大摩邇(おおまに)

日常の気になる内容を転載させていただきます。 ひふみ、よいむなや、こともちろらね、しきる、ゆゐつわぬ、そをたはくめか、うおえ、にさりへて、のますあせゑほれけ。一二三祝詞(ひふみのりと)

韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』〜 まのじレポート

シャンティ・フーラの時事ブログさんのサイトより
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=160581
<転載開始>

韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』〜 まのじレポート

 マチ弁さんが、ひとつの映画を紹介されていました。
光州事件の実話を基にした韓国映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」という作品です。
マチ弁さんによると、韓国で昨年最大のヒットとなった映画で大手配給にもかかわらず、日本での上映館はたった14館のみ、しかもじきに終了しそうな気配とのこと。これ自体が不自然で事件だとの言葉を受けて「観なきゃ!」と思い立ちました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
おすすめ映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
 韓国で1200万人の観客を動員した昨年最大のヒットとなった『タクシー運転手 約束は海を越えて』が先週から日本でも上映されている。
光州事件の実話に基づいた映画だ


映画comの注目作品で上位20位に入っていて、名画座系ではない、大手が配給しているにも拘わらず、全国で14館しか上映していない。
経験上、韓国映画で日本で上映された作品は優れたものが多い
韓国で大人の4人の1人という1200万人もの観客動員を達成し、アカデミー賞の韓国作品の代表として出品される映画が、日本中でたった14館しか上映していない、それも上映回数が減り、まもなく終演しそうだというのはあまりにも不自然で、何らかの圧力や忖度を感じさせる

(中略)

韓国が厳しい軍事独裁政権が支配する国だったことを肌感覚で知る日本国民は、今では半数を切るかもしれない。
1980年5月の光州事件は、軍事独裁政権が最も激しく自国民に対して牙をむいた韓国現代史上最大の悲劇とされる事件だ
自国の軍隊が政府批判の声を上げる自国民を殺害していく。
戒厳令下、光州市の交通・情報を遮断して行われた苛烈な軍事弾圧によって光州市民の声は圧殺されていく。
1人のドイツ公共放送の記者がこの包囲の中で取材した結果が、全世界に発信されて、光州事件が世界に知られるようになった

(中略)

韓国国民は、自らの力で軍事独裁政権を倒した記憶がある。
その記憶の最も暗い闇を象徴するのが光州事件だ

そこから民主化を成し遂げたという記憶が、朴槿恵政権を倒した国民的うねりを巻き起こしたのだろう。
文在寅自身がこうかたっている。
「文在寅政府は光州民主化運動の延長線上に立っています
。」
(以下略)

————————————————————————
2017年韓国No.1大ヒット!『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』 本予告
配信元)

(続きはこちらから)

————————————————————————
まのじレポート

韓国映画は魅せる


 マチ弁さんも書いておられるように、韓国映画は見応えのあるものが多く、好き嫌いはあれど金返せと思うような作品に当たることはなかったように思います。
韓国映画が政府の振興政策を受けて成長したことはよく知られています。もちろん政治に伴う検閲の歴史もありますが、娯楽性を失うことなく社会的な、政治的な、あるいは芸術性の高い作品をこれまで多く生み出し、演技力の確かな俳優陣が韓国映画を文化に高めてきました
1980年以降、チョン・ドファン(全斗煥)大統領の元、映画の自由化が進められ、いわゆる「エロ映画」が急増しましたが、その裏には「光州事件」の殺戮から国民の目をそらす目的があったという指摘があります。
 今回その「光州事件」の実話を元にした映画、しかも、マチ弁さんご推薦ということで、観ておくべき作品だろうと出かけました。


知らなかった光州事件


 1980年に起きた「光州事件」。当時学生でしたが、このニュースについては「韓国は軍事政権だから恐いな」というくらいの認識で、自分には何ら関係なく安穏と暮らしていました。
パク・クネ(朴槿恵)大統領の父親、パク・チョンヒ(朴正煕)大統領暗殺の後、実権を掌握したチョン・ドファン大統領は、文民政権移行を求める市民を鎮圧するため戒厳令を敷きました。それに対し、当時の韓国全土で学生や労働者の激しいデモが起こりますが、中でも逮捕されたキム・デジュン(金大中)出身地の全羅南道の抗議デモは激しいものでした。光州はその道庁所在地、いわば中心です。
鎮圧部隊と市民との衝突はどんどんエスカレートし、市民への一斉射撃に対して、市民側はバスやタクシーを倒してバリケードを築き、武器庫を奪取して武装して対抗したとあります。このため戒厳軍は一時市外に後退し、光州市の道路、電話など通信を遮断し、包囲しました
 そうして「奴らは俺たちを皆殺しにする気だ!」というセリフに象徴される事態になっていきます。


「タクシー運転手」


 演技派の層の厚い韓国俳優ですが、主演がベテラン、ソン・ガンホでまずは安心。
男やもめマンソプは、タクシー運転手をしながら可愛い一人娘を育てています。
しかし貧しい。
娘が大家の息子にいじめられ、怒鳴り込んでも、逆に家賃滞納を怒鳴られ、スゴスゴと退却する羽目になります。玄関にある娘の靴はかかとが潰れている。
「かかとを踏まずに履かなきゃダメじゃないか!」と叱ると、娘は「だって小さいんだもん。」
ここで、あ、娘さんはお父さんに気を遣って我慢しているんだ、と悲しい気持ちになります。
小さなテーブルで用意された夕餉を食べるマンソプが、うまい!というと、娘は「大家さんがくれた」とポソッと返事をします。さっき、家賃払えと散々怒鳴っていた大家の妻もマンソプの家を気遣い、激しい物言いとは裏腹に、そっと手を差し伸べていました。

 何とかお金が欲しいマンソプ
タクシー仲間のウワサ話の中で、うまい稼ぎ口を知ります。
通行禁止時間までに外国人を光州に連れて行ったら10万ウォン

街中でデモ行進にぶつかると、営業妨害だよとイライラし、親のスネかじって大学まで行って、デモなんかやってないで勉強しろ!と呟くマンソプが、何も知らないまま封鎖された光州で見たものは、政府に逆らう「暴徒」でもなく、正義の「軍」でもなかったのでした。


やむにやまれぬ思い


 日本での楽な取材に飽き足らないドイツ人記者ピーターは、野心的にスクープのチャンスを狙い韓国入りします。お金に物を言わせて何とか光州に入り、次々と衝撃的な状況を目撃するうちに、やがて、取材は仕事を離れ、人々の祈りを受け止めるものに変わっていきます

マンソプ達が光州で出会った大学生ジェシクは、歌謡祭に出るのが夢の、今どきのヒョロンとした学生。自身の危険を知ってもなお「このことを世界に伝えて」と叫びます。当時、私とたいして年の違わなかった普通の男子がボロ布のように殴られても、怯まずに命がけで守りたかったのは自由だった

そしてマンソプ。安全な時間に光州を逃れ、ソウルに帰ることができたのに、待っている娘に可愛いピンクの靴も買ったのに、Uターンすれば無事ではソウルに戻れないかもしれないのに、身を裂くようにしてハンドルを切る

ドイツ人記者ピーター、デモに集った人々、市民に協力した人々、そして運転手マンソプも皆、楽に安全に何も知らぬことにして生きていくことができたのです。なのに、やむにやまれぬ思いに突き動かされました。そしてその思いは、多くの血を流しながらも大きなうねりとなり、後の韓国の大統領直接選挙を求める大規模な民主化運動へと繋がりました

 

日本は?



 「タクシー運転手」は上演館が少ないせいか、劇場は一杯で、チケットは最後の3枚の一つでした。
エンドロールの時には、周りにぎっしり座った人達からすすり泣きが聞こえていました。けれど私は泣けませんでした。むしろ恐ろしくて涙と鼻水が凍ってしまったのかもしれません。

作中、通信が遮断され、輪転機が止められ、地元の報道が「抹殺される」恐ろしさと、その中で揺らぐ人々もしっかりと描かれています。
軍は、法に照らして武力を用いません。無差別に老人でも子供でも自国民に対して銃を向けます。
韓国は、これほどの多大な犠牲を教訓に今のムン・ジェイン(文在寅)大統領を選びました
日本は?
これまで数年かけて、民主主義の外堀を埋めるような法案を次々可決してしまった日本は大丈夫なのか?

もしも、ある日突然、平穏な日常に戒厳令が敷かれた時に、血を流さずに声を上げることができるのか?
この映画で描かれた世界には、ケンカしながらも他人のことを放っておけない、ついつい親身に世話をしてしまう庶民が居ました。「自己責任」がまかり通る今の日本で、隣人のために痛みを引き受ける人がどれほどいるのだろうか?

 あるいは、この映画が私のような安穏な日本人に一石を投じてくれるかもしれない、そう思いながら、凍るような気持ちで席を立ちました。
————————————————————————
■「いのちの語らい」終了のお知らせ■

スタートしたばかりで非常に残念ですが、執筆者多忙のため、
「いのちの語らい」は前回をもって終了とさせていただきます。



<転載終了>

 コメント一覧 (5)

    • 5. 疑問
    • 2018年05月07日 18:51
    • この映画と歴史的信憑性については横に置いといて、まのじさんと同じような疑問があります。これは現在の日本において超重要な問題ですが、誰も直面視しているようには思えません。

      私が知りたいのは、現在の自衛隊幹部たちが何者たちなのか?
      戦前と変わらない危険な軍事思想の持ち主なのか?
      彼らは実は誰のためにあるのか?天皇のため?アメリカデープステーツカバルのために?
      国民のため???(私には疑問)
      防衛大学でどんな軍事思想を植え付けられているのか?
      彼らの中に、カバルと戦えるホワイト・ハットは存在するのか?

      ホワイト・ハットと軍人クーデターというと、
      米国では、内密に2年ほど前からホワイト・ハット良識派がソフトクーデターを起こして、トランプ氏を大統領に仕立て、(背後に、種々のホワイト・ハットの一団があり、一応、カーター前大統領、ポール・ライアン米議会議長、ジョセフ ダンフォード将軍の三頭が彼の上にあるよう)カバル デープステーツと内戦状態にあり、法的に国際少児性愛者やそれらの者たちを逮捕し、真の民主主義をアメリカにもたらすために戦っているようです。(もし、これが真実に近いなら、これこそが、国が危機に陥って、国民が政治を担う暴漢たちに何もできない状態の時に、勇敢に軍人としての義務のための任務を遂行するのは理想の国軍の姿です。敵が国外や国内にいようともです)

      これを踏まえて、疑問は日本の自衛隊は日本の特権階級(天皇一味)やカバル デープステーツを国民から守るために存在するのか、それともホワイト・ハットのようなのか?です。

    • 4. よんばん
    • 2018年05月07日 11:16
    • 教科書が歴史の証拠とか言い出しかねん奴が文句言いそう。
    • 3.
    • 2018年05月07日 08:07
    • 映画が歴史の証拠とか言い出しかねん国の都合のいいバイアスかかった代物でしょう。別にコレをフィクションと見れば良いが、彼の地ではそうでは無い向きの方が大勢でしょう
    • 2. 匿名
    • 2018年05月06日 20:02
    • https://ja.wikipedia.org/wiki/タクシー運転手_約束は海を越えて

      光州事件
      1980年5月18日から27日にかけて大韓民国(韓国)の、全羅南道の
      道庁所在地であった光州市(現:光州広域市)を中心として起きた民衆の蜂起。。

      https://ja.wikipedia.org/wiki/光州事件

      WEDGE REPORT  東京都千代田区神田小川町1-3-1
      NBF小川町ビルディング

      韓国映画『タクシー運転手』の大ヒットで浮上した歴史論争
      2017年9月22日 崔 碩栄 (ジャーナリスト)

      http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10624

      ◆東京特派員 ヒンツペーター、謎の タクシー運転手 金砂福

       まず、ユルゲン・ヒンツペーターとは何者なのか。
      彼はドイツ東京特派員として、長く日本に駐在していた記者だ。
      彼が光州で撮影した動画は日本を経由してドイツに送られ世界中に拡散した。

      一方、タクシー運転手 金砂福は光州事件以降の行跡がほとんど知られていない謎の人物だ。
      しかし、ヒンツペーターの自叙伝によると、金砂福は映画に描かれていたように
      金浦空港で”偶然”彼をタクシーに乗せたのではなく、
      入国する前から彼を乗せるために空港に待機しており、
      光州に移動しながら、光州の状況について金砂福から説明を受けたと記載されているのだ。
    • 1. 匿名
    • 2018年05月06日 20:01
    • ◆映画のヒットで偶然に浮上した、1980年「光州事件」と 1974年「文世光事件」との関連性
      文世光事件とは1974年の光復節(8月15日、終戦記念日)の記念式典で
      在日韓国人 文世光(ムンセグァン)が朴正煕を暗殺しようと客席から壇上に向け銃を乱射。
      朴正煕は無事だったが、彼の隣に座っていた令夫人、陸英修に銃弾が当たり死亡したという事件だ。

      犯行に使われたのが日本の派出所から消えた拳銃であった為に、
      韓国内では日本に対する批判の声があがり、これに対して日本政府は責任の一端を認め、
      当時の首相、田中 角栄 の親書を携えた 椎名悦三郎を特使として訪韓させるなどの対応を取った。
      事件は両国の間に大きな波紋を投げかけた。

      事件の実行犯 文世光は1951年に大阪で生まれた在日朝鮮人で、
      事件当時の韓国政府の発表によると「朝鮮民主主義人民共和国が影響力を持っていた
      日本の海外同胞団体、在日本朝鮮人総連合会の指令を受けた」としている。
      文世光は同年12月に韓国大法院において死刑を宣告され、宣告のわずか3日後に処刑された。

      1980年に発生した光州事件となんの関係もないように見える
      1974年の文世光事件であるが、驚くべきことに、1974年の事件記事の中に「金砂福」という名前が登場していたのである。

      「金砂福」、つまり1974年に暗殺犯 文世光が利用した車両の所有者が
      1980年に ヒンツペーターを乗せて 光州に出かけた 金砂福と同一人物であることを
      裏付けるかのような証言をしているのは他ならぬ金砂福氏の息子だ。

      http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10624

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール

genkimaru1

記事検索
タグ絞り込み検索
情報拡散のため1回ポチッとクリックお願いします。
人気ブログランキングへ
RevolverMaps
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

ふるさと納税
最新記事
カテゴリ別アーカイブ
最新コメント
[ひふみ祝詞]
天津祝詞
祓祝詞
Amazonライブリンク
楽天市場