『少年少女』 (日 /2002〜2004年 /連載:
コミックビーム)
著者: 福島 聡
私のお気に入りの漫画家、福島聡の本。全4巻。
物語は短編形式で進む。
内容は素晴しく良い。
表紙と題名で購入した一冊が此処まで面白いとは。
最近では特設コーナーを設けている本屋も在るみたいですね。
そもそも私は短編形式と言うものに弱いらしい。
殆んどが一話完結、たまに話や人物が繋がっていたり。このような形式に弱いらしい。
最初は父親が所有していた
ブラックジャックにハマり、次に
EATMANにハマった。そして今度はコレ。
(ブラックジャックは当然として、EATMANも面白いので良かったら読んで見れ下さい。
カリッ )
短編形式というのは著者のセンスが直に出やすいものだと思う。
それ故に面白い面白くないがハッキリしてしまう諸刃のような残酷さも持っている。
俺はそう思います。
そんなことを考えた上でも
少年少女は
面白い!
緩やかな物語の中に少年時代ならではの冒険や悩み、虚構が詰まっている。
気に入った一番の理由は、これまた
和製SFの臭いがプンプンする話がふんだんに盛り込まれているから。
(そのSF感は新作の
機動旅団八福神 にも見られます)
内容はと言うと、先程からしつこく上げている"短編形式"ならではの物語が各巻で展開しており「厭きる」なんて事は絶対ありません。
逆に、短編だからサラリと読んで終わってしまうのかと言えば間違いで、読み終わった後には必ず何らかの形で読者の中に残るでしょう。
一話一話の読み終わりが映画を観た後のような感覚なんですよね。
厳しい意見としては(というより残念)3巻あたりが前巻と比べて全体的に内容が少しダレているかのように感じました。
最近は短編が流行しているのでしょうかね?
いやね、少年少女を購入した同時期に
『素晴しい世界』も購入したもので。