2005年02月15日

天井棧敷の人々

46f01753.bmp『天井棧敷の人々』 (仏 /1945 /190分)
監督:マルセル・カルネ
出演:ジャン=ルイ・バロー、アルレッティ、マリア・カザレス、ピエール・ルノワール、ルイ・サルー 他...



「私のことを愛してくれた人は好きになるし、好きになってくれた人は好きになる」

孤独で自由な美女ガランスに恋をした純粋な無言劇(パントマイム)役者バチスト。
そして彼女に言い寄ってくる世間に汚れた男達。
一人の女を巡って恋と欲望の駆け引きが行われる映画。

当時、ドイツ占領下にあったフランス。
そんな中、細部まで綿密に再現されたという犯罪大通り(ブールヴァール・デュ・タンブルっていうらしい)400mの大掛かりなセットを見ただけでも圧巻なのだがそれ以上に役者の演技力、演出、物語、つまり内容が素晴しかったってこと。
190分という長さ(二部構成になっている)に引く人もいるかと思いますが、私は3時間をすらんと観れてしまいました。細かい部分の台詞回しも洒落てて良かった。
いつの時代にも不純愛というものは存在し人を惹きつけるのだなあ、なんて考えさせられました。
私はバチストが演じる無言劇(劇中劇)がとても好きだ。

バチスト役のジャン=ルイ・バローって良い役者だなあ。

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