで,次項では学芸員という資格(職業)について,関連する説明をおこなってみたい。

 c)「学芸員とはどんな人かしっていますか。博物館や美術館で展示の説明をしたり資料を収集保存,研究したりする人のことです。学芸員になるためには資格が必要です。国家試験を受けるか大学や通信教育で単位を取得する必要があります。ここでは学芸員の資格について紹介します」と語りはじめているホームページは,学芸員に実際に採用されることが非常な難関である事実に触れてもいる。
            ◆ 学芸員の仕事 ◆
  
 学芸員は調査研究だけでなく,館の運営にかかわることも含め,あらゆることをしなければなりません。修士博士以上の専門的知識はもちろん必要ですが,それ以上にさまざまな年代,立場の人とかかわることが多いため,臨機応変に対応できる力も必要だと思います。好きな研究や資料収集だけやっていればいいのではなく,むしろそれらの時間がとれないことが多いため,イメージとのギャップに幻滅してしまうかもしれません。

 しかし,小さな子供や学生に教育することが好きな人,あらゆる年齢の人に情報発信していきたい人にとってやりがいのもてる仕事だと思います。博物館では展示の仕方に気を配っていて,どうやったら効果的に理解してもらえるか,楽しんでもらえるかつねに考えながら仕事ができると思います。学芸員の仕事は子供からお年寄りを対象に学ぶことが楽しい,もっとほかのこともしりたいという好奇心を育てる重要な役割を担っているので,学芸員の資格をとることも学芸員をめざすことも前向きに考えてみてください。

 こういう解説になっているが,しかし最後のほうでは,こうも断わられている。「学芸員課程の説明会で,学芸員になることは非常に難しく,学芸員課程の脱落者も多いという話をまず聞かされました。この説明会での話を聞いただけで諦める人が何人もいました。たしかに就職率は非常に低いですが,私は面白そうだと思ったので受講しました」。
 註記)「学芸員資格試験の内容と難易度 通信講座での資格取得は可能?」『#mayonez』2017/02/22 更新,https://mayonez.jp/3470

 さらには,つぎの事実も申しそえておく。「募集人数は大体の求人の場合,1人のみの採用となっていることが多く,全国に440件程度の求人しかないことを踏まえると,やはり就職は厳しい状況だといえます」。
 註記)http://学芸員.com/offer.html
 政府は,昨〔2016〕年6月に閣議決定した「日本再興戦略2016」などで,博物館などを拠点に観光や国際交流を促進し,地方創生につなげるとうたう。首相官邸幹部によると,山本氏の発言の背景には,美術館の開館時間を延長して外国人旅行客ら来場者の増加につなげたいとの思いがある。山本氏は17日,「(東京)五輪後,文化が主要な観光資源となる。観光マインドをもったかたちで対応してもらえれば,という趣旨で発言した」と釈明した。

 ただ学芸員は博物館法に定められた専門的職員で,資料の収集,保管,展示や調査研究などが職務だ。山本氏の発言は短絡的ともいえるだけに,菅 義偉官房長官が17日朝,山本氏を注意。菅氏はその後の記者会見で「閣僚としての責任をもって発言してほしい」と苦言を呈した。

 共産党の小池晃書記局長は17日の会見で「学芸員を観光のためのガイドのような位置づけにして邪魔だから一掃とは,安倍政権の本音が出た」と批判。民進党の山尾志桜里氏も同日の衆院決算行政監視委員会で「学芸員,そして,がんと闘っている患者やご家族に対して,あまりに無礼だ」と追及した。だが同委員会で安倍晋三首相は「大臣が謝罪し,撤回したと聞いている」とだけ答えた。
菅 義偉問題ない画像2
 安倍政権では,当事者の立場や思いを軽視するような「問題発言」が閣僚らから相次いでいる。こうした発言について政権側は菅官房長官の注意などで幕引きを図り,閣僚の辞任は回避してきた。民進党の野田佳彦幹事長は17日の会見で「異様な,異常な発言が続くのは,政権として緩みがあるといわざるをえない」と批判した。(記事本文引用終わり)

 先日,テレビのある大食い番組であったと記憶するが,元阪神タイガースの投手だった江本孟紀(えもと・たけのり,1947年7月生まれ)が出演していた。さて,1981年8月26日の対ヤクルト戦の途中であった,この江本が阪神を退団し,現役引退するきっかけに江本サイン画像なったとされる事件が起きていた。江本は「ベンチがアホやから野球がでけへん」と発言したのである。
 出所)画像は,http://www.joqr.co.jp/blog/dankai_sat/sp/post_37694.php

 いまの安倍晋三政権,まさにその相似形的な再現像である。監督は安倍晋三,コーチは菅 義偉。ベンチ内だけがアホならまだいい,このアホらしさを,わざわざ全国すみずみにまで浸透させるような,専制的な独裁政治が現実に強制させられている。日本国民は「ベンチがアホやから政治に関与でけへん」。




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