千葉市の郊外・・・、水路の整備が行き届いている。
 その水路両側の水田・畑の地下水あるいは地表水の排除を目的として暗渠工が設置されている。

水路暗渠工

 

 

 

 営農者にはよく分かるけれど、一般の人には意味が分からない暗渠工である。
 水田の水をなぜ抜くのか、畑も乾燥してしまわないのか・・・、疑問が多い。
 
 使い方は簡単、青い立ち上げの水甲(スイコウ)の栓を開閉して管理する。水田の地下には有孔管が深さ60cm〜100cmに埋設されており、所定の勾配を保って集水する。暗渠管の埋設間隔は5〜10mが多い。
 
 全ての管が水甲部に集まり、写真の水路に落とされる。
 構造は簡単、管理も簡単・・・、あとは農家の管理次第というわけだ。

水甲吐き出し口

 

 

 

 水田は、水が必要な時は徹底して必要、
 そして、不要な時は全く不要であり、厄介者である。
 
 このことを営農上うまく機能させるのが暗渠排水工であり、
 超湿田などでは特に有効である。
 
 農業の機械化がどんどん進み、水田の耕盤がしっかりしていることが条件となっている。軟弱な耕盤では機械が入らなくなり(潜ってしまう)、人間が作業をする必要がでてくる。
 
 いまの世の中、千枚田などの観光用棚田以外は、全て人力というのは無理としたものである。
 暗渠排水工の効果は、機械が入る時期に耕盤を硬くしておく作用、さらには水を落として稲が熟すことを助けるものだ。また、保水にも役立つ。
 
 つまり、水田の乾燥、非乾燥を人為的に管理をしたい、という農家の強い要望なのである。現在の農政では暗渠設置間隔が広い規格となっているが、農家の声は、もっと狭く入れたいというもののようだ。
 
 なお、間隔の決定や施工方法、管種、勾配など検討することは多い。作物、現況湿潤状態、透水性、土壌、地形など、現地の状況によって決まってくる。中でも重要なのは、農家の人たちの「生の声」であろうか。
 
 また、いつも思うのだが、この水路は管理上便利なのかも知れないけれど、落ちたらあがれないコンクリート製である。何とかならないものかと・・・(笑い)。これは、田園風景とは言い難いと思うのだが、いかがであろうか。
 
枯れ野色

 おまけは、いまの時期の「枯れ野色」をエントリー。

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