印旛沼はむかし大きな湖でしたが、干拓が進み、現在は北印旛沼と西印旛沼に別れています。北と西の間は広い水田地帯が広がって、千葉県で一番の大規模農業(稲)地帯です。
 この二つの印旛沼を結ぶのが印旛沼捷水路(いんばぬま・しょうすいろ)です。もともとはなかった水路ですが、洪水調節、水利用、干拓など多目的な用途で開削築造されたものです(昭和43年)。
 
 沼周辺は平坦地ですが、西の方は洪積台地のため大きな掘削工事となっており、日本初のナウマン象の化石発掘(昭和41年)でも有名になっています。また、捷水路をまたぐ橋梁も美しい景観を与えております(→ no.73 印旛捷水路)。なお、写真はすべてクリック拡大できます

印旛捷水路


地図


 さて、成田新高速鉄道は印旛沼低地部の印旛捷水路を鋭角に交差して渡河します。河川横断は出来るだけ短距離で計画したいところですが、印旛沼の渡河が連続し、かつ、京成新型スカイライナーは時速160km/hという高速運転です。
 
 曲線半径も大きくならざるを得ず、やむなく鋭角渡河となったものだそうです。緩やかにカーブをしているのですが、人間の目には直線状にしか見えません。

地形図


トラス橋


トラス橋2


トラス橋3


 印旛捷水路橋は、支間104.1m×2径間の連続トラス橋で橋長210.96mです。橋梁の前後はすべて連続ピア(橋脚)形式で、鉄道の構造としてよく見るラーメン形式を避けています。これは、割高なのですが工事期間に制限があり、やむなく採用された構造という説明でした。また、この平地部の橋梁形式採用は軟弱地盤であり、また湿原の環境に配慮したものです。

トラス橋4


 なお、印旛捷水路橋に隣接して橋脚が建っています。これは、鉄道の両側を走る北千葉道路の橋脚です。こちらは、千葉県が施工しており、工事進捗はゆっくりとしています。なお、ピアの壁面にピンらしきものがありますが、仮設用に付けているそうです。

トラス橋5


トラス橋6


トラス橋7


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 ちなみに、見学風景はこんな感じです・・・とても暑い一日でした。

見学


 トラス橋の上には上れなかったのですが、アップの写真を添えて本項終了です。

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 → 成田新高速鉄道-(1)切り土部区間
 → 成田新高速鉄道-(3)印旛沼渡河橋。

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