芳ちゃんのブログさんのサイトより
http://yocchan31.blogspot.jp/2017/10/2017.html
<転載開始>
米国による最近のロシアバッシングは度を越していると私は思う。その典型的な例がロシアゲートだ。ロシアゲートとは昨年の米大統領選にロシアが介入して、ドナルド・トランプが大統領に当選することを手助けしたという主張のことである。

彼らは声高にそう主張した。民主党全国委員会のサーバーにロシア人ハッカーが侵入して、電子メールを盗み、それをウィキリークスに与えたと言った。けれども、具体的な証拠を示すことは出来ないままである。彼らには実に気の毒な展開となったが、元諜報専門家グループ(VIPS)は科学捜査手法を用いて検証した結果をトランプ大統領宛ての書簡の形で公表した。この報告によると、ロシア人ハッカーによってデータが盗まれたとする主張はあえなく崩れ、外部のハッカーではなく、内部犯行によるものであるという結論が導き出された。(詳細については、729日に掲載した「元諜報専門家のグループがロシア人によるハッキングに関して疑問を表明」と題した投稿を参照されたい。)



この科学捜査の結果が公開されたことによって、長く続いているどんちゃん騒ぎが鎮まってくれるものと私は思っていた。しかし、狂乱とも言えるこの状況の根は深く、その幅も実に広い。米上院の調査委員会が何ヶ月も費やして探し出そうとしたロシアの介入を示す証拠は見つかってはいない。証拠が見つからないという現実は非公式な形で流されてはいるが、何故か公式な報告にはなってはいない。



いわゆるフェークニュースが次から次と流され、とにかくロシアを悪者扱いし続け、トランプ政権の信頼性に少しでも打撃を与え、あわよくば大統領の罷免に追い込もうという民主党側や軍産複合体の筋書きは今でも依然として生きているようだ。



最近、ジュリアン・アサンジがこの米国の国内政治の現状を見事に、つまり、すこぶる辛辣に描写してくれた。この記事はRTからの報道で、「ジャーナリストになるにはロシアを非難せよ。これこそが2017年に学んだ秘訣だ - アサンジの指摘」と題されている [1]



本日はこの記事を仮訳して、読者の皆さんと共有したいと思う。

<引用開始>

聞いてはいませんか?「ロシア人がやったんだ」と。「2017年に西側のジャーナリストでいるためにもっとも重要となる要素に関してジュリアン・アサンジが見事な説明をしてくれた。実に単純だ。ロシアを非難すればいい。それだけだ。



一見したところ、過去の数年間、ニュース性の高い主要な出来事の背後には、決まったように、まさに他の何れの国もがそうしているように、ロシアもそれらの出来事を単に報道することによって世界の出来事に影響を及ぼすことに忙しい思いをして来た。アサンジによると、この点が重要なのだ。彼が金曜日 [訳注:106] に説明したように、三つの戦略的な要素が絡んで来る。

第一に、「世界的に見てニュース性のある出来事を選ぶ。通常、そのような出来事についてはロシアのメディアも当然のこととして報道をする。」 


第二に、「あるストーリーを書く。つまり、ロシアのメディアがその出来事について報じていること自体が示しているように、ロシアは世界的にニュース性の高いこの出来事の背後で秘密裏に行動をしていると書き立てる。」


そして、最終的に、「利益を得る!」 


このアサンジのコメントはインターセプト社のグレン・グリーンワルド記者のそれとも共鳴する内容である。彼は、928日、「もうひとつの重大なロシアに関するストーリー」の崩壊について報じた。 この件については何の証拠もないにもかかわらず、米国のほとんどの主要なメディアが事実として報道していたのである。


問題のストーリーは「昨年の大統領選の直前にロシア人が21もの州で選挙システムに不正侵入した」と伝えた。USA Todayによって報道され、予想に違わず大騒ぎになった。


しかしながら、AP通信がその21州の中のひとつであるウィスコンシン州では選挙システムがロシア人ハッカーに侵入されたという事実はなかったと報道したことから、この筋書きは見事に崩壊した。


グリーンワルドによると、この報道はただひとつの孤立した出来事であるとは言えない [訳注:彼の記事ではカリフォルニアの事例も同様に取り上げられている]。こういった報道は「次から次へと起こった」と彼は指摘する。 


「ロシアに関する扇動的な主張はメディアによって無造作に書き立てられ、多くの場合、政府の高官が放つ証拠のない主張を上まわるものではない。これらの主張には何の証拠もないので、ほんの僅かな検証によって簡単に崩壊してしまう」と、グリーンワルドが書いている。


「ロシア人がやった」というストーリーは常に覆されているにもかかわらず、大手メディアによると、カタルーニャの独立に関する住民投票さえもがこの「ロシア人云々」の最新の目標物となったようである。


スペインの軍隊による情け容赦もない取り締まりを目にしながらも、カタルーニャの住民はスペインからの分離に票を投じた。しかし、もちろん、これはカタルーニャの住民がとった行動の結果ではなく、(ロシアゲートを推進したい勢力の論理によると)ロシアからの干渉の結果であるのだ。


「ロシア人の伝道者はカタルーニャの独立に関する論争においてフェークニュースや虚偽の情報を投入した結果、選挙に影響を与えたらしく、この週末、スペインで勝利をものにした」と、「情報戦争に関する米専門家」の言葉を引用しながら、ワシントンポストのダン・ボーイランは書いている。


選挙は、今や、「ロシアの介入」のお気に入りの舞台であるかのようだ。フランスやドイツ、そして今はカタルーニャ。フランスでは反ロシア路線の候補者(マクロン)が勝利し、ドイツでは現職のアンゲラ・メルケルが勝利を収めたが、これらの選挙はどれもがロシアの影響を受けたと彼らは言うのである。


これらの主張は2016年の米大統領選でロシアが介入したとする「でっち上げ」を模倣したものだ。


ドナルド・トランプが選出され、特にRT からの影響が大きかったらしく、「RT アメリカ」は米国内における親ナチ勢力に対処するために1938年に施行された「外国代理人登録法(FARA)」の下で「外国代理人」として登録する必要があるとの通告を得た。




上院諜報員会の議長を務めるリチャード・バーによると、ロシアが選挙に介入したことに関する調査が示すだろう結果は最終的に「かなり多くの」米国のメディアが事実に反するストーリーを流布したという事実を公表することになるだろう。


「われわれはニュース報道の組織そのものについての調査は行わないが、事実だと称して報道を行って来た組織に対しては責任を取るよう米国市民が求めることが出来るように、われわれの報告書の知見を活用する積りだ。多くの場合は情報源さえもが定かではない。少なくとも、それは事実だと認める情報源さえもがなしのままなのだ」と、バーは木曜日に「ポリティコ」に話してくれた。


<引用終了>




これで仮訳は終了した。


西側のメディアに対するアサンジの辛辣なコメントは言い得て妙である。まさに、的を射ている!

アサンジが指摘する三つの戦略の最後の項目は企業としてのメディアが追い求める利益のことだ。これは米大手メディアの一角を占めるCNNのあるディレクターがインタビューで「ロシアゲートはでっち上げである」ことをうっかり喋ってしまった珍事を思い出させてくれる。この件の詳細については、74日に掲載した「CNNがうっかり秘密を漏らす - ロシア・ゲートはでっち上げ、トランプを不要に悪魔視」と題した投稿を参照されたい。




メディアにとっては真実を報道するよりも、新聞の購読数が増え、テレビ番組の視聴率が上がることの方が遥かに重要なのだ。最悪の場合、彼らは情報を歪曲し、本当の情報を伏せてしまう。幸か不幸か、企業メディアのほとんどがこの種の情報操作を日常的に行っている。アサンジはその現実を実に的確に物語ってくれた。


「ロシアの介入」説を確立しようとして米国全体では膨大な人的資源と時間をかけて、無いものを在ると言い、白を黒だと言おうとして来た。まさに、膨大な浪費である。そして、選出されたトランプ新大統領の政府はほとんど機能不全の状態に陥った。しかし、ロシアの介入を示す証拠は今もない。非常に滑稽である。ディープステ―ツはとんだ誤算をしたものである。


何時の日にかメディアの無責任さを正当に非難する機会がやって来て欲しいと思う。この非生産的なでっち上げは米国における典型的な愚行として史上長く語り継がれて然るべきだ。


ところで、ロシアの国外で活躍するロシアのテレビネットワークである「RT」が今苦境に陥っていることを皆さんはご存知だろうか。


最近の記事 [2] によると、RTの編集長を務めるマルガリータ・シモニアンはロシア上院の委員会で次のように証言している。「より大きな打撃は、もちろん、社員が大量に退社しようとしているという点です。社員は恐怖に駆られ、心配をしています。われわれにとっては米国で特派員を見い出すことが今や非常に困難なものとなっています。」


米国の無責任なメディアやディープステ―ツの傲慢さのせいで、今、報道の自由が奪い去られようとしているのである。


ポール・クレイグ・ロバーツは「ロシアゲートはCIAとメデイアが発明したものだ」と一刀両断した [3]。そのことを念頭に置いて、ロシアゲートの実態について調査を行っている米上院諜報委員会がどのような報告書を出すのかに注目したいと思う。






参照:


1Blame Russia: Assange outlines how to be a journalist in 2017: By RT, Oct/07/2017, https://on.rt.com/8p93


2RT Employees in the US Are Quitting en Masse Over Security Fears: By RUSSIAINSIDER, Oct/09/2017


3Russiagate was a CIA/Media Invention: By Pail Craig Roberts, Oct/06/2017, www.paulcraigroberts.org/.../russiagate-ciamedia-invention/


<転載終了>