房総半島中央部、茂原市を中心とした広い範囲では天然ガスが採取されています。
 鉱業用としてのガス井戸があちらこちらで見られるます。
 
 
 天然ガスは産油国などの専売特許ではありません。日本ではここ房総と新潟県、秋田県の海岸地方で産出されていました。戦前は新潟県と秋田県は原油が出たのです・・・あっという間に枯れてしまいましたが・・・。
 
 さて、ここ房総は今でもガスを採取し、茂原市にはガス会社もあります。

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 鉱業用のガス井戸は専門の井戸(深さ1000〜1500m)として掘削され、パイプラインで中間処理施設へ送られます。鹹水(かんすい)というむかしの海水をくみ上げ、天然ガスとヨードなどを採取し、また地下に戻しています。

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 むかしはくみ上げるばかりで広域の深刻な地盤沈下を起こし、問題となっていました。今では鹹水を地下に戻していますから、沈下も収まる傾向にあります。
 
 
 さて、今日の主題の天然ガスに「国産・個人所有」が付いています。
 そうです、「おじさんの天然ガス」であります。
 
 本来は鉱業権がありますので採取できませんが、この地方では自然ににじみ出てくる天然ガスはいただいて良いのです。ここは、夷隅川の平野部です。

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 今回紹介するおじさんのガス井戸は2カ所、それぞれお宅に引き込んでいました。
 ドラム缶と細いパイプがあれば天然ガスを利用できます。

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 ただし、精製したり圧力をかけていませんからススの多い臭いガスになりますが、お風呂を沸かすなど、使い方は多種多様、ガス代がいりません(笑い)。
 
 なお、ほんとうに天然ガスが湧き出すのか・・・そういう疑問のある方が多いかも知れません。その証拠をお目にかけて・・・、最後はおまけの夷隅川風景を・・・。

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 鹹水 かんすい   <大百科全書より>
塩水またはブラインbrineともいう。海水を濃縮して塩類、とくに食塩濃度がかなり高くなっている溶液をいう。また天然に存在する濃い塩類水溶液、たとえば油田から出る石油鹹水や、天然ガスに伴って地下からくみ上げられる地下鹹水などもあり、これら天然に産するものを天然鹹水といっている。これに対して、食品工業などに用いられる、塩類を水に溶かしてつくったものを人工鹹水といっている。日本では一般に、海水または鹹水に操作を加えた液体で、その含有固形物中に塩化ナトリウムを50%以上含有し、15℃における比重がボーメ度五度以上のものをいう。天然鹹水、とくに地下鹹水中にはヨウ素および臭素が含まれていることが多く、日本では房総半島と新潟地方がよく知られており、これからヨウ素を採取している。〈中原勝儼〉


天然ガス鉱業 てんねんがすこうぎょう  <大百科全書より>
天然ガス鉱業は、地下に埋蔵されている可燃性の天然ガスを採取する産業である。対象となる天然ガスには、油田ないしその周辺の含油地層にある油田ガス、炭田の夾炭(きようたん)層にある炭田ガス、石油・石炭を含まない地層にある水溶性ガス(ガス田ガス)の3種類がある。
**中略

 国内の天然ガス生産の中心は、新潟ガス田(75%)、千葉ガス田(23%)などのガス田ガス(98%)で、油田ガスは2%を占めるにすぎない。新潟・千葉県では天然ガスを利用した化学工業が発達している。
**後略
〈矢田俊文〉

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