房総鴨川地区は地すべり多発地帯です。
 山が滑るのは河川・渓流が荒れるからで、河床・溪岸の防護は非常に重要です。
 
 荒れる山腹からは多量の土砂も流下し、多自然型の・・・などと甘いことを言ってはおられません。この小規模な谷止め工にしても、砂防のダムは規模に関係なく基本構造は同じです。

谷止め工

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダム設置箇所が河床の浸食を止める起点になるわけで、ここから上流の河床勾配を緩くして安定させる手法です。
 
 本地区は、特に合流地点であり、コンクリートで固めるしかないようです。河川用地をふんだんに使える余裕もなく、暴れる河川を閉じこめることが目的です。
 
 河川・渓流の怖さは、大雨の時現場で見るに限ります。自然の恐ろしさは、牙をむいた時のすさまじさ、そして圧倒的な猛威です。
 
 都市にいて理解することは難しいかも知れませんが、昔に比べて日本の災害は激減しています。
 土木技術者達の営々とした小さな努力の結晶が、災害の少ない日本国土を造ってきたものです。
 
 しかし、今の社会は災害のないのが普通で、何かあったら徹底して責める・・・、これが現実です。国土を守ることは並大抵のことでは無いのですが、それが忘れ去られています。
 
 感謝の気持ちを忘れ、自己の権利だけを求める現代の風潮に対して、この谷止め工は何と言いますか・・・。   <土木の風景TOPへ>

その2