土木の風景

from civil engineers 築土構木、土木技術は社会生活の基盤をささえています。

2015年07月

ヤマビル no.440

 夏の現場はきついものです。
 熱中症に注意をしながら、給水を欠かさないように・・・。
 
 それでも、現場はあるのです。
 
 
 さて、今日の主役はヤマビルです。房総半島の山中にはヤマビルが生息しており、それを知らない人はひどい目に遭います(私も二十数年前にやられました・・・)。
 
 昔は鴨川地区の狭い範囲が生息域だと言われていましたし、確かにそうでした。
 ところが、今では君津、安房、大多喜周辺の山地にまで生息域を広げています。
 
 元々の生息域は次の写真を・・・。

c32f032b


 この施設は登山者やハイカーに利用してもらおうと昔から設置されています。この内浦山県民の森や隣接する麻綿原高原はヤマビルの本場です。麻綿原高原のアジサイは有名ですが、ヤマビルの被害に遭う人もいて来訪者も少なくなっているそうな・・・。
 
 なぜ生息域を広げているのか・・・専門の研究も行われているようで、鹿とヤマビルの関係が深いという定説になっています。鹿の生息域が拡大しているため、ヤマビルも鹿とともに生息域を広げているそうです。

35fae7f0




3cb2ec5f



 なお、ヤマビルにとりつかれたとしても、感覚としてはなかなかわかりません。彼らは高感度のセンサーを持っていて鹿や人間にとりつき、意外に動きが速いのです。尺取り虫と同じように動くのですが、服などにとりつかれたら悲劇が待っています・・・といっても命までは取られませんが・・・(笑い)。
 
 ヤマビルの予防と処置方法は次の通りであります。
 房総、夏の山中に入られる方はどうぞご注意ください。

28 093



 ヤマビル          <大百科全書より>
〔山蛭〕 【学】Haemadipsa zeylanica japonica
環形動物門ヒル綱顎(あご)ビル目ヤマビル科に属する亜陸生動物。本州、四国、九州に分布し、山麓(さんろく)や谷間の湿地にすむ。体は長さ2、3センチの円柱形で、背面には多くのいぼ状の突起があり、腹面は扁平(へんぺい)、黄褐色の地肌の背面に黒い3本の縦縞(たてじま)がある。各体節は1〜5体環からなっている。単眼は5対で、第2、第3、第4、第5、第8体環上にある。皮膚の感覚器で、ヒトや獣類の呼気を感じ取り、シャクトリムシ状の前進運動で移動する。前方吸盤の口には3個のあごがあり、おのおのが約90個の歯をもっている。このあごで傷をつけ、ヒトや哺乳(ほにゆう)類の血を吸う。雌雄同体で、吸血したのち、交尾し、産卵する。幼生は卵嚢(らんのう)内で育つ。農薬には弱い。
 この亜種は、イギリスのホイットマンCo. Whitmanが1886年にH. japonicaとして報告したものであるが、その後アメリカのモーレJ. P. Mooreが1927年にスリランカ産のヘマジプサ・ゼイラニカH. zeylanicaの一亜種としたものである。本種はH. zeylanicaより体が大きいこと、背面の3本の縦縞が明瞭(めいりよう)なことで区別される。〈今島 実〉
 
 なお参考記事です。
 http://blog.livedoor.jp/ynakamura1/archives/31059582.html 蛭のセンサー
 
 http://blog.livedoor.jp/ynakamura1/archives/52352100.html ヤマビル

   <土木の風景TOPへ>   <土木の風景分類TOPへ>

気象異常 no.439

 異常気象ではなく、気象異常とした方が実態に合っているように思いますが、いかがでしょうか(正式単語は「異常気象」)。
 
 現在は7月初旬です。
 この時期、太平洋に台風が三つも発生するとは・・・、これは異常というしかありません。
 
 梅雨前線目指して台風が三個も来るとは・・・初めて聞いたような気がします。
 雨の降り方も局地性が強く、激しいものが多くなっています。

2015-06-25002



 異常気象は過去25〜30年くらいのスパンで見られる気象現象だそうです。人生80年とすれば3回くらいは遭遇することがありそうです。
 
 
 とはいいながら、最近の気象は異常が多すぎるように思います。異常気象が発生する、というよりは気象が異常をきたしている・・・と感じます。
 
 地球温暖化が原因か・・・単純に言いたいのですが、地球は複雑です。千年、1万年、10万年、100万年、1000万年、1億年・・・スパンを長くすればするほど大きな周期が見られます。最近の100年、200年くらいで本当のところがわかるのでしょうか。
 
 
 ただ、はっきり言えることは地球環境を勝手に変える生物は人間だけですから、近代から現代の人類は自然からの反作用を受けることも覚悟しなければなりません。
 
 このところの気象異常は地球からのサインなのかもしれません。
 謙虚に、自然の声を聞くようにしたいものです。
 
 なお、自然を制御するというハード主体の対応は時代錯誤ですので、よろしくお願いいたします。

2015-06-25000




2015-06-25003


 <ウィキペディア記事>
 「異常気象の定義と概念」
『 気象庁では、「過去30年の気候に対して著しい偏りを示した天候」を異常気象と定義している。
 世界気象機関では、「平均気温や降水量が平年より著しく偏り、その偏差が25年以上に1回しか起こらない程度の大きさの現象」を異常気象と定義している。

 エルニーニョ現象や、これに南方振動を含めたENSOは、異常気象の原因となるとされているが、エルニーニョ現象は数年の周期で起こるものであり、「エルニーニョ現象=異常気象」ではない。

 また、気象庁の異常気象レポートでは、「過去に経験した現象から大きく外れた現象で、人が一生の間にまれにしか経験しない(過去数十年に1回程度の頻度で発生した)現象」(気象庁:異常気象レポート)ともしている。』


 <大百科全書より>
異常気象 いじょうきしょう
およそ30年以上に1回という割合でまれに現れる気象状況。気象としては気圧、気温、降水量などのさまざまな気象要素がその指標となる。
 異常気象ということばは、第二次世界大戦前は、さまざまな気象災害をもたらす大気現象に対し、ごく一般的に用いられていた。それは、台風でも、晩霜をもたらす移動性高気圧でもよかった。なにか人間にかかわり合うことが目だったような気象はすべて異常気象とよばれていた。
 戦後、日本には、駐留軍が英語で女性名をつけた台風が頻繁に来襲し、被害を与えたが、これらの記録をあとに残すために、当時の中央気象台でまとめられたものが『異常気象報告』であった。この報告の内容のほとんどは台風に関する諸資料、調査をまとめたものであった。このようにきわめて漠然とした内容をもつことばとして用いられてきた異常気象が、特別な意味をもつようになったのは、1960年代の初めからのことである。
 1963年(昭和38)1月、日本付近の月平均気圧は平年よりおよそ10ヘクトパスカルほど低くなったが、平年値からのこの偏りは標準偏差値のおよそ5倍にあたり、正規分布を仮定すると、これはおよそ10万年に1回の異常低圧となるのである。他方、グリーンランド、アイスランド方面ではこの月の月平均気圧が平年値より25ヘクトパスカル以上も高くなり、これもその地域の標準偏差の5倍以上となった。北半球における月平均気圧のこのような大きな偏りは、きわめてまれな形の気圧配置が北半球に1か月余りにわたって持続したためにおこったことである。その気圧配置は、当時進められていた古気候学の研究から、氷河時代の気圧配置に類似していることが判明し、60年代に顕著な気温の下降をみせた北極海の東半球側の状況から、このような変動がなお持続するなら、やがて近い将来に氷河時代が再来するのではないか、ということが当時懸念されたのである。しかしその後、70年代になって北極海方面の気温変動の傾向は上昇に転じ、63年1月ほどの異常気圧配置は現れてはいないが、数十年に一度といった異常気象の下限の線をはるかに超えた、何百年、何千年に一度といったまれな異常気象が、毎年さまざまに姿を変えながら現れ続けているのである。またその異常気象は、主として水と食糧の問題を介して、全地球的な規模で、人間の生存に対して大きな影響を与えている点が注目されているのである。
 1970年代になってからの日本および世界のおもな異常気象は→別表のとおりであるが、特徴点として次のことがあげられる。
(1)高温と低温、もしくは小雨と多雨というように、両極端の状態が時間的にも空間的にも共存する形で現れている。
(2)まれな程度が顕著になればなるほど、異常気象の規模は時間的にも空間的にもスケールが大きくなる。1976年のヨーロッパの大干魃(かんばつ)の解析からも明らかなように、ある地域の異常気象は、遠く離れた地域においてもやがていろいろと形を変えて現れ続けるという因果的な輪廻(りんね)をもっている。
〔原因〕現在なおかつ不明な点が多いが、現象的には、それは、気候の体制が遷移期間をもちながら変わっていくときに現れる現象とみることができる。遷移期間は旧体制と新体制の平均的な気候状態が共存する期間とみられるが、われわれがすでに経験してきた旧体制を標準とする限り、非常にまれな状態であっても、新しい体制からみるならば、ごく通常の状態であるというような形で異常気象は現れているように思われる。そこでさらに問われるのは、なぜそのような体制の変動がおこっているのかということであるが、これについてはさまざまな要因が列挙されるが、これを総合した原因の説明はまだできあがってはいない。さしあたり原因と考えられる事象をあげるならば、自然的地球内原因としては、〔1〕大気固有の気候の長い変動の周期、〔2〕大気成分の変化(たとえば自然的な炭酸ガスの変化など)、〔3〕火山活動、〔4〕海洋の表面水温の異常、〔5〕極地の雪氷状態の変動、などが考えられるであろう。また、自然的地球外原因としては、〔1〕太陽活動の変化、〔2〕地球の軌道要素の変化、があげられる。現在はこのような自然的原因のほかに、人間活動による人為的原因が全地球的規模で考えられるが、これについては、〔1〕大気汚染、〔2〕海洋汚染、〔3〕人為的な炭酸ガスやフレオンガス(フロンガス)の増加、〔4〕自然改造による影響、などがあげられる。大気は一つの巨大なシステムとして、以上の各要因から複雑な影響を受けているように思われる。→気象 →気候〈根本順吉〉


   <土木の風景TOPへ>   <土木の風景分類TOPへ>

Recent Comments
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
Archives
  • ライブドアブログ