かまくら げんき動物病院院長Dr.石野のどうぶつ東洋医学のblog

かまくら げんき動物病院は最新の西洋医学と伝統的な東洋医学を結合し動物に優しい治療を実践しています。 院長のDr.石野が、どうぶつの東洋医学について熱く語っています。

犬猫のツボ

今日は犬猫のツボについて書かせていただきます。
人間のツボの位置はWHOで統一されていて、世界のスタンダードが確立されていますが、犬猫のツボの位置は現在のところ統一されたものはありません。

この度、私が校長を務める国際アカデミー日本校の講師陣の監修で出版された【日中英 犬猫ツボアトラス】(漢香舎)では、普段、当アカデミー講師陣が臨床で使用しているツボを再度検証し、より新しいツボの位置を掲載しました。
例えば、神門というツボは従来は前肢の手根球の下にある筋の内側で取穴していましたが、手首の細い犬猫では、手根球の下の筋の外側で取穴する方が現実的であろうという見解になりました。
また、犬猫の後肢はほとんど4本で、親指が欠如しているケースがほとんどです。ですから、後肢の親指はあると想定しています。

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さらに、海外の書籍には膀胱経の膀胱兪というツボは、第1仙椎両脇にはあると記載されていますが、実際、犬猫の膀胱は人と違って骨盤内臓器ではないので、本書では第七腰椎の両脇と記載しています。

本書執筆中に中国の文献で発見した書籍です。

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肺兪、厥陰兪、心兪は膀胱経のツボですが、実際、犬猫の肩甲骨は体の両脇にあるので、この3つのツボに針を刺すことは難しいのですは、中国の書籍には!肩甲骨の下側にこの三穴を取っています。

同じ名前のツボですが、考え方によっては、全く違う場所に位置してしまいます。
今回出版した【日中英版 犬猫ツボアトラス】は世界のグローバルスタンダードになるよう、今後世界に向けて発信していきます。

漢字には意味があると

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中獣医学を学ぶには漢字が不可欠です。
例えば、中獣医学の基礎理論で必ず学ぶ〝気〝という漢字があります。これは、全身を網の目のように巡らされている経絡という通路を流れる生命エネルギーのことを意味します。
日本人であれば誰でも知っている〝気〝という漢字ですが、〝気〝がつく言葉としては、〝気前、気さく、気心、気持ち、気がまぎれる、気をはらす、気をもむ〝などなど沢山ありますね。
さて、それでは〝気〝というのは一体どんな物質なのでしょうか?
もちろん〝気〝を見たという方はいらっしゃらないと思いますし、形や色などもわかりません。
しかし、〝気〝は目で見ることはできないが、存在はあるものなのです。

数年前、ダイエットをしていました。
私は堪え性がないので、辛い、苦しい、空腹は大の苦手です。そんな私が選んだダイエット方は〝低糖質ダイエット〝でした。
このダイエット方は、主食になる米、小麦などの炭水化物は食べずに、オカズはお腹いっぱいに食べていいというのは、私には最適なダイエット方法でした。
一週間で楽々2キロ減量に成功しました。しかも全然お腹減らずで。しかも運動もしなくてです。
しばらくして、急に体が疲れやすく、ため息が多くなり、息切れがするようになりました。体を動かすのが億劫になり、人と話すのみ憂鬱になりました。
もう歳かなあ?でも、私よりも年上でもバリバリ仕事してる方も大勢いるのに。
もしかして甲状腺機能減退症かなあ〜?

そんなときに、知人の中医師から、〝気〝という漢字の繁体字は〝どのように書くか知っていますか?と尋ねられました。
〝気〝という漢字の繁体字は〝氣〝と書きます。そうです。气の下に米という字を書くんです。気は米を食べて作っているんです。

中医学を学んだことがある方はご存知かもしれませんが、私のこのような状態を〝気虚〝といいます。〝虚〝というのは虚弱の虚で、〝少ない〝〝足りない〝という意味です。
私は〝気〝の原料である〝米〝を食べなかったので、〝気〝を作ることができずに、気虚の状態になってしまったんですね。

ところで、漢字を知らない欧米人は中医学の〝気〝をどのように表しているのでしょうか?
英語で〝気〝は〝Qi〝と表します。
〝Qi〝とは〝気〝の中国語読みです。漢字の読めない外国人は〝気〝を〝Qi〝と表現しているのですが、はたして、〝氣〝の〝气〝と〝米〝のことは理解できているかどうか?ですね。

ちなみに、現在の中国語大陸では簡体字が使用されているので、〝気〝は〝气〝と表しています。

日中英韓版 犬猫ツボアトラス 鋭意執筆中

人間のツボの本はたくさんありますが、犬猫のツボの本はほとんどありません。
犬猫のツボを勉強するときは、時には人間用の書籍を参考にすることもしばしばあります。
そんな時、犬猫用のツボの本があったらいいなあ!誰か出版してくれないかなあと思っていたのですが、結局は自分で出版しちゃおうということになり、イラストレーターで、私の肉球の本でお世話になった斉藤美穂さんの協力のもと、年末に「日中英版 犬猫ツボアトラス」を出版することになりました。
当初は、日本語版のみの予定でしたが、国際中獣医学院中国本校の陳武博士の協力のもと、日中版にしようということになり、また、様々な先生方のご支援のもと、英語版も併記することになりました。
6月に韓国セミナーに行った際に、韓国のパク先生と李先生のご協力を得れることになり、急遽韓国語も併記することになり、【日中英韓版 犬猫ツボアトラス】ということになりました。
執筆も終わり、現在最終段階に入っています。
1000年後には、中医学のバイブル【黄帝内経】にような代々受け継がれて犬様な書籍になればいいなあと思っています。

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