気象予報士Kasayanのお天気放談さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/52529975.html
<転載開始>

1、3連休の空模様・・・台風25号の影響最新データ!


 台風25号の影響が予想される三連休の空模様。

 例によってこのブログのお約束・・・
 賞味期限が短い台風進路予想は以下のURLで最新のデータを確認していただくとして・・・

 気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
 米軍(JTWC)台風情報: http://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html

 今日は特に台風が日本海を北上することが予想されている初日と二日目の空模様をシッカリとまとめておきました。

 まずは明日、6日(土)の空模様

GSM06日181005
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 上空の気圧の谷①が朝鮮半島を通過
 このタイミングで、九州西方を北上している台風25号が日本海へと引き寄せられ・・・

 さらに後続の上空の気圧の谷②の接近に伴って南下する偏西風強風帯に乗り、足早に北東進し始めることが予想されています。

 このため台風の進路に近い九州北西岸を中心に大荒れ
 また暖かく湿った南風のエリアが西日本から東日本に拡大し、太平洋岸中心に広範囲で大気の状態が不安定に。
 山岳風上斜面や風の収束線を中心に局地的でも活発な雨雲が発生し、条件次第では降雹や竜巻などの激しい現象の発生も心配されます。

 また日本海側ではフェーン現象が発生。
 季節外れの真夏日、猛暑日??になると思われます。

 さらに、北日本では台風の接近前に秋雨前線の降水帯が活発化
 台風の雨が降る前に積算の降水量がどれだけ増えるのか?が気になるところ。

 続いて7日(西)の空模様

GSM07日181005
(図をクリックすると拡大します)

 日曜朝、台風は偏西風強風帯のエスカレーターに乗り、早くも秋田県付近まで北上。
 夜にかけては北日本を横断して太平洋に抜けることが予想されています。

 もちろん北日本は大荒れに。
 暴風や高波はもちろん、地震で緩んだ地盤と台風に先行する秋雨前線の雨の後に襲い掛かる台風本体の雨の影響も気になるところ。

 西~東日本は急速に回復しますけど・・・
 キー局の天気予報・・・北日本の空模様への言及を後回しにするような無配慮な構成だけは避けてもらいたいと思います。

 で・・・連休最終日の空模様・・・台風一過を期待してしまいますけど・・・

 台風が北日本を通過した後日本海を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進することが予想されていますけど・・・影響はどうなりますやら??

 明日の記事で詳しくチェックしたいと思います。

 なお、連日ご紹介してきた他国のモデル・・・気象庁とほぼ同じなので作図を省略。
 気になる方は以下のURLでご確認ください

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

2、今日の空模様・・・台風25号、九州に最接近へ


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平181005

 南風に乗って善光寺平に層積雲が流入。
 その上では高積雲が南西から北東へと流れ、標高2000m以上の山々の頂上には南斜面を駆け上り、北斜面で下降しつつ消えていく滝雲が目立ちます。

 今朝の最低気温は17.9℃で平年より5℃ほど高め
 台風25号の北上に伴い暖かく湿った空気が流れ込み始めているようですが・・・
 さすがに10月・・・朝からあんまんを一個美味しくいただきました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況181005

 台風と秋雨前線がセット・・・台風接近前の大雨パターンがてきていますけど・・・

 幸いなことに前線の活発な雨雲は対馬海峡~日本海西部の海上主体
 ただ、暖かく湿った南東風が吹き込んでいる九州~四国の山岳南東斜面には、小さくても発達した雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、朝鮮半島付近から悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。 

 たぶん秋雨前線はさらに活発化
 そして偏西風の南下に伴い台風の北上速度も若干あがるか???は微妙なところです。

昨日18時から今日06時までのレーダー画像
全国レーダー06時まで12時間181005
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM181005
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・空模様の骨格はわずかに変化するだけ。

 上空の太平洋高気圧が東~北日本に張り出し北海道も好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)の影響下。
 (下層の影響を受ける太平洋側を除く)東日本から北日本は好天ベースで推移する模様。

 ただ、上空の太平洋高気圧西側縁辺に沿って、台風25号がまっすぐ北上
 今夜にも九州西岸に最接近することが予想されています

 また朝鮮半島付近では、南西偏西風に乗って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に弱まりながら北東進
 このため西日本の日本海沖で秋雨前線が活発化

 今夜黄海付近に南下してくる比較的深い(偏西風の蛇行が大きい)気圧の谷①の接近に伴い偏西風強風帯(オレンジ矢印)が南下して、台風を朝鮮半島方面に引き寄せることになりそうです(冒頭でご紹介した6日の空模様参照)。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・ものすごくシンプルなコメントで申し訳ありませんが・・・
 今朝の実況から読み取ることができた現象が、より活発化することが予想されています。
 (図中の注記をお読みください)

相当温位181005
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 台風の北上に伴い、強い暖湿気の太平洋岸への吹き込みが強まり、日本海では秋雨前線が活発化
 太平洋岸では不安定性の降水が強まるとともに東日本に拡大する・・・ことが読み取れます。

 また太平洋岸の山岳風上斜面で水蒸気を吸い取られた空気が日本海側に下降。
 山陰や北陸では今日からフェーン現象が発生し始めると思われます。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181005
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様ですけど・・・
 台風の北上に伴って、太平洋側の「山岳風上斜面」の位置が刻々と変化するのが分かります。

 また、豊後水道や紀伊水道など、海峡を抜けた南風が中国山地で雨雲を形成したり・・・
 風についても、地形の影響を受けやすいのはご存知の通り。

 このアニメと最寄の地域の予報を参考に、地形の影響を受けやすい最寄の地域の空模様をイメージしていただけると幸いです。

九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海、北陸が梅雨明け
九州北部、中国、近畿、東海

 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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