2012年07月25日

千葉県で地震が起きてる場所 (1) 房総半島南東沖


震災後、千葉県で多発している地震に関しては、マスコミでもたびたび報道されているので、地元千葉県の方はもちろん、千葉県と接する東
京でも不安を感じている方が少なくないと思います。そこで、いま千葉県で起きている地震が、具体的に千葉県の”どの場所、どの地域”で起
きているのかにポイントを絞り、現在の千葉県の地震状況を見てみることにします。

その前に、千葉県で地震が起きる場所「震央」が、気象庁でどう区分されているかを「千葉県の地震震央地名」で見てみることにします。下
の図をご覧ください。これは、気象庁の同図をグーグルアース上に忠実にオーバーレイ処理したものです。
 
千葉・茨城県の震央地名


この図を見ると、千葉県では、他県と比べて地震発生場所がずいぶん多いことがわかります。千葉県では陸でも海でも地震が起き、とくに海
域では3つのプレートが重なり合っていることなどが大きな理由ですが、この地震発生場所の多さが、場所に関する混乱、間違いを起こしや
すい原因にもなっているので、くれぐれも注意してください。

■地震発生場所は内陸、日本海溝沿い、相模トラフ沿いの3地域

千葉県では、内陸でも地震が起きますが、まずは影響力が大きくて、気になる海域の地震から見てみることにします。
国の中央防災会議によれば、千葉県の海域で起きる地震の発生場所は「相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近」「関東地方
東方沖合〜福島県沖にかけてのプレート境界付近」の2つのエリアに大別されています。言い換えれば、千葉県が乗る北米プレートに対して、
前者はフィリピン海プレートが沈み込むところ、後者はフィリピン海プレートを挟んで太平洋プレートが沈み込むところ、となります。

前者の「相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近」は、かの関東地震やその前の元禄地震の2つの巨大地震(M8クラス)が起き
た場所として良く知られている場所です。つまり、相模トラフ沿いです。「相模トラフ」は巨大地震の巣ともいえる怖い場所ですが、ここで
はさらに「相模湾」「房総半島南東沖」と東西に二分されることもあります。いずれも、地震の直撃を受ける震源域が陸に近く、そのため津
波の発生が地震発生後、短時間で来襲する要注意エリアにもなります。今後起きる地震を知るためにも、この相模トラフはしっかり頭に入れ
ておきたい場所の一つです。

■相模トラフ沿いの房総半島南東沖が、なぜか気になる

ところで最近、同じ相模トラフ沿いですが、専門家の関心も高い「相模湾」に比べてやや地味な場所だった「房総半島南東沖」で気になるニ
ュースがあります。産業技術総合研究所によれば、「房総半島南東沖のプレート境界が、単独で滑り、数百年間隔でM8級の地震を起こす可
能性のあることが判明」、また「房総半島南東沖が、単独で地震を起こすことは想定されていないが、相模湾と連動すると大規模な元禄型関
東地震が発生する」とあります。

一般に、東京や南関東を襲うといわれる海溝型大地震は、関東地震タイプか元禄地震タイプかのいずれか、ただし地震発生は当分まだ先きの
話、というのが通り相場になっています。この両者の大地震が起きる場所が相模トラフの「相模湾」ですが、先のニュースによれば、この
「相模湾」の先の「房総半島南東沖」でも単独で大地震を引き起こす可能性があることになります。また、「相模湾」と連動して、元禄地震
タイプの巨大地震(M8以上)を引き起こす可能性も出てきますから、穏やかではありません。

■房総半島南東沖とは、具体的にどこなのか?

では、この房総半島南東沖とは具体的にどこなのか、先の気象庁の震央地名地図で確認してみましょう。しかし、千葉県南東沖はありますが、
房総半島南東沖が見当たりません。房総半島南東沖が相模トラフ沿いにあることから、ここは千葉県南東沖=房総半島南東沖と思われますが、
表記の違いに戸惑いを感じる方もいるのではないかと心配になります。

震央地名地図をもう一度見てください。相模湾も、房総半島南東沖も、言葉による説明ではわかりずらいのですが、地図上で見るとイメージ
がはっきりするはずです。ご覧の通り、相模湾も、房総半島南東沖も、どちらも相模トラフ沿いにあり、複雑なシワ模様も確認できると思い
ます。
これは、陸の北米プレートの下に沈み込むフィリピン海プレートが、自らも太平洋プレートに沈み込まているため、より複雑な力を受け、沈
み込み方が複雑になっているためです。いずれも、相模トラフに起因する大地震が懸念される場所ですが、房総半島南東沖は、これまで話題
になることもなく、比較的馴染みの薄い”地震の空白域”になっていた地域。気になる地震発生場所の一つであることは、いうまでもないでし
ょう。

■房総半島南東沖で起きた地震、起きてる地震

こんどは、この房総半島南東沖で実際に起きた地震を見てみましょう。過去に南東沖で起きた地震の記録は、意外なことに”ない”のです。千
葉県では、千葉県東方沖や房総沖では過去や最近でも比較的大きな地震が発生していますが、房総半島南東沖では地震の記録がなく、多少気
味の悪さを感じさせます。

とはいえ小さな地震を拾ってみると、大震災以降ここでも地震が増えていることがわかります。下のグラフは、過去半年間の千葉県で起きた
地震回数を、震度4以下と4以上に分けてグラフ化したものです。マスコミでもたびたび報道されているように、東方沖が突出していますが、
房総半島南東沖でも地震が起きていることがわかります。その意味するところは不明ですが、これを機に房総半島南東沖にも監視の目を向け
たいものです。

 過去半年間の千葉県で発生した地震回数(地域別) 
千葉県で過去半年間に起きた地震回数


※千葉県で発生した総地震回数 214回 2012年1月1日〜6月30日





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geologistyouna202 at 10:39コメント(0)トラックバック(0)東京と地震  

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