気象予報士Kasayanのお天気放談さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/51509639.html
<転載開始>

JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯・・・新潟県上越の場合


 ニュースや天気予報番組では、福井県の記録的な豪雪の理由としてJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)がと呼ばれる「雪雲の帯」が福井県にかかり続けていることが伝えられています。

 ただ、テレビでは衛星画像やレーダー画像が使われるだけ。
 目で見た実際の「雪雲の帯」の様子は伝えられていません。

 そこで・・・雪下ろしのため新潟県 柏崎市に出かけたKasayan・・・
 筋肉痛を我慢して?JPCZの雪雲の様子を撮影してきました!

タイムラプス時のレーダー180207

 これは昨日13時30分、撮影中のレーダー画像。

 福井県を指向するJPCZの雪雲の一部が能登半島を経て新潟県 柏崎市付近にも流れ込んでいることがわかります(オレンジの活発な降雪帯がかかる柏崎市では豪雪警戒本部が設置されていました)。

 雪下ろしを終えたKasyan・・・雪雲の中では猛吹雪の映像しか撮れないので、車を走らせること15分・・・
 柏崎市にかかるシャープな雪雲から抜け出し、ウソのように冬晴れの上越市で、JPCZの雪雲の様子をタイムラプス撮影(微速度撮影)することができました。


(4Kタイムラプス動画:新潟県上越市柿崎区 大雪で不通の信越線と日本海を東進中のJPCZの雪雲)

 大雪で不通の信越線越しに見る日本海はまさに「悲しみ本線日本海」・・・ド演歌の世界。
 日本海上を真っ黒な雪雲が列をなして米山~柏崎市方面(映像右奥)に流れ込む様子がわかります。

 やっぱり目で見ないと雪雲の恐ろしさ(気象現象のダイナミックな様子)・・・イメージがわきませんよね???

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


立春寒波は週末まで!・・・南岸?低気圧通過後、再び大雪!!


 (1)北半球上空の気圧配置と寒気の様子


 では今日も寒波の在庫チェック・・・北半球上空の気圧配置と寒気の動向(実況)から。
 1日(木)から6日間の天気図に着色してアニメ化しておきました。
北半球上空の寒気アニメ180207
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 立春寒波の中心部・・・-42℃以下の寒気が断続的に北日本へと南下中。
 大雪の目安になる-36℃以下の寒気も、コンスタントに山陰まで南下していて、まさに立春寒波最盛期といったところです。

 で・・・寒気の在庫?という目で見ると、東シベリアには寒気の在庫が残っている状態。
 ただ、通販ではありませんけど、(うれしくない)在庫一掃セール?の有無は寒気を運ぶ流通手段次第。
 偏西風や上空の気圧の谷、寒冷渦の状態さえ整えば(在庫一掃セール?という状態ですけど、お空の運送業界も人手不足?・・・目先寒気の南下はひと段落する気配です。

※図をクリックすると天気図を除いた昨夜21時の寒気と地図のみの図が表示されます。
 画素数は放送にも使用可能レベル。完全にKasayan作成で著作権も放棄しています。
 寒波中はリンクを続けますので商用・放送を問わず自由にご利用ください(加工も可)。
 表示内容については原図(AUXN50)を確認し、自己責任でお願いしますね。


 (2)向こう一週間の気温傾向・・・3連休2日目から次の寒波??


 続いて向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ・・・今日も確認しておきましょう。

週間気温グラフ180207

 昨日のデータと同様、立春寒波は遅くとも9日(金)には終わる模様。

 10日(土)に南岸?低気圧が通過していったん気温が上昇。
 3連休2日目・・・11日(建国記念日)から再び気温が低下(多少前倒し傾向?)し・・・
 次の寒波?の襲来が予想されています。

 では次の寒波?・・・具体的にどのような空模様が予想されているんでしょうか?

GSM3コマ180207
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)がはじき出した11日(建国記念日)~13日(火)の空模様。

 誰が見ても「西高東低 強い冬型の気圧配置」と「北陸中心の大雪」そして「厳しい寒さ」がイメージできると思います。

 したがって、すでに大雪になっている地域では、10日(土)前後の昇温のいタイミングを見て11日(祝)以降の大雪に備える必要があるわけですけど・・・
 昨日新潟で雪下ろしをしてきたKasayanも含め、週末くらいは休ませてよ・・・という方も多いですよね??

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

今日の空模様・・・いったん山雪型の降雪へ。その後再び??


 それでは、ここから今日の空模様


 (1)予報のスタートライン・・・実況


 今朝の長野市・・・

菅平180207

 長野市街地から南の空はほぼ快晴!!
 「晴れのち曇り、昼過ぎから時々雪、所により昼過ぎから夕方雷を伴う」という気象台発表の予報がとても信じられない空模様になっています(でも予報通りになるはずです)。

 ただ放射冷却現象が強まって最低気温は-8.4℃(06時54分)。
 身が引き締まる寒さです。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況180207

 秋田県沖に停滞していた低気圧・・・ようやく三陸沖に抜けた模様。
 西高東低 冬型の気圧配置が完成したと言えそうです。

 ただ・・・衛星の水蒸気画像を見ると、日本海中部では小さな寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南東進中。

 このため冬型の気圧配置が完成しても日本海の等圧線が西側に大きく湾曲。
 いわゆる里雪型(日本海沿岸部中心の降雪パターン)の気圧配置が続いていて、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯が、引き続き若狭湾付近を指向。
 さらに別の(風の収束線に伴う)雪雲の帯が能登半島付近へと南下していることがわかります。

 まだまだ油断のできない状況が続いているようですが・・・


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 今日これからの空模様・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM7日180207
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・午前中、-30~35~40℃以下の(まさに強力寒波の)寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本付近を南東進。
 下り坂の空模様と大気の不安定な状態が続きそうですけど・・・

 夜にかけて好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、後続の上空の気圧の谷に押されるように北海道に接近。
 東日本でも小さく弱い上空の気圧の尾根の通過が予想されています。
 このため回復とは言えないまでも、降雪の小康状態は期待できるかも??

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・西高東低 冬型の気圧配置が続くものの・・・
 夜にかけて西日本で等圧線の間隔が開く傾向。

 日本海側の降雪域が小さくなり・・・
 JPCZの雪雲の帯も、弱まりながら山陰へと西進することが予想されています。
 やはり降雪も小康状態といった感じ。

 ただ、実況でチェックした日本海中部の小さな寒冷渦・・・
 弱まりながらも能登半島方面に南東進するため、JPCZとは別の(風の収束による)降雪帯が北陸西部に南下してくることが予想されています。

 ということは・・・北陸付近・・・今日の日中も油断できない状況と言えそうです。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ180207
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳しくはアニメ中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・
 まだまだ油断できない状況が続くということはすぐにイメージできると思います。

 除雪関係の方も連日夜間の除雪作業が続いて疲労もピークだと思います。
 明日を乗り切れば・・・頑張ってください!!


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html

 北半球公開180207 拡大GSM3コマ180207 拡大GSM180207 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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