アランの〈 幸福論 〉という
約25年くらい前に読んでいた本があって・・
当時は内容の半分も理解できなかったと思う。
(文庫本も出ています)

その61番目の題目に
<死者の崇拝>という所がある

以下、一部分抜粋・・・
 
 [ 死者は死んではいない・・
 この事は、わたし達が生きていることから、
 十分に明らかである。
 死者は考え、語り、行動する。
 
 かれらは助言し、意欲し、同意し、
 非難することができる。
 すべてこれは真実なのだ。

 しかし、それには耳を傾けることが必要である。
 すべてこれは、わたし達の心のうちにある。
 わたし達の心のうちにじゅうぶん生きているのだ。
 
  ・・中略・・
 
※ わたし達は、あまりにも弱く、
 自分自身に近すぎて、移り気であるから、
 正しい見通しを見いだすことは難しい。

 死者の、助言の力は、かれらが、
 もはや存在していないという事に由来する。
 それだから、死者が何を望んでいるかを
 自分に問うことは、大いに意味がある。

 しっかりと見、しっかりと耳を傾けるがいい。
 死者は、生きようと欲している。
 あなたがたの心のうちに
 生きようと欲している・・]
 


 今の私は、少しは理解できるようになったかも知れない。

☆アラン 1868~1951
    20世紀フランスの最も注目すべき哲学者
     アンリ4世高校哲学教師
 
(※の部分は、哲学的な言い回しが難しいため、意訳しています。)


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