知人から長崎県の離島・・・五島、壱岐、対馬の写真を拝借しました。
のんびりした良い旅であったそうです。
まずは、位置関係から・・・。
さて、五島列島の福江島です。
第一弾は「鬼岳」・・・ 鬼岳は「おんだけ」と読みます。
長崎県五島市・福江島にある活火山です。
317mの標高しかありませんが観光地となっており、多くの人達が訪れます。
こういう山容は伊豆の観光地もそうですが火山性の地形です。
今から500万年前(中生代)に盾状火山として噴火、鬼岳臼状火山群最後の噴火は2000〜3000年前だそうで有史に入ってからは噴火していないとか。
ただし、現在も地形図の鬼岳と火ノ岳が活火山です。
福江島の風景をどうぞ・・・。
鬼岳 おんだけ <大百科全書より>
長崎県五島(ごとう)列島福江(ふくえ)島の南東端にある火山。福江市(現在は五島市)に属する。福江港の南に広がる溶岩台地上に噴出したホマーテ(臼状(きゆうじよう)火山)で、標高317メートル。付近に火ノ岳(315メートル)、中岳(251メートル)が群がっている。これを鬼岳臼状火山群と称している。三者の中間に五島ゴルフ場が設けられ、北西麓(ろく)の溶岩台地(70メートル)上には福江空港が開かれている。東麓の崎山(さきやま)地区には、溶岩台地(20メートル)上に箕(み)岳(144メートル)、臼(うす)岳(125メートル)などの小型ホマーテ群がみられる。〈石井泰義〉
<ウィキペディア記事>
五島列島福江島の第二弾です。
よくよく見ると複雑な地形も魅力的です。
まずは玉之浦湾、静かな海には中国の漁船も嵐を避け、入ってくるとか・・・。
そんな玉之浦湾の奥の方に井持浦教会があります。
今でこそ道路が出来ていますが、隠れキリシタンの時代はとてもへんぴなところだったそうです。迫害されたカソリックの教会です。
そういえば、小さい頃キリスト教徒の同級生が多かったことを思い出します。
長崎市内を外れて海岸方面に出ると小さな教会が隠れるようによく見られました。
井持浦教会は世界遺産のひとつへ・・・と五島の人達は奮闘しているそうです。
そして、長崎県は山と海がそのまま接する地形が多いですから、絶景も多くあります。大瀬崎地区の景観と灯台をどうぞ・・・。
五島列島 ごとうれっとう <大百科全書より>
長崎県西部、東シナ海に浮かぶ島嶼(とうしよ)群。北東から南西方向に並ぶ中通(なかどおり)島、若松(わかまつ)島、奈留(なる)島、久賀(ひさか)島、福江(ふくえ)島の五つの幹島と約200の属島からなる。総延長約80キロ、面積637.78平方キロ。行政的には南松浦郡と福江市を形成。古くは、平戸(ひらど)島とともに値嘉郷(ちかのさと)とよばれ、大陸にもっとも近いので、遣唐使の寄港や倭寇(わこう)の根拠地となるなど、対外関係上重要な位置を占め、その遺跡も多い。中世は宇久(うく)氏の支配下にあり、江戸時代は小値賀(おじか)島が平戸藩に属するほかはすべて五島藩に属した。明治以後は全域にわたって要塞(ようさい)地帯に指定されたが、第二次世界大戦後解消され、1955年(昭和30)列島の各地が西海(さいかい)国立公園に指定されている。59年の総理府告示では、北松浦郡に属する宇久島、小値賀島、野崎島などを平戸諸島に加え、上述の五つの幹島とその属島を五島列島とよぶことにしている。人口9万3738。
〔自然〕列島は北東―南西方向の一つの地塁山地であったが、沈降によって五つの島に分かれ、各島間に若松、滝ヶ原(滝河原(たきごはら))、奈留、田ノ浦の瀬戸を生じ、また玉之浦(たまのうら)湾などの著しい溺谷(おぼれだに)を生じている。海岸には海食崖(がい)が発達、嵯峨(さが)ノ島の断崖は130メートル、大瀬(おおせ)崎では100メートルの断崖が延々と続いている。地塁山地の東側には鬼岳(おんだけ)火山(315メートル)、只狩(ただかり)山火山、西側には京(きよう)ノ岳(183メートル)、嵯峨ノ島の男岳(おだけ)、女岳(めだけ)などを噴出している。これらが海洋とともに特殊な自然景観を展開している。
〔産業〕江戸時代には、農民が地方(じかた)、浜方、竈方(かまかた)百姓の三つの職域に分化され、地方は農業、浜方は漁業、竈方は製塩、製炭を主とした歴史を背景に、現在、上(かみ)五島(奈留島以北)では主漁副農、下(しも)五島(久賀島以南)では主農副漁となっている。対馬(つしま)暖流に洗われる沿岸は豊富な魚族に恵まれ、五島藩時代、一時は捕鯨の一大中心地でもあった。現在はアジ、サバ、イワシの揚繰網(あぐりあみ)(巻網の1種)を軸として、ブリの定置網やイカの一本釣りのほか、ハマチ、エビ、タイ、真珠などの養殖が盛んである。五島するめの特産もある。また、男女(だんじよ)群島近海ではサンゴ採取が行われる。農業は段々畑でのサツマイモ作が主で、有畜農家が多く五島牛の特産がある。下五島の福江島ではタバコ、クワの栽培が盛んで製糸工場も進出している。
〔集落の特色〕江戸時代以来のキリシタン集落が多く、福江市、上五島町など各地に天主堂、教会がみられ、チャンココ(踊り)やオーモンデーなどの無形民俗文化財を継承する農漁村が多いが、一般的には生産性は低い。姫(ひめ)島、折(おり)島、葛(かずら)島などの属島では激しい人口流出に伴う集落の消滅(無人島化)がみられる(列島全体で、1965年から20年間に人口3万7867の減少)。おもな観光地には鬼岳、鐙瀬(あぶんぜ)溶岩海岸、大瀬崎断崖、荒川温泉、若松海中公園、赤岳断崖のほか、五島最古の天主堂、堂崎天主堂や石田城跡もある。
〔交通〕福岡・長崎両空港から福江空港、および長崎空港から上五島空港(有川(ありかわ)町)への空路があり、長崎港から奈良尾(ならお)、福江へのフェリーボート、佐世保(させぼ)港から有川へのフェリーボートが運航。ほかに博多(はかた)港から平戸(ひらど)経由福江港に至る定期船がある。〈石井泰義〉
【本】『五島列島―九十九島―平戸島学術調査書』(1952・長崎県) ▽長崎県生物学会編『五島の生物』(1981・長崎出版文化協会)
【地】20万分の1地勢図「福江」「富江」「長崎」
<土木の風景TOPへ> <土木の風景分類TOPへ>