土木の風景

from civil engineers 築土構木、土木技術は社会生活の基盤をささえています。

2016年03月

倒木 no.451

 房総半島の中心部は深い丘陵地が広がっています。標高はせいぜい300m、最高点もやっとこさの400m(一箇所のみ)です。その丘陵地を縫うように走るのが林道横瀬線、林業事務所が管理をしています。

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 今日の主題は「倒木」、それも根こそぎという情景を示します。
 「根こそぎ」という言葉はここから来ているのではないかと思いたくなりますが、人間の作用ではないので違うようです。

011



 <広辞苑より>
 ね‐こそぎ【根刮ぎ】
(1)根までこそげること。すっかり抜きとること。
(2)(副詞的に用いて) 少しも余す所がなく。ことごとく。「家財を―持っていかれた」

 「刮」という字を漢字辞典で調べると
 「カツ」 こそぐ ,韻困襦´△┐阿襦,琉嫐
 元々は小刀で汚れを落としきれいにするということらしいです。
 
 そこで、上の写真も次の写真も刮ぐという表現は当たりませんでした。

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 さて、なぜこのような倒木になるのか、写真を見れば答えが出ています。
 そうです、地盤に問題がありそうです。
 
 このあたりの地層は第三紀の泥岩又は砂層が分布しています。第三紀も古い時代になると固結度が増し、樹根が侵入できなくなります。このため、写真のように横に広がりながら岩に張り付く形となります。
 
 樹木が小さいうちは何ら問題はないのですが、大木になってくると風の影響が大きくなってきます。また、自生している地形と場所も重要です。
 
 周囲に多くの大木があれば風の影響も小さい。しかし、小高い場所にあって風をまともに受ければ写真のように倒れます。
 
 日当たりよし、眺め良し、好条件の土地ですが・・・、リスクもありました。人間世界でもありそうな話ですね(笑い)。
 
 
 なお最後に、この大木は今なお生きています。倒れはしましたが残りの樹根でしっかりと生き延びています。この生命力には敬意を表したいと思います。
 
 何事もあきらめず、しぶとく生きたいものであります。

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追悼! 3.11 no.450


5年が経過したことになります。
東北各県、また福島の本格的な復興がなりますよう祈念いたします。

23 081


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