土木の風景

from civil engineers 築土構木、土木技術は社会生活の基盤をささえています。

2012年07月

銚子大橋撤去工(1) no.355

 先日、7/20(金)に地盤工学会の見学会があり、完成間近の銚子大橋、旧橋脚撤去工事を見てきました。
 
 銚子大橋は一日通行量2万3千台以上あるそうです。
 このため、交通止めを極力なくすように旧橋梁に平行した新橋本体を架設し、通行を確保しながらの工事でした。
メイン部の斜橋が完成した後、旧橋部と新橋部を新橋本体に接続して通行を可能とし、接続部の工事を継続してきました。

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 現在は橋梁全体が完成・供用しながら旧橋脚の撤去、及び、銚子側の取り付け道路の最終工事が急ピッチで行われています。銚子市街地では現道を生かしながら新設道路に移行するのが難しい工事になっているとか。
 
 今回は新設橋梁の主塔建設から旧橋梁の撤去までを時間軸で簡単に紹介します。
 まずは主塔の工事風景から完成まで・・・。

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 次は旧橋トラス部分の撤去工事。

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 そして、橋脚が残されています。この撤去工事は次回以降に・・・。

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 なお、銚子土木事務所のお話では、利根川にもシラスウナギの遡上があるそうです。
 工事の手法や時期、工事期間など制約条件もあるそうでご苦労も多いとか。
 
 銚子大橋関連記事は
 カテゴリーの「銚子大橋関連記事」にあります。

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水抜き工 no.354

 ここは、南房総市の地すべり地区です。

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 一般的に斜面崩壊は水が引き金になります。
 地表に降った雨は大半が流出し一部が地下へ浸透・・・、その地下水が斜面崩壊の主たる原因となります。
 
 水が充満(飽和現象)すると地盤内の重量は水の分だけ大きくなり、また間隙水圧を発生します。間隙水圧は土の粒子間に圧力を生じ、土粒子同士の結びつきを弱くする働きをします、そのため土質力学定数(その土がもっている固有の力)が低下するのです。
 
 乾燥した状態ですと、下に落ちようとする力(重量)も小さく、かつ、土質力学定数も大きいため斜面は安定しています。
 
 ですから、大雨が降った時の斜面は大変に危険です。
 むかしの人たちは地形や地質に真剣に向き合っていたため経験的に危険な場所を避けているように見えます。古い家屋が立地している場所はだいたい地盤が良いという相場です。
 
 
 さて、
 地すべり地帯の場合は地盤内に地下水が充満すると粒子の細かい粘性土のため、なかなか水が抜けません。ちょっとした降雨で間隙水圧が高くなり、結果として円弧や複合円のすべり面抵抗がなくなり動き出します。
 
 すべり面(土の粘りけがなくなった軟弱な層面)が出来ると、雨のたびに動き出すという地すべり現象が止まりません。
 安定するのは完全にすべり落ちた時です。
 
 そこで、対策工の基本は地下水を排除することが基本になります(抑制工)。動く地盤を力で押さえ込もう(抑止工)とすると大変な工事となり、費用も莫大です。
 
 地すべり対策の順序は|浪漆紊魏爾欧襦↓土を排除する、すべる末端に抑えの盛り土をする、これでも動きを止められないと判断した場合にね淹濆を行う・・・となります。ね淹濆には擁壁や抑止杭、アンカーなどいろいろあります。
 
 
 今回は抑制工の一つ、地下水排除の水抜き工です。

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 普通のコンクリートブロック積み擁壁にコンクリート法枠を配し、さらに水抜きを行っています。最初から施工したものではない姿です。
 
 長大な横穴ボーリングを行い、強制的に地下水を下げようというわけです。ここは個別の水抜きになっていました。
 
 なお、一般には集水井戸を設置して放射状にボーリングをすることが多いので、最後に参考の集水井戸内部を・・・。

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南極 no.353

 ここは船橋港です。
 厳密に言うと千葉港の管轄区域になります。

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 その船橋港に南極を見ました・・・。
 
 
  南極観測船(砕氷船)「しらせ」です。
 船橋でお目にかかるとは、うれしい偶然でありました。
 
 母港は横須賀で海上自衛隊所属、文部科学省国立極地研究所が利用しているという形のようでしたが、現在は気象観測船だそうです。

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 全盛期の頃は
 1.5mの氷を割りながら3ノットで航行したとか・・・。
 砕氷船の船首形状であります。

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 砕氷船は初代が「宗谷」、二代目が「ふじ」、三代目が「しらせ初代」(5002)、そして、「しらせ二代目」(5003・・現役)となるそうです。
 
 われわれの世代はやはり、「南極観測船・宗谷」です。
 ソ連のオビ号とかいましたね〜、南極での宗谷救助に日本中が喝采をしたものです(何とも古い話で・・・)。
 
 
 


 さて、目を移すと、なにやら懐かしい形の船を発見しました。
 捕鯨船、それもキャッチャーボートといわれる先陣の捕鯨用船です。

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 捕鯨船団は母船を核として補給船やキャッチャーボートで構成されていたと思います。
 昔の重要な食料だった鯨が動物愛護団体や国際社会の圧力により苦境に立たされています。
 しっかりとした、食物連鎖の科学的解明をすれば食文化を守る権利はあると思うのですが、愛護団体には通じません。
 
 海の資源はバランスよく守ることによって人類の命を守ってくれます。乱獲は結局生活基盤をなくしてしまいますし、人間はそのことをよく学んできたはずです。地球人口が増え、食糧危機が迫っています。世界的な規模でこのことを考えなければならない時代に来ているはずです。
 
 欧米は油を採ることのみを目的として鯨を乱獲してきましたが、日本人は全てを使い切る「もったいない」精神を発揮してきました。計画的な捕鯨が海洋資源を守ることでもあります。
 
 オオカミがいなくなった日本では狩猟家がオオカミの代わりをしています。それでもシカやイノシシの繁殖が勝っていると聞きます。尾瀬のミズバショウが絶滅するのでは・・・そんな地元の人たちの声もあるそうです(尾瀬は野生動物の特別保護区)。
 
 主義主張はよいのですが、地球を見据え時代をしっかり読んだ行動が欲しいと思う梅雨の空・・・。

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 なお追記です。
 この場所はサッポロビールの船橋工場がある場所です。

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 ジンギスカンでビールを飲む、これがまた楽しめるレストランもあります。
 長野県のお客さんたちが賑やかに食事をされていました。
 お昼も営業していますので、おすすめです(ただし、車かタクシー)。

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圏央道工事 no.352

 いよいよ圏央道工事・市原、茂原、東金区間の開通が近づいてきました。
 平成24年度の開通を目指し、突貫工事の真っ最中であります。

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 茂原北インターチェンジ付近は、料金所の建築と、大断面の掘削工事が最終局面を迎えています。切り土断面には厚層基材が吹き付けられ、緑化してきます。
 
 写真の手前は朝夕の混雑は日常・・・県道21号五井本納線です。

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 なお、
 過去に8回のエントリーをしておりますが、代表写真を一枚つけましたので時間に余裕のある方、どうぞ・・・。

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 圏央道見学(1)小野橋工事 no.235
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51261036.html



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 圏央道見学(2)茂原北インターチェンジ no.237
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51265475.html



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 圏央道見学(3)県道交差 no.238
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51267472.html



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 圏央道見学(4)真名トンネル工事-1 no.239
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51269327.html



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 圏央道見学(5)真名トンネル工事-2 no.241
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51274157.html



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 圏央道見学(6)東金ジャンクション工事 no.242
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51276021.html



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 圏央道市原区間 no.282
http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51479970.html



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 圏央道市原南地区架橋工事風景 no.342
 http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51751695.html

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