2012年06月19日

富士山の噴火シナリオ


以前に、「富士山を考える」シリーズで、富士山は300年間眠りつづけているが、れっきとした火山、という話をしました。この300年前の噴
火は「宝永噴火」と呼ばれていますが、その実際の噴火の様子が記録に良く残されている噴火としても知られています。
富士山の噴火といわれても、仲々イメージが湧きにくいものですが、富士山ワーキンググループ(火山噴火予知連と気象庁で構成)では、記録に
残された噴火の史実に基づき、これに科学的な考察、検討を加えて、一連の「宝永噴火のシナリオ」を作成しています。そこで今回は、この
宝永噴火のシナリオを若干整理し、分かりやすいカタチでご紹介することにします。多少補足説明しておきますと、この噴火シナリオでは、宝
永噴火に先立つ1〜2カ月前を「ステージ-1」に、5段階で噴火に至るまでを説明しています。また図中で、マグマ溜まりの位置は地下15kmと想
定されています。マグマの上昇に伴う位置も5km刻みで示しましたので、こちらにも注意しながらご覧ください。

富士山/噴火シナリオ-1 Stage- 

 宝永噴火の経過日時 
1707年/10月~11月
 宝永噴火の史実 
富士の山中で地震(10月は毎日幾度も)
 地震活動 
・M2級以下の地震
・次第にM3前後の地震を含むようになる


富士山/噴火シナリオ-2 Stage- 

 宝永噴火の経過日時 
1707年/12月3日〜14日
 宝永噴火の史実 
・富士の山中で地震(10〜20回/日)
・富士の東麓で地震(3〜4回/日)
・鳴動
 地震活動 
                  M3程度の地震を含む地震


富士山/噴火シナリオ-3 Stage- 

 宝永噴火の経過日時 
1707年/12月15日〜16日(朝)
 宝永噴火の史実 
<2月15日(昼)>
・地震が数回
・須山7〜10回、吉原14時過ぎから度々
<15日(夜) ~16日(朝)>
                 ・地震多数
                   ・須山数知れず、山之尻たえず揺れる、小田原12回
                   ・夜中〜未明に東京、名古屋、下伊那郡でも地震が2回
                  地震活動 
                 <2月15日(昼)>
                 M2級、M3級の地震を半日で数回含む地震
                 <15日(夜)〜16日(朝)>
                 ・M5程度の地震2回
                 ・M4程度の地震十回程度
                 ・M3級、M2級の地震数十回以上を含む地震

富士山/噴火シナリオ-4 Stage- 

 宝永噴火の経過日時 
1707年/16日(朝)〜16日(午前10時頃)
 宝永噴火の史実 
<16日(朝)>
・麓では大地震
・下伊那郡、東京でも地震
<16日(午前10時頃)>
                 ・麓で再び大地震
                 ・東京でも地震
                   地震活動 
                  <16日(朝)>
                  M5程度の地震2回を含む地震

富士山/噴火シナリオ-5 Stage- 

 宝永噴火の経過日時 
1707年/16日(10〜12時)〜16日(夕方)
 宝永噴火の史実 
<16日(10〜12時)>
・噴火開始
・鳴動とともに黒雲上がる 
<16日(夕方)>
                 ・東麓で降砂、降礫、江戸で白い砂が降る


 

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geologistyouna202 at 18:50コメント(0)トラックバック(0)富士山を考える  

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