ここは、おせん転がしで有名な勝浦の海岸です。
 典型的な浸食海岸であり、長年の波浪で少しずつ、少しずつ削られています。
 
 どれくらいのスピードなのか・・・、mm/年 以下の速度は人には見えません。
 第三系の泥岩(天津層)も、この勝浦地方では固い岩質と言えます。
 
 人間の時間スケールでは見えない海食スピードも、その痕跡を見ればよく分かります。次の写真にそれが明確に目視できるわけです。
 はるか太平洋を望むこの風景の中に波浪が立つ場所が分かります。ここが海食台(海蝕棚)の縁に当たるものです。

海食台

海食台2


 波浪より先の海は急激に深くなりますから足は立ちません・・・(笑い)。それより手前では足が立ちます。満潮では危険ですが、干潮になりますと歩けるわけです(でも危ないです・・)。
 
 ということは、昔陸地というか山だったところが波浪で削られて平にされたというわけです。悠久の時間が必要でしょうか、自然の力というのは、ものすごいものがあります。削られる方は、海蝕崖というのを作り、大変な崖が出現しています。おせんさんはこのような崖から身を投げたと言うことです。

海食台3


海食台4


 さて、
 千葉県は外海に接していますから、こういう地形がよく見られます。海食台は海草や魚介類の宝庫でもあります。
 
 山や海の恵みを受けて、房総の人たちは豊かです。あくせくしなくてもゆったりと生きてゆけます。これが、千葉県民(東京近郊の都市部を除いて・・)の特質を作っているのかも知れません。
 
 しかし長所短所は表裏・・・人がよいのは県民性としては心配も多くあるわけで、政、官、学、財の世界でなかなか勝てません。県民性として、お人好しは損をしているように見えるのです。
 
 しかし、本当は豊かな千葉県なのです、もっとアピールしながら元気を出していきたいものです。県知事も新しくなりました。宮崎県ほどでなくとも、全国に千葉県ここにあり!と宣伝をしたい・・・初夏の風です。

 参考記事はno.166 海蝕風景をどうぞ。

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