三浦半島久里浜港からフェリーで金谷へ・・・。
船上から文字通りノコギリ状の山形が見られますので一度はどうぞ・・・。
いろいろな見所がある観光名所であります。
この地区の特徴は山がそのまま海に没しているという表現が当たっています。
険しい崖面が海岸にならび、国道127号線は要注意運転区間です。
付近の地図と航空写真をyahooから拝借。
崖面も厳重な防護をしているのがわかります。
そんな現地で今年5/24(木)に土砂崩落がありました。
千葉国道事務所の報告によると一時通行止め、大きな迂回を強いられたようです。
現在は片側交互通行で、海側に仮拡幅工事を行っています(車が止められないので取材はできません)。
崩落現場は過去に紹介したロックシェッド、明鐘隧道の館山側入り口の付近でした。
それがこの写真です。
残念ながら崖面の写真はありません。
こういう難所には長大なトンネルの代わりにロックシェッドが採用されます。落下するものは仕方がない、けれども道路は守るよ・・・という構造です。
千葉県では主要地方道(県道)32号大多喜君津線(市原市)にも規模の大きなロックシェッドがあります。こちらは河川(養老川)の崖面です。
さて、鋸山は石切場でも有名でした。
房州石(第三紀凝灰質砂岩)といって、盛んに切り出されたそうですが今は廃鉱です。
館山道を館山方面に走っていると荒々しい黒い断面が現れ、惹きつけられます。しかし、道路は左へカーブしながら、スッとトンネルに吸い込まれてゆきます。
停車して写真を撮りたいのですが、かないません・・・危険なのです(そのうち紹介します(笑い))。
なお、このあたりは天気がよければ三浦半島、伊豆大島などよく見えます。
三浦半島は、房総半島と地形・地質がよく似ておりまして、兄弟のようなものです。
鋸山 のこぎりやま <大百科全書より>
千葉県南部、富津(ふつつ)市と安房(あわ)郡鋸南(きよなん)町にまたがる山。内房海岸に面し、標高330メートル。第三紀砂質凝灰岩からなり、その名のごとく鋸の歯を立てたような山容を呈する。山麓(さんろく)の北側にかつて房州石(ぼうしゆういし)を切り出した石切場跡があり、垂直に切り立った断崖(だんがい)となっている。頂上付近に十州一覧台があって、東京湾、三浦半島、房総の山並みを展望でき、僧行基(ぎようき)創建の日本寺、千五百羅漢や百尺観音(かんのん)などの仏像群がある。浜金谷(はまかなや)から頂上へロープウェーが架設され、また有料登山道路も開かれている。南房総国定公園に属し、県指定名勝でもある。内房観光の中心地をなし、浜金谷はフェリーで久里浜(神奈川県)と直結している。〈山村順次〉
【地】2万5千分の1地形図「保田(ほた)」
<ウィキペディアより>
覆道(ふくどう)とは雪崩や落石、土砂崩れから道路を守るために作られた、トンネルに類似の形状の防護用の建造物。北海道や東北地方、北陸地方に多い[要出典]。覆い工、洞門工、シェッド、シェードともいう。雪対策のものはスノーシェッド、岩石対策のものはロックシェッドという。両者を兼ね備えるものもある。
主に、海岸沿いや川沿いで山や崖が道路や鉄道の近くまで差し迫ったところに作られる。トンネルの一種と捉える説もあるが、覆道の谷側は完全に吹き抜けになっていることが多い。トンネルに接続するものも多く見られるが、覆道とトンネルで断面が変わるためにすぐに見分けがつくことも多い。覆道は断面が長方形のものが多いのに対し、トンネルは円形のものが多い。天井部分が完全に土砂に覆われているものもあるが、万が一のときのために作られた、山から数m離れたところに有る覆道もある。通常鉄骨または鉄筋コンクリート製で相当な強度が求められる。上部は落石や雪崩の衝撃を吸収または速やかに側方へ受け流す構造となっており、通行中の自動車や列車の安全確保を図っている。建設費用も莫大である。