土木の風景

from civil engineers 築土構木、土木技術は社会生活の基盤をささえています。

2013年01月

三島ダム(拝借写真) no.380

 三島ダムは房総半島の中央部から西流する小糸川の上流部に建設された古い農業用ダムです。
 
 昭和11年に計画が始まり戦時中の昭和18年に建設開始・・・全ての工事が完成したのが昭和43年だそうです。今年で44歳となります。
 過去にも紹介していますので詳細はそちらno.179で確認していただければ幸いです。
 
 今回は、小糸川土地改良区千葉県が紹介している古い写真を拝借して建設当時の雰囲気をどうぞ。
 
 まずは、戦前の揚水施設です。
 深い峡谷状の谷から揚水をするにはご苦労があったようです。

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 そして、全体の地形状況はyahooの写真から・・・

小糸川



三島ダム



地形1



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 次は堤体の構造と工事中の古い写真です。
 当時の技術を動員しての壮大な計画・工事でありました。

みどり




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 さて、ここからは現在の写真です。

 農業用ダムとしての機能もさることながら釣りの本場にもなっておりまして、極端な水位低下をすることはできません。ただ、平成24年の夏場は降雨がきわめて少なく、初めてと言うほどの水位低下となっていました。

IMG



 取水塔の現状です。

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 そして洪水吐きです。

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 減勢工は深くなっていますからコイたちには良い環境なのでしょうが、水位が低下すると外界から遮断され、取り残されることになります。大雨が降らないと抜けられません。

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 揚水機場はまだ現役です。機器は当時のままというわけには行きませんが、構造はそのまま・・・。

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 なお、機場の上に当時の国道410号線の橋梁が見えます。橋脚の腐食激しく役目を終えています。新しい国道とは対照的です・・・が、景観としては古い方に軍配が上がるようです(笑い)。

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 さらに下流の方では取水の堰が造られており、現在も現役です。小糸川土地改良区域と千葉県企業庁の用水も取水しています。三島ダムの上流部に豊英ダムがあり、こちらが企業庁の管理ダムです。

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 なお、三島ダムは40年を優に超えていることから先年の大震災を機に見直し作業が進んでいます。こうした土木施設が上手に維持管理されながら長寿命化を図る時代になってきました。如何に費用をかけずに効果のある対策を行うか、土木屋の力量が問われています。

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千五百羅漢 日本寺 no.379

 鋸山の南斜面に日本寺があります。
 『 寺伝によれば、聖武天皇の勅願により、行基によって神亀2年(725年)に開山されたとされ・・』と、かなり古いお寺さんです。
 
 まずは、大仏さんがあり、総高 31.05メートルの名実ともに日本最大の石像です。
 (大仏像の記事はこちらへどうぞ

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 さて、大仏とともに人を惹きつけるのが千五百羅漢の石像群です。
 『 上総桜井(現木更津市)の名工大野甚五郎英令が安永八年(1779年)〜寛政十年(1798年)に至る前後21年間、門弟27名とともに生涯をかけて千五百五十三体の石仏を刻み、太鼓よりの風食によってできた奇岩霊洞の間に安置し奉ったものです・・』(案内文)

日本寺


 周遊道はきれいに整備されていますが、階段の上り下りはかなりきついものがあります。しかし、羅漢像が好きで時間に余裕のある方には良いかも知れません。
 また、鋸山からの眺望も楽しめます。
 
 さて、遊歩道は次のような雰囲気です。

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 全ての石像を紹介することはできませんが、個人的におもしろいと思った石像を並べてみました。
 まずは、群像として・・・(画像クリック拡大可能です)。

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 次はお釈迦様でしょうか・・・格別の場所に鎮座・・・。
 品の良い顔つきが印象的です。

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       ↑ 聖徳太子 ↓

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 そして、羅漢像を可能な限り並べてみました。
 それぞれの個性が際立つ秀作揃いです。

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 以上、いかがでしたか?
 おもしろいと思うか退屈するか、人それぞれであります(笑い)。

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ロックシェッド 鋸山 no.378

 房総半島西部、浦賀水道に面した海岸に、山が没する場所があります。
 鋸南町と富津市の境に連なる鋸山山塊です。
 
 低い標高ながら険しい岩山の様相を見せてくれます。
 
 しかし、そこは観光地、
 車でも、ロープウェーでも登れるようになっています。山の東斜面には日本寺があり、大仏像や千五百羅漢など見所十分です。

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鋸山



 急峻な崖面は石材採石の跡地と言うこともあり垂直の壁面が魅力的です。
 次の写真は南側から見た鋸山です。山頂はもっと右側になります。この反対(裏)側が厳しい壁面です。

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 さて、山が直接海に没するということは大変な崖地を造り、交通の道はそれこそ厳しい場所を通過することになります。昨年5月にも付近で崩壊しています。

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 なお、風景の中に白い構造物が見えています。
 何でしょうか。
 
 アップにしてみるとなるほど・・・。

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 ロックシェッドです。
 落ちてくる岩は仕方なし・・・海へ・・・というわけで頑丈なコンクリート構造物です。(→ 過去記事 no.294 no.351
 
 ロープウェーの駅がある浜金谷には三浦半島・久里浜からフェリーが出ており、神奈川県からの観光客も多いのです。ただ、東京湾横断道路開通のおかげで東京、その他からのお客さんも増えています。残念ながら日帰り客が増えているのですが・・・。
 
 なお、南房総は暖かいので、スイセンも咲いております。

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 そして、南房総や館山方面が輝いておりました。

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 鋸山はすぐ近いので、ぜひどうぞ!
 
 
  鋸山 のこぎりやま     <大百科全書より>
千葉県南部、富津(ふつつ)市と安房(あわ)郡鋸南(きよなん)町にまたがる山。内房海岸に面し、標高330メートル。第三紀砂質凝灰岩からなり、その名のごとく鋸の歯を立てたような山容を呈する。山麓(さんろく)の北側にかつて房州石(ぼうしゆういし)を切り出した石切場跡があり、垂直に切り立った断崖(だんがい)となっている。頂上付近に十州一覧台があって、東京湾、三浦半島、房総の山並みを展望でき、僧行基(ぎようき)創建の日本寺、千五百羅漢や百尺観音(かんのん)などの仏像群がある。浜金谷(はまかなや)から頂上へロープウェーが架設され、また有料登山道路も開かれている。南房総国定公園に属し、県指定名勝でもある。内房観光の中心地をなし、浜金谷はフェリーで久里浜(神奈川県)と直結している。〈山村順次〉
【地】2万5千分の1地形図「保田(ほた)」

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