土木の風景

from civil engineers 築土構木、土木技術は社会生活の基盤をささえています。

2012年10月

千葉県内技術士会3団体合同勉強会報告 no.368

平成24年度3団体合同勉強会 報告

 先の平成24年10月24日(水)、千葉市文化センターにおいて、表記の合同勉強会が開催されました。これまで千葉県庁技術士会と千葉県技術士会の合同勉強会として14年間継続して来たものです。今回は第15回目として、設立間もない船橋市役所技術士会が参加し、過去最高の参加人数となりました。
 
 また、千葉県技術士会は日本技術士会の下部団体として解散設立された千葉県支部としての参加です。各団体の参加人数は千葉県庁技術士会45名、日本技術士会千葉県支部30名、船橋市役所技術士会15名、合計90名でありました。

 さて、合同勉強会は千葉県庁技術士会小高幹事長(県土整備部技術管理課副技監兼技術審査室長)の司会で始まりました。

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 講演開始の前に、各団体の長がそれぞれ挨拶をされています。

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千葉県庁技術士会 荒木会長(千葉県企業庁副企業庁長)


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公益社団法人日本技術士会千葉県支部 松井支部長


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船橋市役所技術士会 成田会長(船橋市建設局下水道部下水道建設課)


講演は次の通りです。

(1) アセットマネジメントとストックマネ−ジメントについて
国土交通省関東地方整備局建政部 下水道調整官 鴨下由男氏

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***説明項目***
1. 背景と位置づけ
2. アセットマネジメントとストックマネ−ジメントの関係
3. 制度と取り組み
4. 今後の方向
国の施策として基本的な考え方、歴史的経過そして方向性などわかりやすい解説でありました。なお、アセットマネジメントとストックマネ−ジメントの関係についての認識を新たにした次第です。


(2) 橋梁の長寿命化計画の取り組みについて
 千葉県県土整備部道路環境課 主査 小川泰弘氏

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***内容***
1. 背景・目的
2. 千葉県の管理する橋梁の概況
3. 損傷度把握・健全度区分評価
4. 橋梁長寿命化修繕計画のイメージ
5. 梁長寿命化修繕計画
橋梁の健全度区分でA、B、C、Eとし、Aは対策不要、Bは予防的な修繕が必要、Cは早期の修繕が必要、Eは緊急対応が必要とするとしており、長寿命化の基本的なスタンスとして「Cを許容しない方針」を打ち出しています。このことにより、Eの緊急対策は仕方ないが老朽化をBの段階でとどめることにより長寿命化を果たし、かつ対策費用も三分の一にできるとしています。なお、2,146橋のうち、50年以上に達する橋梁は10年後に32%、20年後には58%と言うことで、緊急・重要な土木施策であることが理解されます。

(3) 船橋市役所技術士会について
船橋市技術士会 船橋市建設局都市計画部技術管理課 副主査 千脇真治氏
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昨年発足したばかりの船橋市役所技術士会について、
発足の経緯
基本的な考え方そして、役割と今後の活動方針について熱い思いを披露されていました。若いメンバーが主体となった船橋市技術士会にエールを送りたいという参加者の発言もありました。



(4) 船橋市における公共下水道の概要について
船橋市建設局下水道部下水道河川計画課 副主査 吉岡正顕氏
船橋市建設局下水道部下水道河川計画課 主任技師 金子史義氏

お二人により、船橋市の下水道事業の概要、ならびに具体的な液状化対策の試みの紹介があり、若い講演者に活発な質問が飛んでおりました。

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  船橋市技術士会 吉岡副主査


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   船橋市技術士会 金子主任技師


これまで技術士会2団体で開催してきた合同勉強会であります。今回、若い船橋市役所技術士会の合流により、さらなる交流と技術発展に結びつく合同勉強会になる可能性を感じた勉強会でありました。
関係各位に御礼と敬意を表させていただきます。

2012/10/24(水)
公益社団法人日本技術士会千葉県支部(nakamura)

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元気を・・・犬吠埼灯台 no.367

 9月下旬の写真です。

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 風はなくともうねりあり・・・犬吠埼、普通の風景です。

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 世界経済と同じように、見えない遠くから波は打ち寄せてくるのです。
 
 世界的に厳しい経済環境の中、日本の政界はどのような対応策を打ち出すのか、まったく見えてきません。国を思う志士の気持ちも失せ、自己の保身が大切と見えます・・・残念ですが、ほとんどの政治家がそのように見えています。
 
 「コップの中の争いをしている場合ですか!!」
 これが国民大半の気持ちであろうと思います。
 
 
 さて、社会が閉塞感に包まれ、いらいらするような事件が多くなってきています。こういう時代は消費も控えるし、遊びもそこで・・・とさらに経済環境悪化が進みます。さらに、これが一国だけの問題であれば何らかの対応策も出ましょうが、事は世界規模で起こっています。なにか、文明的な根源までさかのぼった革命的な変革が必要なのかも知れません。
 
 アフリカやアジア諸国、南米・・・、豊かさを求め、むかし日本が通った道をひた走りに走っています。食糧も資源も、有限です。先進国が独占してきた富も力も、いずれは新興国に飲み込まれて行くのが歴史的必然です。
 
 過去の歴史ですと覇権国が代わり、権力が移行して世界が構築される・・・それで良かったのですが今は違います。
 
 この人口を、足りない食糧と資源を、さてどうするのか・・・。
 無限の拡大は不可能なのです。
 漫画やSFの世界では宇宙へ拡大する人類がいるわけですが、現実には技術の進歩発展のスピードよりも新興国発展のスピードが遙かに速い現実です。
 
 だからといって新興国の発展を抑止するなどは先進国のおごりそのものです。現在は責任をなすりつけ合っている現状ですが、早い時期に世界規模の調整局面が必要になります。これは国を超えた意志決定機関が必要になることを意味します。(戦勝国が造った)国連がその役割を果たしうるのか、はなはだ疑問です。

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 考えるほどに暗い気持ちになりますが、これではいけないと思っています。
 物事には両面、多面があり、同じ見るなら前向きの明るい方を見据えて動く方が良い結果を得られます。同じ努力も気持ちのありようで天と地ほどの開きがあるはずです。
 
 仕事も、やるのかやらされるのかでは大差です。
 世の中の有り様は、一人一人の積極的な活動の集積結果ではないかと感ずるわけです。個々の力や結果は小さくとも、チリも積もれば山となります。
 
 世の中の現実を否定的に見ることでは何も動きませんし、生まれません。まず、自分が前向き・元気になることが世の中を明るくすることではないかと感じます。
 
 会社経営において、「不調の原因は全てが経営者にあり・・」と思えるかどうか・・・ついつい社員のせい、外部のせい、社会の問題にしているうちは経営はうまくいかないと言います。
 
 時代の変化は激しく、また速く厳しい、今日この頃であります。
 物事を他人のせいにしている暇はないのです。
 
 前を向いて自己変革をして行く覚悟が必要な21世紀であります。子供たちは大人の背中を見て育ちます。彼らには明るい未来を造って欲しいのです。
 
 平成を、元気に生きたい秋の空・・・。

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野島崎灯台 no.366

 10月初旬の写真です。
 房総半島の南端に位置します、野島崎灯台です。
 
 遊歩道が整備され、気持ちの良い散策が楽しめます。

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灯台



 灯台の風景を見ながら散策してみてください。
 以下、全て拡大できます。

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 そして、おまけはフェニックスでしょうか、釣りもよろしいようで・・・。

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 なお、海岸段丘でも野島崎に触れています。

 野島崎 のじまざき     <大百科全書より>
千葉県南部、安房(あわ)郡白浜(しらはま)町にある岬。房総(ぼうそう)半島最南端に位置する。突端に1868年建設の灯台がある。1703年(元禄16)の大地震で、野島が半島状につながり、さらに1923年(大正12)の関東地震の際、1.8メートルも隆起し、大岩礁地帯となった。南房総国定公園の観光拠点で、ホテル、民宿、土産(みやげ)物店、食堂などが集中しているが、一方、海女(あま)によるアワビ、サザエなどの磯根(いそね)漁業やキンセンカなどの花栽培を組み合わせた半農半漁業が行われる。〈山村順次〉

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幕張シーサイドデッキ no.365

 2011.7.9(no.309)2012.2.4(no.332)の二回紹介しています。
 平成23年度末が工事工期だと聞いていましたが、2012.4.7に渡り初めの式典が盛大に行われたそうです。
 
 今回は9月末ということで半年が経過しています。
 街の風景に溶け込んでいるかどうかは、人それぞれの見方でしょうか。
 まずは、Googleの航空写真では工事中であることが分かります(ちなみにYahooでは影も形もありません)。

工事中



 そして、工事中の写真は2011.7.9の記事から・・・。
 事業主体は千葉県企業庁、工事施工は駒井ハルテックです。

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 さて、完成した姿はいかがでしょうか。幕張ベイタウンから海岸へ、便利な歩道橋ができました。
 まずは階段を上がってみましょう。オッと、エレベータも付いています。

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 そして、上からの眺望もなかなか良し・・・、手すりの照明もにくい仕上げです。

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 本体構造は、土木の風景として紹介します。

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海岸段丘 南房総・伊勢船嶋、野島崎 no.364

 海岸段丘というのは日本中に見られるかなりメジャーな?地形です。
 岬や半島の先端部など、その気で見ればよく分かります。
 
 ただし、隆起段丘しか見られません・・・沈下で海中に没した場合は科学者が予算を掛けて見ない限り我々には見えません。
 
 さて、今日の海岸段丘は南房総南端部、最も隆起が激しい地区です。
 過去に分かっている大きな段丘は4面あり、その中間にも小さな段丘が見られます。
 まずは、代表的な模式地伊勢船嶋(千葉県指定天然記念物)を紹介します。

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 この写真は、何の変哲もないただの岩山に見えます。
 近づいてみるとなにやら看板が見え、岩肌がつるつるとして波に洗われた様相を呈しています。
 看板も見てください、いろいろ記載されております。

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 この船嶋はその名の通り昔は島であったことが分かります。その証拠が残っているそうで、案内看板に絵図が載っていましたので拡大してみましょう。

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 この二枚の絵図が書かれたのはそんなに時間差がないのに、その間に地形上の激変があったことになります。それが元禄巨大地震(約300年前)だそうです。
 このとき何が起こったのか、千葉県の資料を拝借して南房総の地形変動を見てみましょう。

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 南房総の海岸は5m隆起したことになります。船嶋が陸に上がるのは当たり前のことでした。船嶋周りの海岸を見ても段丘面がよく分かります。フラワーパークの建物も元禄地震前は海岸であったと予想されます。

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 そこで、南房総の段丘面を整理してみますと大きな4段面があります(館山市沼地区標準)。
  ‐足橘漫 6000年前の巨大地震による段丘面(最上位)
 ◆‐足玉漫 4300年前の巨大地震による段丘面
  沼渓漫 2650年前の巨大地震による段丘面
 ぁ‐足弧漫 300年前の巨大地震による段丘面
 そして、それぞれの間に小さい段丘が形成されています。
 
 直近の段丘面は大正の地震(関東大震災・大正12年)で隆起しており、次の写真で分かるかも知れません。昔の海食棚が隆起しています。

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 なお、船嶋の上部には小さな神社がありますので、上った証拠写真を・・・(笑い)。傍らに七福神が祀られていたのには驚きました、豊漁を願ってのものでしょうか。

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 次は野島崎です。
 秋の行楽シーズンに入ったからでしょうか、観光客が多く来ていました。
 
 こちらも隆起が大きく、元禄地震の段丘崖が見られます。また、野島も元禄地震前は島であったそうです。現在の遊歩道はむかし海の底でした。

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 まずは灯台付近の段丘崖は次の通りです。

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 海岸の方は何となく隆起している風景に見えます。ホテルの後ろ側に段差が見えます。国道410号線までは海岸であったと予想されます。

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 最後に、野島埼灯台の風景です。
 時間があるようでしたら拡大してみてください。

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