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【森 映子】日本人が知らない「卵」のアブない現実…世界と「決定的な差」があった 世界第2位の卵消費国、95%閉じ込め飼育

ライブドアニュースより
https://news.livedoor.com/article/detail/19265180/
<転載開始>
2020年11月23日 6時0分

【森 映子】日本人が知らない「卵」のアブない現実…世界と「決定的な差」があった 世界第2位の卵消費国、95%閉じ込め飼育

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日本は一人当たり年間338個の卵を食べる世界第2位の消費国。しかし鶏舎の95%は狭いスペースでのケージ型で、動物が心身共に良好な状態でいる「アニマルウェルフェア(AW)」が担保されているとは言えない状態だ(*1)。


農林水産省は「AWは重要」としつつ、AWの国際基準作りでレベルの引き下げを求めるなど一貫性のない動きを見せる。

世界では欧州で従来型のケージ飼育が禁止され、大手食品会社などがケージフリー(平飼いや放牧)の卵に切り替えるなどAWへとかじを切っており、日本との差は広がっている。

(*1)国際鶏卵委員会調べ


生き生きと動き回る鶏たち

眼光力強く、赤いとさかを立てて活発に動き回り、止まり木で休む鶏たち――。

この元気な鶏を飼っているのは埼玉県寄居町の一柳憲隆さんだ。一柳さんは2006年、止まり木や巣箱がある「エイビアリー」と呼ばれる立体型の平飼い鶏舎を購入した。

「止まり木」に止まる鶏=埼玉県寄居町の動物福祉に配慮したエイビアリー式の鶏舎(大脇幸一郎撮影)

2段型のドイツ製の鶏舎に1万羽が収容されている。訪ねたときは、鶏たちが次々とコッ、コッと鳴きながらもみ殻の「運動場」に出てきた。寄ってきて長靴をつつき、堂々と動き回る。気持ちよさげに日光浴している鶏もいる。羽はふわふわと状態がよく、腕を伸ばすと二本足で止まってくれた。

「ずっと見ていても飽きないんですよ」と、一柳さんは愛おしそうに鶏を見つめていた。

鶏舎の奥には数百羽が鉄製の長い止まり木に止まっていた。鶏は、暗い場所で産卵する習性を考慮した巣箱で卵を産む。鶏に苦痛を与えないように配慮し、強制換羽(絶食させて産卵を休ませ、採卵率を上げる)は行っていない。

全鶏舎で飼う計17万羽のうち、エイビアリーには2棟分2万羽がいる。1羽当たりの面積は約1100平方センチメートル。「エイビアリーは鶏の行動要求を満たす構造で、すのこから落ちるふんを効率的に自動回収し、衛生的。購入費用はかかりますが、労力は通常と変わりません」と話す。

養鶏家の一柳憲隆さん。平飼いの鶏を愛おしそうに見つめている=埼玉県寄居町の鶏舎(大脇幸一郎撮影)


一方、一柳さんの農場の従来型ケージは、縦横50~60センチに6~8羽が入り、1羽当たりの面積は400~500平方センチ、B5サイズの紙程度しかない。

少しだけ鶏舎をのぞかせてもらうと、薄暗い中で何段かのケージがあり、小さなスペースの中に鶏たちが生気なく、押し合いへし合いながらぐるぐる周っていた。生き生きとした鶏を見た直後だけに胸が痛んだ。

一柳さんは古い鶏舎を順次エイビアリーに変えていく予定で、「ケージフリー(平飼い・放牧)卵は世界の流れであり、行政、企業、消費者すべてがコストだけでなく、AWの意義を知ってほしい」と語る。

大手食品メーカーでAWを取り入れ始めたところもある。

イオン(千葉市)は20年2月、「地面や床を自由に動き回れることができるケージフリーで飼育した鶏から生まれた卵」として、プライベートブランド「トップバリュ グリーンアイナチュラル」で平飼い卵を発売。

イオンリテール(同)広報部の関本彩佳さんは「1平方メートル当たり9羽という欧州の飼育基準を採用し、この条件を満たす農家を探し、何年もかけて進めてきました」と話す。現在60店(20年10月)で扱い、22年度の全国展開を目指している。

欧州では8年前にバタリーケージを禁止

このように日本ではごく一部でAWへの取り組みがあるが、国際社会では抜本的な変化が起きている。

欧州連合(EU)は12年に従来型の狭いバタリーケージ飼育を禁止。ケージの最低基準は1羽当たり750平方センチメートルと定めており、止まり木や巣箱を備えた「エンリッチドケージ」はこの基準に当たる。

スイスは1981年にケージ飼育を禁止しており、平飼い割合は100%、ドイツ、オーストリアが9割など欧州でAWは進んでいる。

AW導入は大手食品関連会社にも及んでおり、ユニリーバとネスレは20年中に欧米で、25年までに全世界でケージフリー卵への切り替えを発表した。スターバックスは20年、米マクドナルドは25年までに北米の店舗ですべてケージフリー卵に変えると公表している。

砂が敷かれた運動場に出てきた平飼い鶏。どの鶏も眼が生き生きして毛艶もいい=埼玉県寄居町の一柳憲隆さんの鶏舎(大脇幸一郎撮影)


ESG投資の目安にも

AWはESG(環境、社会、企業統治)投資の目安にもなりつつある。

主要食品関連企業の動物福祉の評価機関BBFAW(12年英国で設立)は19年8月時点で、BNPパリバ投資パートナーズ、アバディーン・スタンダード投資、アビバ投資など計31の会社と契約を締結。飼育方法、抗生物質や成長促進剤の使用、長距離輸送などについて、150の食品会社の格付けを6段階で実施している。

19年調査によると、最も高い評価の「1(優良)」にマークス&スペンサー、ウエイトローズなど6社が選ばれた。「2(ビジネス戦略に不可欠)」にはヒルトンフードグループ、ネスレなど。一方、最下位の「6(実績なし)」には明治ホールディングス、マルハニチロ、日本ハム、今年平飼いを発売したイオンなど日本企業も含まれていた。

「メリット」「デメリット」併記の指針

一方、日本はAWに関する明確な方向性を示していない。

公益社団法人畜産技術協会(東京都)の採卵鶏に関するAWの飼養管理指針(20年3月改訂版)によると、例えばくちばしの先端を切り取るピークトリミングは「可能な限り苦痛を感じさせない方法を取ること」、強制換羽は「24時間以上の絶食は推奨されず、絶水は行わないこと」などと苦痛軽減についての一定の助言はある。

しかし鶏舎に関しては、ケージ式は「鶏の行動や運動が制約される」ことは認めつつも、「鶏と排泄物が分離されることにより、衛生的な管理が可能であることから、コクシジウム症などの疾病予防上有効である」「ケージを積み重ねることで立体的な飼養管理が可能となり、土地、施設の有効活用が可能となる」と衛生面と経済効率の利点を列挙している。

平飼いは「鶏の行動が制約されない」としながらも、「闘争行動が生じやすい」「破卵、汚卵が生じやすい」などとデメリットを挙げるにとどまり、AWを尊重する具体的なガイドラインとはなっていない。

バタリーケージで足が挟まったままの鶏(アニマルライツセンター提供)


同指針について、犬飼史郎農林水産省畜産振興課長は「AWを前進させないというようなことは全く考えてなくて、やっていかないとと思っていますよ。現に(指針周知のために地方農政局などに)通知を出すなど徐々に度合いは上げています。ただし、コストの問題もありますから一気に設備投資はやれません。特に平飼いにすれば、施設用地の確保がいろいろと難しい」と述べた。

さらに「日本は湿度が高い国なので、寄生虫の管理をしないといけないし、強い鶏が弱い鶏をいじめてしまうこともある。それぞれ飼い方には良い面、悪い面があり、平飼いが全然優れているとはいえないです。安い卵を求める事情もあり、非常にシビアなコスト競争があって、養鶏産業が成り立っている。高い平飼い卵を買う人もいるでしょうが、経済的に成立するのか、よく考えていかないと」と話した。

国際基準作りでも足引っ張る

「AWを尊重している」と言いながら、農水省は生産効率を優先している。それは、現在、国際獣疫事務局(OIE)で検討中の「AWと採卵鶏生産システム」のコード(国際基準)作成に関し、鶏が止まり木につかまるなど動物本来の行動を可能にする文言の義務化を削除するよう働きかけてきた姿からも明らかだ。

16年から始まったOIEのコード作りは、20年2月に4次案が出て、当初は5月に最終案が採択される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で21年5月に延期されている。

4次案によると、採卵鶏は「社会的であり、シンクロ(同調)した行動を取る」と説明し、特に「行動の自由」に、「営巣(巣箱)」「止まり木」「砂浴び」「ついばみ」などは全て「自然で動機付けられた行動である」と規定し、これらの「アクセス(設置)は望ましい」と推奨している。

止まり木については、「夜は休息、または睡眠のための場所を選ぶために小高い所を探すことが多い。高さがあり、過度な競争を防ぎ、骨の変形、他の損傷を最小限にするものとする」などとした。

砂浴びに関しては「敷料などを羽の間に通すことで、余分な脂質を取り除くことを助け、羽の状態を保つのに役立つ。羽の状態が良好であれば、体温を調整し、皮膚の損傷を防ぐ。砂浴びで気持ち良くなる」などと説明。


コード案作りの過程では、AW推進、バタリーケージを維持しようとする国など加盟182カ国・地域からさまざまな意見が出てきたという。

特に2次案で、巣箱、止まり木、鶏が屋外に自由に行ける「出入口」については、「備えるものとする」と必須になったことに対し、日本は次のように反対意見を出した。

「広く普及している従来の方法であるケージ飼いが認められない、とされた2次案には、米国からも問題があり一次案のように科学的根拠のある測定指標に焦点を当てるべきとのコメントがあった。日本は米国に賛同すると共に、パラグアイ、コロンビア、インド、ジンバブエからも同様の懸念が示された。多様な生産様式を考慮して妥当な柔軟性が確保されるべきである」

結局、3次案では巣箱、止まり木の設置は「望ましい」と緩和された上、「施設の設計、構造、設備について、良好なウェルフェアは、さまざまな舎飼いシステムによって達成させる」とバタリーケージを容認する文章も入ってしまった。

沖田賢治農水省国際衛生対策室長は日本の要求について、「止まり木がなくても普通のケージで十分な広さを提供し、砂浴びができなくてもきれいに飼われればストレスなく過ごせる。わら、砂などの敷料は雑菌が繁殖するなど衛生上の問題が生じますから。ただし平飼い、エンリッチドケージでストレスを発散できるなら、経営者の判断でやるのは何ら反対しない」と説明する。

業界団体の意見はどうなのか。

一般社団法人日本養鶏協会(東京都中央区)は、日本全体の約8割の卵を生産する約500の鶏卵業者が加盟。同協会の浅木仁志専務理事は19年10月の取材に対し、「95%が従来のケージ飼いという現状からすれば、止まり木、巣箱などが義務化されると、正常な行動の自由(*2)を取り入れるのは難しい」と話した。

阪本英樹事務局長は「OIE基準は科学的根拠に基づくべきですが、(議論を主導する)EUの基準は思想から発生している。科学的根拠が十分に示されていない。基準には国土の広さ、湿度など個別事情も勘案すればいいのではないか。経験値の積み上げで日本の養鶏業が作られたわけですから」などと述べた。

(*2)「正常な行動を表現する自由」…飼育する動物に「飢え」「不快」「痛み」「恐怖」などを与えてはならないという動物福祉の原則「5つの自由」の1つ。動物本来の行動を発揮するためには十分な空間、仲間との同居、適切な環境が必要とされる。


ケージが「止まり木の役割」?

19年12月に開かれた農水省の有識者による「OIE連絡協議会」では、巣箱や止まり木の設置が必須ではなくなった3次案に賛同する委員が多数を占めた。

消費者団体代表ら一部からは「砂浴びはかなり高く動機付けられた生物学的な行動。『さまざまな舎飼いシステム』では、何でもできてしまう」(天笠啓祐・日本消費者連盟共同代表)などの懸念が示された。

しかし、大半のメンバーは「日本の意見がほぼ受け入れられたことが非常に大きい」(田中智夫麻布大教授)などと歓迎。驚いたことには、「止まり木や巣箱が設置されると洗浄、消毒するのは難しいので、病気が発生するリスクが残ってしまう。もう一段さげた表現があってもいいのでは」(畜産技術協会の磯部尚国際交流部長)という意見も出た。

AW指針を持つ畜産技術協会の幹部が、さらに国際水準を下げよ、と主張したことに唖然とした。

また「日本はケージ飼いのほうがいい。鶏はケージをつかむことで、もう止まり木の役目を果たしているのだと思います」(秋田正吾アキタフーズ社長)というような発言も飛び出し、これにはさすがに苦言を呈する委員もいた。

衛生管理は“飼育する側”の責任

なぜ農水省は、執拗に平飼いの衛生管理面のデメリットを強調するのだろうか。

産業動物のAWに詳しい佐藤衆介東北大名誉教授は「農水省は、巣箱や止まり木がワクモなどの寄生虫の巣になる可能性があり、砂浴び場のほこりが労働者の健康を阻害すると主張しています。しかし、それは施設や構造に原因があるのではなく、適切に掃除をして清潔に保つという管理の問題なのです」と指摘する。

止まり木、砂浴びなどの義務化に農水省が難色を示したことについても、「AWの改善とは身体的・心理的な健康を目指すもの。心理的健康は、広さが十分ある空間の中で仲間と過ごし、えさを探索するなどの行動要求が満たされることで、免疫力が高まること。しかし農水省は心理的健康を『間接的なもの』と軽視し、衛生管理などの身体的健康だけを重視すれば生産力が効率よくなると考えているようです」とみる。

身動きできないほど狭い従来型の採卵鶏バタリーケージ(アニマルライツセンター提供)


世界食糧安全保障委員会は16年、国連に持続可能な農業にAW推進が重要であると報告した。

「AW重視は世界の共通認識ですが、日本はその流れと逆行している」と佐藤氏。それどころか、農水省は今年ブタの放牧禁止を強行しようとしたように(20年6月8日記事「国は生産者の声を無視…コロナ危機のウラで突然『放牧消滅』の可能性」参照)、室内での閉じ込め飼育を推奨する方向にあると指摘する。

「栄養・温湿度・衛生管理を徹底して寄生虫を排除し、感染症を防ぐことが農水省の主流の考え方。動物が自然の中でのびのびと過ごして体調もよくなる点はあまり考慮しない」

日本の採卵鶏の総飼育数は約1億3000羽で、そのうち平飼いは100万羽に満たないとされる。生産効率とコスト優先の政策の下では、バタリーケージや閉じ込め飼育などの工業的畜産がAWの飼育方法へと改善する可能性は少ない。

暗澹たる気持ちになってしまうが、消費者の関心が高まることしか現状を変えていくことはできないように思える。

(登場する人物の所属、役職名は取材時点のもの)


<転載終了>

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