気象予報士Kasayanのお天気放談さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/51504435.html
<転載開始>

立春寒波は週末まで!・・・次の南岸低気圧は雨主体?それとも雪主体??


 (1)北半球上空の気圧配置と寒気の様子


 今日も寒波の在庫チェック・・・北半球上空の気圧配置と寒気の動向(実況)から。
 31日(水)から6日間の天気図に着色してアニメ化しておきました。
北半球上空の寒気アニメ180206
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 いよいよ-42℃以下の寒気が北日本に上陸。
 立春寒波もピークを迎えようとしています。

 一方、北米では巨大な寒冷渦が停滞中。
 どこまで成長するのか?どんな影響があるのか??かなり気になるところです。

※図をクリックすると天気図を除いた昨夜21時の寒気と地図のみの図が表示されます。
 画素数は放送にも使用可能レベル。完全にKasayan作成で著作権も放棄しています。
 寒波中はリンクを続けますので商用・放送を問わず自由にご利用ください(加工も可)。
 表示内容については原図(AUXN50)を確認し、自己責任でお願いしますね。




 (2)向こう一週間の気温傾向・・・週末に気温上昇も再び急降下!


 続いてこちらも日課になりつつある向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ・・・
 今日も確認しておきましょう。

週間気温グラフ180206

 昨日同様、10日(土)に気温が上昇、来週前半にかけて気温が急降下することが予想されています。

 ただ、昨日のデータと異なるのは西日本の低温傾向・・・
 昨日とは異なり13日に急速に解消し始める気配が見えています。

 この点、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の昨日の計算値は、15日(木)に全国的な強い冬型と寒気の南下を予想していましたが、今日の計算値は昨日ほど強い冬型を予想していません。

 立春寒波後、来週の寒波が13日以降も継続し、バレンタイン寒波と呼べるような寒波になるのか?ならないのか?については明日の計算値で再チェックするとして・・・
 今日は週末の南岸低気圧?の最新データだけご紹介しておきます。


 (3)週末3連休・・・気温上昇、南岸低気圧の影響は??


 では、10日(土)の気温上昇時の空模様。

GSM10日180206
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 昨日に引き続き南岸低気圧自体は予想されているものの、寒気の南下はイマヒトツ。

 今日発表の週間予報も、週末の西~東日本に傘マークがつくと思いますが、まだまだ今後の情報に注意をしておいたほうがイイと思います。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


今日の空模様・・・今日も里雪型のドカ雪と低温継続!


 それでは、ここから今日の空模様


 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の長野市・・・

菅平180206

 昨夕から新たに最大5センチの積雪がありましたけど、今朝も雪は止み、薄い雪雲を通して太陽が見える状態。
 その代わり、雪といえども最低気温は平年を下回る-6.6℃(05時29分)を記録しています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180206

 西高東低 冬型といえども低気圧は北海道の西側。
 
 等圧線が西側に袋状に湾曲していて、雪雲の帯が西から北陸西部に流れ込んでいる状態。
 まさに里雪型の降雪(日本海側平野部中心の降雪)になっていることがわかります。

 衛星の水蒸気画像を見ると、津軽海峡西方に停滞する寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)を中心に、強い寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に南東進している状態。
 まだまだ似たような空模様が続くと思われます。

降雪量24時間180206

 ところで、これは北陸周辺の今朝5時までの24時間降雪量。

 沿岸部で軒並み60センチ以上の降雪量が観測されている一方、車で30分ほど内陸に入った脊梁山脈付近(新潟県と長野県の県境付近で顕著)では、わずか数センチの降雪量しか観測されておらず、まさに里雪型の降雪になっていることがわかります。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM180206
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。
 今日は明日朝9時までの空模様をチェックしておきました。

 詳しくは図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・
 ポイントは-40℃以下の寒気と上空の気圧の谷が北陸付近に上陸するタイミング(今夜?)で、日本海の2本の(風の収束に伴う)降雪帯も沿岸に上陸するということ。

 もちろん上陸のタイミングで降雪が活発化するわけですが、同時に風向が西寄りから北寄りに変化して、里雪型のから山雪型の降雪(脊梁山脈や内陸中心の降雪)に変化することが予想されています。

 ということは・・・今日いっぱい大した雪じゃないと安心している地域でも今夜から雪が強まるということ。
 最寄の気象台の天気予報や気象情報の予想降雪量をコマメにチェックしておきたいところです。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180206
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 GSMモデルでチェックしたように、-40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に伴い、日本海の降雪帯が風車の羽のように日本海側に南下して上陸。
 そのタイミングで降雪が強まるとともに、北寄りの風に変化することがわかります。

 テレビの天気予報では降雪帯の変化をアニメで表現し、それを読み上げるだけの内容が多いですけど・・・
 そんなアニメを見る際は、風向や降雪が強まる地域の変化などもイメージしてご覧になることをお勧めしておきます。

 ということで、今日はこれにて・・・行ってきます!


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html

 北半球公開180206 拡大GSM南岸低気圧180206 拡大GSM180206 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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