かまくら げんき動物病院院長Dr.石野のどうぶつ東洋医学のblog

かまくら げんき動物病院は最新の西洋医学と伝統的な東洋医学を結合し動物に優しい治療を実践しています。 院長のDr.石野が、どうぶつの東洋医学について熱く語っています。

冬の時期の食事管理

東洋医学の五行論によると、「冬」の寒さで「腎」がダメージを受けやすく、膀胱炎や尿結石など泌尿器系トラブルが多くなる季節です。
また寒さによって「血」の巡りが悪くなると「瘀血」を引き起こし、関節に痛みがでたり、血管が収縮して血圧が上がるなどのトラブルが起こりやすくなると考えています。

 「冬」は「黒」の食材を摂り入れてバランスを整えましょう。
黒い食材は「腎」の働きを助け、「血」を作り出し流れを良くする働きがあります。

黒ごま、黒木耳、黒豆、黒米、ひじき、昆布、海苔、ワカメ、しじみなど。

黒い食材を毎日少しずつ、ペットフードに混ぜて与えましょう。image
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新しい針治療

針治療を行うに当たって大切なことの一つに【補瀉】があります。
補瀉とは、鍼灸の手法のひとつです。
中獣医学では、【虚するものは補い、実するものは瀉す】と言われますが、

動物の体が虚の状態、即ち動物の疾病が慢性化していて、動物の体力が虚弱なことを言いますが、
虚の際には、補法という手法を用いて針治療を行います。
補法は、優しい刺激の針治療を少しだけ長い時間行います。

それに対して、急性の感染症など、邪気が体に入っている状態を実の状態と言います。
実には瀉法を用いた針治療を行います。
瀉法の針治療は、少しだけ強めの刺激で、比較的短時間の手法を用います。

当院の新しい補法の針治療は、塗る漢方薬を用いて行います。
動物の症状に応じて処方した塗る漢方薬を針先につけてから、ツボに刺鍼します。
つまり、塗る漢方薬を直接ツボの中に注入して、足りないエネルギーを補う手法です。
この方法で針治療を行うと、不思議なことに、指先に伝わってくる針の響き、得意気が全然違ってくるのがわかります。得気が手にジンジンと伝わり、針先につけた塗る漢方薬がツボにドンドンと吸収されてくるのがよくわかります。

鍼灸治療では、得気がとても大切と考えています。
ただ、ツボに針を刺しても効果は出ません
ツボに刺した針に、得気がなければダメなんです。
得気は針を刺す獣医師にも感じますし、刺された動物でも感じます。
この得気を上手に出せる獣医師ほど、効果が高い針治療を実施することができます。

鍼灸治療では、この補瀉の加減が微妙に難しく、施術者によって効果に相良先生出ます。
塗る漢方薬を使った針治療をぜひご体感してみてください。

ペット塗る漢方・再び

以前のブログでお伝えしました、ペットの塗る漢方についてです。

リンパ腫のワンちゃんですが、漢方治療をしようと来院しました。
腫瘍治療への東洋医学的アプローチの多くは補気・補腎が中心になります。
つまり、免疫力を高めて腫瘍と戦う力をつけようということです。
もちろん、腫瘍に勝たなくても引き分ければ治療は成功ということになりますl

先日、リンパ腫の治療中のワンちゃんが東洋医学的治療希望して来院しました。
当然、補気・補腎作用のある漢方を処方したいのですが、問診や望診からは、脾胃虚弱(消化機能の低下)を認めたので、せっかく漢方を処方しても、胃腸で漢方を上手く体内に問い入れるのが難しいと判断しましたので、服用する漢方は脾胃(消化機能)を増強させるものを用い、気をたくさん作れるようにし、補気・補腎作用のある漢方は耳の内側とヘソに塗るよう処方を考えました。
気は水穀(飲食物)と空気(清気)から作られているので、消化機能が丈夫にならないと、いい気は作ることができません。
このように、内服の漢方と塗る漢方を融合することで、さらなる効果を発揮することができます。

中医学の古典には「漢方は飲むだけでなく、塗ったり、貼ったりする漢方もある」と記載されています。
当院の塗る漢方は、台湾陽明大学の蔡教授チームがバイオの力で経皮吸収を可能にした漢方を使用しています。

塗る漢方治療は、私が校長を務める【国際中獣医アカデミー日本校】でペットへ研究を実施しています。
漢方治療をしたくても、漢方を服用できずに諦めている方、ぜひ、塗る漢方を試して見て下さい。

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