逝きし世の面影さんのサイトより
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/09b97a83d76e65a7584255b60204fdc2
<転載開始>
2018年02月09日 | 政治
「下町ボブスレー」案件に見る日本の技術力の衰退と手段の目的化という本末転倒、質の悪さを棚に上げジャマイカに損害賠償請求も 2018年2月8日 BUZZAP!(バザップ!)

平昌五輪を目の前に、日本に垂れ込める暗雲が具現化した。
東京都大田区の町工場有志が開発し政府や財界が全面支援した「下町ボブスレー」がジャマイカ五輪チームから不採用にされ、日本の『ものづくり』の衰退を示すものとして深刻である。

◆不採用への経緯
「下町ボブスレー」のプロジェクト推進委員会は2016年7月にジャマイカボブスレー・スケルトン連盟と「推進委はそり3台を無償提供し、連盟は平昌五輪で下町ボブスレーを使う」と契約する。
2017年12月のドイツでのワールドカップで、交通トラブルから「下町ボブスレー」が現地に届かず、ジャマイカチームは急遽ラトビア製のそりで出場したが、「驚異的にタイムが伸び」て7位入賞する。
何んと、滑走テストで「下町ボブスレー」はラトビア製に比べて2秒も遅かったことから五輪での「下町ボブスレー」使用を諦める。

日本側は2月2日、「下町ボブスレー」をジャマイカが五輪で使わない場合『違約金条項』で開発費と輸送費の合計額の4倍の6800万円の損害賠償要求!
それでもジャマイカ連盟は2月5日五輪で使用しないと決定する。
ジャマイカ連盟ストークス会長は「遅い」「安全でない」「機体検査に不合格」の3点を強調し、「1月に行われた2度の機体検査に不合格だった。五輪でも失格の恐れがあった」と不採用の理由を語った。
日本側は不合格を認めたが「一時は合格も出た。五輪には間に合う」としたが、そもそも検査に合格できない製品を納入した時点で職人としては致命的な失態で、「直せば大丈夫、間に合う」と言って済む問題ではない。

◆「下町ボブスレー」の実績と実力
「下町ボブスレー」が不採用となった理由が「性能的に劣っていたから」及び「レギュレーション不適合」と、どうやっても動かす事のできない事実だった。
最高速度時速100kmのボブスレーでの2秒は70m以上の差。反論の余地は一切ない。
この「下町ボブスレー」は、2015年11月の段階で日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン協会からはソチ五輪での不採用に続いて平昌五輪での不採用を伝えられていた。
「下町ボブスレー」は自国の代表チーム(成績により平昌五輪には出場できず)にすら蹴られた(国際的な競技レベルに達していない)代物だった。

◆ものづくりPRが企業と行政肝いりの巨大プロジェクトに
「下町ボブスレー」は、小さな町工場の匠の技を持つ職人たちが世界的な企業と肩を並べてトップレベルに挑戦するというストーリーだったが、ボディは東レ・カーボンマジック。空力解析はソフトウエアクレイドル、東京大学がランナーの設計・開発等、プロジェクトを推進し、実際には多くの大企業がバックアップ。日本マイクロソフト、富士通を筆頭に錚々たる企業が並んでいる。
プロジェクト初期に「大田区からは、開発補助金として1000万円を頂いた」と、「下町ボブスレー」自体が大田区の「ものづくり」のブランド化を目指す組織「大田ブランド」のイメージをPRするためのものだった。
徹頭徹尾大田区の産業PRのためのプロジェクトであり、ボブスレーを選んだ理由は「大手(メーカー)も入っていないので、ウチらでもできそうだ」という程度のものでしかなかった。


2013年2月28日の衆議院本会議で、安倍首相は施政方針演説で「下町ボブスレー」を取り上げ、中小企業や小規模事業者の応援を宣言した

★注、安倍施政方針演説以後『下町ボブスレー』は東京大田区のPR事業から政権にとっての象徴的な意味合いを持つ国家事業に、

2015年には、「下町ボブスレー」は経産省が手がける、「JAPANブランド育成支援事業」に採択され、上限2000万円とされる補助金もつぎ込まれる。
「下町ボブスレー」は教育出版の小学5年生向けの道徳の教科書にまで掲載され「ポーズを決める安倍首しょう」の写真(↑記事冒頭の写真)が掲載されたことに不採択要請が相次ぐ。
2017年10月にはスカイマークとのコラボ企画で特別デカール機「下町ボブスレージェット」が就航、「フィクションかのような、波乱万丈のドラマ!」と煽る書籍「下町ボブスレーの挑戦」を発売する。
最初は大田区のものづくりブランドのPRが、国家レベルの神輿に載せられ、「プロジェクトX」や「情熱大陸」ばりの壮大なドラマに祭り上げられ、国民の税金もつぎ込まれて引くに引けない状況に追い込まれた悲劇である。


ラトビアの工房こそが本物の「下町ボブスレー」
韓国のボブスレーチームも自国を代表する自動車メーカーであるヒュンダイ製のそりを使わず、このラトビアのBTCのそりを使うことを決定している。韓国チームは2015年と16年にBTCのそりでワールドカップで2つの金メダルと3つの銀メダルを獲得している。
BTCを設立したのは元ボブスレー選手でラトビアとアメリカでコーチを務めた経験もあるJanis Skrastiņšさん。この会社の従業員は6人で下町の町工場レベル。
「下町ボブスレー」を名乗っていた大田区の「町工場の挑戦」は実際には自治体から多数の企業、国家まで巻き込んだ壮大なPRプロジェクトであり、ラトビアのBTCこそがヒュンダイ自動車すらも打ち破る文字通りの「下町ボブスレー」であったという、まさに大どんでん返し。

◆損害賠償請求という最悪の悪手
ここで「下町ボブスレー」の組織委がジャマイカ連盟を訴え、6800万円の損害賠償を求めたらどうなるか?
従業員6人のBTCに技術力で圧倒的な敗北を喫し、予選落ちの日本チームどころかジャマイカチームにまで不採用とされた段階で既に「下町ボブスレー」は大田区のものづくりブランドのPRとして大失敗だった。
性能で劣り機体検査にも引っかかるでは、技術力のPRには逆効果である。
ここで潔く負けを認められないのであれば、それだけで日本の恥をさらすことになる。

【2/8 追記】
ジャマイカチームがラトビア製そりを使うきっかけとなった2017年12月のワールドカップに関して、日本での報道と海外の報道に食い違う。
アメリカのMcClatchyの記事では機体が国際競技規格をクリアできなかったのでジャマイカチームはドイツのボブスレークラブからラトビア製そりを借りて出場していた。
このワールドカップ後の翌月の2018年1月にも「下町ボブスレー」は2度も機体検査が不合格。
去年国際競技規格をクリアできなかった上でさらに2度の不合格となりながらオリンピックでの使用を強いているのだとしたら、どの面下げて言っているのか。
2月8日 BUZZAP!(抜粋)

『そもそも不合格の「下町ボブスレー」は五輪への出場資格が無い事実に気が付かない日本の悲劇』
★注、
それでも、2018年2月7日下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会の公式サイトでは強気一辺倒。
『支援いただいた多くの製作協力工場やスポンサーなどたくさんの方々に対し・・正当性を示す責任がある』と賠償金訴訟をちらつかせオリンピック本番での『下町ボブスレー』の使用をジャマイカに迫っている。(大失敗が最初から分かっていた夢の原子炉『もんじゅ』とか諫早湾干拓事業とまったく同じ構図だった。あるいはガダルカナル島争奪戦とかミッドウェー海戦、インパール作戦と同じ致命的な負け戦である)


特別塗装機 「下町ボブスレージェット」と下町ボブスレー「新9号機」

『スカイマーク「下町ボブスレージェット」披露--モノづくりの底力を全国に』2017/10/05 マイナビニュース

スカイマークは10月5日、下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会(下町PJ)とのコラボレーション企画として、特別塗装機 「下町ボブスレージェット」を披露。同機は10月6日より、スカイマーク全路線にて運用される。
機体には、下町PJの最新機である「新10号機」がデザインされており、描かれているボブスレーは平昌(ピョンチャン)オリンピックを目指すジャマイカチームデザインとなっている。
スカイマークは現在、羽田空港を中心に10都市19路線に就航している。


今回の下町ボブスレージェットの機体には、下町PJのスポンサーである21社中、17社のスポンサーのロゴがデザインされており、スカイマークを含めると全18社が勢ぞろいすることになる。


運航機材は177人乗りのボーイング737-800(JA73NT)、同機は1日6便を運航する。また、運用期間は10月6日から2018年12月頃を予定している。
「単純計算すると、1日少なくとも1,000人もの人がこの飛行機を見て乗ってくれます。100日で10万人、1年だったら365万人でしょうか。いろいろな方がこの下町ボブスレーを見て、もっと応援してあげようという気持ちになってくれたなら、私たちもやった甲斐があったと思えるのではないでしょうか」。
機内では、オリジナルデザインのヘッドレストカバーを設置する。


10月6日から全国の空へ、安倍晋三のお馬鹿プロジェクトが空を飛ぶ。

(1967年子ども部門の内閣総理大臣賞交通標語)『とび出すな 車は急 に止まれない』の2018年版大人向け『ジャンボジェット機はもっと 急に止まれない』

2017/10/05のマイナビニュース『スカイマーク「下町ボブスレージェット」披露--モノづくりの底力を全国に』によると、『ランキングでは日本はジャマイカより上』なのですが、その日本のボブスレーチームは当初からラトビアのBTC製のそりを使っていたのである。
しかも、それまで日本製そり(下町ボブスレー)を使っていたジャマイカチームが去年12月のワールドカップで日本チームと同じラトビアBTC製のそりを使ったら、あっと驚く7位入賞で、逆に日本チームは予選落ちの屈辱でオリンピックの出場資格を失っている。
夏のスポーツ以上に氷上の冬季オリンピックの競技では、使っている道具の差は歴然としていた。



NHK特集ドラマ「下町ボブスレー」2014年3月1日から放送[全3回]毎週土曜 午後9時  BSプレミアム
ストーリー
東京・大田区の一角にある小さな町工場・矢島製作所。矢島孝一(蟹江敬三)と息子の健太郎(青柳翔)のもとに、ある日、ボブスレー選手を名乗る柳田美樹(南沢奈央)が現れ、ソチオリンピックのボブスレー競技用のソリを作って欲しいと申し出る。マイナー競技ゆえの苦労にひるむことなく、明るく前向きな美樹。彼女の情熱に動かされた健太郎は、町工場の職人仲間とボブスレー製作に乗り出す

『平昌五輪の下町ボブスレー問題、「バイキング」で賛否両論』02月08日 デイリースポーツ

今回『日本の恥』とも言える安倍晋三のお粗末極まる『下町ボブスレー』の顛末ですが、インターネット限定で、安倍アンダーコントロールのマスメディアには一切のニュースが無い徹底ぶりには呆れるやら驚くやら。そんなに安倍晋三が怖いのだろうか。実に不思議だと書いていたら、なんと、フジテレビで取り上げていたらしい。
『“下町ボブスレー”を平昌五輪で使用することになっていたジャマイカ代表が直前になって使用しないことを通達した問題で8日、フジテレビ系の生番組「バイキング」で賛否両論が起こった。』
デイリースポーツのWeb記事によると、フジテレビでは「下町ボブスレー」がラトビア製に比べて2秒も遅かったことや、去年12月のワールドカップで規格をクリアできず今年1月に機体検査でも2回も不合格となった(そもそもオリンピックに『下町ボブスレー』は出場したくても出来ない)最も大事な事実を伝えていなかったらしい。

『贔屓の引き倒し』???
★注、
昨今の致命的なオウンゴールのフジ・サンケイグループですが、何か変である。
低能ネットウヨのお粗末なヨタ記事を根拠にして沖縄県を愚弄した挙句に赤っ恥をかいた産経新聞(高木圭一那覇支局長)と同じで、他の日本の全国紙とか大手のメディアが全員が危険物として触れたくない『下町ボブスレー』を、わざわざ生番組で取り上げたフジテレビですが、安倍晋三を応援するふりをして足を引っ張るという高等戦術を駆使しているのだろうか。(お隣の韓国では日本より一足早く大統領側近の造反で40年来のお友達の国政壟断を国共合作で弾劾されたパク・クネが失脚、今は獄中に囚われている)

<転載終了>