結論: Jarnal を使えば手書きのノート作成とPDFに手書きの注釈を付けることができます。 Jarnal は Java で書かれており Java Standard Edition が入っているパソコンであればどこでも使えます。無料で使えるとても便利なソフトなので紹介することにしました。

さて、現在、私は手書きのノートをタブレットPCで書くことを検討しています。そのために使えるソフトにどのようなものがあるかを調べてみました。

Windows 7 が入ったタブレットPCを買えば WIndows Journal が付いて来るので、それを使えば手書きのノートをタブレットPCで書くことができます。しかし、次の二点が気になりました。

  • Windows でかつ Windows Journal が入っているパソコンを使わないと編集できない。
  • WIndows 以外で読むためには PDF などに変換しなければいけない。

そこで複数のOSで動くソフトでファイル形式がSVGのような公開された標準的なフォーマットになるものを探してみました。 Google で色々検索しているうちに AlternativeTo というサイトで Windows Journal を検索すると Windows Journal に似たソフトのリストが得られることがわかりました。これは便利です。

そのリストを参考にしながら、XournalJarnalNoteLabGournal を試してみました。まずそれらを手もとの WIndows XP にインストールすることを試みました。 Xournal、Jarnal、NoteLab は簡単でしたが、 Gtk2-Perl で書かれている Gournal のインストールには挫折。 Xournal のファイル形式はXMLを使った独自の形式なので候補から外すことにしました。 Jarnal と NoteLab はどちらも Java で書かれており、出力ファイル形式はSVGです(より正確に言えば複数の SVG ファイルをZIPでひとつのファイルにまとめたもの)。両方を試してみたところ Jarnal の方が使い易そうに思えました。以下ではこの Jarnal について紹介することにします。

1. 日本語のWindows環境へのインストールの注意

すでに Java Standard Edition が入っているパソコンであれば Jarnal のインストールは簡単です。 Jarnalのダウンロードページ (もしくは http://jarnal.wikispaces.com/Downloads) から必要なパッケージをダウンロードして支持にしたがうだけです。 WIndows であれば jarnal-setup.exe をダウンロードして実行すれば必要なパッケージを自動的にダウンロードしてインストールしてくれます。

ただし私のように日本語の Windows 環境で使う場合には注意が必要です。スタート→すべてのプログラム→Jarnal→Jarnal で jarnal.cmd を実行するとメニューが文字化けしてしまいました。私は文字化けを回避するためには jarnal.cmd がインストールされているフォルダを開いて、jarnal.cmd の start javaw の行を次のように変更しました。

start javaw -Duser.language=en -Duser.country=US -Dfile.encoding=UTF-8 -Xmx192m -jar jarnal.jar -t templates/default.jaj %1 %2 %3 %4 %5

オプション -Duser.language=en -Duser.country=US を追加してあります。

2. 使い方について

Jarnal を使えば手書きでノートを書けます。PDFを背景に読みこんで手書きでコメントを付けることもできます。

使い方を手っ取り早く知るためにはビデオによるチュートリアル集を見るのが良いと思います。 Windows 7 が入っているタブレットPCでのおすすめの設定の解説もそこにあります。

色々遊んでいるうちに大体の使い方はわかると思いますが、注意するべきだと思った点について簡単にまとめておきます。

  • ページの削除は Select アイコンをクリックしてから、削除したいページをクリックして選択し、Edit → Delete (もしくは Delete キー) とする。
  • Select Rectangle もしくは Select で選択した部分を Copy して Paste するとき、コピー&ペーストの手続きを終了するためにはペースト先の位置をクリックしなければいけない。クリックするまで何も起こらないので注意すること。
  • Insert → Insert Image で画像を挿入する場合にも同様の注意が必要である。読み込むべき画像ファイルを選択しただけでは画像は挿入されず、画像を挿入する場所をクリックして指定しないと画像は挿入されない。
  • 画像の縮小拡大は画像の操作なのに Text (Tアイコン)で行なう。
  • PDFファイルは File→Open Background で開く。
  • Jarnal が出力する jaj ファイルはページごとの複数の SVG ファイルおよび挿入した画像などを ZIP でまとめたものになっている。背景に読みこんだファイルも一緒にまとめたければ保存するときに Save Background With File オプションにチェックを入れる。
  • 不具合かなと思ったら jarnal - Known Problems and Limitations を見る。結構不具合が残っている。

もっと詳しい使い方を知りたい人は Jarnal - Documentation を読んで下さい。