4.土の分類(その1)
 土を人間の生活に密着した材料という対象として取り扱いはじめたのは、工学よりも農耕という立場から土に接していた農学の分野でした。
 
 日本では、1879年に地質調査所が設立され、1882年地質調査所に土性系が設けられました。土性系の任務は、土壌・鉱脂の調査を行ない、土性図をつくって土壌と植生の関係を調べることでした。


 1926年には、「土壌の分類ならびに土性調査及び作図に関する調査報告」という題目のもとに、農学会によって土壌調査のための農学会法が制定されています。
 
 土工事を対象とした土の分類に関してまとまった記述が行われたのは、日本道路協会編「道路土工指針(1956)」が最初でした。その後、1966年土質工学会・土の判別分類法委員会が一般土工事を対象とした土の判別分類基準を作成するための委員会活動を開始し、1973年日本統一土質分類法が制定されました。
 
 土質分類は、土壌学の素材特性に関する研究成果を工学的に利用することから研究がはじまっています。
 ここでは、一般的に利用されている土の分類法として、日本統一土質分類法による工学的土質分類基準を表4.1に示します(→次の続きを読むページ)。
 
 土の分類には、主体となる粒子の大きさにより礫質土・砂質土・粘性土に大分類され、そこに混入する土質の割合により〜質〜、〜混じり〜といった土質に区分されます。また、その土の特徴や性質により有機質土・火山灰質土などに分類されています。
 
 なお、日本の国土は、その社会と同様に、多くの特殊な性格をもっています。活発な火山活動、急峻な地形、多雨多湿等の諸条件のため、各地方にはこの諸条件による典型的な土や特徴的な土が見られます。
 
 以下次号から、日本の特殊土をいくつか紹介します。

   <千鉱エンジニアリング(株)HOMEへ>  <土木の風景TOPへ>

土質分類