本山よろず屋本舗さんのサイトより
http://motoyama.world.coocan.jp/
<転載開始>
 これまでアーディ・S・クラーク博士の著書から何回か紹介させていただきました。
 アーディ博士は、インディアンに限定してET、UFO体験を取材するという特異な手法を用いていますが、その数の多さに、感心してしまいます。
 私が把握しているアーディ博士の著作は、以下の4冊です。

『スターピープルはあなたのそばにいる(上)(下)』

『SKY PEOPLE』

『「Youは」宇宙人に遭っています』

 これだけの量の体験談があるということは、それだけインディアンがスピリチュアルな存在だということでしょうか。
 上記4冊の中で、私は一番古い2013年初版の『「Youは」宇宙人に遭っています』を読んでいなかったので、アマゾンで取り寄せて読んでみました。
 その中で、印象に残った話を紹介させていただこうと思います。
 アーディ博士が取材した話は、コーリー・グッド氏やエメリー・スミス氏のようなあっと驚くような衝撃的なものではありませんが、アーディ博士の人柄が滲み出ているような印象的な話が多いと感じています。
 今回の話は、アーディ博士がET,UFO取材をするきっかけとなった話のようです。
 タイトルは、「彼らは我々の中にいる」で、彼らとは、もちろんET達のことです。
 ET達は、人々に気づかれないように、ひっそりと私達の社会に紛れ込んで暮らしているというのです。
 では、『「Youは」宇宙人に遭っています』(アーディ・S・クラーク博士著、明窓出版)から抜粋して紹介します。


 ・・・<『「Youは」宇宙人に遭っています』、p85~p97から抜粋開始>・・・

 第6章 彼らは我々の中にいる

 これまでさまざまな情報筋が、人間のような姿をした異星人たちが地球を訪れていて、人間社会に紛れ込んで現在も大都市圏で暮らしていると伝えてきています。そして軍部や政府当局は異星人たちの存在については百も承知であるというのです。地球の人々の中で生活している地球外生命体についての本を世界で最初に書いたジョージ・アダムスキー氏は、彼の著書『宇宙船の中へ』において自身のコンタクト体験を記しています。世間一般からはペテン師として相手にされてはいないものの、アダムスキー氏によれば、スターピープルは地球人にそっくりなので、それと気づかれることなく私たちの身近で暮らしていて、彼らは仕事を持ち、車を運転するなどして、人間の社会にたやすく溶け込んでいるといいます。より最近では、1963年から1967年の間、NATOの最高指令部の運用指令センターに勤め、最高機密の情報に触れる立場にあったロバート・ディーン上級曹長が、タイプの異なった4種類の地球外生命体のグループが地球を訪れているというNASAの極秘調査の文書を目にしたと主張しています。2009年2月23日には、ブルガリア科学アカデミーの宇宙開発部の副代表を務めるルチェザー・フィリポフ氏が記者会見を開き、今現在、異星人たちが地球で暮らしていると記者団に語り、彼らは地球の監視と調査をしていると主張しました。フィリポフ氏によれば、異星人たちは敵対的ではないが、あまり進化と発達を遂げていない種族であるため、地球人と理性的なコミュニケーションをはかることができないのだといいます。異星人による誘拐、つまりアブダクション現象について30年以上にわたって研究を続けているテンプル大学の史学教授デビッド・ジェイコブ氏は、誘拐の目的は異星人と人間のハイブリッド(交配種)を誕生させることにあり、現在ハイブリッドたちは人間社会に潜入し始めているとの見解を示しています。
 この章では、自分の所有する放牧場は異星人たちが人間社会に潜入していくための”降車場所”となっていると考えているある年長者のお話をご紹介しましょう。

 リーランドの体験

 私がリーランドに会ったのは2000年の夏のことでした。彼は太鼓職人としてインディアンの世界では名の知れた人でした。私は大学の同僚のために注文していた手作りの太鼓を取りにいくために、ネブラスカ州の州境近くの未舗装のでこぼこ道沿いにある彼の小さな小屋を訪れたのです。ですから私はスターピープルとの遭遇体験を取材するためにそこへ行ったわけではないのですが、ときに人生の旅路というものは予期せぬ方向へと導かれてしまうもので、それがその後の生き方を完全に変えてしまうことすらあるのです。リーランドとの出会いは私にとってそのような出来事となりました。
 「冬の景色を82回眺めてきたよ」私の前に置かれたひび割れたマグカップに注意深くブラックコーヒーを注ぎ入れながらリーランドは言いました。私の視線は彼の手に注がれていました。茶色い斑点の目立つ節くれだった指は、越えて来た歳月と平坦でなかった道のりを物語っていました。北の平原のインディアンの男性の特徴として、彼も背の高い人でした。小ぎれいに刈られた粗い塩コショウ模様の髪が褐色の肌を引き立たせていました。彼は慎重な足取りでゆっくりと室内を歩いていました。話を聞くと、ネブラスカ州の牧場で馬の調教をしていた際にアクシデントが起きて膝をやられてしまったといいます。部屋の角のほうをこっそり見ると、壁に手彫り模様のステッキが立てかけてあり、それは屋外での彼の歩行を補助するものに違いありませんでした。
 「これまでいろんな人生を歩んできたよ」彼が口を開きました。
 「牛の世話役、ゴミの回収業、溝掘り人夫、野生馬の調教師、蹄鉄職人、料理人、牧場労働者、そして戦士さ」
 「すごい人生ですね」私は思わず言いました。
 「私の祖父はカスター(スー族との戦いに敗れた米国将軍)と戦ったんだ。父は第一次世界大戦で戦った。私は第二次大戦中にフランスにいたんだ。私の戦士生活はとても長いものだった。18歳になったとき、新兵募集官が保留区にやってきて、日本がわが国に攻撃を仕掛けてきたと告げたんだ。私と友人たちは直ちに入隊したよ。日本がどこにあるのかも知らなかったけど、どこにでも同じように戦いに行かなきゃいけなかった。6人の友人と一緒にね。でも生還できたのは私ひとりだけだった。再び保留区に戻ってきたのは派兵から4年後のことだった」
 「ここでずっと暮らしてきたんですか?」
 「この小屋で私は生まれたのさ。ここは父さんの土地だったんだ。私は学校へは一度も通わなかった。白人たちがインディアンの子供を寄宿学校に入れるために一軒一軒まわりながら駆り集めにきたときに、父さんは私と弟を家の中に隠したのき。『学校になんて行く必要はない。母なる地球が我々の学び舎だ』って言ってね」
 「弟さんは今どこにいるんですか?」
 「彼は12歳のときに肺炎で亡くなったんだ。あのときは厳しい冬だった」
 「あなたは英語をどうやって身につけたんですか?」
 「だいたいは軍隊で学んだよ。ラジオを聴いて新しい単語や表現を覚えたりしてね。いまではほとんど英語で話してるよ。もうインディアンの言葉を話す人間があまりいなくなったからね。これまで多くのものを見てきたよ……おおかたの人たちが想像もできないようなものをね」
 「それはどういう意味ですか?」
 「その前に君にひとつ尋ねたいんだが---地球以外のいろんな惑星で暮らしている者たちがいて、彼らはここを訪れているって君は思ってるかい?」
 「それはUFOやスターピープルのことを言っているのですか?」あえて単刀直入に私は尋ねました。
 「それだけじゃない。昔の人たちが語り聞かせてくれていたスターピープル以外にもいるんだ。地球は侵略されてきているんだ。私は自分の放牧場が降車場所になっていると思ってるんだ」
 「降車場所というのはどういう意味ですか?」私は彼に説明をうながしました。すると彼は戸口に歩み寄って、私にも来るように手招きしました。戸口の前で私と並んで、彼は家のそばの原っぱを指差しました。
 「あそこに彼らは降ろしていくんだよ。連中は夜中にやってきて、野原の上で宇宙船を滞空させるんだ。するとそこから車が出てきて、地面に向けて降ろされていくんだ。車内には多くの者が詰め込まれていて、そのまま宇宙船は去っていき、翌日の夜に車が戻ってくるんだが、そこには運転手だけが乗っているんだ。そして宇宙船が車ごと引っ張り挙げて格納すると、また飛び去っていくのき」
 「車に乗っていた者たちはどうなるのだと思いますか?」
 「私が思うに、彼らはバスターミナルとか、空港とか、都市部とかに連れられていくんだろう。誰にも見られずに生きていける場所ならどこにでも」
 「彼らの姿は目立ってしまうのではないかしら?」
 「このあたりでは目立ってしまうだろう。誰もが顔見知りだから、よそ者はかなりの注目を集めてしまうからね。だから連中はよそ者が簡単に溶け込んでいける場所に連れて行くのさ。都市部なら誰も新参者に気づかないはずさ」
 「彼らが地球人ではないってどうして分かったのですか?」
 「彼らは人間に似ているけれど、人間ではないんだ」
 「それはどういう意味ですか?」
 「数年前に……正確に言えば6年前だが、宇宙船がやってきて原っぱの上空で浮かんで静止したままで、一台の車を地表に下ろしたんだ」そう言って彼は自分の小屋のほほ正面の方向にある空き地を指しました。
 「車は高速道路の方へ向かっていったんだが、そこに入る前にパンクしてしまったんだ。その様子を私は窓からずっと見ていたのさ」彼は台所の窓を指差しながら言いました。
 「家の中の照明は落とされていて、その日は雲ひとつない満月の夜だったから、昼間と同じくらいに外の様子がよく見えたのき。運転手が降りてきて、車の周りを歩き回っていた。そして彼は小屋のほうに顔を向けて、ゆっくりとこっちに近づいてきたんだ。そして戸口の前まで来ると、閉まったドアの前に立ったままでノックもせずにいるんだ。その様子はあたかも、どうしたらいいのか分からずにいるのか、あるいはどうしようかと考えているかのようだったよ。そしてついに私から戸を開けたんだ。彼は奇妙な格好をしたやつだったよ。つばの広い帽子をかぶっていたけど、インディアンがかぶるようなカウボーイハットや野球帽ではなかった。彼は白いワイシャツの上に黒いスーツを着ていて、ネクタイを締めていたんだが、まるでそれに慣れていないかのように絶えず上に引っ張っていたよ。そして私と目を合わせないようにうつむいていたから、しっかり彼の顔を見る機会がなかったんだ。でも太く短い首をしていて、ほとんど首がないみたいだったよ。頭部がそのまま両肩の上に乗ってるみたいな感じさ。たぶんそのせいでネクタイに悪戦苦闘してたんだろうね。彼はその場に立ちつくしたままだった。そして私は彼が自分に付いてきてもらいたがっているような気がしたんだ」
 「彼はなにかしゃべったのですか?」
 「ひと言も発しなかったよ。彼は向きを変えて車のほうへ戻っていったので、私はその後に付いていったんだ。車の中には3人の男性と2人の女性がいたけど、誰一人として口を開かなかった。車のそばまで来ると彼はパンクしたタイヤを指差した。私は車のエンジンキーを抜いて、トランクを開けでみた。そこにはタイヤ着脱用の”てこ”とスペアのタイヤがあったので、それを前輪のところまで持っていって、彼にタイヤの交換の必要があることを説明したんだ」
 「彼はあなたの言うことを理解できたのですか?」
 「理解できたよ。でもジャッキで車体を持ち上げるために車内の乗客に降りてもらう必要があると彼に告げたときには戸惑っているようだった。私は反対側にまわってドアを開けて中の者たちに下車をうながした。すると全員が外に出て、車の後方で身を寄せ合いながら立っていたよ。彼らは一度も私のそばには近寄らなかった」
 「そしてあなたはタイヤを直したんですね」
 「直したよ。それが済んでから、乗客たちに手招きをして車に戻るように伝えたんだ。そして私がその場を去ろうとしたとき、彼が1ドル銀貨10枚を手渡してくれたんだ。本物の銀貨さ」
 「今でもそれをお持ちですか?」
 「そのうちの9枚は質屋に100ドルで売ってしまったよ。また銀貨を手に入れることがあったら何枚でも買い取るって言われたけど、もう二度とその機会は訪れなかったのさ」
 「まだ1枚は残っているんですか?」そう尋ねると、彼はポケットをまさぐりながら、1枚の銀貨を取り出しました。私の見た限りではそれは正真正銘の銀貨でした。私はそれを自分の手の平にとりながら、きっとかつてスターピープルの男性もこうやって手にとっていたんだろうなあと感慨にふけっていました。
 「これは私にとって幸運の銀貨なんだよ」私から銀貨を返された彼は言いました。
 「これは私が異星人に触れて、その出来事を伝えるために生きてきたことを思い出させてくれるのさ」彼の笑顔には誇らしげな気持ちが見て取れました。私には彼の言わんとしていることが分かりました。彼は戦士だったのです。彼は異星人たちを相手に名誉ある勝利を収めたのでした。”名誉ある勝利”とは北アメリカの平原に生きる多くのインディアンたちにとって究極の勇敢さの証なのです。それは戦士が敵の体に触れながらも、相手を殺すことなく逃がしてやることを意味しています。
 「車に乗っていた人たちの特徴について何か話してもらえますか? あなたはなぜ彼らが人間ではないと思ったのですか?」
 「そうだね、ひとつには彼らが宇宙船でやってきたことだね。それからフレンドリーではなかったし、誰も話しかけてこなかったからさ。ふるまいが変だったんだよ。まるで何かを恐れているか、この世界の者ではないかのようにね。女性たちはハイヒールの靴を履いていたんだけど、まるでそれをこれまで一度も履いたことがなかったかのように、とっても歩きにくそうにしていたんだ」
 「彼らの乗った車が宇宙船から降ろされてきたことは確かですか?」
 「それは確かなことさ。連中はそれを私の前でこれまで何度もやってきたんだ。そして私の敷地内で車を走らせたのさ。その跡が残っている場所をこれから見せてあげるよ」
 「あなたが最後に彼らを見たのはいつのことですか?」彼に導かれて原っぱに向かいながら私は尋ねました。
 「今から4ケ月ほど前だよ。それまでずっと数日おきに夜間にやってきていたんだけど、そのころを境にピタリと来なくなったんだ」
 「どんな種類の車を使っていたんですか?」
 「つねに黒い車体だった。大型車さ。シボレとかビュイックとか、そんな感じのやつさ。私は車のブランドにあまり注意を払ったことがなかったけど、アメリカ製だったことは確かだよ」
 「これまでその出来事を部族警察に通報したことがありますか?」
 「彼らはどういう対応をすると思う? おそらく社会福祉局に連絡して私を療養所に入れてしまうだろう。あるいは牢屋に入れられてしまうかもしれない。私はこれまでずっと自由でいたんだ。私は自分の見たものが何であって、何が起こっていたのかが分かっているのさ」そう言って彼は原っぱに残った車のわだちを指差しました。
 「この上空で宇宙船は吊り下げられたように宙に浮いていて、そこから1台の車がまるで見えないエレベータに乗っているみたいにして降りてきたんだ。そしてこの小道を移動して大通りの高速道路に向かったのさ」彼の指先の示すほうに目を落とすと、草むらの中にくっきりとした2列のタイヤの跡が残っていました。
 「この跡に沿っていっしょに歩いてほしいんだ」そう言ってたどたどしく進む彼の体を隣で支えながら私は原っぱの中央に案内されました。
 「あれを見てごらん」彼がステッキで指し示す先には、完全に丸い形を描いた不毛のサークルがありました。
 「あそこには何も生えてこないんだ。あの真上に宇宙船は滞空していたのさ。彼らは草木をみんな死滅させてしまったんだ」
 私は午後の日差しの下でその場に立ち止まり、目の前のサークルと背後のタイヤの痕跡に交互に目をやって、この年配男性の話を懐疑論者はどう解釈するかしらと思い巡らしていました。
 「さあ、君はどう思う?」私の物思いの中に彼が割り込んで尋ねてきました。
 「この世界で何かが進行しているんですね……ええ、私はあなたの話を信じます」

 小屋に戻る途中で、私はリーランドに彼らが地球を訪れている理由についてどう思うか聞いてみました。彼は首を振って空を見上げて言いました。
 「きっとわれわれの母なる地球のほうが彼らの星よりも良いところなんだろう。彼らはここの人たちの暮らしぶりを知るために来てるのかもしれないね。あるいは、彼らは現代におけるクリストファー・コロンブスで、われわれインディアンから白人が奪ったものを自分たちが奪い取るチャンスをねらっているだけかもしれないよ」そう言って彼は再び笑いました。私は彼が本当にそう思っているのか、それともその場の空気を和ませようとして言ったことなのか、判断がつきませんでした。
 それからまた一緒に数杯のコーヒーを飲んで、ココナッツをまぶしたチョコレート菓子を楽しんだ後、私は来訪の目的であったリーランドの素敵な手作りの太鼓を受け取ってその代金を払いました。
帰りがけに彼は私を見送るために、一緒に車のところまで歩いてきました。
 「覚えておいてほしいんだ、アーディ。インディアンはスターピープルのことを知っている。彼らは長いあいだ私たちの中に紛れて暮らしている。けれども今回の者たちは違っているんだ。彼らは私たちの祖先ではない。彼らは別の理由でここを訪れているんだ」
 「忘れないでおきます」
 「またこっちのほうに戻ってくることがあったら、私のところに立ち寄っておくれ。いつでも温かいブラックコーヒーでおもてなしするよ」
 「ええ、約束します」

 それから2年のあいだ私は機会あるごとにリーランドと楽しいひと時を過ごしました。彼の周囲では何ごとも起こらずに数カ月が過ぎることもありましたが、彼の語る遭遇体験の内容は終始一貫していてブレることはありませんでした。彼の亡くなる2ケ月前、私は彼のもとに立ち寄りました。そのころは彼の友人のウォルターが泊まりこみで来ていました。夕食を作ろうと思って袋に野菜を詰め込んで持参してきた私がそう申し出たとき、リーランドが話を始めました。
 「彼らが戻ってきたんだ。2週間前のことだ。ウォルターも見たんだよ」
 「今晩もやってくると思いますか?」
 「わからない。彼らの行動は予測がつかないからね。予定を立てて動いてはいないんだ。良かったらここで夜まで過ごして待ってみるといいよ」
 私たち3人はフライドポテトとステーキと卵を食べて、最後にリーランドの好物のココナッツをまぶしたチョコレート菓子と濃いブラックコーヒーで締めくくりました。そのあいだ私は他の2人が異星人の来訪目的や今後の動向についてあれこれと意見を交わすのに耳を傾けていました。出来事を細部にわたって検証してきたウォルターはリーランドの唱える侵略説はその通りだろうと同意しながらも、別の角度からの新たな解釈を試みていました。彼はリーランドが出会ったのは異星人たちの侵略に協力をしている地球人だろうと感じていたのです。
 私はリーランドのところに深夜までいましたが、何も起こらなかったのでもう帰ることにしました。宿を取っていたモーテルまで90キロの道のりでしたし、明朝は午前8時から学校運営者との会合が控えていたからです。リーランドが私を車まで送ってくれました。
 「もし私に二度と会うことがなかったら、ただずっと夜空を眺めていてごらん。そのうちに星々の中で私が散歩を始めるから。そのときには、ここで起きていることを思い出してほしい。そして機会があればそれを世の中に伝えてほしいんだ」

 私はその晩その町を離れていきながら、もうリーランドに会うことは二度とないように感じていました。そして3週間後、調査旅行から自宅に戻ってくると、留守番電話にメッセージが残されていて、リーランドが旅立っていったことを告げていました。その月の終わりに彼の保留区に足を運んだ私をウォルターがモーテルで出迎えてくれました。
 「葬儀にこれなくて残念だったね」彼が言いました。
 「私はちょうど旅行中だったんです。だから葬儀の1週間後に初めて伝言を聞いたんです」
 「君はこの2年のあいだ、リーランドにとってとても大切な存在になっていた。彼は君のことを自分が一度も持つことがなかった子供のように思っていたよ。亡くなる1ケ月ほど前に彼は、もし自分が娘を持てるとしたら、君のような子を望むことだろうって言っていたんだ。彼から君に渡してほしいと頼まれて預かっているものがあるんだよ。私はそれをずっと持ち歩いていたんだ」
 そう言ってポケットから出された彼の手には1ドル銀貨がありました。私はそれを手にとって近づけて言いました。
 「リーランドは異星人からこの銀貨を獲得したんです。彼は名誉ある勝利を手にしたんです」
 「一度ならずね」ウォルターが言葉を添えました。私は彼の意味することが分かりました。リーランドは戦士でした。今現在でもリーランドは私の心の中にいます。私はバス停や駅で、そして空港ですら欠かさず見知らぬ人たちをチェックするようにしています。リーランドのもとを訪れた人たちを探しているのです。もしリーランドが空の上から私を見下ろしていたら、私が彼との約束を守ろうとしていることにきっと気づいてくれるでしょう。私は彼の話を人々に伝えようと努めています。それはこの世界には私たち以外の者も実在することを人々に気づかせるきっかけともなることでしょう。


 ・・・<抜粋終了>・・・


 ET,UFOとは直接関係ないのですが、文中にでてくる1ドル銀貨が私の注意を惹きました。
 私は机の引き出しのこやしになっているであろう、1ドル銀貨をゴソゴソと探しだしました。この1ドル銀貨は、私がアメリカで住んでいる時に、記念になると思って買ったものです。
 たしか12~13ドル(日本円で1400~1500円ぐらい)で買ったと記憶しています。
 1987年の1オンスのイーグル銀貨で、ネットで調べてみると、1500円~2000円程度の値段がついているようです。
 上記リーランド氏がETからパンク修理代としてもらった銀貨10枚ですが、その時期は書いてないので想像でしかないのですが、私が持っているイーグル銀貨と近い時期のものではないかと思ったりしました。私が買った値段と、リーランド氏が9枚を100ドルで売ったという値段が、ちょうど釣り合うからです。まあ、私の思い込みかもしれませんが。


(2018年12月2日)


<転載終了>