2014年05月

娘へ82 ホセ・ムヒカ/ラストスパート

ホセ・ムヒカ大統領のリオ会議での、
有名になった、スピーチの
ラストスパートの
最も感動的な部分です。

 ーー少しの間 お付き合い下さい。


『私は環境資源に恵まれている
 小さな国の代表です。
 私の国には300万人ほどの
 国民しかいません。
 でも、世界でもっとも美味しい
 1300万頭の牛が私の国にはあります。
 ヤギも800万から1000万頭ほどいます。
 私の国は食べ物の輸出国です。
 こんな小さい国なのに
 領土の90%が資源豊富なのです。

 私の同志である労働者たちは、
 8時間労働を成立させるために戦いました。
 そして今では、6時間労働を
 獲得した人もいます。
 
 しかしながら、6時間労働になった人たちは
 別の仕事もしており、
 結局は以前よりも長時間働いています。

 なぜか?バイク、車、などのリポ払いや
 ローンを支払わないといけないのです。
 毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、
 いつの間にか私のような
 老人になっているのです。
 
 私と同じく、幸福な人生が
 目の前を一瞬で過ぎてしまいます。
 そして自分にこんな質問を投げかけます
 :これが人類の運命なのか?
 
 私の言っていることは
 とてもシンプルなものですよ
 :発展は、幸福を阻害するもので
 あってはいけないのです。
 発展は、人類に幸福をもたらすもので
 なくてはなりません。
 愛情や人間関係、
 子どもを育てること、
 友達を持つこと、
 そして必要最低限のものを持つこと。
 これらをもたらすべきなのです。
 幸福が、私たちのもっとも
 大切なものだからです。
 環境のために戦うのであれば、
 人類の幸福こそが環境の一番大切な
 要素であるということを
 覚えておかなくてはなりません。

 ありがとうございました。』

    ーホセ・ムヒカ大統領ー
リオ会議(環境の未来を決める会議)での
ウルグアイ大統領のスピーチ。
ムヒカ大統領は自分の資産の80%を寄付し、
郊外の質素な住宅に暮らしている。
給与の大部分を財団や政府などに寄付し
月1000ドル強で生活するしているという。

(因みに、日本では、こんなにアクセク皆で
 がむしゃらに働いているのにも関わらず、
 国の借金1000兆円。
 2030年代に消費税を
 25%程度まで引き上げたとしても、
 税収で政策的経費を賄えませんとの事。)



IMG_20140503_161831




人気ブログランキングへ

娘へ81 ホセ・ムヒカ#3

「過労死等防止対策推進法案」が
採決された27日の衆院本会議。

他の国に 過労死という言葉は存在するのか?

ホセ・ムヒカ大統領のスピーチの続きです。

『現代に至っては、
 人類が作ったこの大きな勢力を
 コントロールしきれていません。
 逆に、人類がこの消費社会に
 コントロールされているのです。
 
 私たちは発展するために
 生まれてきているわけではありません。
 幸せになるために
 この地球にやってきたのです。
 人生は短いし、すぐ目の前を
 過ぎてしまいます。
 命よりも高価なものは存在しません。

 ハイパー消費が世界を
 壊しているのにも関わらず、
 高価な商品や
 ライフスタイルのために
 人生を放り出しているのです。
 消費が社会のモーターの世界では
 私たちは、消費をひたすら早く
 多くしなくてはなりません。
 消費が止まれば経済が麻痺し、
 経済が麻痺すれば
 不況のお化けがみんなの前に現れるのです。

 このハイパー消費を続けるためには
 商品の寿命を縮め、
 できるだけ多く売らなければなりません。
 ということは、
 10万時間持つ電球を作れるのに、
 1000時間しか持たない電球しか
 売ってはいけない社会にいるのです!
 そんな長く持つ電球は
 マーケットに良くないので
 作ってはいけないのです。』


私達は、このような世界に
生きているのですね。

極端になれば、
過労死も起きるような社会に・・。

大統領が、私達の言葉を
代弁されています。



IMG_20140503_161233



人気ブログランキングへ

娘へ80 ホセ・ムヒカ#2

私達は普段思っていることを
大抵は、言葉で上手く言えないし
それはむずかしい。

しかし、ホセ・ムヒカ大統領は
短い言葉で、正確に伝えている。

「午後からずっと話されていたことは
 持続可能な発展と世界の貧困を
 なくすことでした。
 私たちの本音は何なのでしょうか?
 現在の裕福な国々の発展と
 消費モデルを真似することでしょうか?

 マーケットエコノミーの子供、
 資本主義の子供たち、
 即ち私たちが間違いなく
 この無限の消費と発展を求める社会を
 作って来たのです。
 マーケット経済がマーケット社会を造り、
 このグローバリゼーションが
 世界のあちこちまで原料を
 探し求める社会にしたのではないでしょうか。

 私たちがグローバリゼーションを
 コントロールしていますか?
 あるいはグローバリゼーションが私たちを
 コントロールしているのではないでしょうか?

 このような残酷な競争で成り立つ
 消費主義社会で
 「みんなの世界を良くしていこう」というような
 共存共栄な議論はできるのでしょうか?

 どこまでが仲間でどこからが
 ライバルなのですか?
 このようなことを言うのは
 このイベントの重要性を
 批判するためのものではありません。
 その逆です。

 我々の前に立つ巨大な危機問題は
 環境危機ではありません、
 政治的な危機問題なのです。」

・・・と続きます。

ホセ・ムヒカ大統領は、
政治的な問題によって
このような社会(今の世界)が
出来上がったと言っています。

いつから、こんな苦しい社会になったのか?
なにを追い求めて
息苦しい社会が出来上がったのか?

この社会は、“残酷な、競争社会である”
と言っています。




IMG_20140503_161746




人気ブログランキングへ

娘へ79 ホセ・ムヒカ

ウルグアイの大統領ホセ・ムヒカ。
世界で最も貧しい大統領として知られている。
彼はその資産の80%を寄付し、
個人資産は約18万円相当の
1987年型フォルクスワーゲン・ビートルのみで
郊外の質素な住宅に暮らしている。
給与の大部分を
財団や政府のプログラムなどに寄付し、
月1000ドル強で生活する彼の姿は、
多くの人の関心を集めているとの事。

昨年7月に開かれた「リオ会議」で、
ホセ・ムヒカが行った
有名なスピーチがあります。

世界一貧乏な大統領の、
とても、とても・・感動的なスピーチ・・・

  ー 今、人間が見直すべきこと ー

「ドイツ人が一世帯で持つ車と
 同じ数の車をインド人が持てば
 この惑星はどうなるのでしょうか。
 息するための酸素が
 どれくらい残るのでしょうか。
 同じ質問を別の言い方ですると、
 西洋の富裕社会が持つ
 同じ傲慢な消費を
 世界の70億〜80億人の人が
 できるほどの原料が
 この地球にあるのでしょうか?
 可能ですか?
 なぜ、私たちはこのような
 社会を作ってしまったのですか?」
・・・と、彼のスピーチは、始まっています。

よろしければ、全文のスピーチがあります。
クリックして、お読み下さい。
 http://whats.be/2180


IMG_20140503_131826



人気ブログランキングへ

娘へ78 逃げないで

“人権”というと、かたい感じがするけれど・・。

しかし、私たちが生活するのに、
こんなに深く関わっているものはない。
自死の多さ・・・
仕事場での、パワハラやセクハラ、
長時間労働の上、安い賃金・・。
ほとんど休みもなし・・。
ニュースで見るが、
冤罪や、ブラック企業まであるのは
なぜなのだろう??

Yahoo に、こんな記事が 昨日あった。

[ EUが日本に「人権条項」を要求 その背景は? /早稲田塾講師 坂東太郎・・ ]

日本は、人権後進国だとか・・。

確かに、自死が多い理由も分かってくる・・。
どうやって、命を守れば良いのだろう??

よろしければ、クリックしてお読み下さい・・。

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6116613

http://www.bengo4.com/topics/1028/

http://hrn.or.jp/activity/product/report/-/


IMG_20140513_211036




人気ブログランキングへ





QRコード
QRコード
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

プロフィール

gensei39

ギャラリー
  • 娘へ158 必ず向き合う個人作業
  • 娘へ157 後悔しないために・・
  • 娘へ156 なぜなんだろう?
  • 娘へ155 アラン幸福論
  • 娘へ154 G7の後、続けて広島へ
  • 娘へ153 フィジーと日本の若者の幸せの共通点
  • 娘へ152 競争ではない幸福の掴み方
  • 娘へ151 この世の時間は
  • 娘へ150 生活の質のランクが・・