マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-e950.html
<転載開始>

Finian Cunningham
公開日時: 10月18日 2017年 11:14
編集日時: 10月18日 2017年 13:05
RT

FangXiaNuo / Getty Images

世界一のソーシャル・メディア、フェイスブックが、アメリカ国家安全保障機密情報取り扱い許可を得ている社員を何百人も雇う予定と報じられている。

“偽ニュース”と、選挙への“外国の介入”を除去するという狙いだと称している。

もし、ブルームバーグが報じているこの計画が邪悪に聞こえるとすれば、それが実際にそうだから。これが意味するものは、機密情報を作り出すアメリカ諜報機関と同じ世界観を共有する人々が、何百万人ものフェイスブック・ユーザーに、一体何にアクセスすることを許可するかに直接関連できるということだ。

これは、創造できる限りの、インターネットに対する、あからさまなアメリカ政府検閲に最も近く、しかも、名目上、自立した世界的通信ネットワーク。皆様の楽しい“友人たちが出会う”場所に対してのものだ。

フェイスプークにようこそ!

ブルームバーグは、こう報じている。“そのような[国家安全保障] 機密情報取り扱い許可を得ている社員は、アメリカ政府によって機密情報とされている情報にアクセスできる。フェイスブックは、潜在的な脅威に関する政府情報を得るために、こうした人々と - 彼らの能力を利用することを計画している - 選挙にいかがわしい先立つソーシャル・メディア・キャンペーンを、より積極的に検索する同社の取り組み”

フェイスブック広報担当者はコメントすることを断ったが、特に、反ロシア・ヒステリーという文脈を考えると、この報道は信頼できそうだ。

昨年、ドナルド・トランプがアメリカ大統領として当選して以来、政治論議は、“ロシア-ゲート” - クレムリンが支配するハッカー連中とメディアがなんらかの形で選挙に介入したという考え方に独占されている。アメリカにおけるマスコミの不安は、1950年代冷戦時代の、赤の恐怖妄想に匹敵する。

フェイスブックや他のアメリカ・インターネット企業が“ロシアによる影響キャンペーン”とされるものに関して知っていることを説明すべく議会の委員会に引き出された。フェイスブック、グーグルとツイッターの最高経営責任者は、翌月、同じ委員会によって、再度訊問される。

33歳のフェイスブックCEO、マーク・ザッカーバーグは、昨年11月、彼の会社が、そうと知らずに、アメリカでのロシアによる干渉を支援していたという主張を、当初はねつけていた。ところが、政治家連中や主要マスコミの、ロシアを非難する、何カ月もの、ひっきりなしの主張後、ザッカーバーグや他の巨大ソーシャル・メディアは屈伏した。

おそらく、そうと知らずに、ロシア介入を示唆するアメリカ諜報機関に率いられ、フェイスブックやグーグルやツイッターは、今“ロシア政府につながる”投稿や広告を発見したと言い出している。特に“不快な広告”を非難している連中は、諜報機関やロシア-ゲート言説がタカ派の議員だ。

この言説の一つの明白な弱点は、“ロシア広告”とされるものが、フェイスブックでは、100,000ドルを支払っていることだ。ツイッターは、274,000ドルの“ロシアとつながる広告”を特定した。喧伝されている情報は、ペット愛好家たちが、小犬の可愛い写真を共有するなど全く無害なものに見える。
これらの広告が、アメリカ選挙を妨害しようとしたとされるロシア国営機関と、どのようにつながっているのかは全く明らかでない。モスクワは、こうした主張をはねつけた。

アメリカ諜報機関や、連中の政治上やマスコミ上のお仲間による主張の大半が、文字通りの意味で受け取られている。しかし明らかなのは - 大半のアメリカ・マスコミ報道では見過ごされているが - ロシア政府が、数十万ドルで、アメリカ大統領選挙に影響を与えようとしたなどとは到底信じがたいことだ。

フェイスブックだけでも広告で何十億ドルも稼ぐ。ロシア広告とされるものは僅かな一滴でしかない。支出と、世論に対する推定される影響も、アメリカ大企業が、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプ両方の選挙運動に寄付している何十億ドルと比べれば、ごくわずかだ。

アルファベット(グーグルの親会社)やフェイスブックは、連邦政府と議会ロビーイングで、上位50社の献金企業に入っている。昨年、上位50社は、7億ドル以上使ったと報じられており、そのうち、アルファベットとフェイスブックは、それぞれ、1500万ドル、870万ドル寄付していた。この支出は、政策や法律に影響を与えることを、はっきり意図している。ロシアが、わずかな資金力で、大統領選挙に影響を与えようとしたとされるものは一体何だろう?

ロシア介入にばかり理不尽に集中しながら、フェイスブックなどのインターネット企業は、この幻影の“民主主義の敵”を取り締まる公式取り組みの意欲的参加者と化している。

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おまけに、アメリカ・マスコミ環境が、いかにして益々、強力な大企業既得権益によって、支配されているかが全く見逃されている。
主流マスコミや政治家連中は、アメリカ国民に対するロシアの影響とされるものにやきもきしているが、全ての主要アメリカ・ニュース・メディアを支配している、わずか6つのアメリカ・マスコミ・コングロマリットの過度な権力に関しては、公的論議が不条理にも欠けている。

ソーシャル・メディアとインターネット企業は、伝統的な報道機関と競っている。最近の記事で、ニューヨーク・タイムズの技術コラムニスト、ファルハド・マンジューが“恐ろしい五社” - アマゾン、アップル、フェイスブック、マイクロソフトと、アルファベット(グーグル)について書いている。彼はこう書いている。“完全な社会支配の五つの顕在化した懸念。”

これらのアメリカが所有する巨大メディアが行使する影響力は、ニュースから、書籍、映画や他のエンタテインメントに至るまであらゆる文化部門に広く及んでいる。事実上、これらの企業は、市民を自分たちの利益を最大化するために必要な消費者に変えているのだ。

報じられている、連中の諜報機関の連絡先や偏見を、何百万人もの普通の人々が読み、視聴するものを支配するのに使うために、アメリカ政府に機密情取り扱い許可された人々を雇うという、フェイスブックの計画は、大企業マトリックスにすっぽり陥っているという、もう一つの現れだ。

“偽ニュース”と“外国による選挙介入”から“守る”という途方もない隠れ蓑のもとで、フェイスブックは政府検閲機関に変身しているのだ。

この不穏な傾向は、昨年中に加速している。ロシアや、どこか他の外国の替え玉が、民主主義の基盤とみなされている報道の自由や言論の自由に干渉しているどころではない アメリカ企業こそ、極めて現実的で、恐るべき制約となりつつあるのだ。

RTのOp-Edge寄稿者であるロバート・ブリッジは、フェイスブックは、特に、RTのニュース記事を広めるリンクを意図的に阻止しているように見えると語った。

かつては、インターネット上で享受できた検索の自由を、アメリカ・インターネット企業がどれほど大幅に阻止しているかに気がついている世界中の多くの普通の人々の体験に、ブリッジは同意している。

“グーグルとユーチューブが、どれほど真剣に、アルゴリズムの操作を始め、ニュースを検閲しているかは実に途方もないことです”とブリッジは語る。“最近ある記事を調べていたのですが、プーチンやロシアに批判的でない、何らかのまっとうな情報を得るのは非常に困難でした。”

グーグルが、4月に“偽ニュース”を抑制するための新検索エンジンを発表して以来、どのように、そのサイトや、他の左翼、反戦オンライン誌への検索トラフィックが、50パーセント以上も急落したのか調査したWorld Socialist Web Site (WSWS)も同様な所見を報じている。

フェイスブックや他のアメリカの巨大インターネット企業は、ユーザーを、連中が“権威ある”報道機関と呼ぶもの、その実、概して政府権益と結託している大企業が支配する機関に振り向けている。皮肉にも、これら報道機関は、100万人以上のイラク人を殺害する十年におよぶアメリカ戦争を始めさせた、イラクのありもしない大量破壊兵器のような、最大の偽ニュース記事の類を広めていたのだ。

“ロシア-ゲート”は、批判的な代替マスコミを粉砕するため使われているでっち上げ言説の一つだ。

本当に代替となる批判的な報道機関が、今や極悪非道なアメリカ政府諜報機関と結託して動いているインターネット企業によって検閲される危機にあるというのは、悪魔のような逆説だ。

Finian Cunningham(1963年生まれ)は、国際問題について多く書いており、彼の記事は複数言語で刊行されている。アイルランドのベルファスト生まれの農芸化学修士で、ジャーナリズムに進むまで、イギリス、ケンブリッジの英国王立化学協会の科学編集者として勤務した。20年以上、ミラーや、アイリッシュ・タイムズや、インデペンデント等の大手マスコミ企業で、彼は編集者、著者として働いた。現在は、東アフリカを本拠とするフリーランス・ジャーナリストで、RT、Sputnik、Strategic Culture Foundationや、Press TVにコラム記事を書いている。

本コラムの主張、見解や意見は、もっぱら筆者のものであり、必ずしもRTのそれを代表するものではない。

記事原文のurl:https://www.rt.com/op-edge/407078-facebook-social-media-intelligence-censorship/
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FacebookならぬFacespook。spookには、おばけ、スパイ、密偵などの意味もある。

大本営広報部夕方の怪説番組をたまたま聞き流した。何を言っていたか全く記憶はないが、男性も女性奇者も嬉しそうな表情だったことだけ覚えている。

今回選挙で大活躍した絶望連中も、spookだったのではと邪推したくもなる。わざわざ人格を疑われるような行動を、堂々と演じるには、それなりの理由があるだろう。
大本営広報部に、争点をすりかえる話題を提供し、傀儡与党圧勝をもたらしたのだから、タヌキなり、おばけなりの役割は十分果たしただろう。
余生をゆっくりすごせるよう、宗主国スポンサーから、たんまり頂くのだろうか?

ファシスト緑のタヌキ登場の際、しゃしゃりでた七人の小人、どうするのだろう?

大本営広報部の洗脳呆導バラエティーを見る気力を失ったのは有り難い。

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下記も拝見した。時間は4時間と長いが、十分納得。彼の新刊も購入させていただこうと思う。

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