日本大学の選手が関西学院大学とのアメフトの試合で悪質な反則をした問題。学生自身が記者会見し、監督、コーチから相手の選手を怪我させるよう指示があったことを明確にした。それに対して、日本大学の広報は、言わば、思い切ってやってこい、というような、試合前によくある激励であった、それを生徒が誤解したのだという。
これに対しては、
1 相手のQBが怪我すればこちらがトクをする、という発言の説明がつかない
2 なぜ、試合直前コーチがその選手のところにわざわざ言って念押しをしたのか
3 どうしてプレーのあと、呼び出して「そういう意味じゃなかったんだ」と当該選手に注意しないのか
4 通常の激励であれば、過去定期戦の50回に、なぜこういうことが起こっていないのか
5 当該試合においても、なぜ他の選手が「思い切りやって」ないのか
など、基本的な事実が全く符合していない、と指摘されている。但し、1については証拠がないからしらばっくれるつもりだろう。だが2,3だけだとしても矛盾する。
危機管理学部?
日大は危機管理学部を擁しているのだから、広報がこんな対応をしたら、危機管理学部で何も学べないことがバレてしまい、まずいことをしたのではないか、と揶揄する人もいる。一方で、危機管理というのは政治的・軍事的な意味であるから、今回の問題はマスコミ対応に過ぎず危機管理と関係がないという人もいる。
言葉の使い方の問題かもしれないが、仮に政治的・軍事的な意味合いに限定するとしてもパニックが起こったりする事態を防止する必要はあるはずだし、ぼやぼやしているとコソボ問題の時のセルビアのように、ほとんどでっち上げのようなプロパガンダを仕掛けられて、それが戦争に繋がることもある。
だから、今回のマスコミ対応のような問題を適切に処理できなければ、やはり危機管理学部の鼎の軽重を問われることになるだろうし、それでも頑なにそれは危機管理の分野に入らないなどというのなら、相手勢力によるプロパガンダがその国の存亡に繋がることすら理解できておらず、その態度自体が、危機管理能力の低さを物語っていることになる。
ほかは加計学園
他の危機管理学部はきちんとやっているのだろうか、とちょっと調べてみたところ、こちらには、危機管理学部というのは、日本に3つしかなく、日本大学のほかは、千葉科学大学と岡山芸術科学大学で、いずれも加計学園だという。
今回の言い訳の質、危機管理学部の胡散臭さ、そのすべてを物語るような話で象徴的だ。
こういう事件があると、単なる監督の個人的な資質の問題だ、というひともでてくるし、昭和の運動部体質、などと考えることもできる。だが、その奥に問題点を見出す人もおり、尾木直樹(尾木ママ)さんは、戦前の日本陸軍みたいだという。さらに、今回の言い訳があまりに危機管理能力の欠如したものであること、その危機管理学部をたどっていくと、日本大学と加計学園にしか存在しないことから、今の日本は腐臭のモトを辿っていくと、必ず同じゴールに行き当たる、そんな国になってきており、それも進行中なのではないか、という気もする。
日大側の緊急記者会見
なお、23日、前監督とコーチが緊急記者会見し、選手にはそのような指示をしていないと述べた。基本的に「言っていない」「覚えていない」だった。司会を務める日大広報の職員は、食い下がる記者に対して「もうやめてください」「(会見を)打ち切りますよ」。記者が日大のブランドを落とす行為であることを言うと「いいえ、落ちません!」とのこと。
危機管理については相変わらずのようだ。
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