土佐琵琶黒田月水

2012年06月01日

紫陽花輝く月  〜パリ公演〜

今日で5月も終わり。
5月9日にお誕生日を迎え??歳に(笑)一つの大きな節目のように思います。
その節目の日はパリからの帰りの飛行機の中で迎えることとなり感慨深いものを感じました。

4月24日〜5月9日までパリ市内にあるブローニュの森の中にある「アクリマタシオン公園」にて行われたジャパンフェスティバルに7回公演出演。

どうなる事かと思っていましたが、共演の尺八奏者の真藤一彦さんと共に手応えを感じるとても素晴らしい公演となりました。
公園の中にあるメインステージでの演奏。観客はほとんどがフランス人で道の両脇にある日本から来た各ブース(うどん有り、たこ焼きあり、舞子さんがいたり日本のものを売ってたりと様々)に遊びに来た人たちがステージの出し物が始まると集まってくる。
出し物によれば余り集まらなかったり賑やかになったりして出すものの「出来」にはっきりと差が生じる。
ある意味怖いものも感じる。
フランス人は皆さん反応は良いが正直です(笑)

でもその心配をよそに私たちのステージには何時もたくさんの方が集まってくださり持って行ったCDは完売!!

沢山の方に出会いいろんな事を感じました。少し視野を広げても良いのかな・・・と次の公演に向かいたくさんのエネルギーを頂く良い旅になりました。

パリ在住の真藤さんの弟さん靖彦さんご友人の麻菜ちゃんとってもお世話になりました!!お二人が居なかったら本当にどうなっていたか・・・感謝!感謝でした。




gessui at 01:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年09月30日

秋空秋風涼風の月

空海をやろうと思う。

今もひとつCDは作成しているのですが、新たに別の視点から作ってみたい。
それは「曼荼羅」。

曼荼羅という文字も好きだが「まんだら」という音も好きで興味はずっとあったが、どうも勉強嫌いなので横目で見てる感じで何年も過ごして来た。

曼荼羅には胎蔵曼荼羅と金剛曼荼羅がある事ぐらいしか解らず意味も漠然としている。
それで出来るかな〜と思いつつ最近本当にやらねばと強く思う。
何がそうさせるのかは解らないし琵琶で何処まで出来るのかも不安だけどとにかく取りかかろう。

おぼろげに見えてるものはあるんだが・・・・。まだまだ怪しい。




gessui at 00:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年06月08日

『紫陽花の輝く月』琵琶の先祖たち

PICT0066


先日のBS1での放送でこれだけ一気に西から東の楽器がそろう事はなかなか無いので、簡単に紹介をしたいなと思いもう一度UPしました。

左からリュート(ヨーロッパ) ブズーキ(ギリシャ) サズ(中近東)ウード(中近東)琵琶(中国)
琵琶(日本)と並んでいる。

リュートは中世の絵画などでもよく見られ弦楽器の祖とも言われています。 


その昔、らくだの背に乗った商人たちはシルクロードを旅しながらこんな楽器を背負い宿などない時代に野営をし火を焚き、古里に残して来た家族や恋人を想い歌を歌い楽器を奏でた事だろうと悠久のロマンを感じ想像をかき立てられます。

時代時代にその土地の風土や文化に姿や奏法を変えながら中国にて「琵琶」となり極東の日本に渡って来た。

琵琶の漢字の上の王王は弦楽器であるという意味を持つ象形文字の名残です。

下の文字だけ読むと比(ぴ)巴(ぱ)と読み中国では「ピパ」と言う。「ぴ」は上から下に弾く音。「ぱ」は下から上にはじく音の表現ですが、現代の中国琵琶は撥では無く日本のお琴のような「爪」と着けて演奏する。
むしろ琵琶の語源となった奏法は日本にだけ残ったとも言えるかもしれません。

いずれにしても弦楽器として大陸を西から東へと渡り形、奏法は変われど関口さん曰くティアドロップ(涙型)の美しい形は変わらず引き継がれている事が弦楽器の特徴であるらしい。






gessui at 22:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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