土木の風景

from civil engineers 築土構木、土木技術は社会生活の基盤をささえています。

2010年12月

〔 不断水穿孔について 〕

先日、千葉県水道局様の主催で、大成機工(株)並びにコスモ工機(株)様のご協力により、不断水穿孔の講習会がありました。
コスモ工機(株)様の班で講習を受けましたので、その概要を紹介します。
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【写真1】講習会の様子

 ・不断水工法とは
不断水工法とは、水道管の水を止めることなく、分岐バルブや止水バルブを設置する特殊工法です。
送水管や配水管に、新しく分岐が必要になった場合や下水管等他の関係から既設水道管の布設替が必要になる場合もあります。
こうした工事を行うには、以前は、必要箇所を断水し施工していましたが、断水に伴う、利用者や消火栓等への影響を避けることができませんでした。
最近は、不断水工法を採用することで、断水の影響なく、工事が施工できるようになりました。


 ・不断水分岐工法の例
不断水分岐工法を例に、原理や施工手順の概要を説明します。

1)準備
  本管の管種や口径に合った、不断水バルブ及び付属品を準備します。
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   【写真2】準備された材料

2)取り付け
  本管をきれいに清掃し、割T字管や仕切り弁を取り付けます。
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  【写真3】原理図 穿孔機取り付け(コスモ工機カタログより)

3)水圧テスト
  決められた圧力、決められた時間以上で水圧テストを行い、漏れがないことを確認します。
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  【写真4】水圧テスト

4)穿孔機の取り付け
  カッター・ドリル等が正常であることや穿孔ストロークを確認します。

5)穿孔機作業
  ゆっくりと所定のストロークを穿孔します。ドレーンホースからの(切粉の混じった)排水も確認します。
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  【写真5】原理図 穿孔時(コスモ工機カタログより)


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  【写真6】穿孔の練習

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  【写真7】穿孔時の本管内部写真(ビデオ映像)

6)穿孔機の取り外し
  切粉を十分に排水し、仕切弁を全閉し、ドレーンホースからの止水を確認し穿孔機を取り外します。ドリルの先に残っている切断片を回収します。
  これで、穿孔作業は終了です。仕切弁の周辺を清掃し分岐管を接続します。
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  【写真8】原理図 穿孔終了(コスモ工機カタログより)

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  【写真9】切粉(講習時の切粉、実際は、本管水圧によりドレンから排水される)

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  【写真10】原理図 分岐配管(コスモ工機カタログより)

  ・不断水工事の主な留意事項
   1)通常、水道管は道路等に埋設されています。掘削にあたっては、穿孔機を含む充分な作業スペースを確保しましょう。
   2)不断水工事は、失敗は許されません、仕様、マニュアルを充分理解し、適正な資材・機材の準備が重要です。
   3)作業は、各工程ごとにチェックシートで確認し、確実な施工が必要です。

  ・謝辞
   最後に、ご多忙な中、講習会を開催して頂いた千葉県水道局及び、不断水施工会社の皆さまに感謝申し上げます。
   ありがとうございました。  -END-


by m.nakao            <土木の風景TOPへ>

高圧送電線修理・・プロの技 no.290


 湾岸道路葛西ジャンクションから北へ・・・高速中央環状線から見た風景です。
 首都高速道路は荒川沿いに北上します。
 
 スカイツリーも見えてきますが、今回の主役は高圧電線と男達です。

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 高圧送電線は、首都東京の電力を守る重要な大動脈です(→参考:新袖ヶ浦線)。その電線を切断したという事故もありましたが、普段のメンテナンス、補修は人力に頼っているようです。
 
 みなさんはスカイツリーを見ていましたが、へそ曲がりは違うところを見てしまいます(笑い)。
 
 バスの中からですから首が痛くなりますが、ぱちりと証拠写真を撮りました。
 その報告です。

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 いやはや、何とも、言葉が出てきません。
 命綱があるとはいえ、こんな場所で立ち上がるのですから、プロというのは恐ろしいものです。スカイツリーの工事でもとび職のプロが大活躍しています。
 
 インフラの重要な部分をこういうプロが支えてくれているわけです。
 深く感謝を致したいものです・・・。
 
 
 なお、土木の世界でも「縁の下の力持ち」には自負を持っており、インフラ整備と維持補修には人知れず活躍しているのです。大地に根を張った土木技術も捨てたものではありませんし、土木屋も頑張っております・・・(笑い)。
 
 しかし、
 土木屋も電力のプロも宣伝が上手ではありません。
 どうしても、地味になってしまうのです。世間様から色眼鏡で見られる古〜い体質を全ての業者が持っていると思われています。マイナス面ばかりがメディアに取り上げられるのはメディアのスポンサーになっていない事も大きいのかも知れません。
 
 電力は広告宣伝をどんどんやっていますが、建設と違うのは独占企業であるという事です。原子力もそうですが、風当たりは厳しいものがありそうです。故にこそ、上の写真のような普段の苦労を宣伝して良いのではないかと個人的には思います。
 
 
 
 さて、
 スカイツリーが評判を呼び、人々の関心を集めています。
 これは、土木の構造物です!!
 土木を宣伝するチャンスです。
 
 土木遺産として、残って欲しいと思うものですが、いかがでしょうか。

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