東海アマブログさんのサイトより
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-642.html
<転載開始>
 toggle toolbar という悪質なウイルスに侵入されたので、対策に2時間ほど費やし、削除ツールなるものが出回っていたが、これもマルウェアで、結局、復元するしかなかった。
 更新が遅くなりました。
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 2011年3月、福島第一原発が環境に放出した放射能は、総重量で、数トンの単位である。

 当時、1~6号機まであった原子炉と、使用済み核燃料保管プールに、どのくらいの核物質があったのか、東電の悪質な隠蔽体質のため、正確なデータを把握するのは困難だが、おおむね、総量で1000トン前後と考えてよいと思う。

 爆発飛散事故を起こした1~4号機に、どれほどあったかというと、おそらく300~400トンというあたりだろう。
 爆発によって環境に放出されたのは、そのうち数トン程度であると私は見ている。

 ところが、これを計算する専門家たちのサイトを覗いてみると千差万別で、原子力産業から多額の研究資金を得ていた東大などのグループは、明らかに事故を小さくみせようと過小評価しているし、小出氏ら反原発派の推計には、東電や政府がデータを出し渋ることによって、正確な情報が与えられていない。
 どれほどの放射能が環境放出されたのか? 東工大教授のサイトでは、せいぜい数百キロと報告している。
 http://oceangreen.jp/kaisetsu-shuu/Beqrel-to-Kg.html

 これは原子力産業とともに歩んだ研究者のレポートであるので、我々としては眉に唾をつける必要があるだろうが、専門家の分析であるため、総量は別として、割合などは比較的正確であると思われる。
 放射能の質量をベクレル数に換算するには、相当に高度な計算が必要になるので割愛するが、1Kgのセシウムは約3.2PBq=3.2×10^15Bq=3200兆ベクレル、1トンは、その1000倍で、3200京ベクレルあたりと考えておけば大きな間違いはないと思う。

 東北文教大学の松田浩平教授が、セシウム137が500Bq/Kgも含まれた食品を3年食べ続けたら致死量と書いている。
 https://www.facebook.com/events/178132255597816/#!/KoheiMazda/posts/177718452303728
(私はフェイスBを脱会しているので読めない)
 これを適用し、500×365×3=365000Bq/3y が致死量とし、フクイチが放出した放射能総量をセシウムばかり1トンと仮定すると、およそ8兆8000万人を殺せる毒ということになる。
 
 セシウム137の半減期は約30年で、おおむね消えると思われる1000分の1減期は300年後で、これはストロンチウム 90も、ほぼ同じである。
 この間、地球上の人々を8兆人も殺せるほどの猛毒が、地球上を徘徊し続けるわけだ。

 セシウムXは、カリウムと同じ1価系列なので、比較的、挙動がわかりやすい。
 カリウムは、動植物の必須元素であり、地球上の生物はカリウムなしに生存することはできない。セシウムは、カリウムと、ほぼ同じ化学的性質を持つため、カリウムの代替元素として、容易に生物に移行するのである。

 セシウムXの性質としては、比較的水に溶けやすいが、沈殿して河川の底泥のなかに吸着される。また土壌に極めて沈着しやすいが、降雨によって徐々に溶けて沈降し、おおむね土壌中を20センチ程度の深さまで沈降して定着するといわれている。

 セシウムXを沈着させた土壌が、そこに生成する植物に、どれほどセシウムを移行させるかという「移行係数」が明らかにされているが、農水省のデータは、印象として、ずいぶん少なめに見積もっていて、実態と異なるような気がしている。
 http://www.aomori-itc.or.jp/assets/files/top/radiation/A-Q1.pdf

 2019年現在のセシウムXの動向としては、表流水(河川や湖沼)中のセシウムは、8年前の事故当時と比べて、水に溶け出したセシウムは、ずいぶん少なくなっているが、底泥には莫大なセシウムが沈殿吸着されていて、大雨や台風などで貯水や水流が攪拌されたりすると、底泥からセシウムが溶け出してきて、濃度が高まると考えられる。
 したがって、大雨のあとの利根川など汚染地域の水道取水(東京都水道局や千葉)は、セシウム汚染に警戒が必要である。

 私の友人である、葛飾区のCDクリエーション、鈴木さんが、水道濾過装置(ゼオライト)のセシウム測定を報告していて、金町浄水場や千葉の浄水施設から供給された水道水には、相当量のセシウムが含まれていることを明らかにしている。

 http://cdcreation.grupo.jp/blog/2300835

 なぜ、利根川取水の水道水に多量の放射能が含まれているかというと、夏場の猛暑で、湖水や河川に、大量の真菌バクテリアが繁殖し、これが栄養源として底泥に沈殿しているセシウムXを吸収して、河川水に溶かしだしたと推論する研究者がいた。
 これと同じメカニズムで、チェルノブイリ周辺地域で、事故から数年後に、いきなりセシウム濃度が急上昇した事例があったようだ。

 地球温暖化の真相は別にして、夏場に凄まじい猛暑が訪れ、湖水や河川水の水温を上げてバクテリアを増殖させ、沈殿しているセシウムを吸着する可能性について、我々は、強く注意を喚起すべきだと思う。

 セシウム137は、2011年3月を100%とすると2019年2月現在、83.2%で、セシウム134は、同じく、6.8%である。
 https://keisan.casio.jp/exec/system/1300878071

 セシウム134は、私の保有する高精度のベクレル計算機であるIFKR-ZIPでも、捕捉が困難なほど減っているが、セシウム137の生物毒性が消えるのは、200年以上も先になるだろう。
 まだまだ当分の間、セシウムXによる放射能中毒は、東日本に居住する人々を脅かす深刻なリスクであり続けるのである。

 なお、セシウムXの直接の被害は、ベラルーシにおける研究からバンダジェフスキー論文に詳しく掲載されている。
 http://konar.up.seesaa.net/image/E383A6E383BCE383AAE383BBE38390E383B3E38380E382B7E382A7E38395E382B9E382ADE383BCE69599E68E88E381AEE8AB96E69687.pdf

 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/238804

 この論文については、原発推進派、原子力産業から資金援助を受けている多数の放射能安全デマ研究者から、嫌がらせに等しい悪意に満ちた批判を受けているが、ほとんどの場合、読む価値すらないような事実の捏造ばかりである。

 大雑把に言えば、セシウムが、飲食呼吸を通じて人間の体にキログラムあたり50ベクレルも含まれていると、心筋梗塞や脳梗塞など循環器系障害を起こす健康リスクが飛躍的に高まるというものである。
 子供に関しては、キロあたり10ベクレルでも危険である。
 日本バイオアッセイ所長、福島昭治氏によれば、チェルノブイリにおける500例の被曝者解剖事例から、子供は尿1リットル中、6ベクレル以上セシウムが含まれていると、10年程度で全員が膀胱癌を引き起こすとする。
 https://www.nirs.qst.go.jp/data/pdf/i5_4.pdf

 http://donnat.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-4413.html

 セシウムについては、チェルノブイリの経験から、多数の報告があって、被曝被害の解明も進んでいるが、ストロンチウムXについては、それを検出することが困難であることから、研究は進んでいない。
 これまで、専門的に研究されてきた報告書としては、故、アーネスト・スターングラス博士のものが非常に有名である。

 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-3941.html

 スターングラス博士は、世界で初めて、ストロンチウム90が、膵臓に選択的に吸収されて、糖尿病や膵臓癌を引き起こすことを明らかにした。
http://www.e22.com/atom/page08.htm

 https://www.mag2.com/p/money/6525/3

 また、ストロンチウム90が、2価であるカルシウム代替元素として容易に生物体内に侵入し、骨部に沈着してしまう性質があり、ひとたび骨成分と化したストロンチウムは死ぬまで排出されず、この元素が消失する数百年の間、生物を脅かし続けるのである。
 ストロンチウウ90の生物毒性は、セシウムXの300倍と評価されている。

 2011年3月のフクイチにおけるストロンチウム90を100%とすると、2019年2月現在の値は82.5%である。つまり、セシウム137とほぼ同じ、この元素の危険性が消えるのも200年以上先の話である。

 ストロンチウム90は、カルシウムと似た性質から、環境水中に溶け出して、徐々に濃度を上げてゆく。
 セシウムXが、土壌表層でとどまるのに対し、ストロンチウムは、地中深く浸透し、やがて地下水にも達する。
 また、海洋生物にも確実に浸透してゆくので、東北太平洋岸の海産物ばかり食べていると、糖尿病や膵臓癌、骨癌や白血病のリスクが上昇することになる。

 フクイチ放射能は、近郊の地下水も莫大に汚染しているので、やがて巨大な地下水盆を汚染した場合、これが、やがて東日本の広範囲の地下水を汚染する可能性についても考える必要があるだろう。

 
 なお、ストロンチウムXの検出は、極めて困難である。我々が取り組もうとすると、1000万円程度の投資が避けられない。方法としては、元素分離してから、崩壊娘核種であるイットリウム90のベータ線を測定するのが一般的だが、元素分離精製の技術が相当に困難である。
 別の方法としては、最近シンメトリックス社が製造している蛍光X線原子分析装置を使えば、容易にストロンチウム90の存在を知ることができるが、定量化に課題が残る。

 問題は、プルトニウムXだ。
 これはフクイチ3号機がプルサーマル運転を行っていたことから、おそらく数十トン以上の稼働中のプルサーマル核燃料があり、その中の数トンは、プルトニウムXだったと思われる。

 プルトニウム239の半減期は24000年あるので、もちろん減衰などない。この生物毒性は、小出さんが、まとめて報告している。

 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/Pu-risk.pdf

 このなかで、小出さんは地球上最悪の猛毒であると指摘している。「プルトニウムを飲んでも死なない」とか、「塩より毒性が低い」とか宣った東大教授の馬鹿もいたが、もちろん彼らは、何一つ生物毒性について知識がない。
 プルトニウムについては、1960年代のアメリカが、人権を無視した卑劣で残酷な生体実験を行っている。
 http://d.hatena.ne.jp/amadamu/20121106/1352223953

http://apocalypsenow.jugem.jp/?eid=110

 この人体実験によれば、プルトニウムの放射能毒性には、40年という長い潜伏期間があるとされる。2011年のフクイチ事故で、プルトニウムを被曝した人が、肺癌などを引き起こすのは、2050年付近の可能性があるということだ。
 ただし、この実験結果は隠蔽がひどくて信用できるとはいえず、実際には、桁違いの急性毒性が出ていた可能性も指摘されている。

 フクイチが放出したプルトニウムXが、被曝させられた人々に、どのように作用するのかは、まだこれからの課題である。
 はっきりしていることは、この猛毒元素が、人類とともにあって消えず、人類滅亡の主因になる可能性さえあるということだ。


<転載終了>