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2010年12月31日

2010年シングル・ヒット曲集

 今年もいろんな曲が流行りましたね、というか、売れたCDはほとんど嵐とAKB48という話もあるらしい。それならばここに挙がる曲は彼らの曲になるんじゃないの、というわけでもなくて。あくまでも「ぼく個人的な」シングル・ヒット曲集なのである。そしてここに挙げられた曲順は、それぞれの曲たちの魅力が引き立つような、練りに練られた曲順だということをアピールしていきたい。気分はさながら編纂者である。本末転倒かもしれないが、このシングル・ヒット曲集を作るために1年間新譜を追っているのではないかと思われるほど、実はリスト・アップが楽しいのだ。ちなみに去年はこんな感じ。それではどうぞ。

1.ホワイト・ナックル・ライド/ジャミロクワイ

 オープニングを飾るのは、軽やかにこのナンバーから。今年は、お帰りジャミロクワイ、といった気分にもなったのだった。ホワイト・ナックル・ライドといえば強引だけれど野球、野球といえば今年は千葉ロッテが優勝しましたね、なんて。

2.不自然なガール/パフューム

 この曲は最高にご機嫌でアッパーでキャッチーで大好きな曲である。ミラーボールがきらきら廻りだす。この曲紅白で歌ってくれないかな、とただ期待だけしてみたのだけれど。そう、ぼくは紅白歌合戦ファンだったりする。

3.アイ・ドント・ケア/ラヒーム・デヴォーン

 ニーヨさんがペンを執ったこの曲はオールド・スクール風のパーティー・チューンである。この必殺メロディ&ドラム・パターンがやっぱりどうして最高なのである。

4.イット・ワズ・ユー/タジ・ジャクソン

 スターゲイトの片腕である彼のソロ・デビュー作からは、旧知のレックス・ライドアウトさんによるプロデュースの、この曲である。美しいメロディにクールなリズム。ああ、やっぱり今年もこの周囲のひとたちによる、こういうタイプの曲にやられてしまっていたのである。

5.プロミス・ミー/ラティーフ

 こちらはスターゲイトのプロデュース曲である。すばらしいメロウ・ナンバーである。それでもただメロウに流れず、リズムが力強く刻まれるところがまたクールで。

6.インヌ・ア・ラモール ~愛のアンセム~/宇多田ヒカル

 デヴィッド・ピアフさんの「愛の讃歌」のカヴァー曲である。この高速ジャズが最高にかっこいいと思っていたら、アレンジを菊池成孔さんといっしょにやっていることをあとから気づいて、やけに納得してしまった。そしてチック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァの「スペイン」がモチーフになっていることを知って、さらに納得。すげえなあ、と。ちなみに宇多田ヒカルさんが好きすぎて、横浜アリーナの活動休止前ライヴを貯めていた飛行機のマイルを駆使して観にいってしまったという事実。しかし抽選予約でよく当たったものだ。そしてアット・ホームなライヴを観ていて「宇多田さんとサシで一回呑んでみてえな」というよこしまな妄想を抱いてしまうほどの親近感を抱いて帰ってきた。今年の素敵な思い出である。

7.ねぇ/ドリームズ・カム・トゥルー

 ぼくのなかでの今年を代表する、一番のヒット曲である。PVを観て泣いて、ライヴを観にいってぼろぼろ涙が止まらなかったという事実。30過ぎのいいおっさんがねえ。恥ずかしいっす。どうしてこれを紅白で歌わないのかと。ドリカムは売る気ないのかと憤慨する始末である。ちなみにドリカムのライヴを札幌で観た翌日、横浜へ飛んで宇多田さんを観たという強行策に出たのだが、両日ともに日本2大歌姫から「愛の讃歌」を歌われたのだけれど、聴いている当人としてみればシングルマンなわけで、なんとなくいいようのない微妙な心境に至ったのは否めない。

8.サイン・オヴ・トゥモロー/ジャズトロニック

 昨年野崎良太さんの個人名義で出した「バード・オヴ・パッセージ」に収録されていた「サイン(大好きな曲)」を再構築した曲なのだけれど、静謐でせつなくて優しい原曲からは想像できないほどのポップさを持って、しかし原曲の雰囲気はそのままに生まれ変わった曲である。この曲が収録された「ボン・ヴォヤージ!」は、たぶん今年一番聴いたアルバムではないかと思われる。

9.1975/インコグニート

 ポジティヴでポップな彼らの一面を象徴したような曲である。やっぱりぼくは彼らの奏でる音楽が好きだ。自然と身体が揺れて、笑顔になる。

10.若者のすべて/バンク・バンド

 フジファブリックの志村正彦さんが書いた曲のカヴァーである。原曲よりも華やかな芯の太いアレンジが施されているのだけれど、曲の持つ瑞々しさとせつなさは失われてはいない。この曲を聴けばどうしても故人を偲んで、というような気分にもなるのだけれど、そういう事実を抜きにしても名曲であると思う。

11.ザ・レヴォリューショナリー/9ミリ・パラベラム・バレット

 轟音のロック・サウンドに乗せて、最高にかっこいい詞を歌っている。この詞に痺れました。ぼくが逆さまになっても書けないであろう歌詞である。歌詞なんて書いたことないけれど。

12.ラストヴァース/ライムスター

 ラストを飾るのにふさわしい曲である。普段ラップをあまり聞かない耳に、この詞が飛びこんできたのである。ただの幻想だとしても、届くなら届けよう、その先の景色見届けよう。思わずそのまま引用してしまったが、すばらしい詞ではないか。

 とまあ1ダース分の曲たちを駆使してリストを挙げてみたけれど、漏れでてしまったがすばらしい曲たちもたくさんあったと書き添えたい。さて今年もあと1日。来年はどんな曲が聴けるのか。みなさま、よいお年を。



geno1132 at 00:09│