土木の風景

from civil engineers 築土構木、土木技術は社会生活の基盤をささえています。

人力施工 no.488

 
 鴨川市の二箇所。
 法(崖)面の工事です。
 
 機械ではなく人力に頼らざるを得ませんか・・・。


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天津ループ橋その後 no.487

久しぶりに房総の山間部を縦断する県道81号・清澄養老ラインを通過しました。未だに狭い箇所がたくさん残っている道路です。
運転が上手な人には楽しい道と言えましょうか。

鴨川市天津の国道から分岐して北上します。清澄寺への参道でもありますが、ループ橋建設中のこの辺りは難所です。丸印の波切り不動尊付近がヘアピンカーブが二箇所、そして狭い道幅です。大型車が来れば逃げる場所無く、バックを・・・。

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もちろん、ほとんど大型車は通りません。県道81号の先、黄和田地区に行くとさらに狭い道路があるからです。

このルート(天津から清澄)は1991年度から始まり、2020年春までの完成を目指しているそうです。
平成33(2021)年は日蓮の生誕800年記念にあたり、誕生寺や清澄寺は多くの行事を控えており、それまでにはルートの整備を完了する予定と聞いています。

現在はループ橋から(改修済みの区間まで)山岳部を抜ける迂回ルートの切土工事中です。固い岩盤を削るのも大変そうです。

迂回ルートは次の通りです。

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そして、現在の状況です。

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なお、現地から天津方面を眺望すると海が輝いておりました。

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なお、天津ループ橋については過去4回記事をアップしています。古い順に紹介しています。

天津ループ橋工事no.208 2009/3/14

http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51169821.html

坂本ループ橋no.252 2010/1/9
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51346127.html

天津ループ橋 2011/7/4
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51685739.html

天津ループ橋no.347 2012/6/3
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51759940.html

また、この地区は千葉県の中では急峻な地形をしており、清澄山や清澄寺など見所一杯です。秋の県道81号線はお勧めですが、運転にはお気を付けください。


清澄山 きよすみやま  <大百科全書より>
「きよすみさん」ともいう。千葉県南部、安房(あわ)郡天津小湊(あまつこみなと)町にある山。房総丘陵北半部の上総(かずさ)丘陵にあって清澄山塊の地塁をなし、南斜面は砂岩・泥岩の断層崖(がい)となる。標高は383メートル(妙見(みようけん)山)。一帯は県下の最多雨地帯で、シイ、タブなど常緑広葉樹の原生林が茂り、また近世以来のスギの美林があって、東京大学農学部の演習林ともなっている。山頂近くに日蓮上人(にちれんしようにん)が出家した清澄(せいちよう)寺があり、境内は国指定天然記念物の大スギをはじめスギの木立で覆われる。南房総国定公園に属し、近くに内浦山(うちうらやま)県民の森や、アジサイで知られる麻綿原(まめんばら)高原がある。JR外房(そとぼう)線安房天津駅から清澄寺までバス25分、下車後徒歩10分。〈山村順次〉

清澄寺 せいちょうじ(きよすみでら) <大百科全書より>
千葉県天津小湊(あまつこみなと)町清澄にある日蓮(にちれん)宗大本山。「きよすみでら」ともいう。千光山と号する。771年(宝亀2)不思議(ふしぎ)法師が虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を刻み安置したのに始まり、円仁(えんにん)が密教を伝えたという。円仁開創ともいう。国司源親元(ちかもと)が再興し、北条政子(ほうじようまさこ)が輪蔵、宝塔を建てた。1233年(天福1)日蓮が12歳で入寺し、「日本第一の智者(ちしや)となさしめたまえ」と虚空蔵菩薩に祈り、住持道善(どうぜん)に台密を受けた。のち日蓮は鎌倉、比叡山(ひえいざん)などで学び、『法華経(ほけきよう)』が最高の経典であるとの信念をもって32歳で帰山、寺内の旭(あさひ)ノ森で朝日に向かい、初めて「南無妙法蓮華経(なむみようほうれんげきよう)」の唱題を行い、日蓮宗を立教開宗した。徳川氏の帰依(きえ)厚く、天台宗から真言宗に転じ、さらに1949年(昭和24)日蓮宗となり、管長が住職となる制度ができた。本堂前の千年杉は国の天然記念物。→日蓮〈田村晃祐〉

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ため池整備 no.486

先の10月11日(木)、千葉県夷隅地方のため池整備技術研修会がありました。
椎木堰という千葉県では少し規模の大きなため池です。

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築堤用の段切り工事と法下ドレーンの施工中でした。

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写真は拡大できます。


また、詳細記事はこちらです。
http://blog.livedoor.jp/nougyoudoboku/archives/65935385.html

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久留里城 no.485

君津市の南東部、山間の盆地が久留里地方です。
昔は久留里町でしたが、現在は君津市になっています。

ここの売りは久留里城と自噴する地下水です。

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上の写真に久留里城と自噴井戸(○)との位置を示してあります。
また、久留里城から見た風景は次の通りです。

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再建された久留里城は山頂に立つ二層の小規模城郭ですが、ここまで登ってくるのが大変です。山地と小櫃(オビツ)川を上手に使う堅固な要塞でした。同じ尾根伝いに資料館も建てられています。平地から見ると資料館の方が目立ちます。

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さて、次の売りは自噴井戸です。

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上の写真で分かるように、地上から1m少々が被圧水頭です。地下500m当たりから自噴しているようです。久留里の町にはたくさんの自噴井戸があり、みなさん好みの水場にくみに行くそうです。
そのうちの一つは人気です(JR久留里駅前にもあります)。

 

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さて、この井戸はどのようにして掘ったのか・・・今のようにボーリング機械が無い時代には「知恵」を出したのが昔の方々であります。
久留里城の下に公園がありまして、申し込めば今でも操作ができると聞いています。その名を上総掘りといいます。

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30年ほど前まで実際に従事したという職人さんも生きておられましたが・・・今は伝承を受けた人達のようです。

最後に、久留里城に登る入口の駐車場脇に木製のベンチがあります。
利用する人は少ないのでしょう、ひっそりとたたずんでいます。
こういう風景も良きかな・・・。

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上総掘り かずさぼり  <大百科全書より>
→井戸
千葉県上総地方で古くより行われていた水井戸を掘る掘削法。地表装置としては木製櫓(やぐら)とヒネ車がある。櫓の上部にはモウソウチク数本を束ね、その根本を固定し、その末端が坑口に臨むようにする。これを弓竹という。地層を掘削する器具を掘鉄管といい、パイプの先端に岩石を砕く刃を接着し、その上に上方に開く弁が取り付けてある。掘鉄管はヒネ竹で地表より吊(つ)り下げられる。ヒネ竹は竹を裂き、幅3センチメートルぐらいに削ったものを鉄の輪と楔(くさび)で長く継ぎ合わせたものである。ヒネ竹はモウソウチクを束ねた弓竹の末端と掘綱で結ばれている。掘綱を人力で引き下げれば、掘鉄管は地層を破砕し、力を緩めれば掘鉄管は跳ね上がる。掘鉄管のパイプ中に岩石の破片がいっぱいになれば掘鉄管を引き上げる。引き上げにはヒネ車を用いる。ヒネ車に人が数名入り、車を回してヒネ竹を巻き付ける。井戸に岩石破片が残っているときはスイコー(吸子)という、パイプの下端に弁をつけたものを降ろし、岩石破片を回収する。
1893年(明治26)に新潟県新津(にいつ)油田の石油井掘削に用いられ、以後鉄管の昇降装置などに種々改良がなされた。1935年(昭和10)秋田県八橋(やばせ)油田で上総掘りで掘った坑井が深度203メートルで油層にあたり、大噴油をおこし、日本最大の油田である八橋油田発見の端緒となった。現在は上総掘りはほとんど使用されていない。→井戸〈田中正三〉


関連記事
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51862594.html 土木の風景 上総掘り

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東京湾アクアライン トンネル施設見学会報告 no.484

去る2018年8月31日(金)に地盤工学会関東支部千葉県グループ主催の標記見学会がありました。約2時間の見学に40名以上の参加者があり、東日本高速道路(株)のご担当者に説明を受けました。

木更津側の「海ほたる」に集合し、トンネル内部の各種施設を見学したものです。

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案内のパンフレットは次の通りです。

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さて、今回の施設見学はトンネル内部の避難路(管理用道路)に入ることが目玉です。シールドトンネルの一番底の部分に入れてもらいました。

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非常に暑い日で皆さん大汗・・・。
一階駐車場から木更津側へ歩き、いよいよ地下空間へ動きます。

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この大きなトンネルは第三のトンネルとして、海ほたる内に設置されているそうです。トンネルの行き止まりは建設当時の立て坑部になります。
少しだけ涼しい空気でした。

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そして底に到着、何重にも厳重な施錠がされている扉を開けていよいよ見学目的地に入ります。

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構造的にはよくわかりませんが、「シールドトンネルと立て坑の接続面がこれです」と言われるとなるほど・・・でした。

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なお、事故の時、緊急車両の通過や避難者の出入りが出来るようになっています。
よく考えられていますが、一度も使われないように願いたいものです。

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また斜路を登って地上へ・・・途中の案内は海面下15mとありました。

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最後に、シールドマシーンは川崎と木更津から各一台、川崎人工島から逆方向に二台、合計四台のマシーンが同時発進し、海中で見事なドッギングをしたそうです。
ものすごいことであります。

海ほたるにモニュメントとして設置されているのがシールドマシーンのカッターヘッドです。そして、おまけはヘッドに無数に取り付けられた爪のゴツイこと・・・やはり、自慢をして良い日本の土木技術でありました。
地上の空気は良いものです・・・が、暑い!!

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鋸山 no.483

房総半島の西海岸に鋸山があります。
標高329mは山というにはあまりにも低いものですが、房総半島においては立派な山であります。鋸山は東西に走り、西側で海に没します。

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浜金谷からはロープウェー、元名からは登山道路があり、簡単に展望台まで登ることができます。東京湾が一望できる景勝地・観光地となっているわけです。

地形図

 

地図

 


館山道路を館山方面に走り、富津金谷ICを抜けたあたりで突然鋸山の姿が視界に現れます。その山容はゴツゴツとして男性的な姿を見せます。

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この形はなぜ出来たのか・・・そうです、昔石切場があったからです。
鋸山の周辺には石切場跡がたくさん残っています。

「ウィキペディア」から記事を拝借してみました。
***標高は329.4m。 房総丘陵の一部分を占めるが、内陸部よりも海岸線(東京湾)に近い。山は凝灰岩から成り、建築などの資材として適している。そのため古くは房州石と呼ばれ、良質石材の産地として、江戸時代から盛んに採石が行われた(石切場跡は現在も残存する)。結果、露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることからこの名で呼ばれるようになった。 ***

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また、鋸山の景勝地「地獄のぞき」もウィキペディアから拝借。

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養老川の堰 no.482

千葉県の養老川には多くの堰があります。
今回紹介するのは中流域の二箇所です。

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まず、,浪甬遒傍事にしている「西広堰」です。
西広板羽目堰として市原市指定有形民俗文化財になっています。
航空写真は次の通りです。

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そして、文化財の説明は市原市の看板で・・・。

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現在は水田が水を一番必要とする時期ですから、すぐ下流の新しい水門が閉められて西広堰は水没しています。

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なお、おまけはうれしい魚道の一枚です。

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過去記事はこちらになります。
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51847325.html 西広板羽目堰
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51866975.html 魚道

 

 

そして、△呂気蕕望緡の養老堰です。
昨年完成した真新しいラバーダムを紹介します。

まずは、yahooの航空写真は昔の堰が写っています。

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古い堰は人工的に石やコンクリートなどを並べてかさ上げしていた簡易的な堰でした。洪水になると流され、修復には大変なご苦労があったと聞いています。大事な水を確保する必死の努力が忍ばれます。

それがようやく解消され、立派ならバーダムが完成しました。
Googleの写真は新しいようです。

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用水が不要の時はラバーダムの空気を抜けば、ラバーが倒伏して水位は通常の河川並みとなります。流下土砂の多い河川や大規模河川には採用しがたいのですが、二級河川の養老川は限界値に近い河川なのかもしれません。

関係記事はこちらです。

http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51083128.html ラバーダム
http://blog.livedoor.jp/nougyoudoboku/archives/65879707.html 養老堰工事見学

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腐食 no.481

犬吠埼の南方に長崎鼻があります。細長い小さな半島状になっています。
海岸ぞいに走る市道で見ました。

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強風があると潮風が舞う位置関係にあります。
塗装がしてあるガードレールでも急速に腐食しますから設備更新も遅れがちです

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普通は海を見ながら走る道ですから、ちょっと気がつきません。
久しぶりに来て気がつきました。

ガードレールのこれほどまでの腐食は、なかなか見ることはありません、お見事であります。

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潮風が鉄製品(コンクリートにも)に及ぼす影響とは・・・上の写真を見ればよくよくわかりますね〜。
最後は気分直しに、腐食ガードレールの位置から犬吠埼を遠望しました。

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猿橋 no.480

日本三大奇橋「猿橋」です。
古代、中世、戦国時代も主要な街道であったようです。
桂川が非常にせまくなっている絶好の位置取りです。

まずは観光案内・・・です。

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さて、その構造は如何に・・・。
構造材の名称を紹介します。

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つまり、橋梁の平行方向に橋を支えている主桁を行桁(ゆきげた)、そして橋の両サイド・複数本で土台となって支える桔木(はねぎ)、さらに橋の横断方向で行桁や桔木を一体化して支える梁を枕梁(まくらばり)というそうです。

構造材が協力しながら上部の重量を受けるわけですが、桔木は石垣の中に深く差し込まれており、土の反力も受けています。また、桔木の最下段には枠柱(わくばしら)が設置されており、こちらでも上部荷重を支えています。

言葉で言ってもピンと来ませんから模式図をJCCA(建設コンサルタンツ協会)のホームページの一部から拝借してみました。

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なんとも良くできているものです。解体組み立て中の写真もJCCAから拝借しました。

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そして、全体を見ると素晴らしい!!
特に、構造材一本一本に屋根が付いています。日本らしい細やかな配慮がなされています。建設時代は古代・推古天皇か、奈良時代か・・・はっきりしないそうですが、野猿が寄りかたまって橋を造っているのを見て真似をしたのが始まりとか・・・言い伝えだそうです。

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なお、戦国時代には何度か焼失して掛け替えられたそうです。
ウィキペディアの記事は下記の通りです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%BF%E6%A9%8B

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宮ヶ瀬ダム観光放流 no.479

研修旅行で宮ヶ瀬ダムへ・・・。
決められた日に二回放流するそうである。毎秒30トン、6分間とか。

実施日は次の通りです。
毎週水曜日
毎月第二日曜日
毎月第二第四金曜日(4月〜11月)
放流時間は11:00 14:00 の二回。

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最後はおまけ・・・インクライン(ケーブルカーのようなもの)

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