In Deepさんのサイトより
https://indeep.jp/nankai-mega-earthquake-in-japan-will-destroy-whole-world/
<転載開始>
2017/12/04  
2017年12月3日の米国のブログ記事より

strangesounds.org

昨日、上のようなタイトルのブログ記事を見かけまして、「最近そんなことに関しての何かがあったのかな」と思い読んでみますと、これは昨年の英国ファイナンシャル・タイムズの記事の内容を要約していたものでした。

この「次の地震」というのは、南海トラフ地震のことですが、しかし、それらを読んでいて「日本人である自分自身が、意外に南海トラフ地震のことを知らない」と気づくのでした。

今回はこれに関して少し書かせていただこうと思います。

地震の影響が想定されている場所は

そのフィナンシャル・タイムズの記事は非常に長い特集記事で、日本でもこんなに詳細に南海トラフ地震のことを解説したメディアはあったただろうかというような膨大なものでした。

英国フィナンシャル・タイムズの特集記事より

Japan: the next big quake

フィナンシャル・タイムズによれば、日本政府が想定している被害額は、初年度で「 220兆円」なのだそうです。

まずは、冒頭に載せました、この内容を短くまとめていたアメリカのブログ記事を翻訳してご紹介したいと思います。影響を受ける地域が、日本だけではなく、世界に影響を与える可能性がわかります。


The next immense earthquake in Japan could send the whole World into recession
strangesounds.org 2017/12/03

次の日本で起きる巨大地震は世界全体を不況に陥れる可能性がある

日本で 2011年に起きた大地震とその津波の被害を覚えておいでだろうか。あの震災は世界中に衝撃を与えた悲惨な出来事だったが、しかし、これから起きるかもしれない事象は、あの 2011年の震災をさえ前哨だったと思わせることになってしまうものなかもしれない。

科学者たちは、今後 30年以内に、日本の南海トラフと呼ばれる海域でマグニチュード 8から 9の壊滅的な地震が発生する確率を 70%だと予測しているのだ。

そして、予測されているこの地震とそれに伴う津波が発生した場合、被害を受けるエリアは日本でも有数の人口密集地帯を含んでいる。地震発生の際には、数百万人をただちに避難させる必要があるが、場所により地震発生から津波到達まで 5分間しかないために、時間的な余裕がない地域も多い。日本政府は、最大で 32万3000人の犠牲者が出ると試算している。

さらには、予測されている地震の被害地域は、日本の製造業の中心であるため、この地震により一晩で日本の経済を滅ぼす可能性を持つ。これを聞いたあなたが「それが何か(私たちアメリカ人に)影響があるのか?」と思うのであれば、私たちの日常がどれだけメイド・イン・ジャパンに囲まれているかについて知らなすぎる。

この巨大地震が襲うと予測される地域には、ボーイングの工場の大部分があり、また、トヨタのホームグラウンドでもある。また、この地にあるヤマハとローランドは世界の楽器の半分を製造しており、産業用ロボットの世界的な大手メーカーのファナックがあり、世界のスマートフォンで使われる NAND 型フラッシュメモリの 3分の 1の部品を製造する東芝の工場があるのだ。

つまり、想定されている日本でのこの巨大地震は、同時に、世界の大きな懸念でもあるのだ。


 

というようなことで、まあ、想定されているような南海トラフ地震が起きた場合、日本自体はしばらくの間、もうどうすることもできない感じも漂うかもしれないですが、海外も大きな影響を受けるというようなことが書かれてあります。

 

 

相似しているとささやかれる9世紀と21世紀を比較してみる

この地震に関しては、「本当に起きるのかね」というように思う部分もありますけれど、最近、

「今の日本の大地震の発生状況が、南海トラフ地震が起きた 9世紀と似ている」

というような話を聞いたことがありました。

具体的には、9世紀の以下の地震がこの数年の地震と、その震源や時間的流れが似ているというのです。

9世紀の日本の大地震の推移

863年 越中・越後地震(震源:新潟 / 推定マグニチュード 8以上)
869年 貞観地震(震源:宮城県沖 / 推定マグニチュード 8.3)
869年 肥後地震(震源:熊本 / 推定マグニチュード不明)
880年 出雲地震(震源:島根 / 推定マグニチュード 7)

887年 仁和地震(震源:南海トラフ)

そして、下が最近の地震です。

21世紀の日本の大地震の推移

2007年 中越沖地震(震源:新潟 / マグニチュード 6.8)
2011年 東日本大震災(震源:宮城県沖 / マグニチュード 9.0)
2016年 熊本地震(震源:熊本 / マグニチュード 7.3)
2016年 鳥取県中部地震(震源:鳥取 / マグニチュード 6.6)

文字だけではよくわからないですので、地図で 9世紀の大地震の震源と 21世紀の地震の震源の位置を照らし合わせた図を作成してみました。

すると下のようになりました。

まずは、9世紀の日本で起きた大きな地震の震源です。

 

次に、ここ数年の日本での大地震の震源です。

 

ああ、これでわかりました。

震源域の場所と時間的な推移が確かにとても似通っていまして、話題になったのもわかります。

なお 1700年ほど前にも、この南海トラフの場所で M9クラスの巨大地震が起きていた可能性を、名古屋大学大学院の資料で読んだことがあります。

これに関しては、2011年の東北の地震の少し前なのですけれど、

1700 年前に日本列島を襲ったかもしれない「超巨大」地震の再来の可能性の検討
 In Deep 2011/02/20

という記事に内容を記したことがあります。

必ずしも次が来るかどうかはわからないですが、過去においては、その正確なサイクルは不明ですが、周期的に発生していたと言えそうです。

その南海トラフ地震の「被害想定」に関して、ファイナンシャル・タイムズに掲載されていた図を日本語化して載せて締めたいと思います。

 

南海トラフ大地震の状況と被害の想定

2012年に新しく想定された南海トラフ地震の震源と影響の範囲

FT

 

津波の影響を最も受けると想定される地域

FT

 

想定される人的被害

FT

なお、死者数、被害を受ける建物の数は、共に「東北大震災の約 18倍」の数字が想定されています。

 

産業・工場が集中している地域の状況

FT

 

ここまでです。

天文学的な数字が並びますが、こういう自然災害が今後 30年以内に起きる確率が 70%あるとしているという中で私たちは暮らしているということでもあります。

起きるかどうかはわからないし、いつ起きるのかもわからないですが、仮に想定どおりに起きた場合、日本は少しの間「止まる」ということになりそうです。





<転載終了>