あっきぃさんの隠れ家 イメージ画像
ゲームの話や本の話。
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一体自分は今、何をしているんだろう。と、ふと思う事がある。その“何”の部分はその時々で変わっていくのだけれど。「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」自分が明らかに場違いな場所に来ていることくらい分かっている。店内は色とりどりの花で埋め尽くされている。そ
『【オリジナル】ヘリオトロープの花束を』の画像

「やはり来たか。」離島から少し離れた場所でオリヴィアは空中から一行を見下ろしていた。禍々しく黒い雰囲気を醸し、儀式を始める前とは別人と思えるほどの圧力が感じ取れる。震える足を堪え、ヴァルターが声を上げる。「聞け!オリヴィア! 儀式は失敗だ! 街では亡霊が

――今年の祭りは本当に故人が蘇るかもしれない島に戻ってきた一行は、住民へ噂を流布して周る。オリヴィアの儀式に嫌な予感を感じていたヴァルターの案だ。「……一応大体の住民には状況を伝えてきたけど。」露店で売られていたカボチャのパイを頬張りながらカーシャが報告

「やはり来たか。」……どう表現したらいいのだろう。魂が震えている、とでも言っておこうか。自分の全神経が脳に警告を送っているのだ。「もう既に全盛期の我を遥かに凌ぐ魔力を得ておる……邪魔立てするならば貴様らとて容赦はせぬぞ?」生まれて初めて体験するこの感覚を

「新しい仲間になりそうなのを連れてきたぜ。」 補給のために停船中の港で、買い付けを終えて船に戻ってきたヴァルターが開口一番こう切り出す。 「見所のある銃使いの姉ちゃんだが、カーシャの知り合いらしい。」「知り合いっ

ここに来てから、どのくらいの時間が経ったのだろう。 空を見上げるとまんまるい月が真上に浮かんでいる。 雲一つない、澄み渡った夜空。 (……帰ろう。) 起き上がろうとするも身体が重く思うように立ち上がれない。 全力疾走でここまで来たからか、それとも……。 金網

遠くから眺めているだけで良かったんだ。仲のいい女友達の輪の中で笑いあう君を……。……家から中学校までは、歩いて三十分くらいの場所。閑静な住宅地を抜け、駅前を通って、大きい道路の横を歩いていくと坂の上に目的地はあった。何の変哲もない、ごくごく普通の中学校。

夜も更け 街灯が歩道に散ったいちょうの葉を照らす 空を見る 映るのは、星と月を隠す雲と濁った夜空「寒い……。」 吐く息は白く 街の喧騒に、まぎれて消えた 「遅い……。」 人を待っていた 目の前を歩く人達に視線を向け、待ち人を探す ――その時、携帯が鞄の中で振動した

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