2018年12月01日 | 地球温暖化
『一つのコインの裏表の関係だった日本の人口爆発と優生保護法の強制断種』

1868年の王政復古(戊辰戦争)からちょうど100 年目となる1967年(昭和42年)に我が日本国の人口は初めて1億人を超えていた。
当時、世界の国々の中で、人口が1億人の大台を超えていたのは、1位中国、2位インド、3位アメリカ、4位ソ連(もちろん今の旧ソ連15カ国の合計)、5位インドネシア、6位東西パキスタン(バングラデシュは分離独立前)に次いで、日本は人口ランキングでは7番目の『人口大国』であった。
人口統計によると江戸時代末期の平和な安定期を経て、1872年(明治5年)の日本の総人口は3,480万人。1904年(明治37年)は4,613 万人。1912年(明治45年)には5,000 万人を超え、1936年(昭和11年)には2倍増の6,925 万人となっていた日本は台湾朝鮮や中国東北部(満州)だけでは足りず大東亜共栄圏の野望に突き進む。(まさに異端の人類学者ジャレド・ダイアモンド博士の『一人目の子供は親の仕事を継げるが、2人目3人目は家(国)を出て革命家か犯罪者になる』との何んとも怖い説にピッタリ当て嵌まる悪例)
敗戦後の1947年(昭和22年)から1949年(昭和24年)の第1次ベビーブーム期の人口増加率は年率2%を超え1948年(昭和23年)には、総人口は8,000 万人を超え1956年(昭和31年)には9,000 万人を超える。
『日本の総人口を減らしたかった日本国の政府』何とも恥ずかしいその不都合な事実を隠したいマスコミや有識者

当時の日本政府の緊急の政策課題とは、『急激な人口増による「過剰人口」にどのように対応していくのか』(厚生白書)だったのである。1947年(昭和22年)の優生保護法で障碍者などの強制断種手術は今では人権問題が云々されているが当時は人口問題(人口爆発)の解決策だったので、バブル崩壊後の1997年まで半世紀間も続けられている。
日本国の人口のピークは2008年の1億2千800万人で『人口抑制』が目的の優生保護法の廃止から9年後だった。
今は180度逆に人口減少の危機が叫ばれて移民解禁の入管法改正が強引に行われようとしているが、日本より国土が広いドイツは8千万人フランスは6000万人、日本と同程度の広さのイギリスやイタリアは人口では半分程度と少ない。耕地面積で比べれば洪積平野しかない日本の人口密度の高さは際立っている。(★注、近代に限れば日本の人口が安定していたのは江戸時代後期だけで特殊な話だったのである)



『地球46億年 気候大変動』 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来 2018/10/17 横山祐典 (著)

地球46億年気候大変動の謎に迫る・地球を「生命の星」に変えた大酸化イベントはなぜ起きたのか? ・温室効果ガスは現在のなんと6倍! 白亜紀の超温暖化を引き起こした犯人は ・1000年以上、待機から二酸化炭素を隔離する驚異の熱塩循環とは ・最短で数年で10℃以上の寒冷化が起きた「意外な理由」 ・国連のIPCC(気候変動に関する 政府間パネル)の「温暖化が進めば、海面が10~60m上0m上昇」東京水没を示唆する最新シミュレーションの中身

隕石が絶え間なく降り注ぐマグマオーシャンの時代から全球凍結したスノーボールアース、恐竜が繁栄した超温暖化時代、そして氷期、間氷期を繰り返す、直近の260万年間にいたるまで地球の気候は激しく変動してきた。一見すると無秩序に激しく変動しているように見えるが、その変化には一定のリズムや規則性があることがわかってきた。鍵を握るのが、地球の表層における「炭素循環」と公転軌道要素の変化がもたらす「ペースメーカー」だった。最先端研究でわかった気候変動を制御する地球の「からくり」。

『二酸化炭素が極端に少なく、動物にとっても植物にとっても寒すぎる今の地球』

今の石炭石油など化石燃料とは、恐竜が繁栄した超温暖化時代の産物であり、当時は1メートルのトンボとか巨大植物など地球全体に生命が満ち溢れていた『楽園』だったのである。石炭は植物の、石油は動物の死骸が化石化したものであり、温室効果ガス(CO2)は現在のなんと6倍。気温は8度から14度も高い。
現在の地球は植物の唯一の食べ物である二酸化炭素が極端に少ない。26億年の地球の歴史から見れば動物にとっても植物にとっても寒すぎる氷河期のど真ん中なのである。

この『地球46億年 気候大変動のからくり』 (2018/10/17 横山祐典著)を、 もっとも強硬に『地球温暖化の危機』を叫んでいた日本共産党の機関紙しんぶん赤旗が11月18日に読書欄のサイエンス定点観読で、毎日新聞も1週間遅れて11月25日『今週の本棚:中村桂子・評』として詳しく解説している。
『このまま温暖化が進めば地球や人類が破滅する』との国連のIPCC(気候変動に関する 政府間パネル)の主張ですが、これは日本の敗戦後に半世紀間も優生保護法で障碍者の強制断種を行って人口抑制を推進していた日本政府の方針と五十歩百歩の代物だった。
IPCCのように産業革命から云々ではなくて46億年の地球の歴史で見れば、根本的に考え方が間違っていたのである。
(★注、いまのように地球の南北に氷床がある氷河期は、10万年周期で9万年の氷期と1万年の間氷期を4回繰り返しており、現在比較的暖かい間氷期が始まって1万1700年が経過しているので、地球物理学では次の5回目の氷期が目の前に迫っていることになる)

今週の本棚

中村桂子・評 『地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来』
=横山祐典・著 2018年11月25日 毎日新聞

(講談社ブルーバックス・1296円)

考えるべき気候変動のリスク


四〇度近い猛暑がやっと終ったと思ったら、大きな台風で近くの公園の大木が倒れるなど、なんだか最近の気候は荒々しい。気候を変動させる要因はなにか。知りたくて読み始めた。最近の研究から話を始めよう。

今年四月、『ネイチャー』に「北大西洋の海洋熱塩循環が一五%弱くなっている」という論文が二つ掲載された。北大西洋グリーンランド沖でアマゾン川の一〇〇倍量の海水が深海に沈み一〇〇〇年かけて世界一周する熱塩循環が、赤道や中緯度帯で生じた余剰熱を高緯度帯に運び地球全体の気候を穏やかにしている。これが弱まるとヨーロッパは寒冷化し、中国・日本の季節風が影響を受けて干ばつや洪水につながるのである。
論文の一つは人工衛星による過去数十年間の記録(ドイツ)を用い、他は「同位体温度計」(後で説明)を用い過去1000年間の記録(英・米・カナダ)を用いた。異なるデータから同じ結果が導かれたのだ。
両チームとも原因はグリーンランド氷床の融解による表層水塩分の低下としている。
これまでの熱塩循環の弱化は寒冷化の引き金となってきたが、今回も寒冷化につながるのだろうか。
様々な要因があり直ぐには結論が出ない。ただ、現状は温暖化が進行しており、人為起源の温室効果ガスが地球の持つ機構平準化の機構を無効にしているのだとしたら深刻である。
これからを考えるために、地球26億年の変動を見よう。金星。火星と同じ岩石でできていながら、地球だけは『超高性能の「サーモスタット」システム』の働きをする炭素循環が存在することがこの星を独自の存在にしている。気候は1000万年単位のマントルなど個体地球の動きである『内的システム』と、短時間の変化に常用な大気海洋雪氷圏、つまり『外的システム』とで変化していく。そこに働く地球独自の要素が生物とプレートテクにクスである。
地球はこのダイナミズムと、サーモスタットシステムとで動く何とも興味深い存在なのだ。
機構の基本は気温である。
H・ユーリーが、炭素・酸素など様々な分子中の同位体比が反応速度、つまり温度で決まることに注目し、炭酸カルシウムの同位体比を温度計として用い、見事に太古の気温を示した。今でさらに精密になっている。
気温を決める要素に太陽光があるが、太古の太陽は暗く、太陽光と反射率と大気組成は現在と同じとすると地球は凍結するほかなかったという答えが出る
しかし、海が出来そこに生物が誕生したのである、
21世紀になって大気・海洋・氷雪などの変化を示す大量のデータをスーパーコンピューターで解く科学が生まれ、少なくとも二酸化炭素が現在の10倍、メタンが50倍あれば温暖な環境になるいう結論が出た。太古は陸地が少な勝ったので太陽光の反射率も低かっただろうとの考えるなど、太陽のパラドクスは解明に向かいつつある。
もう一つ大事なのが『ミランコビッチサイクル』。自転軸の傾斜角など地球の公転軌道要素の変化から生じる日射量の季節変化と大気・海洋の循環や温室効果ガスの影響が合わさって2万年、4万年、10万年周期の氷期と間氷期の繰り返しが生じていることが見出されたのだのである
さらに短い数年から数十年で10度もの気温の変化もあることが氷床コアの分析から分かってきた。数千万年、数万年、数十年という複数の周期が複雑に関わり合って現実の機構が決まるのである。

★注、
なんで毎日新聞はこの『地球46億年 気候大変動』の小難しい書評を無料ではなくて、有料記事にしたのでしょうか。(希望があれば、この続きも『文字起こし』して誰にでも読めるようにします)

(おまけ)

氷河期のど真中で温暖化を叫ぶ愚か者たちの群れ『2030年に氷河期が来る!? 酷暑の中でもトンデモ説がはびこる理由』2018.08.30 パオロ・マッツァリーノ 日本文化史研究家

猛暑の記録が次々と塗り替えられたこの夏。心頭滅却すれば火もまた涼し、なんて強がりで夏を乗り切れた時代は終わりました。いまや、冷房を使わずに精神論で暑さに立ち向かう猛者は、夏に殺されます。
憎い、太陽が憎い! そんな怨念が生み出したかどうかは知りませんけど、ちょっと背筋がひんやりするような情報をキャッチしました。なんと、2030年に氷河期が来るというじゃないですか。あらら、ついに暑さでアタマをやられちゃいましたか、お大事に。
断言します。2030年に氷河期は来ません。なぜそんな自信を持っていえるのか? 科学的な理由と、歴史社会学的な理由があるからです。
■昭和のあるあるネタだった
2030年氷河期到来説は、その年から太陽活動が低下すると予測したある科学者の研究を根拠としています。しかしその科学者は、氷河期が来るとはいってません。都市伝説おたくが勝手に話をふくらませただけ。そもそも、太陽活動と近年の気候変動の関連は、科学的にはほぼ否定されています。
もうひとつは、歴史社会学的な理由。50代くらいのひとたちにとって、氷河期が来るという説には懐かしい響きがあるんです。というのは、こどものころにさんざん聞かされた、“昭和のあるあるネタ”だから。なのに、いまだに一度も氷河期が来たためしがないじゃないですか。
氷河期到来説が唱えられるようになったのは、1971年から72年にかけてのこと。同時多発的に出現して口コミで広まり、発信源を特定できないというのが、都市伝説に特有のパターンです。
■1990年ごろに日本人は絶滅する
私が知るかぎりでは、このネタを本格的に記事にした最初の雑誌は、『週刊読売』1971年1月29日号。このところの寒さは、北半球をメッタメタの大寒波が覆っているせいだと口火を切るものの、記事の大半は、世界が砂漠化しているだの、極地の氷がどんどん溶けて南関東は水没するだのと、それ温暖化じゃね? といいたくなる説ばかりです。
記事の片隅に掲載されたキリンビールの広告にも、どういうわけか昔ほどには寒くないから、冬でもビールがうまい、みたいなコピーが書かれてます。やっぱり庶民感覚でも、昔よりあったかくなってるな、と思ってたようです。
なのに記事の最後は、近々、ある日突然氷河期がやってくると、ちぐはぐな結論で締めているのですから、読者の頭には疑問符しか残りません。
『週刊現代』1973年7月12日号は、もっと過激。専門家の確実なデータにより、氷河期の到来は必至であり、1990年ごろには日本人が絶滅すると予測します。まいったなあ。日本人は平成に入るころには絶滅してたんですね。バブルで浮かれてて気づきませんでした。
さすがに日本人絶滅にはムリがあると反省したか、1974年2月14日号の氷河期ネタでは、「日本人の半分が死ぬ」とトーンダウン。田中首相どうしてくれる、っていわれても、知らんがな。
■気象学者「寒くなることより暑くなることを心配すべき」
同年4月の『潮』には御大、五島勉さんが登場。ノストラダムスは地球の寒冷化を大予言していたといえば、気象庁の予報官もそれに乗っかり、1999年が小氷河期のピークになることが確定したと、世紀末の恐怖を煽ります。
76年元日には『朝日新聞』にも「近づく? 氷河期」なる記事が掲載されます。ついに朝日まで……と思いきや、見出しの疑問符からもわかるように、この記事では、氷河期到来説に懐疑的な気象学者のインタビューに多くのスペースを割いてます。
そのドイツ人学者は、人類が放出した二酸化炭素によって地球は暖まり、極地の氷がとけて都市が水びたしになる可能性を指摘して、寒くなることより暑くなることを心配すべきだと主張します。地球温暖化論は、氷河期到来説と同時期にすでに存在していたのですね。
■氷河期なんて来ねえじゃねえか!
驚くべきは、1968年の『週刊少年マガジン』に掲載された未来予測イラスト。そこには、水面下にビルが沈み、水中生活に適応した人類の姿が描かれてます。添えられた説明文には、地球の気温は毎年少しずつ上がっている。やがて北極・南極の氷が溶けて海面は50メートル上がる……などと書かれてます。温暖化の脅威をいち早く先取りしていた『少年マガジン』に、はげましのおたよりを出そう!
当時から、おおかたの気象学者は氷河期到来説に懐疑的だったのですが、一般にはウケまして、76年にはカッパブックス『氷河期が来る』(根本順吉・著)がベストセラーになります。勢いが止まらないかのように見えた氷河期到来説でしたが、1978年、ブームは突然終わりを迎えました。なぜなら、78年の夏は記録的な猛暑だったから。
なんだよ、この暑さはよ! 氷河期なんて来ねえじゃねえか、ウソつきめ! 庶民は気まぐれで残酷です。氷河期到来説は一発屋芸人のごとく、またたく間に庶民の支持を失いました。それでも一部の都市伝説おたくたちは、猛暑にもめげず、いまだに氷河期の到来を信じて待ちわびているのです。

『スリーマイル(1979年)やチェルノブイリ(1986年)と関係していた邪まな地球温暖化説』

今年8月30日の、このパオロ・マッツァリーノですが、結構(マスコミが隠したい)真実を語っているのですから面白い。
歴史的に見て人々が『地球温暖化』を言い出したのは極最近の話(1980年代以降)で、それ以前(1970年代より前)は逆に『地球寒冷化』を科学者やマスコミ、有識者の全員が心配していたのである。
★注、地球物理学の扱う単位は最短でも1千年で、普通は10万年とか1億年など生命の寿命とは桁が違っている。(4000年前の縄文最盛期では今よりはるかに温暖で海水面が4~5メートルも高かった程度は日本人なら誰でも知っている常識だった)
今年の夏の日本列島が記録的猛暑だったが、明らかにヒートアイランド現象で『地球温暖化』とは無関係だった。
そもそも地球温暖化とは、国連のIPCC(気候変動に関する 政府間パネル)の政治家や有識者と気象学者だけで、他の科学者はほぼ全員が胡散臭いと思っている。ただアンデルセンの『裸の王様』の原理で黙っているだけ。


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